プロフィール
人物
寿命の残り少ない母に代わり長老代理を務めていた。
カエデがかつてオーガの里に滞在していた際、ハクロウの剣の強さに惚れて、一夜限りの契りを交わした時にできた子供。
カエデが里を離れた後、長い間カエデのお腹の中で力を与えられながら育てられ、クシャ山脈の隠れ里で生まれた。
カエデの力の大半はモミジに譲渡されており、経験不足の状態でも三獣士アルビスを圧倒できるほどの力を持っている。
性格
性格は愛されツンデレお嬢様。
カエデから受け継いだ膨大な力と長鼻族の長を継ぐ役割から、自尊心が高いが、元々の性格が良い子であるため、二つの性質が合わさってツンデレになっている。
閉じた里で暮らす時間が長かったからか、性格は純粋そのものであり、愛情表現もストレート。
謁見式で実の父であるハクロウと初対面した際は感動で叫んでおり、その後もテンペスト開国祭で親子デート、ハクロウを長鼻族の里に連れ帰るなど、ベッタリな関係に。
また、最初は恥ずかしさからか否定していたものの、ベニマルを自分に振り向かせると豪語、アルビスと争いながらベニマルにストレートな愛情表現をしていった。
強さ
カエデから受け継いだ魔素量は元魔王のカリオンに匹敵し、戦闘では「扇」を使用する。
ただしまだ若く技量不足のため、魔素量で拮抗する相手には勝てない。
エクストラスキル「天狼覚」
常時発動型のスキルで、五感以上に多くの情報を読み解く「魔力感知」の上位互換。
長鼻族は半精神生命体のため状態異常を無効化でき、「天狼覚」によって幻覚や幻術を無効化できるため、モミジ相手にデバフ系の能力は一切通用しない。
活躍
「領土掌握編」
サリオンとの街道開設の交渉のために長鼻族の隠れ里を訪れたベニマルとアルビスの対応をしに向かう。
最初は用件を冷静に聞こうとしていたが、クシャ山脈に穴を開けてトンネルを作りたいとの話題が提示されると、山を神聖視しているモミジは激怒。アルビスを「獣臭い蛇」と侮辱し、それに怒ってアルビスが発動したエクストラスキル「天蛇眼」を無効化。その後直接戦闘が始まり、獣身化していないものの準魔王級のアルビスを相手に互角以上に渡り合う。しかし加減を間違えてあわやと言う瞬間にベニマルに止められる。
そこへ、母であり長鼻族の長老であるカエデが現れ、冷静に相手の話を聞くようにと諭される。
魔国連邦へ
長鼻族の代表代理としてリムルへの謁見式に参加し、会談で自分が勘違いをしていたことに気付く。
元々長鼻族は魔王フレイと魔導王朝サリオンの戦いに巻き込まれていた。
事の発端は、
・高いところが好きなフレイがサリオンの『神樹』を狙う。
・フレイとサリオンの戦力は互角。
・フレイが戦力増強のために長鼻族を支配下に置こうと考える。
・気位の高い長鼻族はフレイの配下になるのを拒否。
・フレイ・サリオン・長鼻族が三竦みで睨み合う状態になる。
長鼻族がフレイに警戒する中、リムルvsクレイマンの戦争が勃発。結果としてフレイとカリオンがミリムの傘下に入り、もしミリムも長鼻族を狙うのであれば、単独では対抗できないため、身の振り方を里内で論議している最中だった。
まだ結論が出ていない状態の時にベニマルが現れ、従者としてカリオン配下の三獣士アルビスがいたことで、ミリムからの無言の圧力だと思い込んでしまったのである。
自分の思い違いを知った彼女はリムル達に謝罪した。
誤解が解けた事で協力の意を示すが、この時、長老であるカエデから二通の手紙が渡され、シュナが誤ってリムル宛の手紙だけでなく、ハクロウ宛の手紙も読み上げてしまい、ベニマルに気があることが大勢の前で暴露されて悶絶する。
また、そこへ現れたハクロウと対面し、ようやく父と会う事ができた喜びで抱きついた。
「魔都開国編」
テンペストに滞在することとなったモミジは開国祭にも参加し、町の発展ぶりに驚く。
武闘大会の日には父のハクロウとデートをするなど、祭りを満喫する。(ハクロウもリムルからの武闘大会出場のオファーを辞退するなど、娘モミジの出現にデレデレ状態になっていた。ただし、リムル側も前世の知人が「娘との約束を破った結果暫く無視された」という一件があったことを思い出してハクロウに娘との約束を守るように薦めるなど決して悪い関係ではなく、双方納得した上での辞退である)
漫画版においては前夜祭でハクロウが槍頭鎧魚(スピアトロ)を捌き、舟盛りと寿司を作る様を誰よりも近い位置で眺めたりと台詞が無い部分でも父のことを意識している様子が見てとれる。
開国祭後の反省会にも長鼻族の代表として参加し、事前に山に重大な影響がないかどうか入念に調査することと、その責任者にベニマルが就き、定期的に里に来てくれることを条件に、クシャ山脈のトンネル開通許可を出した。
「魔人暗躍編」
お祭りが終わると、モミジはハクロウを母に会わせるため、二人で一度長鼻族の隠れ里へ帰った。
「帝国侵攻編」
東の帝国との戦争が始まるとモミジもテンペストに滞在。ベニマルの将来の妻として代役を務めると宣言し、赤色軍団(レッドナンバーズ)を率いて地上戦に打って出る。
戦闘も終盤を迎えると、「妖天紅華焔(ようてんこうかえん)」を発動し、赤色軍団・紅炎衆(クレナイ)が練り込んだ妖気を火力に変えて戦場に打ち込んだ。妖天紅華焔は、炎により急速に酸素を奪い、敵の意識を刈り取る技で、強者を炙り出す目的で使われたが、この一撃によって敵軍団は全滅した。
「竜魔激突編」
論功式では褒賞としてベニマルとの結魂を求め、ハクロウとシュナの援護射撃も受ける。
戸惑うベニマルに対して、既に根回しを済ませていたモミジは、アルビスとの相談結果を発表、テンペストの法律の裏を見事につき、第一夫人がモミジ、第二夫人がアルビスという形で結魂を実現させた。
その後すぐ、ベニマルとの子供を身体に宿した。