「聴こえるか、小さき者よ」
「クアハハハ!!!! 我、暴風竜ヴェルドラ=テンペスト 完・全・復・活 !!!!!」
概要
リムルが転生して最初に出会った天災(カタストロフ級)のドラゴン。
暴風竜の名でも知られ、勇者によって洞窟の中に300年にわたって封印されている。
「捕食者」によりリムルに取り込まれ、その体内で封印解除に取り組んでいる
(CHARACTER – TVアニメ「転生したらスライムだった件」公式サイト「03 ヴェルドラ」より)
プロフィール
EP | 8812万6579 |
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種族 | 最上位聖魔霊ー竜種 |
庇護 | 暴風の庇護 |
称号 | 暴風竜 |
魔法 | 竜種魔法 |
固有能力 | 万能感知、竜霊覇気、万能変化 |
究極能力 | 混沌之王(ナイアルラトホテップ)……思考加速、解析鑑定、森羅万象、確率操作、並列存在、真理之究明、時空間操作、多次元結界 |
耐性 | 物理攻撃無効、自然影響無効、状態異常無効、精神攻撃無効、聖魔攻撃耐性 |
CV | 前野智昭 |
キャラクター像
作品世界に四体しか存在しない『竜種』の末っ子。竜種とは、厳密にはドラゴンではなく、その始祖に当たる竜の姿をした精霊らしく、その為ドラゴン系列の魔物からは神とすら崇められている。
勇者に封印されてなお、存在自体が世界の均衡を保つ強大な抑止力として機能する程で、リムルとの馴れ初めで一時公の消息を絶った際は、各国政府を始めとする諸勢力を騒然とさせ、彼らとリムルの物語が始動する引き金となった。
性別的にはオスだが、生殖能力は無く単体で消滅と復活を繰り返すのが竜種の特徴で、そのたびに自我が産まれ変わる。
旺盛な好奇心に裏打ちされた高い知性を持つが、竜種故に気位まで高いため思考回路は単純で無遠慮。
思った事をすぐに口に出してはトラブルを引き起こす。
おだてに弱く、リムル曰く『チョロゴン(チョロいドラゴン)』。
思考の加速、解析や鑑定と言った知能系の究極スキル『究明之王(ファウスト)』を所持している。
元々はユニークスキル『究明者(シリタガリ)』だったがリムルの進化の影響によって自身も共に進化した。
確率操作のスキルは、確率を変化させる事が出来るために大賢者と言った確率を予測して行動する相手には極めて有効である。
最強の種族である竜種だけあって他の強者とは隔絶した強さを誇るが、元来大雑把な性格故か圧倒的な力で暴れるのが殆どで力を上手く使いこなせていなかったため、今までは人型にも擬態できず魔素量では姉たちを凌ぐものの力を完全に制御している姉二人には全く敵わなかった。
しかしリムルやその部下たちとの交流で、スキルを使いこなし格上相手にも負けない戦い方を覚え、姉たちとも渡り合える程の実力を誇るようになった。
本来巨大な黒竜の姿だったが、リムルの分身を使い表舞台に復活してからは人間形態を会得。人型リムルをマッシブ&マニッシュにした感じの、野生味のある姿となっている。書籍版デザインからはより男らしく厳めしい風貌となり、髪も金髪となっている。
リムル、もといモデルになった人物が美形であった事から、ヴェルドラもかなりのイケメンと言われている。
魔素を定期的に放出しないと暴発させてしまう悪癖があり、ラミリスの迷宮最下層に守護者と言う名目で専用個室を割り当てられているのも、真相は彼のガス抜きのためだったりする(ヴェルドラ自身は気づいていない)。
地下迷宮のラスボスとしてリムルに良いように担ぎ上げられているが、実際に魔物の発生やラミリスの力の維持はヴェルドラの魔素によって成り立っており、また地下迷宮の守護者たち迷宮十傑のトレーニングを行い、戦時下では防衛砦になる地下迷宮の守護者となることから、事実上の地下迷宮の主である。また長命故に意外と博学で、地下迷宮に移動してきた研究部門にも顔を出し、様々な意見を述べて技術向上に貢献している。
開国祭ではリムルに鉄板焼きの店をしたいと我儘を言い、ミョルマイルが手配した店員に教わりながらたこ焼き屋もしている。態度はともかく味はかなり評判が良いらしく、今でもたまに店番をしており、鉄板焼き関連の腕前は随一となってる。
リムルの記憶から知った漫画など(ヴェルドラは「聖典」とも称してる)の影響を受けており、気に入ったセリフを使い威厳をみせチヤホヤされようとする。挙げ句、某格ゲーやらのパロディ技すら使う始末。
対人関係
魂で繋がっている盟友であり名付け親。リムルが生まれるきっかけを作っていた事から、運命的に繋がりがあるような存在。リムルに迷惑をかけたり、時に切り札として助けたり(?)している(リムルいわく『最終防衛ライン』(という名の補欠))。
姉その1。竜種であり、ヴェルドラの姉。通称、白氷竜。
弟が封印されていても、好き勝手に暴れる弟を懲らしめるためにあえて放置していた。
ただし、大人しくなったなら消滅する前に助けるつもりでいた。現在は魔王ギィの相棒として側にいることが多い(ただし、他の魔王たちには興味がない)。
ヴェルドラが北の地に近づきたがらない最大の原因であり、彼女に懲らしめられた記憶は今なおトラウマとなっている。
姉その2。上述のヴェルザードの妹。通称、灼熱竜。
言動がおっかないためやはりヴェルドラから恐れられているが、それでもヴェルザードに比べたらマシ。
東の帝国皇帝ルドラは彼が現役の勇者だった頃からの戦友にして恋人。彼とともにヴェルドラをギィとのゲームにおける駒とすべく魔国連邦に襲いかかるが、リムルの怒りを買ってしまい・・・
ギィ、ミリムと同じく最古の魔王の一柱。
彼女からは何故か師匠と呼ばれる間柄であり、仲は良い。共に漫画を愛する者として意気投合している。
ヴェルドラの住まいである迷宮は彼女が造ったものである。
性格的にとても相性が悪い魔王。かつて、ヴェルドラによって国を滅ぼされたことを非常に怨んでいる。
その後も、ヴェルドラの無意識の言動によりルミナスの計画がぶち壊された事が何度もあるが、ぶち壊した当の本人は、再会した際にルミナスの名前が正しく思い出せないなど、全く反省していなかった。
後に一応名前は覚えたものの、正体を知らない聖騎士団もいる最悪のタイミングで「魔王ルミナス・バレンタイン」と呼んでしまう大ポカをやらかし、案の定ルミナスにはガチギレされた。
魔王の一人であり、ヴェルドラ曰く兄の一粒種。
要するにヴェルドラから見たら姪に当たり、ミリムから見たらヴェルドラは叔父に当たる。二人揃って我儘でよくリムルを困らせるが、互いに本気で喧嘩になると周辺が焦土になるのは理解している為、節度を持って接している。
リムルの胃袋にいた頃、捕食されたところをそのまま引っ張ってこられたイフリート。
胃袋内にてリムルの様子を共に見ながらヴェルドラの遊び相手になったヴェルドラ第二の友。
書籍本編ではヴェルドラの助手として復活し基本的にはヴェルドラのお目付け役をしながら迷宮や魔導列車関係で働いている。
復活時、ヴェルドラのイタズラで女体化させられたり、ヴェルドラのやった事の後始末をさせられる等、作中でも中々の苦労人である。
ヴェルドラを「無限牢獄」に封印した勇者。
ちょっと国を滅ぼしちゃった時に封印したらしく、ヴェルドラ曰く美人だった様子。
アニメ版での視聴者の反応
一話放送直後からネット上では『ツンデレドラゴン』、『ツンドラ』などと視聴者によって書き込まれ、これにより公式配信に足を運ぶ興味を持った人たちも増えたため放送開始の掴みとしていいスタートとなった。
初登場の瞬間の風格と見た目の威厳とのギャップ萌えは種族を超えていったということだろう。
また、第2期終盤では『3×3EYES』の最終巻をリムルにねだるは、『ストリートファイター』の波動拳、昇龍拳、竜巻旋風脚に、『バーチャファイター』の鉄山靠に、『ドラゴンボール』のかめはめ波をあまりに堂々と伏字なしで撃つはと、いろんな意味でやりたい放題だった(エンディングクレジットにて各作品が協力となっており、スタッフはちゃんと関係各所に許可はもらったとのこと)。
グランブルーファンタジー
2024年11月に転スラコラボが実施予定の『グランブルーファンタジー』において、まさかのプレイアブル実装されることとなった。
属性は、暴風竜の通称通りに風である。文字通りの風なのだが、実は転スラコラボの実施前には風属性が有利な決戦!星の古戦場が実施されるため、もう少し早ければ……という声もあるとか。
ヴェルドラはイベント後半解禁時のプレイアブル参戦となる。加入を考えている方は後半戦の方もお忘れなく。エンディング2到達で加入する。
(リムルはコラボ前半のシナリオプレイで加入。リムルの最終上限解放も後半エンディング到達が条件)
性能に関しては、暴風竜の名前は伊達ではないような性能を持ち、更に言えば1アビには上述の方でも言及されたある技を使用。驚いた騎空士もいるだろう。
なお、確率操作に関しては色々な場面で影響しており、ふたを開けてみるとヴェルドラのせいと言わんばかりな個所もあり、リムルが困惑する事態に……。
なお、ヴェルドラの中の人は同作においてワーウルフのウーフ及びイベントキャラを担当している。
関連タグ
ヴリトラ…インド神話に登場する最強の魔竜(アスラ)。軍神インドラの宿敵であり、ヒマラヤ山脈の水源を堰き止めて旱魃を引き起こし、神々と戦いを構えた末にインドラによって調伏される。神々が束になっても跳ね返す絶大な魔力と高い知性を活かす狡知に長けた「歩く天災」であり、倒したインドラさえその無敵性と凶暴さに倒してなお恐怖が拭えなかったという。
一説には「寒波」や「旱魃」などの天災の偶像化とされ、天候を操作する能力や存在そのものが抑止力として働くなど、その有り様がヴェルドラと奇妙な一致を起こしている。また名前もヴリトラとヴェルドラでよく似ている。
ルドラ…ヴリトラと同じくインド神話に登場する暴風を司る存在。なお、東の帝国の皇帝と名前が同じだが、あくまで名前が同じだけで元ネタとの関連性は薄い。
アクノロギア…ヴェルドラ同様に黒く巨大な体躯を誇るドラゴン。存在そのものが世界を震撼させるほどの圧倒的な存在感を持ち、人の姿では褐色肌で筋骨隆々の男性という共通点がある。
ただしこちらは外的要因によって肉体が竜に変わった「元」人間である。
ティオ・クラルス…なろう出身作品の主人公と共に戦う黒いドラゴン繋がり。人化もできるがこちらは女性で、さらには度を越したドMなのでヴェルドラとは違う意味で残念な竜である。
ライカ…こちらもなろう出身の別作品に登場する主人公と縁が深いドラゴンで、やはりこちらも人化できる。なお、こちらはヴェルグリンド同様紅い体躯を持つ他、中の人はリムルの敵対勢力の一人を演じている。
ルーク 中の人が一緒の技のネタにした方の作品のキャラ。
一応6の主人公格
草薙京(THE KING OF FIGHTERS XIV) 中の人が一緒の主人公の方
巴(月が導く異世界道中)… 別のなろう系小説に登場する竜。主人公が転生して最初の方に出会ったり、主人公と出会ったことで人の姿を得た、主人公の記憶から現代の知識に影響を受けたと共通点が多い。ただし、ヴェルドラは出会ってから長い時間が経ってから人の姿を手に入れた。また、そのヴェルドラの人の姿が本格的に活躍する転スラ二期2部と月が導く異世界道中が放送されたのが奇しくも同クールである。ちなみにヴェルドラの中の人は月読役で出演している。