概要
射精管理は、二つの意味がある
どちらのケースでも、自由な射精が禁止され、射精の許可によって始めて射精に至れるという点が共通している。
管理する場合
その目的
射精管理という言葉が自分の意思で精液の発射を行うことを指す場合もあるが、これは自分の意図=管理と無縁で射精が起きることもあることを示している。
そのような射精を遺精と呼ぶが、男性よりもふたなりに頻繁にみられる現象である。
睡眠中に起きる射精を夢精と呼ぶが、日常生活中に精液を暴発的に発射してしまうことよりも、睡眠中の遺精である夢精の方が起こりやすいとされている。
遺精や夢精は無意識で起きてしまうため、下着を精液で汚してしまうという問題があるが、これを回避するために射精管理を行う場合は多い。
遺精や夢精は体内に精液が過剰に溜まっているときにそれを排出する現象であって、体内に多くの精液を貯めないようにすれば、それらが起こる確率は大幅に減る。
射精管理とは、意図しない射精を避けるために、義務的に射精を行う行為であって、射精そのものを管理するだけではなく精液量の管理であり「射精(を)管理(する)」ではなく「管理(された)射精」と呼ぶことが出来るかも知れない。
その方法 射精管理とオナニーの明確な違い
精液を体内に貯めないための射精管理は、性的快感を得るための自慰行為とは目的が別であるが故に、完全に区別される行為である。
射精管理とは尿をおもらしせずに適切な場所とタイミングで排尿することに似たものであって、オナニーではなくおしっこに近い行為であると考えられている。
オナニーではいつ精液を発射するかは己の気分によって決定できるし、場合によっては精液を発射せずに終える場合もある。
しかしながら、ペニスが完全に勃起せずに射精した場合や短時間のペニスへの刺激によって射精に至った場合は、精液の量の吐出が極めて微量にしかならない。
更に、短時間のペニスへの刺激で射精することが習慣化すれば、ちょっとした摩擦でも精液を発射するようになってしまって、遺精や夢精が起きやすくなってしまう可能性もある。
射精管理の詳細な方法
射精管理では、ペニスを強く刺激して性感を強めて意図的に射精に導くことは厳禁とされている。
ペニスが完全に勃起した状態で包皮を剥いて亀頭を露出させ、ゆっくりと柔らかく刺激し続けて射精感を限界まで蓄積し、我慢しても射精を抑えることが出来なくなった結果として精液を発射するというのが適切な射精管理のイメージである。
ペニスを完全に勃起させるために最初はペニスの亀頭を刺激することも問題ないとされるが、基本的にペニスが完全に勃起し終わったら先端部よりも根元の部分に、しっかりとした圧によってゆっくりと刺激を与え続けることが推奨されている。
とはいえ、ペニスの根本への刺激によってではペニスの勃起を維持できないなら、仕方なく先端部を刺激するしかないが、その場合でも鈴口の周囲を優しく触るなどの弱い刺激の持続がよく、裏筋を強く抓るような形でペニスに強い刺激を加えることは避けなければならない。
ペニスに射精感が十分に蓄積していない状態で射精を行っても精液の発射量は多くならない。
効率的に精液を排出するためには、最低でも5分間は1回も射精することなくペニスを刺激し続けることが適切だとされている。
しかし、この方法で射精を行った場合でも、精液量が多いふたなりなどの場合は体内から精液を出し切ることが出来ず、射精を1回で終えてしまうと気づかないうちに遺精や夢精を起こしてしまう。
精液量が多いふたなりでは、時間がない場合であっても1回の射精で射精管理を終えることは望ましくない。
ペニスを強く刺激して1分未満で強引に精液を搾り取るような方法では射精感の蓄積が不十分と化し、精液を多く発射することは出来ない。
だが、それでも行なわないよりはマシであると考えられ、2回目以降の射精ではそういった射精方法も許容されている。
だが、最初の射精だけはしっかりとペニスに射精感を蓄積させてから精液を発射すべきだとされ、オナニーのように性感を高めることによって射精することは推奨されていない。
性欲に流されて射精するのではなく己の意思で射精をコントロールすることが射精管理であって、それ故に性欲に流されて射精するならば適切な射精になるはずもなく、射精感を限界まで我慢するという意識が必要になるのだ。
適切な射精方法で体内の精液のかなりの部分を出すことが出来たとしても、ペニスには射精感が残留する場合もあって、その状態では体内に残った精液を遺精や夢精してしまうリスクが高い。
射精管理においては体内の精液を可能な限り減らすための射精を繰り返し行うだけではなく、体内に精液が一定に残ってしまう場合も考慮して、その精液を漏らさないようにするためにペニスに蓄積した射精感を完全に消散させることも必要となる。
一度の射精管理における最後の回の射精は、ペニスをクールダウンさせることを目的とした射精が推奨され、ペニスに射精感を蓄積させずに射精を行うことが奨励され、オナニーのように性感を高めて射精を起こすことも問題がないとされている。
最後の回の射精はそれ以前の射精の疲れによってペニスの勃起を完全に保つことが難しい場合があるが、むしろ勃起が不完全な状態で射精させる方が射精感の消散には効果的であるのかもしれない。
また、遺精や夢精を起こしにくいペニスにするために、1回目の射精を起こすまで30分以上の時間をかけてペニスに刺激を加え続けるという特別な射精管理を、週に何度かは行うべきであるともされている。
射精管理はペニスや下腹部のトレーニングであるが故に、快楽に流されて射精するのではなく、しっかりと己の意思で射精を限界まで我慢するという意識を持つことが大切である。
精通と射精管理
遺精や夢精の多いふたなりの場合は、射精管理が半ば義務であるとされているが、ある一定の年齢に達したならば、精通が起きる前から射精管理の練習をすることが推奨される場合もある。
精通前の射精管理の練習は、射精を起こすことがないために形だけの射精管理にしかならないが、ペニスを完全に勃起させた状態で包皮を剥いて柔らかく刺激を加え続けることに慣れることには意味がないわけではない。
上手くいけば精通前の射精管理の練習の際に精通を迎えることもあるが、それこそが最も理想的な形の精通であると考えられている。
自らの意思による射精管理によって、人生初の射精である精通を迎えることは、最初の一歩目の射精をコントロールすることに成功した証であって、それは今度の射精をコントロールすることへの自信へと繋がるものだ。
以上から射精管理は精通を起こした後で行うものではなく、精通を起こす前から行うべきであるとされることもある。
とはいえそれはペニスの状態の個人差を考えなければならないものであって、一概に精通以前から射精を行うことがよしとされるわけでもない。
個々人が判断するより、適切な機関で診断を受けるべきであろう。
射精が十分に出来ない時の射精管理
遺精や夢精が多い場合は、定期的な射精管理の頻度を増やす必要がある。
しかし、定期的に射精を行っても遺精や夢精が起きる場合もあるし、射精管理の時間を十分に取れない場合もある。
特に精液量が多いふたなりの場合は、射精管理のための時間が十分にあっても射精管理に慣れないうちは、一度の射精管理で必要な回数の射精を行うことに失敗してしまう場合もあり、体内に一定に精液が残ってしまうこともしばしばだ。
このような場合はコンドームをペニスに着用(ゴム着用)しておくことで、射精自体を管理できなくとも、精液の噴出を管理(ゴム射)することもある。
コンドームをペニスに装着しておけば、遺精や夢精が起きても精液をコンドームの外に漏らすことは防ぐことが出来る。
コンドームを使えば、意図しない射精を避けることは出来なくとも、射精した時に精液をぶちまけることを防ぐという形で射精管理が可能になるのだ。
とはいえ、コンドームを付けていればゴム射していてもそうでなくとも、排尿する際にはコンドームを外して放尿しなければならなくなる。
放尿のためにゴム射していないコンドームを外して、放尿後に新しいコンドームをすぐに付け替えることはコンドームの無駄な消費になってしまう。
仮にゴム射せずに放尿のためだけにコンドームを交換してしまう場合でも、一枚のコンドームを出来るだけ長く使うべきであることは何も変わらない。
そのため、コンドームを付ける前にしっかりとおしっこを出し切ってからコンドームを着用する必要がある。
また、装着しているコンドームが破れないようにするために、コンドームを着用したペニスを防護するペニスソックスやペニスケースを併用する場合もある。
管理される場合
射精を他人に管理されるというケースは、SMプレイなどでよく見られる。
射精したいのに自慰(男オナニー)をさせてもらえない、あるいは逆に、自分の意に反するタイミングで射精させられるというパターンがある。
前者の場合、男性用貞操帯やコックリーシュなどペニスを拘束する器具を用いたり、手を拘束してペニスに触れられなくするなどされ、射精したいのにできない苦痛や、それが転じた快楽を与えられる。
後者では、管理される側が、射精を望まないときに強制的に射精させられる搾精・強制射精というものである。
射精をできるのはペニスを持つ男性やふたなりであるので、射精を管理するのは女性であることが多い。