「しょうがねぇなぁあああ!」
プロフィール
本名 | 佐藤和真 |
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誕生日 | 6月7日 |
身長 | 165cm |
年齢 | 16歳→17歳(WEB版では20歳) |
CV | 福島潤(アニメ版)/逢坂良太(ドラマCD版) |
概要
元ひきこもり。人気ネットゲームの初回限定版を購入するため珍しく外出した帰り道、女子高生を庇ってトラクターに轢かれかけたのが原因(トラックに轢かれたと勘違い)でショック死してしまう(Web版では薬物の誤った投与が死因)。
その後、若くして死んだ日本人の死後の案内を務める女神・アクアから自身の行為が無駄だった事や、死んだ後の恥ずかしい失態を馬鹿にされた事に激怒。
仕返しのため、アクアから異世界へ転生するのを勧められた際、『特典』として一つだけ貰える『もの』にアクアを指名して、異世界へ道連れにした。
以降、クセの強い変わり者な仲間や友人達と、異世界で冒険者生活を送る事になる。
容姿
茶色の短髪と緑色の瞳を持つ、中肉中背の少年。
他のパーティメンバーと比べると、若干地味な見た目。
当初は緑色のジャージ姿だったが、後に冒険者らしい装いとなる。
ちなみに今でもジャージは部屋着に用いていて、日本の唯一の思い出の品として大切にしている。
もっともアクアには、度々焚き火の薪代わりに燃やされかけているが。
人物
仲間達やアクセルの街の住民達からは「クズマ」、「カスマ」、「ゲスマ」などと呼ばれ、大悪魔や魔王軍の手先にすら「鬼畜」、「外道」と評されるなどお世辞にも人格者とは言えないが、基本的にはお人好しの善人であり、文句を言いながらも最後には「しょおがねえなああああああああ!」の一言で皆を助けてしまう。
自分や仲間達が起こしたトラブルも、さっさと逃げ出そうとするアクアとは対照的に、可能な限り自分達でケジメをつけようとする。
そのため普段は、仲間達の尻拭いが多い。
なお、ゲスな言動を向けるのは基本的に身内と敵対者のみであり、周りの人間には出来る限り迷惑をかけない様にするなど、最低限の良識はある。
そのため酷く言われつつも、アクセルの街の冒険者や一般人からは広く信頼され、評判は良い。
金銭欲はそれなりで、貰える分なら貰っておくという姿勢だが、金銭への執着心はさほど強くない。
大金が手に入れば気前良く人に奢ったり、仲間を守るために大金を惜しみ無く使う事もある。
借金があれば精一杯働くが、お金に余裕があれば働かなくなるニート体質でもある。
性欲に関しては普通にスケベであり、アクセルの街でサキュバス達が経営しているいかがわしい店の常連である。
女性に対して容赦ないセクハラ行為を働く事も多く、言動からするに髪フェチである可能性が高い。
年下の女の子に優しい面が目立つため、仲間達や周囲からロリコンと疑われていて、アクアからは「ロリニート」と呼ばれた事もある。
かつては重度のゲーマーだった事もあり、ファンタジー、特に魔法には強い憧れを抱いていて、原作13巻のウィズとデュークの決闘における魔法を駆使したガチバトルには、目を輝かせて興奮している(普段身近にいる魔法使いが、魔法の撃ち合いも何もあったものじゃない、当たれば一撃必殺のオーバーキルな魔法しか使えないというのも理由の一つ)。
猫好きという一面も持ち、普段は何気にちょむすけの面倒を甲斐甲斐しく焼くなどして、可愛がっている(なおちょむすけの方も、とある理由によりカズマに懐いている)。
また短編集『よりみち2回目!』では、聖獣・白虎の子供をアクアが育てる事になった際、当初は欲に目が眩んで毛皮として売り飛ばそうとした(当然、アクア達からは非難轟々であった)が、結局は白虎の子供の愛らしさに絆され、飼う事を決めている。
能力
職業は最弱職の冒険者。(冒険者には無用の長物である)幸運値の高さと悪知恵が働く事以外は、これといった才能が無い。そのためどんなにレベルを上げても、ステータスは平均以下。
原作11巻の時点でステータスの伸びが悪くなっていて、カンストが近い。
スペックはまさに器用貧乏そのものであり、ステータスの低さも手伝って、搦め手無しの真っ向勝負には滅法弱い。
逆に、搦め手では持ち前の悪知恵や幸運値の高さが生かされる場面が多く、思いもよらない方法で敵を追い込む事もあり、クリスからは「強いのか弱いのかわかんないけど、絶対敵に回したくない」と言われる程。
パーティリーダーとしての素質があり、クセが強すぎて普通のパーティでは持て余してしまう仲間達を、上手くまとめている。
一度ダストのパーティにメンバー交換で加入した際は、スキルを器用に使いこなして危機を何度も回避。実力に関して一定以上の評価を受ける事となった。
また幸運に関しては明らかに異常なレベルであり、「生まれてから一度もじゃんけんで負けた事がない」と語る他、カジノに行った際は運任せの真っ向勝負でカジノ側が音を上げるレベルでバカ勝ちしており、明らかに分の悪い作戦や勝負で上手く行ってしまうのはこれが要因かもしれない。
運の無いアクアからは、「生まれついての特殊能力」呼ばわりされている。
……のだが、作中では無謀な敵に挑んだり不幸な事故のせいで、何度か死んでいる。その度にアクアが女神権限による強引な手段で蘇生しており、皮肉な事に彼女を連れてきた事で、無限コンティニューのチート能力を手にした様な状態になっている。
とはいえ、彼女の我儘や無茶ぶりが直接の死因に繋がる事も少なくないので、デメリットの方が大きい様な気がするが。そういう意味では、同期の彼に似た能力かもしれない。
恐らく、カズマの自身の幸運値は異様に高くとも、パーティー内に幸運値が最低レベルのアクアが居るため、打ち消されてプラスマイナスゼロになっていると思われる。
途中から日本刀に似せて作った片手剣を使う様になるが、彼の性格・戦法に合っていないため、あまり役に立っていない。
おまけに、めぐみんによって『名刀・ちゅんちゅん丸』と銘を刻まれてしまった。
物語終盤近くの15&16巻では、魔王軍幹部の一人・セレナを無力化するのと引き換えにレベルが最低の1にまでダウンしてしまったが、レベルは下がってしまっても覚えたスキルはそのまま残っている事を利用し、『ウィズとバニルに瀕死にして貰ったモンスターにトドメを刺して、経験値及びスキルポイントを入手(レベルは1からなので、すぐ上がる)→ある程度レベルアップしたら、ウィズの『レベルドレイン』で再び1に→最初に戻る』という超他力本願なレベリングを行い、再レベルアップと大量のスキルの会得を果たし、単独で魔王城へと向かったアクアを追いかけた。
スキル・技(冒険用)
- 初級魔法
火・水・風・土・氷といった、一通りの魔法が使える。
殺傷能力は皆無だが、小手先の技術と機転の良さで、敵の撹乱や動きを封じる事に使っている。
盗賊のクリスに教わり最初に覚えたスキルで、成功率は幸運値に左右されるため、幸運値の高いカズマにピッタリのスキル。ただし女性に使うと、何故か毎回必ず下着(主にパンツ)を奪ってしまう。
と言うか、幸運値の高さ故かある程度狙ったものを奪えている。彼の代名詞とも言えるスキル。
- 潜伏
ただし、アンデッドや高レベルの敵感知スキルには通用しない。
- 敵感知
敵意に反応するため、敵意が無ければ感知できない。
- 罠発見・罠解除
- 逃走
- 拘束(バインド)
消費魔力が大きいのが難点だが、カズマはドレインタッチとの併用で補っている。
- 千里眼
- 狙撃
『幸運が高いほどに命中率が増す』特性を持ち、幸運値の高い彼の狙撃は驚異の命中率を誇る。ただし、威力は『筋力や素早さに比例する』のでかなり低く、強敵には全く使えない。
主にゴブリン程度のザコ掃除や、敵への威嚇、牽制などに使用している。
- ドレインタッチ
ウィズに頼んで教わったスキルであり、火力の低い彼にとって最大の攻撃手段。
- エクスプロージョン
普通カズマの魔力では到底使えないが、これが後に大きな意味を持つ。
スキル・技(冒険用以外)
- 鍛冶スキル
商品開発のために覚えたスキル。防具・道具の修理、作成が可能になる。
- 料理スキル
- 読唇術スキル
人間関係
- アクア
転生してから一番長い付き合い。何かと足を引っ張り厄介事を招くので、「駄女神」と呼んで手を焼いている。
ただし、互いに自堕落な性格の持ち主であるなど共通点も多く(例・大金が手に入るや否や、二人揃って似非セレブ気取りで引きこもる、調子に乗っては痛い目を見る等)、時には一緒になって悪ノリしだすなど、カズマにとっては相棒の様な存在→カズアク。
だが、色物枠またはペット枠と位置付けていて、「女として意識した事は一度も無い」と断言している(一応、アニメ版の初対面時にはアクアに至近距離まで顔を近づけられて赤面するといったひっじょーに貴重なシーンが見られるが…)。
- めぐみん
最初は出来の悪い妹ぐらいにしか思っていなかったが、原作5巻の紅魔の里で好意を伝えられてから意識し始め、12巻でめぐみんへの好意を自覚して、仲間以上の関係になる(映画での作者インタビューにて、めぐみんが相応しい相手として明言された)→カズめぐ。
だがどうしても手玉に取られるのと、なかなか一線を越えられない事が悩み。好意を抱き始めたのだが、貴重なロリ枠と位置付けている扱いは変わらない模様。
余談だが、めぐみんと行く爆裂散歩では爆裂魔法を使い魔力切れで動けなくなるめぐみんをおんぶして、街まで帰って来るのだが、そのおんぶを実は楽しみにしている事をバニルに見通された(短編集『よりみち!』より)。
スタイルの良さは認めていて、屋敷の中では薄着をしているダクネスの身体をエロい目で眺めている。
ダクネスの事は普段からぞんざいに扱う事が多く、何度一線を越えかけても結局何もなかった→カズダク。位置付けはエロ枠。
友達の中では貴重な常識人として扱っている。
上級魔法やテレポートを使えるアークウィザードと信頼しているが、「友達」という言葉に弱くチョロい面を心配している。
ゆんゆんのぼっちエピソードには、毎回耳を塞いだりして心から同情している。
晩餐会で出会ったカズマ待望の妹枠。
「お兄様」、「お兄ちゃん」と呼ばれ強く慕われていて、カズマも義妹として溺愛している(これが原因で、めぐみんからは嫉妬されている)。
「ゆんゆんとは違うタイプのぼっち」と心配するなど、過保護な所がある。
- クリス
他には言えない秘密を二つ共有している。
カズマが死ぬ度に死後の世界で会っている女神。たまにノリノリになる彼女にツッコミを入れるなど、良い友達の様な関係。
最初は彼女に好意を口にしていたが、それは勤勉で使命感のある彼女への『尊敬』に近いものだった。
二人きりで重要な事を話し合う事も多く、お互いの事を強く信頼している。
- 両親
その一方で、短編集『よりみち2回目!』にてカズマが一時的に日本へ帰還した際、元の世界に戻る直前に手持ちのエリス金貨全てを両親へ宛てた手紙と共に自室の机の上に残したり、両親の方はカズマの死後も彼の自室をちゃんと掃除してくれていたりと、心の底では互いに憎からず想っていた事が窺える。
銀髪盗賊団
原作6巻にて王都の王城に招かれた際、王都で義賊として活躍していたクリスと死後の世界で再会したエリスに、かつて日本人転生者達が所有していた神器の回収の手伝いを頼まれる。
神器のせいで、義妹の第一王女アイリスの身に危機が迫っている事を知ったカズマは、クリスと共に王城へ侵入。城の騎士達と冒険者達を蹴散らして、神器の強奪に成功する。
王城での大立回りが原因で『銀髪盗賊団』の名前が付けられ、カズマとクリスの首には二億エリスもの賞金が懸けられる事になる。
王都での事件後も、クリスからの依頼で神器を所有していると思われる貴族の屋敷に侵入したり、神器の存在が疑われる事件の調査に出向いたりなど、盗賊団の助手として手伝っている。
盗賊活動を行う時は全身黒ずくめにして、どこぞのカラススレイヤーが着用している仮面のレプリカを着けて変装している。満月の時は絶好調になるらしい。
外部出演
白猫プロジェクト
『コラボックス』の力により、パーティメンバーとウィズと共に、旅立ちの島・デパーチアへと飛ばされてしまう。
飛ばされる直前に放っていたらしいめぐみんの爆裂魔法の余波が、近隣の村へと多大な被害を及ぼしてしまった事で、異世界へ着いて早々に借金を背負う羽目になった。
過去の世界からやって来たと思われるベルディアとの戦いに勝利し、ようやく帰還できるかと思われた矢先、アクアが原作でのベルディア戦と同様に『セイクリッド・クリエイト・ウォーター』で大洪水を起こしてしまい、村は今度は浸水被害に見舞われてしまう。
かくして、カズマ達は再び復興作業に取りかかる事となったのであった。
そしてそれ以降も、借金返済のために受けたクエストでアクア達が問題を起こし、その度にまた借金が増えるという悪循環に苦しめられている。
職業は『剣士』、属性は『無属性』、タイプは『テクニカル』。
リーダースキル『潜伏スキル』は、パーティ全員の強化スキル時間をアップする(効果値15)。
アクションスキル1『フリーズ』は敵に水属性ダメージを与え、スロウ・極度凍結状態にさせる事がある。
アクションスキル2『ドレインタッチ』は、自身のHPを回復する。更に敵にダメージを与えSPを奪い、味方に分け与えるという、原作の効果を忠実に再現したものとなっている。
ゲーム中では、ステルスにより安定した立ち回りが出来るキャラ。
スキル2の火力・SP補助が強いため、連発できれば活躍できるが、耐久面はやや控えめなため、ステルスの過信は禁物。
ステルスやダメージトラップガードにより、サブミッションのコンプリートで活躍できる。
MASS FOR THE DEAD
オーバーロードのアプリゲームで行われたコラボイベント第一弾、『ナザリックに祝福を!』で登場した。
めぐみんの爆裂魔法が原因で、異世界のナザリック地下大墳墓へ飛ばされてしまう。
アクアがいきなりやらかしてしまったのもあり、見るからにヤバそうなモモンガの機嫌を損ねないようとにかく下手に出た甲斐もあってか、しばらくは雑用等をこなして貰う条件付きで保護を約束された。
以降は、溜まっていた愚痴を根掘り葉掘り聞いて貰えた(モモンガは情報を引き出す目的で聞いた)事ですっかりモモンガに心酔し、「様」付けで呼ぶまでになっていた。
ロールは『エンハンサー』。スキル『悪知恵』は敵全体の攻撃力と命中率をダウンし、自身の素早さと回避率をアップする。更に消費MP2で全体をデバフ出来る優秀なスキル。
効果量は低いが、繰り返し使えるため簡単にデバフを重複させられるのが強み。
お馴染みのスキル『窃盗(スティール)』は敵単体へのダメージに加え、確率でアイテムを盗む事が可能。
盗めた場合、基本的にはそのクエストでドロップするアイテムが、戦闘終了後に追加入手出来る(ただし一部イベントなど、例外も存在する)。
弱点は、エンハンサーだが味方へのバフを持たない所。
また自身の攻撃力を伸ばすバフも持っていないため、火力は出しづらいキャラと言える。
奥義『狙撃(ソ・ゲ・キッ)』は敵単体に物理ダメージを与え、素早さと命中率をダウンし麻痺状態にする。
余談
引きこもった理由は、小学生の頃に結婚の約束をした幼馴染を不良の先輩に寝取られたかららしい(Web版ではそもそも引きこもりでは無いため、あまり本人に影響を与えていないと思われる)。
ちなみに、主人公であるにも拘わらず原作の表紙のセンターを飾る機会になかなか恵まれず、ようやく飾れたのは最終巻一歩手前の16巻のみであった(恐らく、この巻ではアクアが単身魔王の城へと向かってしまい、不在だったのもあると思われる)。
更に、漫画版のコミックス・アニメDVDのジャケット・公式メモリアルブック・画集などの各媒体でも、とにかくセンターを飾れた試しがない。
関連イラスト
関連タグ
この素晴らしい世界に祝福を!
主人公 鬼畜 ヘタレ ダメ人間
アクア めぐみん ダクネス
《窃盗(スティール)》
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特撮作品
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