概要
魔国連邦首都の観光娯楽地区にあり、百階層にも及ぶ。
リムルの前世にあったRPG等のゲーム類を再現する形で作られており、前世の諸々に忠実な再現と現実との折り合いで苦心した部分が見られる。またその堅牢さから、戦時下では魔国連邦の最終防衛砦も兼ねている。魔国連邦はリムルを元首とした国家だが、地下迷宮についてはラミリスの統治を認めている。隔離地区には研究室もあるため、魔国連邦の研究部門は組織上は地下迷宮統括に入っている。
システム
現実の代物なので(ある程度特殊能力等を用いてはいるが)全て人力で運営・管理されている。
十階層ごとにいるボスモンスターを倒した場合先着順で賞金が出る(例として五十階層を突破したものは、先着1組・初回限定で金貨百枚)。
また、月ごとに各階層の先着突破者の名前を公表することで挑戦者間の競争心を煽っている。
特筆事項として、百階層をクリアした者には国主であるリムルと戦う権利が与えられる。
魔国連邦が戦時下となった場合は首都をまるっと迷宮内に移動させることができる。これは地上の都市部分が地下迷宮地上一階層という扱いなため、管理者であるラミリスの創造世界による階層間の入れ替えが可能というシステムである。
また、大軍が攻めてきた場合は敵を迷宮内に入れて階層操作により分断、各個撃破するという戦略が採られる場合もある。侵入者は死んでも生き返らないが、味方は何度でも復活するので敵にとっては地獄のような戦場となる。
ただし、迷宮に属す者たちの不死性も迷宮そのものも管理者たるラミリスのスキルに依ったもののため、彼女を撃破されたり意図せずに連れ出されてしまうと詰みとなる。
また格上である竜種相手には防御性も脆く、ヴェルドラが溜め込んでた魔素を一気に解き放った時は攻撃ではないにもかかわらず迷宮内が歪み、ヴェルグリンドが外から本気で攻撃した時は50層まで貫通してしまった。
また、カレラ(転スラ)などの魔国連邦の強者には、階層を破壊できるものがいる。
そして、例外中の例外だが、蟲魔王ゼラヌスは、単純な力だけで階層を破壊することができる。
構造
リムル曰く、進化型地下迷宮(アドバンストダンジョン)。
全地下百階層の構成。逆ピラミッドのような形となっている。
最下層には暴風竜ヴェルドラがおり、ラミリスの本邸である精霊迷宮への扉が据えられている。
九十五層は休憩地点の街となっており、各階層の階段手前の扉から九十五階の宿・食堂まで移動できる。ただし宿屋も含め料金は割高。
ヴェルドラが魔素の放出点となっているため、下に行くほど魔素が強力になりより強い魔物が産まれている。
様々な罠を設置しており、下に行くほど難易度が高い。
ただし、戦時下などの非常時は入った瞬間から殺意に満ち溢れた構成に組み替えられることもある。
迷宮のボスと認定された存在はラミリスの力で不死性を与えられており、ダンジョン内にいてラミリスが健在な限りは死亡しても復活する。
また、参加者もラミリスの作成した専用の腕輪【復活の腕輪】を身に着けていると死亡しても復活が可能。
ただし、ラミリスの一存で不死性の剥奪は容易に可能。
- 記録地点(セーブポイント)
- 安全地点
- 階層
- 1階層
- 40階層
- 49階層
武器破壊を重視している。スライムがテーマなのは、リムルがスライムのためと思われる。
- 51階層以降
- 51~60階層
当初のリムルの想定よりも突破困難なエリアになってしまったため、後に61~70階層と総入れ替えされた。
- 61~70階層
- 71~80階層
- 81~90階層
- 91階層以降
各階層は強力なドラゴンが護っているが、魔物単体の強力さと言うよりむしろ地形や環境の方が驚異度が高いエリア。
属性持ちの上位龍族を放っており、魔素を食し巣作りして自分好みの環境にしている。
- 90~94階層
- 95階層
- 96階層
- 97階層
- 98階層
- 99階層
- 100階層
関係者
管理者
固有スキルの迷宮創造(チイサナセカイ)による迷宮の創造主。
ボスや参加者に不死性を与え、迷宮の内装などを自在に操れるなど、迷宮内に関してならラミリスはほぼ万能の存在と言っていい。
地下迷宮の主(ラスボス)。迷宮十傑を含む地下迷宮内の戦闘勢力のまとめ役。ヴェルドラの巨大な魔素によって迷宮内に雑魚モンスターが発生するようになっている。
- ベレッタ
迷宮内のポジションは、ラミリスの補佐もとい迷宮統括者(と書いてラミリスのパシリと読む)。ラミリスを狙う者が現れた場合の護衛役でもあり、各種研究に携わる際の助手などもしている。当初はボス達のまとめ役も兼ねていたが、当人が役職が多すぎると苦言を呈し辞退した。
ラミリスの配下。同僚達と共に迷宮内の維持管理の他、95階層の街の管理を行っている。
階層守護者(ガーディアン)
十階層ごとにいるボス。その中の上位十名は十傑と呼ばれている。
なお、十傑という称号はその方がかっこいいからという理由で、ラミリスが命名した。
- 大きな蜘蛛(ブラックスパイダー)
- 大きなムカデ(エビルムカデ)
- 大鬼の狂王(オーガロード)とその配下五人衆
- 嵐蛇(テンペストサーペント)
- ゴズール
- メズール
二人ともAランクオーバーで魔人化した状態。報償として金貨百枚。先着一名。
- 聖霊の守護巨像(エレメンタルコロッサス)→魔王の守護巨像(デモンコロッサス)
当初は七十階層のボスだったがアダルマンとアルベルトの強化により六十階層のボスに降格。
迷宮十傑
迷宮を守護する十名の魔物。
全員が覚醒魔王級以上の実力を持っており、事実上の魔国連邦における最終防衛戦力。
特に筆頭であるゼギオンは作中を通しても最強に近い実力者。
詳細は当該項目を参照。
死を齋す迷宮の意志(ダンジョン・ドミネータ)
リムル、ラミリス、ヴェルドラ、ミリムが創り出した疑似魂による仮魔体(アバター)。弱い魔物の体を操作し、戦わせて強くして迷宮を攻略していくと言う遊びのために産み出された。
当然ながら魔物だけでなく挑戦者も襲うため、挑戦者達からは異名が付くほどの恐怖の対象になっている。
それぞれが望んだ魔物の体をしており、変更は不可能。
- 幽霊(ゴースト)
- 骸骨剣士(スケルトン)
- 粘性体(スライム)
- 動く重鎧(リビングアーマー)