解説
おちんちんや女の子のおちんちんであるクリトリスが亀 頭が勃起をしても包皮をかぶったまま、剥けない状態のことであるが、クリトリスの場合は包茎クリトリスのタグが用いられることが多い。
ふたなりや男性が二次性徴を迎えて性器が発達すると、勃起した際に包皮から亀頭が露出するようになることが多い。
しかし、この包皮の口包皮輪が狭窄した状態であったり、亀頭と癒着してしまって剥けない場合がある。これが包茎である。
程度によって呼び方が変わり、また場合によっては治療を擁する場合もある。
仮性包茎
包茎と名は付くが包茎ではない。
普段は包皮に覆われているが、手で包皮を剥くことで簡単に亀頭を露出させられるペニスのこと。
とはいえ、平常時でも亀頭が露出するまで包皮を剥くことが出来るペニスと勃起した時だけ亀頭を露出させることが出来るペニスの二種類が存在している。
包皮の内側を清潔に保てば問題となる状態ではなく、機能面にも何ら問題は無いが、放尿の際には亀頭の鈴口を露出しなければ、包皮の内側が汚れてしまう。
勃起した時だけしか亀頭を露出させることが出来ない仮性包茎の場合は、放尿の際には亀頭を露出させるためにペニスを適度に勃起させる必要があるが、あまりにも強くペニスを勃起させすぎるとおしっこが出にくくなるという問題がある。
真性包茎
包皮の先端の包茎輪のサイズが小さいために、勃起しても亀頭を露出させられない状態。
酷いものだと排尿にさえ力まないと包茎輪が開かないほどのこともある。
性行為で亀頭への刺激も希薄になり、また恥垢も溜まりやすいため、真性包茎は治療を。
なお、真性包茎のAV男優が一人だけいるらしく、程度によっては性行為も十分可能なようである。ただし竿の部分はおちょぼ口型になった包茎輪の先端以外の性感が薄いため、この部分を集中的に刺激して射精させる必要がある。
カントン包茎
漢字では「嵌頓」と表記する。
亀頭は露出できるが、包茎輪が小さすぎるせいで、本格的に勃起するとカリ首の周辺を締め上げてしまう状態。
正しくは「包皮輪狭窄」で、カントン包茎はこの状態の人が勃起し、皮が戻らなくなってしまった状態のこと。
軽度のものは思春期によく見られる。
包茎手術について……
海外では宗教上の理由から割礼が普及している地域・文化もあり、包茎手術を勧める広告やダイレクトメールが増えている。
たしかに包茎は、陰茎の衛生上あまりよろしくないかもしれない。しかし無暗に手術を受けて逆に悪化するケースもある。
もし真性、カントンで治療を受けたい場合、安易に外科手術をしようとするのではなく、まずは泌尿器科へ相談の上、しっかりと治療プランを組むことをお薦めする。
なお、カントン程度であれば毎日のトレーニングで包皮輪を広げることも難しくない。人の皮膚は柔軟に適応する能力があるのだ。
アメリカ合衆国での包茎事情
北米では衛生面、自慰抑制、性病やパートナーの病気(子宮頸がんなど)の予防に効果があるとの説が広く流布され、出生時に包皮切除手術を受けさせることが1990年代まで一般的だった。この説は古い医療情報に基づくもので信頼できず、また割礼の習慣があるユダヤ人が医師に多かったためともされる。
現在ではこの手術は高いリスクに見合う効果が得られず、人道的にも問題があるとされ推奨されていないが、それでも新生男児の過半数が出生時に割礼手術を受けていると言う。
稀に勘違いされているが、これは北米、アメリカ合衆国ローカルの事情であり、他の白人種やキリスト教圏で新生児の包茎手術が一般化していることは殆どない。