この記事にはネタバレ要素があります。ご了承の上閲覧下さい。
「スライムで悪いか?」
「俺はかなり、ロマンを愛する男なんだぞ?」
概要
サラリーマン三上悟は、事件に巻き込まれ、異世界に転生してスライムに。
転生時に身についたユニークスキル「大賢者」と「捕食者」を頼りに、スライムながら、様々な種族と仲良くなっていく。
(CHARACTER – TVアニメ「転生したらスライムだった件」公式サイト「01 リムル」より)
リムルのユニークスキルのひとつ。
リムルの身の上に何かあると、リムルにだけ聞こえる声で解説を加えてくれる。
時には余分な事柄の解説までしてくれることも……。
(CHARACTER – TVアニメ「転生したらスライムだった件」公式サイト「02 大賢者」より)
ごく普通のサラリーマン、三上悟の転生した姿。
異世界で魔物の長として町を引っ張っていく。
情に厚く、仲間想い。
魔物たちと協力して快適な町づくりに尽力する。
(転生したらスライムだった件 ~魔国連邦創世記(ロードオブテンペスト)~【転スラ】「リムル=テンペスト」より)
プロフィール
種族 | スライム(当初)→スライム(人化可能)→魔粘性精神体(デモンスライム)→竜魔粘性星神体(アルティメットスライム) |
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加護 | なし→暴風の紋章→暴風の加護→大魔王の庇護(竜魔激突編後) |
称号 | なし(当初)→魔物を統べる者→魔王→新星(ニュービー)→真なる魔王→大魔王(竜魔激突編後) |
魔法 | なし(当初)→元素魔法・水氷大魔槍→元素魔法 物理魔法 精霊魔法 上位精霊召喚 上位悪魔召喚→竜種魔法 上位精霊召喚 上位悪魔召喚 その他(竜魔激突編後) |
固有スキル | 吸収・自己再生・溶解→無限再生・万能感知・万能変化・魔王覇気・強化分身・万能糸→(竜馬激突編後)分解吸収・無限再生 |
神智核(マナス) | シエル…思考加速・解析鑑定・並列演算・融合・分離・詠唱破棄・森羅万象・食物連鎖・etc |
究極能力(アルティメットスキル) | 智慧之王(ラファエル)・暴食之王(ベルゼビュード)・誓約之王(ウリエル)・暴風之王(ヴェルドラ)→(竜魔激突編後)虚空之神(アザトース)・豊穣之王(シュブ・二グラト) |
ユニークスキル | 大賢者(エイチアルモノ)+変質者→究極能力『智慧の王』・捕食者+(飢餓者)→暴食者(グラトニー)+心無者(ムジヒナルモノ)→究極能力『暴食之王』・操演者(アヤツリビト)→情報化 |
エクストラスキル | 魔力感知・水操作→後に炎熱操作と融合して分子操作・後に炎熱操作・音波感知・影移動・黒雷・黒炎・剛力・身体強化・多重結界・超嗅覚・超速再生・縁熱感知・粘鋼糸・万能変化・分子操作・分身体→後に全て進化による統合消滅 |
常用スキル | 魔力感知・熱源感知・音波探知・超嗅覚・魔王覇気→(竜魔激突編後)万能感知・大魔王覇気・万能変身 |
戦闘スキル | 粘鋼糸・分身化・混沌吐息(カオスブレス)・法則操作・属性変換・思念支配・魔王化→(竜魔激突編後)法則支配・属性変換・思念支配・未来予測 |
スキル | 水圧推進+水流移動+水刃→エクストラスキル『水操作』・念話・思念伝達・身体装甲・毒霧吐息・麻痺吐息 |
擬態 | 炎巨人・黒狼・黒蛇・ムカデ・蜘蛛・蝙蝠・蜥蜴・小鬼・豚頭→悪魔・精霊・黒狼・黒蛇・百足・蜘蛛・トカゲ・蝙蝠・その他 |
耐性 | 痛覚無効・電流耐性・熱変動耐性・物理攻撃耐性・麻痺耐性・後に炎熱攻撃無効・腐食耐性→痛覚無効・物理攻撃無効・自然影響無効・状態異常無効・精神攻撃耐性・聖魔攻撃耐性 |
担当声優 | 岡咲美保(リムル=テンペスト)、寺島拓篤(三上悟)、豊口めぐみ(大賢者) |
人物
主人公。ただのスライムだと思ってはならない。
前世は大手ゼネコンに勤めていた三上悟と言う独身男性。
兄がいるため、気楽な独身生活を満喫していたが、後輩に結婚相手を紹介されている最中に通り魔に襲われて、後輩を庇い致命傷を負う。パソコンのデータ消去を後輩に頼み死ぬが、その時までに多種多様な耐性とユニークスキル『大賢者』と『捕食者』を手に入れ(後にスキルは変わる)、魂が世界を渡ってスライムに転生した。
元々女好きだったが、前世を性体験無しで終えたため、その未練から転生時ユニークスキル二種を得たという経歴がある。今世の目標の一つは、ポテチを食べながらゲームをすること。
魔素が大量にある場所から生まれたスライムのユニークモンスターとして生を受ける。
生前である人間の時の記憶がはっきりと残っているが、それは希有な事であり本来、生まれ変わると前世の記憶は殆ど覚えていないのが普通らしい。そのため、魂が普通より強力である。
当初、スライムとして見えない、聞こえない、話せないと言う世界でいたために会話や他者とのふれあいに餓えており、そこからヴェルドラやゴブリン達との接点を作る。
性格は生前から、安請け合いをするが懐に入れると面倒見が良いためか、部下や後輩に文句を言われながらも何だかんだと慕われていた様子。
ただし後輩に彼女を紹介された際には度を越したセクハラをかまし泣かせてしまったりするなど、人としての配慮やデリカシーが著しく欠けている面も度々見受けられる(コミカライズ及びアニメ版では該当シーンの描写は無い)。
基本的にはお調子者で情に脆く、甘い性格だが少しづつ改善していく。
また日本人らしく穏やかで平和主義である。しかしある出来事をきっかけに、一度でも敵と判断すると切り捨てる非情さも身に着けた。
ちなみに人化した際の性別は無性別であり男でも女でもないが、元がスライムのため、肉体は自由自在に変えられる。
それでもこの美少女(少年)の外見と可愛らしい声なのにおっさん臭い言い回しをするのはなかなか面白いものではある。
スキル
- 大賢者→智慧之王→シエルと名付けられ神智核(マナス)
リムルのユニークスキルの一つ。質問にいつも答えてくれる。
世界の言葉のシステムを利用して語りかけてくるが、基本的にその声はリムルにしか聞こえない。
あくまでシステムなので感情が無いはずなのだが、リムルが熱変動耐性がある事を忘れていることに呆れたりするなど感情らしきものが見えたりする。
転生して以来、リムルが生まれもって使いこなせる能力。
リムルの許可があればリムルの体を操って戦う事も可能。
魔王に進化した時に、変質者と融合してアルティメットスキルへと進化する。その時に、間違いなく自我があることが確認され感情がある様子だが当人(?)は、否定している。
効果 | |
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思考加速 | 通常の1000倍に知覚速度を上昇させる。後に、進化によりさらに百万倍になっていた |
解析鑑定 | 対象の解析及び鑑定を行う。 |
並列演算 | 解析したい事象を、思考と切り離して演算を行う。 |
詠唱破棄 | 魔法などを行使する際、呪文の詠唱を必要としない。 |
森羅万象 | この世界の隠蔽されていない事象の全てを網羅する。ただし、触れた情報に対して自分が知り得る事情にのみである。一度認識しないとだめだが、理解出来ると解析可能。 |
解析 | 飢餓者から会得した能力を大賢者が勝手に自分で取り込んだ。進化後に消失 |
統合分離 | 進化後に会得。 |
能力改変 | 進化後に会得。 |
未来攻撃予測 | 対ヒナタ戦時に会得。 |
- 捕食者→暴食者→暴食之王
スライムの能力と一致するために、違和感が無い。リムルが生まれもって使いこなせる能力。
後に飢餓者を手にしたことで捕食者に吸収統合された結果、暴食者へと進化した。
更にその後、魔王への進化へ伴い心無者(ムジヒナルモノ)を統合して進化した。
効果 | |
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捕食 | 対象を体内に取り込む。ただし、対象に意識が存在する場合、成功確率が大幅に下がる。効果の対象は有機物、無機物、スキル、魔法と幅広い。 |
解析 | 取り込んだ対象を解析、研究する。作成可能アイテムを創造、材料があるならコピー可能。術式の解析に成功すると対象のスキル、魔法が習得可能。進化により消失 |
胃袋 | 捕食対象を収納する、解析により作成された物質も保存可能。胃袋の中では時間効果が及ばない。要するに生ものも腐らない。暴食者に進化したことで容量が二倍になる。 |
擬態 | 取り込んだ対象を再現して同等の能力を使えるようになる。ただし、情報の解析に成功する必要がある。 |
隔離 | 解析の及ばない有害な効果を収納する。無害化して魔力に還元する。 |
腐食 | 暴食者となって会得した能力。対象物を腐食させる腐食効果を付与する。生物ならば腐敗して、死体の一部を吸収した際、能力の一部を会得可能。 |
受容 | 影響下にある魔物の得た能力を獲得可能。これによって名付けをした相手などが会得したスキルを会得可能となった。ただし、使いこなせる保証はない。進化により、食物連鎖となる |
配給 | 影響下にあるか、もしくは魂の繋がりのある魔物に対して能力の一部を授与する。これによって仲間に新しい能力を与える事が出来るが使いこなせない場合は能力を会得出来ない。進化により食物連鎖となる |
魂食 | 恐怖して、心が折れた相手を好きな時に魂を喰らって殺せるようになる力。元々は、心無者のスキル |
- 暴風之王
暴風召喚 | ヴェルドラをリムルの記録にある姿で召喚する。一度に一体まで。再召喚すると、それまで活動していた方は消滅する |
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暴風竜復元 | リムルの中にヴェルドラの記憶が複製される。ヴェルドラがなんらかのかたちで死亡しても、復元可能である。ある意味、リムルの中にヴェルドラの本体がいるようなもの |
暴風系魔法 | 死を呼ぶ風、黒き稲妻、破滅の嵐と言う魔法が使える。魔法書にも記されてない超絶魔法 |
- 誓約之王
無限牢獄 | 対象を虚数空間へ閉じ込める |
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万能結界 | 多重構成された複合結界と空間断絶による絶対防御 |
法則操作 | 黒炎雷、魔力操作、熱量操作および、歓声制御、自在に胃袋へと熱の出し入れを可能とする |
空間支配 | 移動能力。位置座標を確認した空間を自在に入れ替える |
- 虚空之神
魂暴喰 | 捕食性能の強化版。対象の魂ごと吸収可能 |
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虚無崩壊 | 原子核の混沌世界の究極的破壊エネルギー。マナスにより、制御可能 |
虚数空間 | 隔離すべき対象を閉じ込める空間。『胃袋』+『隔離』の進化版 |
時空間支配 | 意識するだけで瞬間移動が可能 |
多次元結界 | 常時発動の、多重結界。次元断層による絶対防御 |
- 豊穣之王
無駄に容量を食っていた大量の能力を情報化し、スッキリと纏めてしまった。
能力創造 | 『食物連鎖』や『解析』により得た情報から、新たな能力を創り出す |
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能力複製 | 得た能力の複製を作製する |
能力贈与 | 複製した能力を対象に贈与する。解除も可能 |
能力保存 | 獲得した能力を情報化し、何時でも再現可能 |
『転生したらフラワーナイトだった件』
フラワーナイトガールのコラボシナリオでも参戦する。性別的にも特殊な為に花騎士として登場してもおかしくない状況だったが、さすがに実現はしなかったようだ。
登場は第2話から。時系列は不明(ミリムも飛ばされているので、彼女が参戦した前後と思われる)だが、ふとしたことで花騎士の世界へ異世界転移した模様。本人は「異世界転生と異世界転移を両方経験した」(意訳)とも語っている。
ただし、大賢者の能力が環境的な都合で最初の内は対応できず、使用不能状態だった。第4話では暫定ではあるものの、能力の一部が回復している。それでも、彼の能力は通常時よりも弱体化しているのは間違いないだろう。
派遣された花騎士は自分達の世界に現れたリムルを調査する為に派遣されたのだが……第5話で合流、第6話ではシズと予想外の再会を果たした。
最終的には花騎士たちと共に今回の元凶となる害虫を退け、この世界での役目を果たしたのである。
なお、コラボCMではナレーションを担当しているので喋るのだが、ゲーム中ではボイスなしとなっている。
関連タグ
個別関連タグ
転生したらスライムだった件 異世界転生 無性別 性別:リムル
- フラワーナイトガール:転スラコラボCMでナレーションを担当。さすがに花騎士としては参戦しないようだが……。一応、主役と言う事でシナリオには登場する。
- 神達に拾われた男:同じく転スラコラボCMで主人公+αと会話した繋がり。
関連キャラクター
他作品の関連キャラ
アプトム:連載前にWeb版感想への返信で明かした元ネタ。その為、能力の幾つかが被ってるのと戦術で似ている面がある。
ガイバー:同上、リムルから自我・人格を消去し制御装置を埋め込んで強化装備にしたような存在。
蜘蛛子:最弱の魔物に転生してしまった元日本人繋がり。生き延びるためにあらゆる魔物を喰らっていったり、紆余曲折の末に人の姿を得た点も同じ。蜘蛛のアニメ化に際して、蜘蛛子とリムルの中の人同士の対談も実現しており、違う意味ですでに接点がある。
アズサ・アイザワ:上記の蜘蛛子と中の人が同じ元日本人の転生者。リムル同様チートスペックの持ち主だが、これはスローライフの一環でスライムを地道に倒し続けたことで得てしまったという何とも言えない経緯がある。ある意味リムルの天敵と言えなくもないが、お互いの性格からして宿敵になる可能性はまず無いと言っていいだろう…
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シエル≪ここから先はウェブ版や小説を読破なさってからのほうがよろしいかと。≫
残る最大の謎(超ネタバレ注意!)
ネット上では以前から「リムルがヴェルダナーヴァの転生体」と予想されている。
真実は不明だが、決して根拠無き話ではない。
ウェブ版最終場面でリムルはウェブ版の黒幕ユウキに「お前は一体何なんだ!?」と言われ下記のセリフを心の中でつぶやいていた。
三上悟。リムル・テンペスト。――それとも、ヴェルダナーヴァだとでも思っているのか?
俺か? 俺が・・誰か、だって?そんなのは、決まってるだろ。俺の名は――――――――
その他にも作中で疑われる点がいくつかある。
- 上記のセリフなど248話のリムルの言が不自然。
- ヴェルグリンドの回想で「リムルがヴェルドラの魔素から発生したのは偶然ではないのでは?」と疑問を抱いた。
- ヴェルグリンドがルドラの魂を集めるべくリムルによって異世界に飛ばされた際に「このような芸当は我が兄(ヴェルダナーヴァ)にしかできないはず」と驚愕している。
- ユニークスキル『大賢者』が、創造主のみが知りえる高度な情報を理解している。
- この世界ではルドラ=マサユキというレアケース(ルドラの魂が異世界にわたり、記憶を失ってマサユキに転生し、再びルドラの世界へ転移した)がある。
- ヴェルダナーヴァはスキルの権能として『虚無崩壊』を所持していた。
- 何者かが創った無限の時間圧を持つ「抗魔の仮面」がシズとリムル邂逅時に割れた。「仮面」はその特殊性ゆえ創造者にしか破壊できないとされる。
- リムルが三上悟とヴェルダナーヴァ双方の立場での話を248話回想で話している。
- 転生時に得た二つのユニークスキルが、進化するたびヴェルダナーヴァ(及びその妻であるルシア)の保有スキルと同じ(または酷似)していく。上記の『虚空之神』が代表例。
- 現存する竜種の中で最大の魔素を誇るヴェルドラよりも大量の魔素をアルティメットスライム進化時に獲得したが、本来ならそのレベルの魔素はヴェルドラ以上の魂がなければ獲得・制御できないはずである。
- 不滅のヴェルダナーヴァがいまだ転生してこない=三上→リムルに変質したから?
- リムル転生時から世界が激動し始める。(これは主人公補正かも)
- ヴェルドラを奪われた際に発した覇気が竜種のそれと酷似している(この時はまだ竜種へと進化していない)。
・・・という、異様に不自然な点が多いリムル。
もしかすると本当に・・・?
※ただし作者がそう明言していないため真相は不明です。