書籍最新刊までのネタバレが含まれます!
主要人物
CV:岡咲美保
前世は大手企業のゼネコンに勤めていた三上悟(CV:寺島拓篤)と言う独身男性だったが通り魔に刺されて死亡、スライムとして異世界に転生した。
初期の頃はユニークスキル『大賢者(エイチアルモノ)』と『捕食者』のスキルを持っており、そのスキルを頼りに異世界の物質や魔物を取り込み力を蓄えていく(後にスキルは変わる)。お調子者で情に脆く、甘い性格だったが少しずつ改善し、魔王となって以降は仲間や大事なものを守るために非情になることも覚えていく。元々女好きだったが、前世を性体験無しで終えたため、その未練から転生時にチート級のユニークスキル二種を得たという経歴がある。
今世の目標の一つは、ポテチを食べながらゲームすること。
CV:豊口めぐみ
元は三上悟が死亡する際に「三十歳まで童貞で魔法使いなら四十歳目前の俺は賢者...いやもっと粘れば大賢者も夢じゃなかったかもしれない」と考えたことにより生まれたユニークスキル「大賢者」。
主にその知識によるリムルのスキルの調整やリムルのアイデアの実現の協力を行っている。また、大賢者にリムルの体の制御権を移して大賢者が動くことも可能。
後にリムルの魔王への覚醒の折に、究極能力「知慧之王」へ進化する。
スキルであるにもかかわらず時折自我があるかのような言動が見られるが、当人はそれを否定している。
CV:前野智昭
リムルに名前を付けた、この異世界で4体しかいない世界最上位の存在であり特Sランクの災厄、天災レベルの魔物「竜種」の1人。「暴風竜」と言う異名を持つ。リムルが初めて出会ったこの世界の存在。
竜の始祖とも言える個にして完全なる者。寿命も肉体も存在せず意識さえあれば不滅の存在。リムルはヴェルドラにファミリーネームを与えたので、同じテンペストという名前を持っている。
かつて勇者に施された『無限牢獄』で封印されてしまっていたが、念話で会話は可能な状態であった。300年ぶりの他者との接触という事もありそれに共感したリムルと友達になるのを持ちかけられ意気投合した。
性格は暴れん坊で気まぐれだが、お調子者のパリピ。この世界の異世界人や転生者の存在や簡単な常識をリムルに教えた。一方でリムルの持つ漫画などの知識にも興味津々。
封印されている状態でも魔素を放出しており、リムルがユニークモンスターとして生まれる下地を無意識に作っていたこともあってリムルにとって縁が深い存在。
後にリムルが魔王となったことにより封印を脱し、以後はリムルの用意した肉体を依代に活動している。
- シズ(シズエ・イザワ)
CV:花守ゆみり
イフリートと同化した女性。実年齢は不明だが外見は十代後半でリムル(悟)と同じ世界出身である。炎を自在に操る能力を持ち剣技の腕前も超一流。自身を助けた勇者に導かれ「爆炎の支配者」と呼ばれるほどの名が知れた英雄である。
魔王レオン・クロムウェルによって元の世界から召喚され、その際に炎の耐性を身につけた事をレオンに見抜かれてイフリートと同化させられた。レオンに置き去りにされる形で解放されたなど悲しい出来事に遭いながらも長い年月の間に冒険者から教育者になり、やがて死期が近づいて来たことから、レオンに文句を言いに旅に出た。
その道中でリムルと運命的とも言える出会いを果たすもついに力の維持も限界を迎え、イフリートの暴走を引き起こしてしまう。リムルに暴走を止めて貰うが既に寿命は尽きかけており、当人の意志によりリムルに捕食されてもらう形で彼の中で眠る事を望み、息を引き取った。
リムルの人間への変身する外見はほぼ彼女がベース。イフリートの力を抑えるために勇者から授けられた仮面をつけていたが、変身したリムル曰く、ものすごい美少女だったとのこと。
魔国連邦
子鬼族(ゴブリン)→人鬼族(ホブゴブリン)(女性個体はゴブリナと呼称される)
リムルが最初に仲間にした種族。ジュラの大森林の種族の中でも貧弱な種族だったのだが、リムルの名付けで進化していき武器や防具を身に着けユニークスキルなどを会得したりと、勢いよく強くなっていく。
CV:泊明日菜
リムルが名前を付ける意味を知らなかった頃に、子鬼達に名前を付けまくったうちの一人。進化してもほとんど姿が変わらなかった。
愛すべき馬鹿だが、戦闘センスは天才的。何かと騙される事も多いが、基本的にそれに気付かない。子鬼だった頃から意外と有能な天才で幸運もあったが、自覚は無かった。
何事も自分の力だけで解決しようとせず部下と協力して取り組む姿勢は、リムルからリーダーの素質があると評価されている。そういった点を買われ牙狼族とコンビを組む狼鬼兵部隊(ゴブリンライダー)の指揮官を務めている。尤も、リムルの本音は簡単な仕事は部下に任せてさぼりたいと言う理由もあるのだが。リムルとは夜のお店に繰り出したり、バカ話をしたりと部下であり悪友のような関係。
CV:山本兼平
リムルが出会った子鬼族の村長。
息子が二人おり、長男がゲルミュッドに付けられた「リグル」の名にちなんでリムルからリグルドと言う名前をつけた。リムルが冗談のつもりでつけた名前だったが、本人は本気で喜んだ。
進化する前はよぼよぼの老人だったが、進化して筋骨隆々の若々しい大男に変化。さらにまとめ役と言う面倒な役職を押し付けられる形ではあるがゴブリンロードに任命される。その後、規模が大きくなるにつれてゴブリンキングと言う役職になり、主に国内の行政全般の管理職という、平時においては最も大切な仕事を担当するようになる。
CV:石谷春貴
リグルドの次男でリムルが初めて会話したゴブリン。不真面目なゴブタとは異なり実直で勤勉。村ではリーダー役を務めていた。戦死した兄の名前を受け継ぎ、進化。テンペスト黎明期は警備隊の隊長、発展した現在はリグルドの補佐・右腕として国家運営に携わる。
- ゴブイチ
CV:中村和正
ゴブリン一の料理上手。ふくよかなスキンヘッドで上半身は服を着ずサザエのような巻貝を麦わら帽子のように首からかけているのが特徴的。シュナの加入以降はシュナの下で修行を積み、テンペストNo.2の料理人として不動の地位を築く。
専用の厨房と引き換えにリムルからラーメンやハンバーガー等の地球製の料理の開発・研究を依頼されており、苦労の末にレシピを完成させた。
- ゴブゾウ
CV:梶原岳人
狼鬼兵部隊の一員。いつもぼーっとしており語尾に「ダス」をつける。一人称は「オラ」。パッとしない感じで男だけの夜遊びに行くのをシュナに馬鹿正直に教えてしまうなど天然なところもある。だが、ゴブタからは気のいいところがある奴と好意的に見られており、賊に免罪をかけられた時もすぐ無実を信用してもらえた。シオンを異性として好いており、非公式のファンクラブでは代表ポジション(盲目的なわけではなく命令から外れた行動に走るのを止めようとする事もある)。
ファルムス王国と西方聖教会の連合軍によるテンペスト襲撃の際にシュナを庇う形で省吾に致命傷を負わされ(アニメでは恭弥によるもの)命を落とすもリムルの魔王化に伴い他の犠牲者達と共に蘇生、シオン直属の部隊「紫克衆(ヨミガエリ)」に転属する。
アニメでは戦闘シーンが描かれ、鎖鎌を駆使して戦うシーンが描かれた。
- ゴブチ、ゴブツ、ゴブテ、ゴブト
狼鬼兵部隊の一員。過去の戦いでの傷を負ってるのか左目に眼帯をつけているのがゴブチ(CV:石狩勇気)、双子の兄妹の兄がゴブツ(CV:佐藤元)で妹で左目が髪で隠れてるのがゴブテ(CV:石上静香)、人中窩部が長いのがゴブト。
CV:木村珠莉
女性ゴブリンの一人。ナイスバディが特徴的でリムルが最初に名づけによる進化を確認した存在でもある。シュナの下で料理を学んでおり、OVA第一弾では女性ゴブリンで唯一リムルと一緒に湖の調査に同行したがなぜか台詞はなかった。
CV:永瀬アンナ
女性ゴブリンの一人ながら大鬼族(オーガ)にまで進化した稀有な存在にして紅炎衆(クレナイ)の隊長。白い角と赤紫が混じった水色の髪が特徴でA級以上、災害(ハザード)級に相当する強さを持つ。
上官のベニマルに恋焦がれていたが………。
- ペコ
下記のスピンオフ「美食伝 ~ペコとリムルの料理手帖~」を参照。
上記のペコまでがリグルドの村の住民のみであった最初期からリムルに仕えているメンバー達と確認できている者達であり、下記に書かれた他のメンバーはリムルの庇護を求め他の部族から合流してきた者達から成っている(他の種族にも当てはまる事だがあくまで名づけによる進化を求めた者達であり、進化をせず生まれついての姿を生き続けるのを望む者達はジュラの大森林各地に点在している。)
- ゴブエモン
CV:安田陸矢
警備隊の一員。単身の実力はゴブタを上回るが協調性に難があり指揮官の座を譲っている。なので独立した隊員としてあちこちに転属するのを繰り返していたがミョルマイルの護衛を任されたのを機に連携というものを学びつつある。フォスが魔国の警備隊に入隊してからしばらくは危なかっしい彼女の臨時指導的立場を引き受けていた。
- ゴブキュウ
CV:眞對友樹也
ミルドの弟子で町の建築に棟梁として務めた程の職人。魔国の名物となった円形闘技場も彼が責任者として建てられたもの。
- ゴブル
リムルがなんとなく自分に似てると感じたという理由から名の一文字である「ル」を入れて付けられた。しかしその栄ある由来故に何度もその名に振り回される人生を送っているらしい。
- ゴブナ
ほんわりとした雰囲気の女性だが優れた狩人でいつもケミ耳を思わせる飾りの付いた帽子の上に妖精か何かよく分からない生き物を乗せている。ホブゴブリンに進化したのにスタイルがよくなってないのをそこはかとなく気にしている。
- ゴブヤ、ゴブユ
繊細で器用な兄のゴブヤと小柄だが怪力で腕っぷしのある妹のゴブユの兄妹。普段はゴブヤの方が妹を守ろうとしているがその兄が傷付くとゴブユは凶暴化するらしい。
- ゴブエ
リムルの覚醒魔王に進化により蘇生・紫克衆に配属されたメンバーの一人。一見すると幼い少女だがゴブタより年上。当初は武器に備えた仕掛けを無力化済みとはいえ敵に教えてしまううっかり屋の面が見られた。
加えて彼ら紫克衆に所属する者は後のシオンの覚醒に伴って死鬼族(シキ)に進化している。
- ルグルド、レグルド、ログルド、リリナ
リムルがドワルゴンに出向いている間に庇護を求めてやってきた四つのゴブリン部族の族長たちでリグルドの補佐として指名されたゴブリンロード達。
髪を後ろにまとめておでこが出ているのがルグルド、眼鏡をかけているのがレグルド、顎髭を生やしているのがログルドでそれぞれ司法・立法・行政を司る長官に、紅一点のリリナが食糧生産の管理部門担当に就任した。
- アキナ
CV:久保田梨沙
牙狼族(がろうぞく)
リムルが最初に戦った、狼に酷似した姿を持つ種族。個にして全と群れを一つの個体と考えておりリーダーの個体の進化に伴い配下も名づけを経ずに連鎖的に強化できる(この性質とリムルと会話がなく区別を必要とされてないためランガ以外が名づけされた描写はない)。
リムルに返り討ちにされるも皆殺しにせず慈悲をかけてきたリムルに忠誠を誓い、リムルの提案で人鬼族と共同生活を始めリムルの名付けにより嵐牙狼(テンペストウルフ)に進化する。進化した彼らが風の属性を持って居るのは、リムルが暴風竜と同じ名を持っているためらしい。
CV:小林親弘
元牙狼族。リムルに名前を付けて貰い嵐牙狼(テンペストウルフ)に進化し、星狼族(スターウルフ)を経て念願の黒嵐星狼(テンペストスターウルフ)になった。
ヴェルドラが消滅したのを機に子鬼の村を攻めてきた牙狼族のボスの息子だったが、リムルに敗北して以降忠誠を誓う。リムルに父親を倒された事に思う所はあるものの襲撃した自分達を迎え入れてくれた上に名付けもしてくれた事に感謝しており、彼に対しての恨みは全くない。
影に入る能力を持ち、リムルと常に魔力の共有を行っている。個にして全と言う思考のため、名前をつけられたのはリーダーを引き継いだ彼1匹だったが、仲間の牙狼族全員が同時に進化した。個体としてもとんでもない力を持っているが、協力者(主にゴブタ)がいると更に力が上昇する。スキル『超嗅覚』を持っており、リムルに忠誠を誓い尻尾を振る姿は狼というよりデカイ犬である。
- 牙狼族のボス
CV:間宮康弘
灰色で右目に傷跡が残っているのが特徴でのちのランガの父親。
ジュラの大森林と東の帝国周辺諸国の間にある平原の群れを率いていたがリムルがヴェルドラの無限牢獄を解除するべく取り込み森からその気配が消えたのを機に森の魔物達を自分達の進化の糧とすべく森に襲撃をかけた。長年東の帝国を刺激しない程度に現地の人間を餌食にしてきた豊富な経験と実行力の持ち主だがそれによる慢心により牙狼族の強みである「個にして全」と見なすのを信じ切れておらず小鬼族の村の保護を引き受けたリムルに群れが返り討ちにされる様から焦り特攻したが動きを封じられスキル「水刃」で首を撥ねられ牙狼への擬態能力を得るため捕食される。彼の死後「ランガ」の名を得た息子に一族は受け継がれた(この経緯ゆえリムルの配下になる事はなかったため本来は魔国の住民の枠には入らない)。
大鬼族(オーガ)→鬼人族(キジン)→妖鬼(オニ)(シオンのみ悪鬼(オニ))
リムルが仲間にした、ジュラの大森林の種族の中でも強い傭兵種族。ゲルミュッドのけしかけた豚頭族の軍勢に圧倒されて六人とを残して滅びかけるが、リムルによって名付けをされたことで彼に忠誠を誓い、豚頭帝(オークロード)を討たんとする。
全員が鬼人として進化して以降はどんどん強くなっていき、基本的に全員が戦闘能力に長けているがクロベエだけは鍛冶職人として成長していく。
CV:古川慎
大鬼族の次期頭領だった赤髪の男性。大鬼族の族長の息子だったがオークの襲撃で一族は壊滅、その後紆余曲折を経てリムルと契約を結び、リムルに名前をつけられた事から忠誠を誓い家臣となる。元々、傭兵種族だったために主君を持つ事に違和感はなく、かつ族長と言う立場になるのは自由気ままな自分の性格を自覚していたため乗り気ではなかったので割とすんなりこの関係に落ち着いた。
主に剣と炎を自在に扱い戦う。リムルから『侍大将』と言う軍事を仕切る役職を与えられ、強敵との戦闘の経験で、自分を律することが出来る冷静な指揮官へと成長。リムルからは右腕と表されるほどの信頼を得る。
実は意外と甘党であり、お菓子を好んで食べる。逆にニンジンが大の苦手。シオンの料理の味見に付き合わされて毒耐性を獲得した。
容姿端麗なのでモテるのだが、当人は恋愛感情に疎く強烈なアピールには硬直してしまう。ソウエイ曰く意外と奥手。
CV:千本木彩花
大鬼族の姫君でベニマルの妹。魔法を使うがあまり前線に立たず、ユニークスキル『解析者(サトルモノ)』『創作者(ウミダスモノ)』を生かした織物や料理が得意。
リムルを慕っており、巫女姫(かんなぎ)の役職を自ら懇願する形で手にする。元は箱入り娘のお姫様だったが、兄のベニマルも頭が上がらなくなるほど手際が良く、国中の人から頼りにされている。可憐な見た目も手伝ってテンペストのアイドル的存在となっている。
リムルのお世話をする立場をシオンと争っているが、女子力に関してはシュナの圧勝。実質的には秘書の役目をしており、外交でも活躍している。また、リムルと奇跡を信じる強い心から魔物でありながらも神聖魔法を会得している。
リムルの事は主としてだけではなく、一人の魔物として好意を抱いている。料理の腕前は魔王のお墨付きでレパートリーも豊富。リムルが元いた世界の料理の再現や織物製作を一手に引き受け、他の魔物たちに伝授するなど産業の上では欠かせない人物。
CV:M・A・O
大鬼族の女性。作品中随一の巨乳。
一見すると秘書に欲しいと思うような知的美人だが、実際は物理特化な残念な美人。
料理の腕が壊滅的なまでにヘタであり、食べると毒で死にかける(「地獄へ直行」より酷い「死者も滅ぼす」レベル。実際ゴブタは一度食べて本当に死にかけたが毒耐性を会得して生き返った)。
怪力であり刃物マニア。リムルに対する忠誠心は暴走気味。実力は高く、ベニマルを除けば戦闘能力はピカイチ。役職は護衛役である武士(もののふ)。何でも力で解決したがる悪癖があり、ディアブロと二人会わせると暴走してしまいがちでリムルからはたびたび怒られている。
テンペストに侵入した襲撃者によって一度殺されたが、リムルが魔王になった際に蘇生される。その時に、自分の望み通りに確定結果を上書きするという、事情や法則すら書き替えるユニークスキル『料理人(サバクモノ)』を得る。
『料理人』を用いることで、どんな調理方法でも「完成した料理の味」がシオンの望み通りに美味しくなるため、結果的に美味しい料理を自在に作れるようになっている(ただしあくまで味だけの話であり、外見や食感の劣悪さはその行った調理方法のままであるため、リムルからも味は美味しいが食感等については最低だと苦言を申しつけられた)。
この時、同時に『完全記憶』という能力も獲得し、肉体が完全破壊されても魂と記憶さえあれば再生する不死性をも持つこととなった。蘇生の際、智慧之王が吸収した悪魔の魔素を足されたのが影響したのか彼女のみ妖鬼ではなく悪鬼(オニ)に進化している。
自分より強い者(ディアブロ)がいることにより、自分がリムルに必要とされなくなってしまうのでは無いだろうかという思いによって嫉妬の心が芽生えるが、リムルの普段の自分への振る舞いからその思いを克服し、戦士・秘書として成長した。その戦闘力はディアブロやベニマルに次ぎ、ベニマルは一対一の勝負ならシオンの方が有利と語っている。
リムルに好意を抱いており、シュナとはよくリムルを巡って言い争うものの、仲は良い。
CV:江口拓也
大鬼族の男性で青い髪の毛をしている。元々、忍の一族の出身だったらしく、リムルに仕えることが決まった時は、感動で震えた。主な役目は諜報活動だが、戦闘も得意。影移動と分身を得意とする他、糸を使って相手を倒す戦法に長ける。戦闘においては私情を挟まない冷酷非情な戦いをするが、リムルの命令には逆らわない。リムル曰く、ベニマルとは対照的な美形。怒りが頂点に達すると笑みを浮かべるやや危険な性格の持ち主。敵は何者であれ必ず殺すと言う行動理念から、一撃必殺・暗殺特化の能力を所持している。リムルに命令される事を史上の快楽と感じており、仲間とリムル以外には基本的に興味がない。リムル以外で好意的な相手の事は追い詰めたくなるタイプ。
リムルとアナログな手法による連絡手段(『影空間』を利用した『粘鋼糸』で連絡を取れる)を持つ唯一の人物で、他の幹部もこのことを知らない。
CV:大塚芳忠
大鬼族の白髪の老人。祖父が人間(異世界人)のクォーター。剣技に関しては他の面子を圧倒しており、進化に伴い若返り、さらに強くなっている(ただし、あくまで老人の範囲内での変化であり、リグルド程の劇的な変化は起きていない)。
かつて剣鬼とよばれ、周辺の人里などで恐れられた人物。リムルを初めとした他の面々の戦いの指南役に任命されている。教えっぷりは文字どおり鬼らしい。額に第三の目を開眼させる事でエクストラスキル『天空眼』を発動させる事が出来る。
通常100年生きる大鬼族において300年以上生きており剣聖と言われるドワーフ王ガゼルに剣を指南したり、テングの長老であるカエデと恋仲になり子を儲けたりした(若い頃に会ってそれっきりだったため子の存在はつい最近になって知った)過去が明らかになるが、未だに謎が多い。また、リムルが保護した異世界人の子供達に戦闘指導を行っている。
CV:柳田淳一
黒髪の大鬼族。大鬼族の生き残りの中では戦闘能力が低く本来は後方で武器を作るのが役目であった。顔立ちは、美男美女な他の面子に比べると一般的な顔立ちでリムルからは親近感を持たれている。生粋の職人気質でありカイジンとも友好的。リムルから刀鍛冶の役職を与えられ、極上の武具を次々と制作させていく。進化後は神職人と言うユニークスキルの影響で、最低でも希少(レア)級、最高だと神話級(ゴッズ)の武器を造れる。
大鬼族の生き残りの中で唯一の非戦闘員であるためかどうにも影が薄く、コミックス表表紙に採用されないことをカバー裏でネタにされ続けている(裏表紙に描かれた事はある)。
蜥蜴人族(リザードマン)→龍人族(ドラゴニュート)
ジュラの大森林の中央のシス湖を拠点に湿地帯で生活するドラゴンの末裔と呼ばれている種族(外伝ではそのシス湖周辺に住む以外に水産業・畜産業・山間で植物などの採取をそれぞれ生業とする氏族が登場しておりガビルの叔父に当たる人物達が治めている)。リムルとはオーク騒動で知り合い友好を結ぶ。お家騒動のような謀反が起きており、跡継ぎであるガビルが勘当されたがそのうちには戻ると思われる。
CV:福島潤
蜥蜴人族の戦士長。蜥蜴人族の中ではゲルミュッドに名を与えられている。
蜥蜴人族の首領にして偉大な父親に認められたい想いが転じて「豚頭族の騒乱が終われば自分が首領の座を受け継ぐ」と勝手に思い込んでいたのを利用したラプラスに唆されてクーデターを起こすが、オークロードの力で強化されたオークの力を軽視していた事もあってオークの軍勢の前に追い込まれてしまう。
計画が頓挫したゲルミュッドに見限られて殺されそうになった所をリムルに助けられる。反逆罪の罰として勘当となり一からやり直すためにリムルの元を訪問、リムルに名前を(ゲルミュッドが死亡していた事により意図せず)上書きされ、龍人族(ドラゴニュート)に進化。ベスターを主任とした薬の開発研究チームの助手となる。
慢心しがちで部下に煽てられるとすぐに調子に乗ってしまうという悪癖がある。それもあり自らがリムルの元へ豚頭族の討伐のための協定を結ぼうと赴いた際には、偉そうな態度を取っていたためにリムル達から反感を持たれてしまった。
しかし部下をまとめる能力は高く、部下にも慕われている。ユニークスキルは『調子者(ミダスモノ)』という彼の性格を現したものとなっている。
CV:大久保瑠美
ガビルの妹で首領の元親衛隊隊長。命の危機を救ってくれたソウエイに憧れ、ソウエイの部下になるためにテンペストに来た。一応、兄が心配というのも理由で周囲には内緒にしているが、ガビル以外は分かっている。
リムルの名付けで龍人族に進化するが、兄とは違い角と翼が生えた人間同然の見た目に進化している。ソウエイの訓練で冷静且つ忠実な諜報員となる。実況者としての才能があり、褒め殺しでハードルを上げてからの無茶振りが得意(自分がされる・する側で異なっているが褒め過ぎで周りを振り回すのはある意味兄妹の類似点といえるかもしれない)。なお、兄とは口喧嘩が絶えないが喧嘩するほど仲が良いという兄妹。
- アビル
CV:志村知幸
蜥蜴人族の首領であり、ガビルとソーカの父親。息子とは違い大局的に物事を見据える目を持つ有能なリーダー。オークロード騒動の後にリムルから名前を授かり進化した。
子供達への愛情は深く、反逆罪となったガビルを追放処分としつつも、餞別に家宝の槍を持たせることで暗にリムルの下へ行くように仕向けて汚名返上の機会を与えたり、ソーカには見聞を広めさせると同時に兄を見守らせている(龍人族に進化した事で少なくとも100年跡継ぎの心配がないのでその間に成長してもらおうという意図もある)。
リムルが魔王になった際に娘と同様に人化できるようになった。
- ヤシチ、カクシン、スケロウ
CV:江越彬紀(ヤシチ)、手塚ヒロミチ(カクシン)、佐々木義人(スケロウ)
ガビルの進化前からの側近達。緑色で一人だけ長袖を着ているのがヤシチ、茶色に近く額に角の様な突起が付いた兜を被っているのがスケロウ、暗い緑系の色で額にプレートが付いた頭巾を被っているのがカクシン。3人ともガビルを慕い過ぎるあまりやたら煽てて調子に乗らせてしまうが敬意自体は本物であり彼が勘当になった直後も迷わずついてきた。
- 西華(サイカ)、東華(トウカ)、南槍(ナンソウ)、北槍(ホクソウ)
ソーカと共にリムルの元にやってきた部下達。彼女と同じく人型の姿へと進化してソウエイの元に仕えている。紫色の髪で灰色の服を着ており角と翼が緑色をした女性が西華、西華より小柄で黄緑色の短髪で蒼の袖付きの服と同じ蒼の角・翼を持つ女性が東華、黒髪で頸に紫のスカーフと腰巻を巻いて角・翼が黒っぽい男性が南槍、最も長身及び茶髪で後ろで纏めて灰色の腰巻を付けて角・翼が緑っぽい(西華に比べて濃い)男性が北槍。
原作では台詞も少ないが、トウカはスピンオフ『魔国暮らしのトリニティ』で、主人公三人をサポートするメインキャラクターとして、大幅に出番が増えている。
- カザット
ガビルの部下で槍の達人(彼らは皆基本武器は槍だが)。寡黙である事が転じてるのかガビルとは異なりモテてるらしい。
豚頭族(オーク)→猪人族(ハイオーク)
ジュラの森南部の魔王領近くに王国を築いていた種族。大飢饉により食料が枯渇し魔王領に税が払えなくなったことで民族全体で飢饉に苛まれていたが豚頭族で稀にしか生まれないユニークモンスター・豚頭帝(オークロード)誕生などの要因が重なり、生存と強化の為に国を捨てて一族総出でジュラの大森林への侵攻を開始した。他の魔物だけでなく力尽きた仲間さえも自らの糧として喰らい続けたことで力が増強され、圧倒的な兵力で本来なら自分達よりも強い大鬼族を絶滅寸前まで追い込んでいる。
騒動後はリムルがオークの罪を背負うと宣言したことで大同盟への参加を許され、農業や開拓の労働力として大森林各地へ散らばっていった。非戦闘員を含めて15万体以上も残っていた事と諸事情もあり、極一部を除いて名前はマイナンバー制。
見た目がいかにもな作品のそれで繁殖力も飢饉の一因になるほどに高かったが、間違っても卑劣な性格の種族ではなく、また繁殖力の方も進化によって低下したこともあり問題の解決をみた。
CV:山口太郎
かつてゲルミュッドに名を与えられた父、豚頭魔王(オーク・ディザスター)ゲルド(CV:乃村健次)の意思と名を受け継いだ元・豚頭将軍(オークジェネラル)。
進化した事で猪人王(オークキング)となる。リムルに忠誠を誓っている義に厚い武人で、守りに特化した進化を遂げた。ダメージを肩代わりして受けたり、自分の防御力を配下の軍に付与したりできる。普段は主に工事関連の仕事を担当している。寡黙で責任感が強く生真面目。ただし物事を順序立てて説明するのが苦手な生粋の職人気質で、思念伝達が出来ない魔人への指導は苦労している。休みなど不要と言い切る程の仕事中毒でもあり、リムルからは息抜きも大事だとよく飲みに誘われる。
- バンジョウ
ゲルドの腹心の一人で怪力無双により多くの魔人達を従えられる。実はシュナのファンクラブの会員でシオンを推す派閥と生傷を負う程の抗争を何度も交わしている。
- オークス
魔国での芸人を行い調停役を任されている。笑いの神に愛された男と称される程才能があり、どの喧嘩もその気質で一発解決させると言われている。
妖精族(ピクシー)
精霊が堕落した姿。そのため精霊に近い存在。ある意味ではドワーフやエルフなども妖精族に分類される可能性がある。
CV:田中理恵
樹妖精(ドライアド)。樹人族を守護する存在で、大森林の管理者と呼ばれている。リムルを森の盟主と認めて配下になったが、ラミリスとの再会でそちら側の配下になる許可をリムルから貰った。知的で冷静な性格の持ち主なのだが、ラミリスが絡むと盲目的で甘いダメダメな状態になる。なお同種族は全てラミリスに対してそんな感じ。地下迷宮オープン後は、管理者を担当。
漫画版においてポテトチップス(もどき)を気に入り会議中に完食するシーンが足された結果、スピンオフ(特に「転スラ日記」)においてネタキャラ化が加速、読者からは「ポテチの人」「芋キチ」等の愛称(?)で呼ばれている。同作ではスナック「樹羅」を経営する姿も印象深く、後に他スピンオフや本編でも逆輸入されている。
かなり長生きをしているが、普段は樹木に宿っているので眠っている。そのために数千年生きていたとしても活動している時間は短い。
- トライア
CV:阿澄佳奈
トレイニーの妹で次女。地下迷宮の管理者を担当。
- ドリス
CV:前田佳織里
トレイニーの妹で三女。地下迷宮の管理者を担当。
- アルファ、ベータ
CV:なし
- ガンマ、デルタ
CV:佐藤榛夏
ラミリス配下でトレイニーの部下のドライアド達。地下迷宮の管理者を担当。若い個体で戦闘経験も少ないが、Aランク冒険者程度なら瞬殺できる。
開国祭のお披露目では、迷宮案内人として挑戦者に付き添い、その迷宮攻略の様子を観客に伝えるカメラマンを務めた。
精霊族
精霊族の始祖とも言うべき存在。勇者に加護を与える。基本的に悪魔より強く、天使に弱い。ヴェルドラ曰く、風属性は気まぐれ、炎属性は暴れ者、土属性は穏やか、水属性は理性的という特徴がある。(ただし変わり者もいる)精霊界にいる間は、半分は眠っているようなものなので長生きしていても活動年数は意外と短かったりする。
CV:八代拓
上位精霊イフリート→炎の精魔霊王(フレイムロード)
ラミリスの精霊の棲家に目的があり訪れたレオンにより八つ当たり気味に攫われた炎の上位精霊。その後レオンを崇拝するようになり召喚されたシズを依代として彼女の不安定な魔素を制御し同居していたがシズの友人であったピリノと使い魔のピズを誤解から殺してしまい(しかもシズの体を操る形で)シズからは共生関係でありながら反感を持たれるようになってしまっていた。
その後シズがレオンから解放された後も共生関係は続いていたが齟齬が生じていたため適応しきれず数十年を経てシズの言う事を聞かなくなりシズとリムルが出会った直後に暴走、リムルに接敵するも敗北。捕食されたがヴェルドラが話相手として自分のいる隔離空間へと引き込んだ。そこでヴェルドラと配下兼友人関係を築く。漫画版のおまけ小説等で当時の状態が見れるが、その際の役割はほぼヴェルドラの保護者であった。
書籍11巻にて、ヴェルドラが助手が欲しいという建前でリムルにイフリート復活を頼み込む。ヴェルドラの魔素により変質した魔銅となった依代とカリュブディスの魔核で復活したが、ヴェルドラの悪戯で女性姿となってしまう。また、ヴェルドラの影響から火だけではなく風の力が使えるように。
リムルとの対話にてシズも自分も使命感と責任感が強すぎて理解し合えなかった事を後悔している様子。
その後、ヴェルドラに名付けられたことにより進化し精神生命体が肉体を得た種族『炎の精魔霊王(フレイムロード)』に進化する。またその際ヴェルドラの意志に打ち勝ち、男性型に戻ることができた。
そうしてカリスはヴェルドラの助手兼監視役として仲間に加わることとなった。
- 風の乙女(シルフィード)
風の上位精霊でトレイニーが契約をしている。あまり出番がないが漫画では上位精霊の知識を欲していたリムルに説明のために召喚。上位精霊は気まぐれなため、ガビルが挨拶を(トレイニーにするように言われて)したが、無視した。
ドワーフ族
魔族ではなく亜人と言われる妖精族の末裔と呼ばれる種族。そのため名前は最初から持っている。武装国家ドワルゴンというドワーフの王国があり、人間とは敵対していない(長年人間至上主義を通してきていた西方聖教会から魔物に近い存在と扱われたため冷えた関係となっていたが)。人鬼族とはある意味では近い種族。
- カイジン
CV:斧アツシ
異世界でも名の知れたドワーフの鍛冶職人。かつてはドワルゴン軍の工作部隊の団長を務めていたが、副官のベスターの嫉妬と意見の対立からとある計画の失敗の責任を押し付けられ偽の証言をでっちあげられ軍を追い出された。その後も長年嫌がらせを続けられていた末に自分を助けてくれたリムルを侮辱したことで殴ってしまい、更にベスターが買収した弁護人に嘘の証言を言われて裁判で長期刑にされかけたが、ガゼル・ドワルゴの裁定により免れる。王に自分の元に戻ってこないかと言われたが、リムルについて行くと決めた後であったために国外へ永久追放という体で開放を言い渡される。その後、リムルの製作中のゴブリンの村へと行き職人の纏め役となる。
王の事は尊敬していたが、ベスターの嫉妬による行動で暴走しないようにという思いとリムルについていった方が面白そうと思ったらしい。
ガルム(CV:相馬康一)、ドルド(CV:杉崎亮)、ミルド(CV:野川雅史)
カイジンの世話になっている三兄弟。長男のガルムは防具職人で着用品としての応用から服装開発にも関与している。次男ドルドはドワーフ随一とされる細工の達人で大半の日常品の製作に関与している。三男のミルドは本編で喋った事が皆無な程寡黙だが(アニメでは声自体は出すが「うー」しか言葉にしていない)器用で美術や建築に詳しく猪人族らを始め数多くの作業場で指揮をとっている(前述の通り喋っている場面はスピンオフ以外で確認できず図面やジェスチャーで指示しているが支障が出た描写はない)。
カイジンのベスターからの衝突で庇った事から雇われ場所に恵まれず彼の元で働いており追放刑に伴う形で共にリムル達の元へやってきた。
CV:津田健次郎
元はドワーフ王国の大臣。貴族出身で庶民出身のカイジンを嫉妬して陥れた。だが、ベスターの嘘を見抜いていたガゼル王によって王宮への立ち入り禁止を言い渡されて失脚。
その後、才覚を惜しんだガゼル王にテンペストに連れて来られ、ガビルと共に精霊工学の専門家として回復薬の研究・精製の職に就く。流石に失脚した後は人が変わったように反省し、カイジンとも和解している。
研究に熱心になると他の事がおろそかになる傾向があり、少々危ない実験などもリムルに内緒で行っている模様。
なお、彼らは魔物ではなく名づけ等による魂の繋がりは構築されていないがOVAにてリムルが転移魔法で一時帰還した際に他の住民達同様にその気配を察知するような描写がある。
悪魔族(デーモン)
精神世界に住む長命な生命体。精霊には弱いが天使には強いらしい。原初の悪魔と呼ばれる最初に生まれた七体の悪魔が存在しており、彼らに作り出される僕達が仕える関係を築いていてそれぞれ赤、緑、青、黒、白、黄(Web版及び設定資料集では金)、紫の原初とその配下の系統が存在する。
赤は魔王のギィであり、その配下に緑と青の原初の悪魔がいて、リムルの元には黒のディアブロ、白のテスタロッサ、紫のウルティマ、黄のカレラがいる。
赤、黄は交渉が不可能。黒と紫は気まぐれ。緑、青、白は交渉が可能とされている。
原初の黄、紫、白はお互いに勝負をしており、そのために悪魔公になれずにいた。
三千年前から存在している先史種。千年以上前の古代種、四百年以上の中世種、百年以上の近世種、人の半生以上の近代種、生まれたばかりの現代種。そして、始まりの悪魔原初とある。原初は規格外の強さを持つと言われている。
ちなみに、最初リムルはディアブロの正体を知らず、知っている者達から彼を配下にした真意を問われても、知らないが故にその質問の意味を正しく理解できずにいたが、そのディアブロの暗躍によってテスタロッサ達までが新たな配下として加わる事になり、この事態を知って仰天した他の魔王達に問い詰められ、ようやくリムルは4人の正体を知り、自分が如何に危ない橋を渡っていたかを悟っておののいている(当然魔王達からはその無知振りを呆れられた)。
※リムル配下の悪魔族の名前は現存する車の名前から名付けられている。
CV:櫻井孝宏
上位魔将(アークデーモン)→悪魔公(デーモンロード)。
二万体の死体を供物にリムルに召喚された悪魔。黒髪に混じる赤と金のメッシュが特徴的な美形。原初の悪魔と呼ばれる一柱であり、「原初の黒(ノワール)」と呼ばれる。
リムルによって受肉、名付けで悪魔公に進化。実力ではリムルに次ぐ最強の悪魔。かつて制限なしの冥界(悪魔界)にて最強最古の魔王ギィと引き分けた。物理攻撃、核撃魔法、自然の雷も通用しないほぼ無敵の存在。狡猾で計算高い性格をしており、他人に敬意を払う思考がないため、無意識に相手を煽っては喧嘩をふっかけている。クールに見えるが、実際は強くなりすぎると戦いがつまらないという理由で、進化せずにいた戦闘狂。リムルには心酔しており、魔王となったリムルの忠実な執事として裏方の仕事に励んでいる。魔王であるギィとは同じ原初の悪魔であるために面識があるらしく、またリムルがディアブロよりも前に召喚したベレッタは彼の系統悪魔らしい。前からリムルを気にしていた自分より先にベレッタが呼び出されたため、裏で粛清しようとしたがベレッタの体がリムルによって作られたものであったため壊してはいけないと諦めた。
なお、リムルを前から気にかけていた理由は、以前自身と関わりのあったシズさんとリムルが関わりを持ったことがきっかけ(アニメ外伝「黒と仮面」より)。
CV:内山夕実
ディアブロによってつれて来られた悪魔で「原初の白(ブラン)」。白髪が綺麗な美女で見た目は如何にも令嬢といった印象だが、実際は苛烈な性格。
帝国の領土内で過去に様々な事件を起こしており、帝国上層部からは恐れられているが、本人としてはヴェルグリンドの存在もあって大人しくしていたつもりだそう。
ディアブロが大切にしている主に興味を抱き、つまらない相手なら殺そうと思ってついて来たが、逆にリムルに惚れ込み忠誠を誓った。外交武官を任命されており、記憶力もよく法令を完璧に暗唱し、なおかつ問題点も指摘する程の頭脳明晰。
CV:富田美憂
「原初の紫(ヴィオレ)」。ディアブロにつれて来られた一体。一人称は「ボク」。
紫の髪をサイドポニーテールにした元気っ娘と言う印象を与えるが、猫被りが非常に上手く、笑顔の裏には残忍冷酷な本性を隠し持つ。
リムル遭遇以前はラージャ小亜国の一件等にも裏で関与し、自身に完全に適応する肉体を探していたが、テスタロッサと同じく、気まぐれなディアブロが心酔したリムルに対し興味を抱いた。
巨悪捜査の検察庁の検事総長兼情報武官になる。
CV:長谷川育美
「原初の黄(ジョーヌ)」。ディアブロにつれて来られた一体。金髪の少女。
常に軍服を着ておりいかにも尊大といった態度だが、リムルには精一杯丁寧に対応をしようとしている。
本質的にはブレーキの付いていない暴走車のような周囲の迷惑を顧みずに常に全力を出す傍迷惑なタイプ。リムルにも当初は正面から喧嘩をふっかけるつもりでいた。
裁きが公平と言う事から、物事を公平に裁く司法府最高裁判所長官となる。
- モス
一見すると子供のような外見であるが、数万年敗北を知らない、原初に次ぐ実力者。
テスタロッサの雑用を引き受けており、情報収拾を得意とする。
小さく分離させた多数の分身を各地に飛ばして、情報を集める。
- ヴェイロン
カイゼル髭が特徴的な、老獪な紳士然とした外見の人物。
四千年以上を生きており、モスに挑み敗北と転生を繰り返している。
ウルティマに執事として仕えている。
- アゲーラ
皺深い顔付に鋭い眼光を併せ持った、近世種であるが高い実力を持つ特殊個体。
カレラに下ってから三百年間、負け知らず。
魔法を得意とする悪魔にしては珍しく、魔法ではなく刀を武器としている。
ハクロウからは「自身と関わりが深い、とある縁者」ではないかと目を付けられているが…。
- エスプリ
五百年無敗の悪魔。何度か転生を繰り返している。原初の腹心たちでは唯一の女性体。
非常に性格が悪く、カレラの太鼓持ちであるため、アゲーラが苦労の殆どを背負っている元凶。
- ゾンダ
三百年無敗の悪魔。何度か転生を繰り返している。
ウルティマの従者だが宮廷料理専門の料理人でもあり、普段着は特注のダブル仕様のコックコート。
- シエン
三百年無敗の悪魔。何度か転生を繰り返している。
事務能力に優れ、テスタロッサが不在の時の外交武官代理を務める。
戦闘時は原初の腹心たちの配下(一人に付き百体、計七百体)の指示・統率役も兼ねる。
- ヴェノム
生まれながらにユニークスキルを所持する特殊個体。
生きた年月は短いが、その成長速度は眼を見張る者がある。
ディアブロに敗北するも何度も何度も歯向かった事で気に入られ、腹心に選ばれる。
ただしディアブロからの扱いは非常に雑。
どうやら異世界転生者らしく、ユニークスキル「分割者」を生まれながらに持ち、「統合者」「再生者」を獲得している模様。
地下迷宮
CV:春野杏
魔王の一柱。ギィ、ミリムと並ぶ最古の魔王の一人。リムルとは紆余曲折を経て仲良しに。配下にベレッタやトレイニーなどがいる。
戦闘能力は魔王中最弱だが固有能力『迷宮創造』を有し、自身の造った迷宮内においては配下が不滅・無敵の存在と化す。
元精霊女王だが、ミリムがペットの竜を魔法王国に殺され暴走した際、それを止めに入ったギィと共に7日間に渡り戦闘を続けた後にミリムの怒りを中和。その結果力の大半を失い堕天して、定期的に記憶を保ったまま転生する妖精に堕ちることになった。そのため、厳密には普通の妖精とは違う。なおミリムは当時の事をよく覚えていない。
現在は魔国連邦に移住し、地下迷宮の運営を任されている。
CV:川澄綾子
魔将人形(アークドール)→聖魔人形(カオスゴーレム)。
上位悪魔が宿った魔人形(ゴーレム)。ゴーレムの肉体は無性別で顔も仮面で隠れているが女性型の模様。
ラミリスの護衛用としてリムルにより召喚され、用意された人形に宿って名付けられた。
そのため召喚主であり依代の製作者でもあるリムルと持ち主であるラミリスの二人に忠誠心を持っていたが、魔王ギィによって(友人であるラミリスへの忠誠を第一に誓えない従者がいるのを看過できなかったため)主を選べと言われた時にラミリスを唯一の主とすることを決めた。ただしラミリスを通じてリムルに貢献する気は満々な様子。
ラミリスの事はとても敬愛しているが、他の配下がラミリスに激甘なので彼女を諫めるのはベレッタの役目。ただ、リムル曰くラミリスに性格が似てきたとのこと。
その出自は黒、つまりディアブロの眷属で強さ以外で忠誠をアピールしようとする悪魔としては異端な人物。
- ゴズール
CV:野坂尚也
牛頭族(ゴズ)の長。馬頭族と長年争ってきたがリムルの魔王就任の際に彼とその勢力の力の前に馬頭族と共にひれ伏し配下に加わった。現在はテンペストの施設である地下迷宮でフロアボスの一員として務めている。
- メズール
CV:夏目響平
馬頭族(メズ)の長。牛頭族と同じ経緯でリムルの配下に加わりゴズールと同様地下迷宮のフロアボスを勤めている。
迷宮十傑
迷宮のボスの中でも上位の実力者達
東の帝国に所属する大魔法使い。自己中心主義者な一方で探究心溢れる精力的な人物で、異世界人のものも含めたありとあらゆる知識を求め、自ら開発した「神秘奥義・輪廻転生(リインカーネーション)」で転生を繰り返す傑物にして怪物。ラーゼンを始めとした多数の弟子を持つ。
親友のアダルマンを謀殺された事からルミナス教と七曜の老師に復讐すべく帝国の覇権主義に様々な後押しをしていたが、リムル達によって七曜が滅ぼされた事、原初の黒(ディアブロ)と白(テスタロッサ)がリムルの配下になった事を知り帝国の敗北を予見、リムルの配下に加わることを決意した。
CV:杉田智和
死霊の王(ワイトキング)。元西方聖教会の枢機卿だがジスターブで死亡、輪廻転生の魔法により死霊として生まれ変わるがカザリームにジスターブに縛られる呪縛をかけられクレイマンに引き継がれた地の防衛を担ってきた。シュナに解放されて魔国へ鞍替え後、迷宮の守護者として選ばれる。
- アルベルト
CV:梅原裕一郎
ジュラの森で傷つきながらも、仲間のアピトを護る姿にリムルが感動して助け名付けた。
リムル曰く、「カブトムシとクワガタを足して二で割ったかっちょいい虫」だったらしい。
発見当初は何者かに襲われたのか甲殻もボロボロの状態で蜂型の魔蟲であるアピトを守っており、その姿を見つけたリムルによって名付けられ、またどんな姿にもなれるスライムの身体の一部を使う事でそのボロボロになった体を治療した。
当人はかっちょいい虫に名前を付けた程度の認識だったが、リムルによる治療を受けた事で、かなり希少かつ強力な種族に変貌した。しかもリムルの体の一部を使っているために、彼のスキルを一部使う事が出来る。
その後は樹妖精(ドライアド)の集落の守護をしていた。魔国連邦に住んでいないため出番はほぼ無く、アニメでも「転スラ日記」にしか登場していなかったが、実は部下としてはディアブロより早くその座に就いているため、それなりの古株。後に完全変態を遂げ、蟲型魔人になった。
その後、ラミリスによって作られた地下迷宮の八十階層のボスを任せられる。同様に『迷宮十傑』の地位を与えられ、十傑筆頭の地位に据えられる。
CV:上田麗奈
体長30センチほどある蜂の蟲型魔獣。軍団蜂→女王麗蜂。
ジュラの森内でゼキオンと共に名付けられ配下として招き入れられた。
主に花畑で蜜を採取する仕事を言い渡されている。
彼女が精製する蜜は万能薬の効果もあり、ミリム来襲時はこの蜂蜜の甘さがミリムとの友好関係を紡ぐきっかけとなった他、アニメ版の派生作品ではゼノビアやトワの治療にもこの蜂蜜が使われている。
誕生経緯ゆえ非常に希少であり強力な種族。
CV:鈴代紗弓
最高位の妖狐「九頭獣(ナインヘッド)」。クレイマンに呪縛で使役されていて魔王の宴で従者として随行、リムル陣営との戦闘となるが念話で助けを求めていたのを気づいたリムルにより呪縛を解除され離脱。ランガに連れられ魔国へ移住。しばらくして「クマラ」の名を与えられた。
その他の住民
- コビー
CV:坂泰斗
魔国建国以前から小鬼族を中心に森の住民達と商売していた犬頭(コボルト)の行商人。ユーラザニアとの交易に当たり相談役の任命を受ける。武闘派国家の相手にプレッシャーを感じるも見事良好な関係を築き上げた。
- タクト
小人族(ハーフリンク)。当初は警備隊に所属していたものの小柄のためか非力な事に悩んでいたが、音楽を聴き指揮を取る才能があるのが判明し魔国の軍楽隊に推薦され魔国蔡の時期にはオーケストラの指揮者を務めた。
CV:佳原萌枝
魔導王朝サリオンに面しているクシャ山脈に棲む長鼻族(テング)の長老代理。まだ若くて世間に疎いため色々と発展途上なところがみられる。
CV:甲斐田裕子
長鼻族の長老でモミジの母親。娘をその身に宿して300年近く過ごしてから産んだ事に加え名づけした事で魔力をほとんど譲り渡したため著しく弱体化しており風格こそ衰えていないがほぼ隠遁と身の生活を送っている。それ故自身亡き後娘を任せられる者がいないかと心配しておりベニマルなら相応しいと彼に娘との婚姻を持ちかけた。
- 兎人族(ラビットマン)
リムルの魔王正式就任の際に配下に加わった一族。詳細はスピンオフ「魔物の国の歩き方」を参照。
魔国周辺の人類国家
この世界に存在する人間。基本的に魔物を畏れるが、亜人族と呼ばれるドワーフやエルフなどは人間に近いと言う事で交流をしていたりしている。色々な国があり、また人間側も決して一枚岩ではない。極稀に異界人や転生者という存在がいる。
ブルムンド王国
- ドラム・ブルムンド
CV:蓮岳大
ブルムンド王国の国王。
威厳がいまいちな見た目とは裏腹にかなり強かな性格。リムルを嵌めて魔国を自国の後ろ盾にさせつつも教会とどちらを敵にしないのが良いかを考えた上で友好的な方針を選ぶなど小国であるブルムントの守り方を心得ている切れ者。
妃(CV:芳野由奈)がいる。
- ベルヤード
CV:山本格
ブルムンド王国の貴族。フューズとは昔馴染みで多少の無茶な頼みも交渉できる仲。
- フューズ
CV:成田剣
自由組合のブルムンド王国支部の支部長(ギルドマスター)で元冒険者。A-まで上り詰めた実力者であり、父親の代から交流があったシズの事情も知っていた。
ヴェルドラの消滅からカバルらを使いリムルの存在を知り、多くの魔物を束ねている彼の危険性を危惧していたがテンペストで過ごす内に心からの信頼関係が生まれる。リムルからは常に無理難題や苦労や厄介ごとを持ちかけられている苦労人。(エレンの正体である貴族令嬢であることなどは知っているか否かは不明)
- ジーギス
ブルムンド王国の自由組合支部で冒険者の試験官を務めていて召喚魔法で様々な魔物を用いた戦闘訓練を施すのが得意とする。右足を失っていたため冒険者としては引退していたが(その苦い経験からか受験者に手厳しくどこかユルいエレン一行にも当たりが強い)リムルのポーションの宣伝として完全回復薬(フルポーション)を与えられた事で足を取り戻し復帰を考えている。
アニメ版では構成の都合でエピソードごとカットされてしまった。
- ガルド・ミョルマイル
CV:青山穣
ブルムンド王国の大商人。商店街の元締めであり高利の金貸しでもある裏町の帝王と呼ばれている。突如襲来したスカイドラゴンに殺されかけた所を、リムルに助けられた。
見た目は怪しい男だが、命を捨てる覚悟で女子供を庇うなど根は善良なので、リムルからは信頼されている。その後、リムルから誘われテンペストの財政総括と広告宣伝の責任者となる。相手が人間であろうと魔物であろうと損得で動くため、商人としては非常に信用出来る人物。
- ビッド
元cランク冒険者。元は周囲をハッタリで見栄を張るセコさでやり過ごしてきたがリムルの説教をきっかけに改心。やり直す事を誓いミョルマイルの部下として仕えている。
- カザック
CV:上田燿司
ミョルマイルに奴隷の商売を持ちかけた貴族。エルフを奴隷にしようと考えるが、犯罪組織が絡んでいると睨んだミョルマイルによって商談を破談にされ追い出された。それを逆恨みしテンペストに向かうミョルマイルに刺客を差し向けたが、ゴブエモンの活躍により阻止された。
その後悪行の数々が暴露された挙句、爵位と財産を没収された上で国外に追放された模様。
ファルムス王国→ファルメナス王国
CV:細谷佳正
豚頭帝の軍勢の実態調査にファルムス王国から派遣された辺境調査団のリーダー。元は矯正施設に収容されていた小悪党だったが(送り出されたのも危険性の高い豚頭の軍勢に騎士がやられるより前科者の寄せ集めの方なら損害はないと考えられた捨て駒同然の扱いを受けたため)、面倒見がよく、人を惹きつける確かなカリスマ性を持つ。
王国に従っても良い事はないと見抜いていた事から国からの独立を求めていた時にリムルと出会い彼が皆から慕われている事を身をもって知り、協力者として”オークロードを倒した英雄”の役を引き受けた。以後、ハクロウの鬼稽古とクロベエ作の武器により急速に実力を伸ばし、「英雄」の称号に恥じない活躍で名声を高めていく。
ファルムス王国軍がテンペストを襲撃し魔物と人間の間に溝が生じかけた際もその間柄を取り持つ事となり終戦後リムル達に人間と魔物の橋渡しになってほしいと願われた事から新王国"ファルメナス"の国王の座に着く。
CV:種﨑敦美
魔王クレイマンに仕える女性幹部。通称"薬指のミュウラン"。クレイマンとの取引により若返って魔女から魔人になるが、代償に秘術で生殺与奪を握られてしまった過去を持つ。
テンペストへの潜入捜査中にヨウムと恋に落ち、指令と恋心の間で葛藤するも命令には逆らえず惨劇の引き金を引いてしまう。全ての真相を知ったリムルによって解放された後は協力者となり、ヨウムと正式に結婚する。
- カジル、ロンメル
ヨウムの副官。魔法使いであるロンメルはヨウムの調査団の監視員として付けられたが。若手の彼も熟練の人材より損失が少ないトカゲの尻尾としての立場でヨウムの魅力に惹かれ(そのため逃亡防止を命令する魔法もすぐ解除していた)彼に真剣に従うようになった経緯を持つ。
- エドマリス
CV:家中宏
ファムルス王国の国王。
国が諸国の貿易において魔物の脅威に晒されない中継地となっていたため有利な立場にある事に胡坐をかいていた欲深い性格でそのためガゼル王を始め周辺諸国からの評判が悪かった。その振舞が災いしたのもあり魔国の台頭・発展により取って変わられつつあった貿易の有利な立場を取り返すのと魔国のレベルの高い文化と住民の魔物を奴隷として吸収する事を企て、聖方聖教会の一部と結託しリムルが留守にしていた魔国を襲撃。少なくない犠牲者を出した事でリムルの逆鱗に触れてしまい犠牲者を蘇生させるのに必要な魔王への進化のための生贄として、軍勢を為すすべなく全滅させられた(しかも戦意の無かった住民達への仕打ちを悪びれず、逆転されてる状況を踏まえない態度を取ったため片手と足を刎ねられている(小説版の描写で他の作品では左手のみで済まされたが))。自身は戦後処理の責任者として生かされたがシオンから事情聴取を伴う拷問をレイヒム・ラーゼン諸共に受け彼女のスキルに生きながらにして活け造り状かつ箱詰めにされるグロテスクな姿にされてしまった。拷問の苦痛の中、怒るリムル達からこの事態を引き起こした事を散々詰られ、自分のエゴがファルムスの危機を招いたと理解させられた事で猛省・改心する。せめてファルムスの住民達の未来を守るべく助命を申し出てレイヒムやラーゼンと共にディアブロに『誘惑者』で精神を常時感知されるようになり裏切れば必ずバレる状態にされる形で服従する事となった(それに伴い五体満足の姿に戻してもらえた)。敗戦と魔国からの賠償請求の責任を取りエドワルドに王位を譲り退位(子供の上2人は娘かつ嫁いでおり、跡継ぎであったエドガーはその若さから荷が重すぎるため)。
その後は「マリス」と名乗って素性を隠し平民出身であるヨウムの補助を請け負う政治顧問を勤めている。しかしディアブロが送り込んだ下位悪魔を通じてディアブロから監視されてる模様。
アニメ版ではヨウムに貴族の作法を厳しく教えるシーンが描かれている。
ちなみに、エドマリス自身は移送時にテンペストの街並みと住民の暮らしを見て属国になる事も有りと考えていたが貴族派を説得するのは不可能と判断して断念し、退位を選んだ。
ファルムス王国に仕える宮廷魔術師長。「大秘術・憑依転生(ポゼッション)」で肉体を乗り換えながら何百年も生き続けている。
テンペスト侵攻の最中にショウゴの肉体を乗っ取り魔人に進化するも、怒れるリムルが召喚したディアブロに完敗。正体(原初の一柱)を知って心が折れ、ディアブロの軍門に下った。
- レイヒム
CV:藤井隼
西方聖教会のファルムス王国支部の最高司祭。
魔物の殲滅を掲げる教会の方針に当たり魔物達の拠点を叩き潰すという成果を出し、本部に賞賛してもらうべくニコラウスを用意していた親書を本部の決定事項として扱い、教会本部の結論を待たずにエドマリスの侵攻計画を後押しした。首都リムルへの結界を張る指示を指揮して弱体化した住民達の被害拡大をもたらしたがエドマリス同様リムルには為すすべもなく、さらに教会への反応をうかがわせる駒として生かされる。戦後処理の話の後にリムルにヒナタへのメッセージを込めた水晶玉を渡され教会本部に送り出されるもメッセージは不自然なものとなっており改竄した者の存在を疑っていたところ、再度魔国への悪印象を西方諸国へと与えるのを企てた七曜にディアブロに罪を被せようとして殺害されてしまった。
- フォルゲン
CV:真木駿一
ファルムス王国の騎士長でラーゼンと共に武力面から国を支えている。実は異世界人であってユニークスキル「統率者(ヒキイルモノ)」を取得しており、目の前で死亡した者のスキルを数が上限付きだがコピーし実力が下の味方に強制的な指示を与える事が出来る。この事から国が抱える異世界人を含めた部下をいざという時生贄にするというスタンスを取っている。首都リムルの襲撃時にシオンの命を直接奪った張本人でもある(アニメ版の描写)。リムルの放つ神之怒からエドマリスとレイヒムを逃がすためまだやられていない兵士をスキルで従え肉の盾にする事を考え、兵士達の元に出向こうとしたが、その矢先に蟀谷に風穴を開けられ即死した。
- エドワルド
CV:樫井笙人
エドマリスの弟で公爵の地位に就いていた。王座に就いていた兄の存在を以前から疎ましく思っており、王位を授かった後賠償責任を兄に押し付けて排除し魔国への再戦を狙っていたが、その所為で七曜の思惑に踊らされてしまい、そうとは知らずリムルを侮辱する発言をした事でディアブロを怒らせてしまう。同行していた三武仙達が呆気なく敗北した上に七曜に殺されかけた事で自分の認識が致命的に間違っていたと知り、見殺しにされそうなのを必死に謝罪して取り入ると、助命と引き換えに王位をヨウムに譲るのを了承する事となった。その後は魔国に協力する姿勢ではあるが上流階級である事への優越感は残っている事と兄を捨て駒にしようとしていた事から甥のエドガーからほとんど信用されていない。
兄と同じく下位悪魔を通じてディアブロから監視を受けている。
- ミュラー
CV:宮崎聡
ファルムス王国の侯爵に就いている貴族だが同国の数少ない腐敗していない上流階級の一人。魔国への侵攻が計画されるに当たり人間と平和的な交流を深めつつある国に危害を加えた場合、国際社会からの批判を受けると危惧したが、レイヒムやフォルゲンらに「人間でないなら人間を騙さない証拠はない」「人間の国ではない相手に人間の様な尊重は必要ない」と押しきられてしまう。
そうした振舞からファルムス軍が返り討ちにあったのを冷静に受け止め、敗戦の衝撃や保身で喚いていた他の貴族を窘めていた。
また、ブルムンド王の遠縁の親戚でありその伝手を利用してフューズは戦後処理の関与を試みていた。
- エドガー
CV:南真由
エドマリスの長男。10歳(魔国蔡開催時)。ファルムス王国がファルメナス王国としてヨウムが即位したのに当たり父と共に彼の補佐と就いた。ミュラー同様旧ファルムスの上流階級では数少ない身分に溺れてない人物の一人。自分ではなく平民だったヨウムの即位に不満を示さずリムルが賠償金を免除してくれた事に安堵したり、むしろヨウムを鼓舞したりと若いながらも支える側の立場の意識を強く持っている。
- カルロス
CV:若林佑
ファルムス王国で伯爵の位を持つ貴族の一人。腐敗した上流階級の感性に捉われておりファルムスとテンペストの状況を説明していたヨウムを平民であるだけで軽んじたりテンペストに敗戦したのを受け止めずになお見下す対象という認識を改めようとしない有様であり、リムルを侮った発言と戦後処理の話を邪魔していた事で立会人として赴いていたディアブロが怒りを爆発させる寸前だった事に戦慄したラーゼンに無理矢理黙らされた(漫画版とアニメ版では実力行使で氷付けにされる羽目になっており、解凍後ラーゼンに何か言いたそうな目をしている様子が見られた)。
エレン一行
CV:熊田茜音
リムルが異世界で初めて出会った(見かけた?)冒険者三人組の一人。
軽率な行動が多いが明るく心優しい少女。
正確には人間では無く、耳長族(エルフ)の血を引く、生粋の貴族令嬢。
魔導王朝サリオンの皇帝とは従姉妹に当たり親しく話せる仲であるほどの上級貴族。職業は法術師でありドジも多いのだが前向き。シズさんの同行を即決で許可する、リムルに彼が魔王になれば死んだ魔物たちが蘇る可能性がある事を話し、魔王になることを勧めるなど物語のターニングポイントに深く関わっている。
エルフの血を引いている身分を隠すため、薬で耳を普通の人間のものにしている。
- カバル
CV:高梨謙吾
一応、冒険者三人組のリーダー。剣を扱い戦闘では前衛になり攻撃と、盾役を務める。エレンの護衛でもあるが、冒険者として対等に接している。ただし、魔物の巣を武器で突いて反応を伺う悪癖があり、怒りを買って追い回されるという事をよくやらかしてメンバーを巻き込んでいる。一方エレンの我が儘に押し切られる事も多々ある。本来は一人で大軍を動かしているといわれるほどの実力者だが、エレンに合わせるためにエレンが本当に命が危ないときだけ本来の力が解放されるように魔法の指輪で制限されている。
- ギド
CV:木島隆一
冒険者三人組の盗賊で一人称は「あっし」。情報収拾と身軽さが武器。カバルと同様、エレンの護衛でもあるが冒険者としては対等に接している。ただし、エレンを姐さんと呼ぶあたりエレンより年下の様子?(彼とカバルは人間らしい言及がされてるのでエルフの血筋のエレンが年上でもそれほどおかしくないが)エレンの我が儘には振り回されている。カバルと同じく実力は指輪によって制限されている。
マサユキ一行
CV:松岡禎丞
一年ほど前に学校帰りに青い髪の北欧系の美女に目を奪われていたら、異世界に来ていた異世界人。
ロシア系の血が混じっており顔立ちは整っている。
剣道をしていたが少々かじった程度であり、漫画やアニメが好きな隠れオタク。
異世界転移で、『英雄覇道(エレバレシモノ)』を会得しており、異世界に来て成り行きの行動でそれを完全に発動させてしまう。
誤解や幸運などが続き、「勇者」又は「閃光のマサユキ」と呼ばれるようになった結果、危うくリムルと戦う羽目になるがリムルの部下たちの実力から絶対に勝てないと冷静に判断。
撤退して難を逃れ、リムルと仲良くなるもスキルの効果で誤解は続いており勇者と呼ばれ続けている。
ユニークスキルである『英雄覇道』の止め方が解らず常に発動状態であり、抵抗するには最低でもユニークスキルをもっていないと駄目である。
- ジンライ
CV:木内太郎
「狂狼」の二つ名を持つ冒険者。
ギルドの昇級試験に合格できず、暴れていたところをマサユキに止められたことをきっかけに仲間になった。下記二人と共に近しい存在ながらマサユキを過剰に尊敬しており魔国へ向かうのをリムルの
討伐目的という噂になったのを本気で実行しようとして(本来奴隷にされていたエルフを護送する目的であったにもかかわらず)対面した傍からリムルを挑発、ヒナタですら勝利には至らなかったリムルをマサユキなら確実に倒せると信じて疑おうとせず突っかかり続けた(とはいえ長年人類の脅威と認識されてきた魔王がファルムスの陥落に関与していた疑惑もある中で好きにさせていいのかという警戒する意味もあり考えなしに動く性格でもない)。
開国祭後はリムルへの警戒心も多少緩和されたようで、アニメ3期の最終話ではマサユキとバーニィと共に魔国連邦にて温泉を堪能していた。
- バーニィ
CV:石毛翔弥
アメリカ出身の異世界人であり、45歳。イングラシア学院の卒業生であり、ユウキの紹介で魔法使いと称してマサユキの仲間の一員となる。
- ジウ
CV:稲垣好
バーニィの後にマサユキの仲間となった精霊魔法の使い手の女性。最初はマサユキに不信感を抱いていたが、今は信奉している。その信奉強さのため一行の中でも特にリムル達に喧嘩腰に接していた。
武装国家ドワルゴン
CV:土師孝也
三代目のドワーフ王。「剣聖」「英雄王」の名で畏れられ、また国を公平に統治する賢王として市井の評価は非常に高い。卓越した剣術の腕前を持ち、大賢者の「自動迎撃」には勝てないものの、大賢者とスキル無しのリムルには勝てる。
最初はリムルの力を危険視していたが、自ら赴いてリムルと剣を交わした事で信頼に値する者と判断、テンペストと国交を結びその後ろ盾の立場を務めている。
以後は兄弟子(若い頃に後のハクロウから剣術を教わっていた)として弟弟子のリムルに便宜を図ったり、大きな戦いでも惜しみなく協力を申し出るなど、心強い味方となる。
- ドルフ
CV:江川央生
ドワルゴン機密部隊天翅騎士団(ペガサスナイツ)の団長。表向きは文官を勤めている。
- バーン
CV:木内太郎
ドワルゴン軍部の最高司令官(アドミラル・パラディン)。
- カイドウ
CV:樫井笙人
ドワルゴンの警備隊長。カイジンの弟。
- アンリエッタ
CV:朝日奈丸佳
ドワルゴンの暗部長。ガゼルの命でリムルを監視する。ソウエイの警戒網からの反撃をギリギリながら回避できる技量の持ち主。ちなみに耳がエルフの様な形状をしているがこれが本作の女性ドワーフの特徴なのかは不明(他に女性はフードと髪で隠れているジェーンくらいしか確認できないため)。
- ジェーン
CV:八百屋杏
ドワルゴンの宮廷魔道士を務める老婆。
ミリム領地
忘れられた竜の都
CV:日高里菜
星王竜ヴェルダナーヴァと人間の女性の間に生まれた竜魔人(ドラゴノイド)。最古の魔王の一人であり、実力は文字通りの桁違い。
言動や見かけによらず知能が高く頭も回り、演技力にも優れる。一方で精神年齢は小学生並かつ喧嘩っ早くワガママであり、リムルからの扱いは親戚の子供のソレ。
CV:伊丸岡篤
ミリム領地「忘れられた竜の都」内にある神殿の神官長で「竜を祀る民」の実質的な指導者。
見た目は人間のそれと変わらないが、人間と人化した竜の間に生まれた血族の末裔である龍人族でガビル達とは起源は異なるが同族に当たる。能力よりも技能を遥かに重視しており格闘戦に限定すれば最古の魔王であるミリムの遊び相手という名の手合わせが務まるほどの手練。豪放磊落を体現したかのような男だが戦略は姑息と決めつけ力でねじ伏せればいいというゴリ押しな考え方をしており集団戦では力だけあればいいわけではないという事を理解しておらず戦場での指揮官に致命的に向いてない。
竜を祀る民の文化の固定概念を捕らわれきっており野菜をそのまま食べる事に強い執念を持ち自然のままに食べない料理を食材への冒涜と思い込み食べた事が皆無であったため(さすがに他所の国の者には他所は他所と分別は出来ていたが)、ミリムが生野菜ばかりを奉納されるのを嫌がっているのをまるで理解してなかった(ミリム自身は痩せて耕すのに苦労する土地で作られる野菜を献上してくれている事から不満を言い出せずにいた)。
- ヘルメス
CV:小林大紀
ミリムの従者でミッドレイ側近の常に飄々とした男。
神官軍の中で唯一他国を渡り歩いたことがある経験があるため自国の文化が停滞しているのを理解しており、ミリムが生食を奉納される事に辟易している事も薄々気づいているのだが、逆にそこが異端視されてしまい神官の中では浮いた存在となっている。神官長のミッドレイに苦言を申しても大抵黙らされていてイライラをよく募らせる彼に手を焼く苦労人。
獣王国ユーラザニア
獣人族(ライカンスロープ)
動物の姿と人間の姿を持つ魔物。カリオンの配下が多く、魔物の中でも特に、力こそ全てという考えが強い。
クレイマンの謀略で危機に陥った際に救ってくれたリムルに強い恩を感じており、またテンペストで作られたお酒が非常に好評だったりと友好的な関係を築いている。後に三獣士筆頭のアルビスがベニマルの第二夫人として国際結婚を行い、スフィアはガビルと、フォビオはゴブアと恋人関係となる。
CV:内匠靖明
元魔王で獣人族を統べるライオンの獣人族(ライカンスロープ)。豪放磊落な体育会系だが冷静な判断力と高いカリスマ性を持ち、住民からは絶大な支持を得ている。ミリムとの直接対決の敗北後、魔王の座を退く。現在はミリムの配下。
CV:加隈亜衣
カリオンの部下でも最強の戦士である三獣士の一人で「黄蛇角(オウダカク)」の異名を持つ黒蛇の獣人。三獣士のリーダー格で実質ユーラザニア軍のナンバー2。
CV:大地葉
三獣士の一人で「白虎爪(ビャッコソウ)」の異名を持つホワイトタイガーの獣人。
CV:山下誠一郎
三獣士の黒一点で「黒豹牙(コクヒョウガ)」の二つ名を持つ黒豹の獣人。自身の実力に絶対の自信を持つが、感情的になりやすい。
カリオンの命を受けテンペストへと訪れ、そこでリグルドを殴った事に怒ったミリムに一撃で沈められ、それを強い屈辱を感じていた所をフットマンとティアに利用されて「暴風大妖渦(カリュブディス)」の依り代と化してしまう。
リムル達に助けられた後は自身の行いを恥じたと共に恩義を持つ様になった。また、自分の性格のせいでフットマンらに利用された事を反省し、改善しようと努力中。
- エンリオ
猿の獣人族。三獣士の補佐を務めているが血気盛んな彼らを度々宥める事になっている苦労人。
CV:日野聡
狼の獣人族。ユーラザニアの軍である獣王戦士団の一員。魔国との文化交流において魔国に滞在、ヨウムとライバル関係となる。
天翼国フルブロジア
CV:大原さやか
有翼族(ハーピー)を束ねる五百年前に誕生した新世代の魔王。
他の魔王より戦闘力が低めだが、極めて高い頭脳を持っている。
ミリムとは友人関係でもあり、リムルが魔王となった最初のワルプルギスにて魔王の座から降り、ミリムの配下となる。
- ルチア、クレア
フレイの側近である双子。前髪を右側に寄せているのがルチアで両方に分けて大部分を左に寄せている方がクレア。
魔導王朝サリオン
CV:金元寿子
エルフが統べる魔導王朝サリオンの皇帝。サリオンの建国者で悠久の時を生きている。
謁見するのに何年という月日を必要があるほどの人物で、滅多に国外に出ない。皇帝としての威厳は凄まじいが素はかなり砕けており、従妹のエレンとも仲が良い。エレンがお土産に買ってきてくれた吉田のスイーツを非常に気に入っている。
個人で多くの権益を有する財産家でもあり、リムルとミョルマイルとは商売関係で仲が良い。
- エラルド・グリムワルト
CV:浜田賢二
エレンの父。皇帝より各領土の自治を任されている十三王家の筆頭家グリムワルト家出身の大公爵で、皇帝の重鎮。
かなりの親バカで、エレンの事が心配で仕方なく娘にはかなり甘い。その娘からは若干うざがれている。
皇帝エルメシアからみてエラルドは年下の叔父にあたる。エルメシアの祖父母が後年になって生んだのがエラルドであり、エラルドの兄にあたるエルメシアの父は古の時代に魔物との戦いで亡くなっている。エルメシアに対する忠誠は高いが身内という事で何かと無茶を押し付けられており、娘にも妻にも姪にも本家当主の母にも頭が上がらない苦労人。
異世界人
なんらかの形で元の世界から異世界へと来てしまった人間。シズのように召喚された者と、何かの弾みで偶発的に迷い込んでしまった者とがいる。
偶発的な存在はさておき、召喚された存在は召喚者に逆らえないように術式を組み込まれる事が多い。基本的に召喚は誘拐に近い行為なので国家間では禁止されているが、秘密裏に行う国も多い(必ずユニーク以上のスキルを会得するので戦力強化に役立つ者となる。故に魔族という脅威に対抗するため批判する側も強くは言えない側面がある。そもそもどちらの人間も外見に差異はないので漂着者を保護したと誤魔化されてしまう場合すらある)。
簡略化により失敗して召喚される十歳未満の子供はそのほとんどはスキルを会得出来ずに魔素の暴走で死亡してしまう事が多いが、精霊など精神生命体が同化・制御してもらう共同体となる事で死を免れる事も可能。
CV:花江夏樹
自由組合の総帥。自由組合の学園などを作り、冒険者たちの安全を向上させている。
シズの弟子でもあり、シズを食べたと語ったリムルに激昂し襲い掛かったが、リムルから元の世界の事を色々教えてもらった挙句、大量の漫画を貰ってすんなり和解。大の漫画好きである。
当人によると、なぜかスキルも会得せず魔法も使えないが若いままだという(身体能力自体は異世界人らしく高め)。しかし…
シズの教え子の子どもたち
各国の失敗した召喚で呼び出され余命少ない境遇をなんとかしようとシズが引き取りイングラシア王国で自由学園の生徒として世話をしていた子供達であり、ユウキやヒナタの弟・妹弟子に当たる。勝手に異世界に連れてこられて捨てられ、救命法が見つからない、しかもシズが学園から去ってしまった事に見捨てられたかもと不安になる、シズの代わりが務まる教師がおらず半放任状態となっていたなどなど多くの理不尽を受けた事で荒れてしまっており、学園側のいう事を聞かなくなっていたが、シズの心残りを解決しようと赴任してきたリムルが他の教師とは違うと理解して少しずつ慕うようになっていった。
結果として彼らは精霊により命を取りとめたが、その事により再び戦力扱いで国々に束縛される事を危惧したリムルは、この件を極秘情報として学園や冒険者ギルドにも伏せている。
- 三崎剣也 / ケンヤ・ミサキ
CV:朝井彩加
不完全な状態で召喚された五人の子供の一人。人魔交流編時点で10歳。不完全な状態で召喚された十歳未満の子どもだったため数年もしない内に大量の魔素によって死んでしまう運命であったが、リムルとラミリスによって召喚された光の精霊に勇者の資質を見いだされ結合して死を免れた。
ガキ大将気質でリーダー格。体内の魔素を使って炎を剣に纏わせて戦うことが出来る(ただしシズに追いつきたいという気持ちからの背伸びで用いていたため練度が追い付いておらず魔力の効率が悪かった)。アリスが好きな様だが、好きな子に意地悪しちゃうお年頃。
- 関口良太 / リョウタ・セキグチ
CV:石上静香
不完全な状態で召喚された五人の子供の一人。10歳。おとなしめな性格だが体内の魔素を消費することで獣のようなパワフルな戦闘を行えるが、その際に自身の意識を無くして力の赴くままに戦う為、初めてリムルと対戦した時はそこを指摘されている。
リムルによって疑似精霊「水風」と結合して死を免れた。ケンヤとは親友で「ケンちゃん」、クロエは「クロっち」とあだ名で呼んでいる。
- ゲイル・ギブスン
CV:佐藤元
不完全な状態で召喚された五人の子供の一人。11歳。最年長なお兄さん的存在であり後述の精霊同化が安全かを確かめるため不安を抱きながらも最初に名乗り出たり責任感が強い。また、そうした真面目さからかリムルが実力を示す前から唯一敬語で接していた。
魔素を使って、指から光弾を放つことが出来る。
最も死が近かったが、リムルによって地の下位精霊を昇華させた擬似精霊と統合して死を免れた。
- アリス・ロンド
CV:白石晴香
不完全な状態で召喚された五人の子供の一人。9歳。人形のような美少女だが、気が強くお転婆。空の擬似精霊と結合し死を免れた。体内の魔素を使って自身の作ったぬいぐるみを操って戦わせることが出来る人形使役者(ゴーレムマスター)。ただし自ら戦闘に使用しているにもかかわらず損傷すると泣いてしまう。
リムルの事を好いている様子。
CV:田所あずさ
不完全な状態で召喚された五人の子供の一人。10歳。日本人とハーフのような顔立ちで黒銀の髪を持つミステリアスな雰囲気。本を手放さない大人しい子でリムルに懐いている。
魔素を使って水を操ることが可能だが、他の子よりも異常に魔素の量が多く上位精霊に並ぶレベルであり、さらにその身に宿したモノも他の子ども4人と比べると特殊でラミリスも危険視したほど。ラミリス曰く、彼女に宿ったのは未来から来た精霊に似ているようで違う『何か』で、彼女が祈った事で誕生可能な条件が揃った為に現れたらしいが、彼女自身も分からなかった為に不明。
リムルからは別れの時にシズの形見である抗魔の仮面を渡される。リムル本人もよく分からないが彼女に渡すのが自然だと思ったらしく、色々と謎が多い少女。
何処となくシズと面影が似ているが……。
- 光の精霊
CV:村中知
主に勇者に加護を与える。ケンヤに宿ったのはかなり気楽な性格をしている様子。過去にレオンも光の精霊を召喚したが、同じ光の精霊でもまったく別の存在らしい。
ファルムス王国所属
戦力増強のためラーゼンによって召喚されたファルムス国の異世界人。我が強いものほど、戦闘系の強力なスキルを会得すると言う事から、自己中心的な人物が多く召喚されている。元の生活を失い故郷に劣った文化水準の国で暮らすのに不満が募っていたという事情があるとはいえ、上から抑圧されている立場から密かにラーゼンを抹殺する機会を窺っているなど全員の性格は破綻し切っている。実力者ゆえに優遇されていることも彼らをますます増長させていた。
ファルムスが魔国に侵攻した際工作員として潜入、騒動を起こし鎮圧にかかったシオン達に「魔物が人間に襲い掛かってきた」と濡れ衣を着せ、それに加勢するという大義名分を設けたファルムスの軍勢に町を襲撃させた。思惑は上手くいったかに思われたが、リムルが無事に帰還した事で状況は一変。
本格的な戦争状態に突入すると本気を出した魔物達に軍は圧倒され、3人も呆気なく追い詰められた事で狼狽し、仲間割れまで起こした末に全滅した。
ちなみに、クロノアの見たループによればリムルがヒナタと戦わず早めにテンペストに帰国した事で直接彼と戦う羽目になり、叩きのめされて開戦早々に敗北した世界線があったとの事。
そこでは恐らく命までは取られなかったと思われるが、ラーゼン達の目的が生贄にする事だった以上、結局は破滅した可能性が高い。
- 田口省吾 / ショウゴ・タグチ
CV:小林千晃
元日本の高校生。身体能力と強度を向上させ人間を殺せば殺すほど強化されていく『乱暴者(アバレモノ)』というユニークスキルを持ち、子供の頃から習っていた空手の技能と合わせて人間基準では高い実力を誇る。力を強化していずれはラーゼンの支配の魔法を弾き飛ばそうと考えていた。
魔国からの反撃でゲルドに相手をされるがまるで歯が立たず、ハクロウに恭弥の生首を見せられたことで怯えて逃げ出してしまう。自身を強化する生贄として希星を殺害し、即死しない限り何度でも再生できるユニークスキル『生存者(イキルモノ)』を新たに会得したが、あくまで回復能力を得たのみで戦闘力・技能は上がっていなかったため、一方的にボコボコにされてしまい、むしろ仲間殺しをする外道っぷりにキレたゲルドが本気を出した事で、凄まじいまでの苦痛を長々と味わう羽目になった。間一髪でラーゼンに助けられるも、最早強がりを言うのが精一杯で既に精神的に使い物にならなくなっていると判断され、精神を破壊されてラーゼンの延命のための新たな器として肉体を乗っ取られてしまい、人格的には死亡した。
漫画版ではフォルゲンに敗北を詰られた上、スキルを奪う為に利用していた事を明かされて憤慨するが、自分本位な理屈を並べる身勝手さを辟易され、直後にフォルゲンに羽交い締めにされて逃げられなくなり、恐怖に怯えながらラーゼンに精神を破壊された。
- 橘恭弥 / キョウヤ・タチバナ
CV:野上翔
気が短い他2人を牽制するまとめ役で一見するとラーゼンに従順な優等生だが、隠れてファルムスから解放される機会を狙っている。魔国襲撃時に快楽殺人者の性質に目覚め、わざと急所を外し住民が苦しむ姿を見るのを楽しんでいた。剣の才能があり、切断攻撃に特化し斬った対象の治癒を阻害するユニークスキル『切断者(キリサクモノ)』に加え、動体視力が増す『天眼』、三百倍の速度の認識能力を発揮する『思考加速』という能力を持っており、それらを発揮すればヒナタすら超えると自惚れていた。実際、西側諸国最強の剣士の一角を担う程度の実力はあったようである。
擬似刀剣の初見殺しの技に加え、街に張られた結界による弱体化とリムルの殺害禁止の命令のために本気を出せなかったハクロウを一度は退けるが、それらのハンデでハクロウの真の力に気づかないまま結界の外で再戦、擬似刀剣の技も今度は見切られてしまう。手も足も出ないのを認められずハクロウを侮ったままで斬りかかるが、天眼の上位互換である『天空眼』を使用され、『朧流水斬』で首を切断されて即死する。しかしハクロウの誘導によって思考加速を千倍にまで引き伸ばされていた恭弥は、意識上では即死できずに敗北と死の苦痛を実際よりも長く感じさせられて絶命した。
- 水谷希星 / キララ・ミズタニ
CV:河野ひより
一行の紅一点。精神干渉系のスキル『狂言師(マドワスモノ)』により言葉で相手を意のままに操る事が可能で、本気でやれば洗脳した相手を自害させられる。但し声を聞かせる性質上、集団戦には向いてない。魔国侵攻の工作時には先陣を切ってゴブゾウに痴漢冤罪を試みるが、ゴブタの機転によって笑い話に変えられてしまう。その後シュナにスキルを無効化されてしまい、戦意を喪失した。再戦時はテント内で休んでいたところ、ゲルドの実力を恐れた省吾によって自己強化のための生け贄として殺される。
召喚された時に所持スキルを戦闘に役立たないスキルだと誤解されて粗雑な扱いを受け「死んでしまえ」と衝動的に叫んだことで殺人をしてしまった。心の一部を麻痺させ、開き直りなのか自身への言い聞かせなのかSNSを無責任に送信する若者のように振舞っていたが、断末魔からして本音では家に帰りたかった模様。
その他
- 吉田薫
CV:小山剛志
イングラシアで喫茶店を営む異世界人。強面だが根は優しく大らか。ユニークスキルは持たない。
菓子職人としての腕前は超一流で、世界中にファンがいる。シュナの熱意と料理の腕を認め、料理・菓子作りの協力者となる。
中庸道化連合
CV:石川由依
中庸道化連合の会長で、元魔王。
クレイマンの前にジスターヴを支配していた。ロイ(ルミナスの代理としてだが)とは同時期に魔王として台頭したライバル関係だった。本編の200年前新たな魔王として台頭してきたレオンを認められず勝負を挑むも敗北、死亡したとされていた。彼の後任となる形でクレイマンが魔王を名乗る事となった。
しかし、現在の時間軸では諸事情で復活しており、ある人物の秘書として潜伏している。
CV:中井和哉
正体不明の何でも屋・中庸道化連合の副会長。道化の格好をした不気味な男であり、「享楽の道化(ワンダーピエロ)」という異名を持つ。
ジュラの森での騒動を裏から糸を引き、親友のクレイマンを覚醒させて魔王にしようとしていた。仲間の中では会長に次ぐ強さを持っており、魔王(代理)であったヴァレンタインを瞬殺するほどの実力を隠し持っている。
CV:本渡楓
中庸道化連合の一員。ピンク色の髪を持つ少女の姿をしており、「涙目の道化(ティアドロップ)」の異名を持つ。
フットマンと共に魔王と同等の力を持つ「暴風大妖渦(カリュブディス)」を復活させた。
CV:川田紳司
中庸道化連合の一員である小太りの男。「怒った道化(アングリーピエロ)」の異名を持つ。かつて、豚頭族の軍勢を誘導しベニマル達の故郷のオーガの里を滅ぼした張本人である。
フォビオを言葉巧みに唆し、「暴風大妖渦(カリュブディス)」を復活させた。
神聖法皇国ルベリオス
CV:Lynn
5番目の魔王にして夜魔の女王(クイーン・オブ・ナイトメア)の異名を持つ吸血鬼族の女王。
- ルイ・ヴァレンタイン
CV:水中雅章
ルベリオスの法皇にしてロイの双子の兄。
CV:水中雅章
ルミナスの代役にしてルイの双子の弟。
- ギュンター
CV:片山公輔
ルミナスの執事。
- ニコラウス
CV:保村真
ルベリオスの執政官兼西方聖教会の枢機卿を務める人間。教会の表側の実質的なトップで身内にすら「聖者の仮面を被った悪魔」と恐れられる厳格さを持つが実際はヒナタ個人に心酔しており、彼女とその関係者には逆に天使のように好意的に接している。教会のトップでありながらルミナス神の存在すら信じていない程。
聖騎士
CV:沼倉愛美
神の右手の称号を持つ西方聖教会の聖騎士団長にして、法皇直属近衛師団筆頭騎士の肩書きを持つ異世界人。
シズの弟子の一人でもある。他者の能力を奪うスキル『簒奪者(コエルモノ)』の持ち主で凄腕の剣士。
元居た世界では暴力的な父を裏で殺害し、十五歳でこの世界にきた時に自分を襲った下劣な盗賊たちを返り討ちで葬るなど殺人に対して抵抗・忌避感がない。
その後、シズに拾われるがシズを信じる事が出来ずに離れた。
頑固で冷静な面が目立つが、心の内では平等で争いのない社会を求めている。
他に類をみないスピードで西方聖教会で頭角を上げる中で神ルミナスの正体を知り、戦いを挑むも敗北。
ルミナスが人類を庇護する方針を取っている事を知り、配下となった。
リムルの事は魔物であることや東の商人からシズの仇と吹き込まれた為、当初は完全に敵と見なして襲撃するが、後にまんまと騙されていたと知って後悔する。
その後、紆余曲折を経て和解し、友好関係を築く。
テンペストの環境をかなり気に入っている。
三武仙
CV:千葉翔也
三武仙の蒼穹。
ヒナタが就任するまでは法皇直属近衛師団(ルークジーニアス)の筆頭騎士だった。
その為なのか現筆頭騎士であるヒナタに対する当りが強い。
耳長族(エルフ)の血を引いている為、見た目より年嵩。
CV:日野まり
三武仙の荒海。
ヒナタよりも後に加入した新参者で有りながら、数年で頭角を表した元傭兵の異世界人。
元の世界では銃やナイフが得意だった。
しなやかな体躯を持つなかなかの美人だが、口はかなり悪い。一人称は「あたい」。
CV:山根雅史
三武仙の巨岩。
サーレの片腕にして「万物不動」の剛性を備えた男。
魔物は嫌いだが動物全般は大好き。
聖騎士団(クルセイダーズ)
CV:野島健児
聖騎士団(クルセイダーズ)の副団長で『光の貴公子』と呼ばれる実力者。
本来は光の精霊と契約した聖魔導士(セントウィザード)だが、剣の腕前も一流。
ヒナタの活躍を目撃して加入しており彼女を慕う気持ちは強いが、教会とファルムスの軍勢をリムルが殲滅した事や自分達を迎撃に出向いたシオンをどちらも人間側が仕掛けた戦いである事を棚に上げて避難しするという風に身内に甘い面があり、そこを七曜に付け込まれてテンペストと西方聖教会との全面衝突寸前まで陥る事態を招いてしまった。
CV:竹本英史
聖騎士団(クルセイダーズ)ではヒナタに次ぐ剣術の使い手。
五属性の精霊に愛された天才。
CV:村田太志
風魔法と双剣術を使う。
聖騎士団(クルセイダーズ)の中でも特にヒナタを崇拝している。
軽薄な印象から誤解されがちだが、実力は一級品。
CV:飯島肇
神聖戦棍を使う大柄で寡黙な男。
アニメ版ではラーメンを食べた際にあまりの美味さに「美味いぞー!」と大声を上げて目からレーザービームを放つなど、若干ネタキャラ化している。
CV:相川遥花
水の聖女(ウィンディーネ)と契約した精霊使役者(エレメンタラー)の女性で、治療魔法を得意とする。
CV:駒田航
槍術と炎の精霊魔法を組み合わせた炎獣牙槍(レッドスピア)を得意とする。
真面目で潔い長身の騎士で、常に仲間を思い戦いにおける潔さも持ち合わせる男だが、短気な所がある。
実はヒナタが魔国連邦に赴いた際、既にギャルド本人は行方不明になっており、七曜の一人である火曜師のアーズが成り代わっていた。詳細は不明だが確実に殺されており、リムルやフューズ達からは冥福を祈られている。
漫画版の描写から察するに、彼(に化けたアーズ)がレイヒム暗殺の実行犯と思われる。
元幹部
- 七曜
西方聖教会の最高顧問である大幹部。日曜師のグラン(CV:???)、月曜師のディナ(CV:前田弘喜)、火曜師のアーズ(CV:佐々健太)、水曜師のメリス(CV:古賀明)、木曜師のサルン(CV:綿貫竜之介)、金曜師のヴィナ(CV:杉崎亮)、土曜師のザウス(CV:木村隼人)で構成されている。
魔物に対抗戦力となる英雄や勇者を選別する役割を担っておりその一環でヒナタも指導していた。
元々はルミナスからの寵愛を受けていたが、月日が経つにつれてルミナスがそれを失念していた事で次第に途切れていき、しかもヒナタのような若い世代に関心が移った事から、ヒナタらを疎ましく思い、有能な後進達を始末する機会を伺う老害となり果ててしまっていた。
リムルが魔王として台頭した事態に対し、ヒナタが誤った判断で敵対した一件で報復される可能性を懸念していた中、彼とヒナタが和解をするのを邪魔して対決させるのを企て、レイヒムが持ってきた対話を求めたメッセージを改竄、リムルが対立を望むかのような内容に見せかける。更に状況を煽るべく口封じも兼ねてレイヒムを暗殺、彼を監視していたディアブロに罪を被せ聖騎士と魔国の戦闘に誘導した。戦闘で疲弊したタイミングでグラン以外が魔国とファルムスに乗り込み真相を察知した騎士達や事件を取材していた記者達、リムル達とヒナタ一行を葬り去ろうとしたが、リムルとディアブロを侮っていた所為で失敗。ファルムス側に出向いた三人はリムルの許可を得たディアブロが、魔国側の三人は現地に赴いたルミナスに度重なる勝手な行動と妬みで自身のお気に入りのヒナタを始末しようとして並びに魔国への戦争を誘発する行為まで行ったため愛想をつかされた事で死罪を言い渡され、遺体も残らない粛清を受けて死亡。残るグランはヒナタを害した事に怒ったニコラウスによってトリガー式の霊子崩壊によって処分されて全滅した。
魔王
魔物や上位魔人の中でも、特に強大な力を得たものの少数の事を指す。リンク先参照。
レオン陣営
CV:福山潤
魔王の一柱。勇者でありながら魔王になった変わり者。
リムルを除けば一番の新参者だが、実力は高い。
シズを苦しめた元凶としてリムルに敵意を向けられている。
- アルロス
銀騎士卿と呼ばれるレオンの側近。
- クロード
黒騎士卿と呼ばれるレオンの配下筆頭。
ギィ陣営
CV:石田彰
魔王の一人であり悪魔族の悪魔王。「原初の赤(ルージュ)」であり、「原初の青」と「原初の緑」を配下に竜種のヴェルザードを相棒にしている。その昔、悪魔界にて原初の黒と決闘し引き分けた後、召喚により物質界に顕現し肉体を得て悪魔公に進化した。魔王達八星魔王の中でも隔絶した力を持っており、リムル自身も勝てそうに無いと思わせるほど。
その気になれば一瞬にして世界を滅ぼすことが出来るが、本人はそのことに全く興味を示していない。
寧ろ『調停者』として世界の崩壊を阻止する役回りに徹している。ただ、配下の悪魔達が人類圏に攻め込むことに対しては静観で留めている。
帝国皇帝ルドラとは古くからの知己であり、彼とは「ゲーム」で決着を付けるべく動いているようだが…?
CV:広瀬ゆうき
ギィに仕える「原初の緑(ヴェール)」。主に事務方担当。冷静沈着。
CV:幸村恵理
ギィに仕える「原初の青(ブルー)」。
ギィと同格でありながら力を求めず自由過ぎるディアブロに嫉妬と不満を抱く。
ダグリュール陣営
CV:小山力也
魔王の一柱。種族は巨人族(ジャイアント)。
ヴェルドラとは喧嘩友達であり、未だに決着は着いていないらしい。
- ダグラ、リューラ、デブラ
CV:長岡龍平(ダグラ)、佐藤悠雅(リューラ)、浜田洋平(デブラ)
ダグリュールの息子達。魔素量ではクレイマンに匹敵するが経験不足だったため技量の低さとスキルを未獲得であり初登場時にはシオンにあっさり負けてしまっていた。
巨人達の住処であるダマルガニアで暴れたのを咎められ修行目的で追い出されリムルへと押し付ける形で魔国にやってきた。リムルに挑戦しようとするもシオンに敗れ彼女の元で預けられる。
その後はシオン親衛隊に所属。なお、父とシオンではシオンを取った。
その他の魔王
CV:小林裕介
魔王の一柱。
配下を持たず、他の魔王の所に居着く。
クレイマン陣営
CV:子安武人
魔王の一柱だが暗躍や配下を捨て駒にする事が多いので評判が悪い。新参の部類だがいずれは十大魔王を牛耳るのを目論んでいる。ジュラの森の勢力争いの発生から魔王の宴までの数々の騒動の黒幕だが
一連の暗躍をリムルに看破され覚醒魔王と化した彼に敗北して死亡。
スピンオフ「クレイマンREVENGE」ではこの後タイムリープし、同作の主役を務めることになる。同作での以後の動向はこちら。
- ケーニッヒ
CV:村上裕哉
クレイマンの部下の上位魔人。レオンを元人間だからと侮る身の程知らずでありクレイマンがレオンに向けての嫌がらせとして差し向けられレオンを始末し魔王の席を奪い取ろうと企てたがシズに宿っていたイフリートに一瞬で消し炭にされて葬られた。
CV:河西健吾
魔王誕生計画の為にクレイマンに雇われ、計画の実行に奔走した魔人。ジュラの森の種族から見込みのある者に次々と名付けを行い、利用していた。使えないと見るや捨て駒にすることも厭わないなど名付け親としても最低レベルの外道。大鬼族に名付けを拒否された恨みでオークの軍勢に里を襲わせた元凶。
鬼人に進化したベニマル達に圧倒され、豚頭帝ゲルドに助けを求めるも進化の願いを叶えるために喰われてあっけなく死亡。このような小者だが(一応は)作中でも中々の実力者と見られ、強さの比較対象として度々言及されている。
五本指
クレイマンの部下の中でも上位の実力者達。
- 中指:ヤムザ
CV:広瀬裕也
幹部の筆頭的存在で氷結能力を持つ魔剣を振るう「氷結魔剣士」の異名を持つ五本指最強の戦士(近接戦闘以外では他メンバーが勝っている節もあるが)。卑怯、残忍、悪徳を極めたような性格で協定を結んでいた竜を祀る民に横暴な振舞を繰り返したため特にヘルメスから殺意を抱かれていた(ただし竜を祀る民に提供させた食料は全て生もので調味料すらなかったのでそれについての不満もあった事が漫画版で示唆されている)。5人で唯一自らの意思で忠誠を誓っていたためミュウランと折り合いが悪い(実際はピローネも忠誠心は持っておりミュウランもミュウランで一応の同僚達と距離を取り過ぎていた節がある)。クレイマンが差し向けたミリムが魔王間の協定を無視しユーラザニアを蹂躙した件についてカリオンが暗躍していたのを叩き潰したからという主張の証拠の調査という名目で、クレイマンが覚醒するための魂をユーラザニアの生存者を殲滅する事で獲得するのを目的に進軍、加えてミリムの行動の正当性を証明するという名目で竜を祀る民に支援を強要させていた。しかしリムルの転移魔法で駆けつけた魔国・ユーラザニア連合軍が圧倒、クレイマンの忠誠心も命を捧げる程のものでもなかったので逃亡を企てたがアルビスと遭遇し戦闘、互角の戦いを繰り広げ奥の手である同レベルの能力の分身を生み出す「鏡身の腕輪(ドッペルゲンガー)」を駆使するも能力を完全開放したアルビスに敗北。投降を受け入れようとしたがクレイマンに行動がバレており、カリュブディスの力を復元した紫紺の宝珠を強制的に取り込まされカリュブディスの器に変貌し魂諸共喰われてしまった。その後、カリュブディスはベニマルによって呆気なく倒され、完全に消滅した。
尚、紅蓮の絆編では大鬼族の里から出稼ぎに来ていたヒイロとその仲間達を脱走の咎で追撃した末に壊滅に追いやっていた過去が明かされており、彼らの同胞であるベニマルと、後に彼の第二夫人として嫁ぐ事になるアルビスに滅ぼされる結末を迎えたのは何とも因果な話だと言える。
- 示指:アダルマン
上述の「迷宮十傑」を参照。
- 母指:九頭獣(ナインヘッド)
上述の「迷宮十傑」を参照。
- 薬指:ミュウラン
元人間の魔女。力と寿命に縛られない身を得る契約を交わしたが嵌められて生殺与奪を握られていた。
魔国に潜入を命じられていたがリムルに施されていた呪縛を取り除かれ解放される。これにより離反しリムル達に協力した。
上述の「ファルムス王国→ファルメナス王国」も参照。
- 小指:ピローネ
腕が翼、鳥のような足、触覚のような髪が立っている女性魔人。自分の意思でクレイマンに忠誠を誓っており偵察任務を行う。魔国とファルムスの戦争を偵察していたがディアブロに気づかれてしまい、捕縛に抵抗したラーゼンの核撃魔法を息で捻じ曲げたのを当てられてしまい死亡。一連の流れの後になって存在を語られたのみで直接の登場はしていない。
ロッゾ勢力
西側諸国の政治・経済を牛耳る一族で、五大老なるフィクサーに率いられており、最終的に全世界を経済によって支配することを目論んでいる。
西側諸国の主要国家にはこの一族の血を引く者が多く、自由組合や西方聖教会にも強い影響力を持つ。
魔王となったリムルの行動で世界の経済が大きく動き出した事を危険視し、魔国連邦と敵対するが、リムルの力と人脈を見誤った所為で企みは尽く失敗に終わり、逆に組織を支えていた多くの人物を喪って一気に弱体化。最後はグランベルも死亡した事で崩壊する。
CV:小野大輔
西側諸国を裏から束ねてきたロッゾ一族の首領であり組織のトップの五大老筆頭。
ヨハン、シールド、ギャバン、ドラン
五大老のメンバー。
CV:水瀬いのり
グランベルの孫で10歳程ながら彼の後継者として期待されてる実力者。
- ミューゼ
CV:阿座上洋平
ガストン王国の侯爵だがロッゾ勢力の末端で五大老に成り上がるのを目論んでおりグランベルの命令から魔国祭で魔国に訪れた商人を唆し売買に難癖をつけさせる事で難航する交渉に加入しリムルに助け舟を出し恩を売る計画を謀った。しかしその意図を事前に見抜かれてガゼル・エルメシアがリムルに協力していた事で失敗。しかも他所の国の議題に出しゃばった事や工作を企てた事が現場に居合わせた記者に指摘されその記事が報道される事になったため失脚、完敗して帰還した後見限られた上層部に暗殺された。
漫画版では失脚後、隠居して一からやり直そうと考えていたが、その矢先に狙撃された。
東の帝国
東方地域全体を支配している皇帝。
とある魔王とのゲームを続けるため何代にもわたり自我と記憶を子どもに継承させて来た東の絶対王者。
リムルとは敵対関係であり、まだ謎多き人物。
ひとけた数字
- ダムラダ
CV:浪川大輔
- グラニート
- ガードナー
- ガルシア
- ミナザ
- マルコ
帝国近衛騎士団
- デイビス
- クリシュナ
その他
- カリギュリオ
- ミニッツ
- カンザス
- ガスター
- ファラガ
- ザムド
- グラディム
- ナジム
- バラガ
- ゴウザリン
竜種
厳密に言えば、竜の形をした聖霊である。世界に四体しか居ない世界最強の生物。竜族(ドラゴン)は、竜種の劣化した因子を持って生まれた魔物。現存する竜種は三体しかいない。
- 『星王竜』ヴェルダナーヴァ
最古にして最強の竜種。ミリムの父であり、ヴェルドラの兄。本来ならば不滅の存在であるが、ある事情から滅んでおり復活の兆しはない。本来不老不滅の存在であるのにそうなったのには、何か事情がある様子。全てのドラゴンの起源でもある。ヴェルドラにミリムに関わらないようにと厳命していたようだが、昔の事なのでヴェルドラはその理由を忘れている。
- 『暴風竜』ヴェルドラ
主要人物を参考。次男にして末っ子。
- 『白氷竜』ヴェルザード
CV:井口裕香
氷の女帝と評される竜種であり、ヴェルドラの姉でありヴェルダナーヴァの妹。魔王ギィの相棒である。
- 『灼熱竜』ヴェルグリンド
ヴェルドラの姉でありヴェルザードの妹。帝国皇帝ルドラの相棒。
その他のキャラクター
- 田村
CV:鈴木崚汰
リムルの前世である三上悟の会社の後輩。28歳。彼とは同じ大学出身である事をきっかけに打ち解けた仲。通り魔に刺されそうになったが彼の身代わりとなる形で悟は犠牲になってしまう。悟の死後、遺言に従ってPCを破壊(電源を付けたまま風呂に水没させるという荒療治で)、息子を授かったら同じ名前を付けると感謝の思いを残した。
- 沢渡美穂
CV:貫井柚佳
田村の恋人。悟と田村が務める会社の受付嬢。
- ピリノ
CV:本泉莉奈
シズがレオンの配下だった幼少期共に戦闘訓練を受けていた少女。シズより少し年上でおっとりしたおだやかな性格(人間にしか見えない外見だが首や上腕部に紋様の様な色が付いており種族は不明)。親と逸れた風狐を放っておけず世話していたのをシズに知られて共に世話をする様になったのをきっかけに親しくなり、二人の名から一文字取り風狐に「ピズ」と名付ける事となる。名づけにより成長したピズを従魔にするのを頼めば堂々と世話できるとシズに説得、レオンの元に連れていったがレオンの気迫に恐慌状態となって威嚇しだしてしまったピズを宥めようとするもそれをレオンへの敵意と認識したイフリートがシズの意思を無視しピズ共々焼き殺されてしまった。友人を自分の手で殺してしまう事になったシズは発狂しそうな程心に傷を負い以後レオンに対して生涯残る溝を作る事になった。
- ピズ
親と逸れたところをピリノが拾い世話していた風狐の子供。「ピュイ」と鳴く。シズに存在を知られ共に世話をしてもらう様になり魔物の例に洩れず個体名が無かったのをシズとピリノから一文字ずつ取り「ピズ」と名付けられた。名づけにより数日で掌に乗る程度の大きさから人の頭の大きさまで成長、自力で獲物を狩れる様になり知能も高かったので従魔にしてもらう事で堂々と傍における様にしようと考えたピリノによりレオンの元へ連れていかれたがレオンと遭遇して恐慌状態となって威嚇してしまいそれをレオンへの敵意と認識したシズの中のイフリートにピリノと共に焼き殺されてしまった。
- バッソン
開国祭のダンジョン攻略に参加したチームの一つ、「チーム・轟雷」のリーダー。
脳筋だが仲間想いな性格。
それなりに腕に自信のあるメンバーで構成されたチームだったが、脳筋な攻略法が仇となり迷宮内の罠に悉く嵌ってダメな攻略法の典型例となった。
漫画版ではレアな魔晶石を手に入れたり、モンスターとの戦闘で倒された仲間が無事復活して喜ぶなど、それなりに見せ場があったが、アニメでは尺の都合で端折られてしまった。
当初は人魔共栄を謳うリムルに対し「勇者は騙せても俺達は騙されないぞ」と疑念の目で見ていたが、ダンジョン攻略イベント後は負傷した片目をフルポーションで治療してもらい、リムルの魔王覇気を目の当たりにした事で畏怖の念を抱いた模様。
- ゴメス
CV:猪股慧士
チーム・轟雷のメンバー。
- ガイ
CV:峯田大夢
流麗なる剣闘士の異名を持つAランク冒険者。
腕は立つが自己中心的かつ欲望剥き出しな性格。
武闘大会では勇者マサユキより先にリムル討伐する事を宣言するが、1回戦でゴブタ(+召喚されたランガ)に一撃で敗退する。
ダンジョン攻略にも参加するが、先にマサユキ達に地下10階のボスを討伐された事に腹を立て樹妖精に掴み掛かり、ルール違反として樹妖精に罰せられ、腕輪の痛覚遮断機能を解除された上で首を刎ねられた。
その後腕輪の効果で復活するが、罰則により手に入れたアイテムは全て没収となり、結果的にルール違反やマナー違反者への罰則を示す見せしめ役となった。
派生作品・スピンオフのキャラクター
外伝:「黒と仮面」
- 銀嶺の翼
CV:赤﨑千夏(女性)
英雄と呼ばれる冒険者の男女2人組。ジュラの大森林に面する国「フィルトウッド王国」から悪魔討伐の依頼を受けるが、討伐に失敗し致命傷を負ってしまう。最後の手段として召喚を行い、ある悪魔を呼び出した。
CV:興津和幸
フィルトウッド王国の騎士。
- クーガー
CV:村田太志
シズの昔馴染みの冒険者。報酬目当てに悪魔討伐に参加するなど軽はずみなように見えるが、シズから信用を置かれており実力のある人物。
映画「紅蓮の絆編」
CV:内田雄馬
大鬼族のもう一人存在していた生き残り。元はクレイマン軍の傭兵だったが、豚頭族(オーク)の侵攻を大鬼族の里に知らせようとしたが脱走兵として殺されかけた所を、ラージャ小亜国の女王トワに救われる。その際に名前を貰い、鬼人族(キジン)に進化した。
CV:福本莉子
テンペストの西側にある小さな国「ラージャ小亜国」の女王。先祖代々から受け継がれたティアラに込められた浄化の力で国を守ってきたが、その毒素で身体を蝕まれている。
- モブジ
CV:小形満
ラージャの宰相。大臣と共に先代の女王から仕えており早くに亡くなった先代からトワを託されていた。また、大臣共々ヴェルドラには畏怖心を持っており彼の領域であるジュラの森の開墾を提案したヒイロの案に難色を示し、魔国に侵攻したファルムス軍がヴェルドラを刺激した事で壊滅したという情報については自業自得と割り切っている。
- 大臣
CV:魚建
ラージャの大臣。左目にモノクルを着けている。
- チクアン
CV:辻親八
トワに仕える侍医。長命なエルフであるため、数代にわたってラージャの女王に仕えている。
- ラキュア
CV:木村昴
ラージャに出入りする行商人。
- フジ
CV:世界(EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)
ヒイロの部下である男性。キキョウ共々ゲルドの部下である猪頭族を手こずらせる程度には実力はある。
- キキョウ
CV:刈川くるみ
ヒイロの部下である女性。フジ共々エルフの血筋らしく耳がエルフのそれとなっている。
OVA「リムルの華麗な教師生活」
- ジェフ
CV:木下浩之
イングラシア王国にある自由学園の教師。
貴族という事もありプライドが高く、教師としては緩いところがあるリムルとはよく言い争いをしていたが、本心ではリムルを認めている。
OVAでは彼の親族も物語に絡んでくる。
CV:小松未可子
イングラシア王国の自由学園の教師。シズがいなくなって荒れてしまった彼女の教え子達に以前は手を差し伸べてやれなかった事を後悔していて、リムルをきっかけに周囲と関わる様になった彼らを今度こそ支えると誓う様になり下記の危機の様に勝ち目のない相手からも庇おうとしたりもした。
「リムルの華麗な教師生活」では窮地に陥り、生徒たちを魔族から守ろうとした結果ある存在を呼び寄せてしまうも、その存在の協力の下無事に魔族を撃退。リムルが自由学園を去って以降はケンヤたち5人の生徒の担任を務めている。
- グラトル
CV:てらそままさき
イングラシア王国の南に位置する街「グラトル」の領主にして伯爵。
妻ウラムスの病を治すため貴重な秘薬を探したり、自ら看病を行ったりと献身的な愛妻家である。
自由学園の生徒たちに、年に一度行われる野外訓練の場を提供している。
- ウラムス
CV:櫻庭有紗
グラトルの妻。不治の病に侵され、床に臥せっている。
自らが病気がちであるためか自由に冒険できる人に憧れていて、自由学園の活動の支援に熱心である。
- ゲスダー
CV:上田燿司
グラトル伯爵家の執事。
- カシラ
CV:木内太郎
盗賊団の頭領。ドワルゴン入国前のリムルたちに絡んできた冒険者と同一人物と思われる。
- 妖魔
CV:千葉翔也
下級上位に位置する指揮官級のファントム。
ジェフ先生の教え子たち
イングラシア王国の自由学園のAクラスに所属する子供たち。野外訓練ではリムルの護衛を担当。実力はあるものの未熟な点があることをリムルに指摘されていた。
- アン
CV:木野日菜
- オロイ
CV:長谷川育美
- ウキャ
CV:松本花雪
- エリザべ
CV:岩橋由佳
- イロリ
CV:七瀬彩夏
OVA「コリウスの夢」
- パウロ
CV:岡本信彦
Aマイナスランクの冒険者。Aランクの昇格試験の一環として、グランドマスターであるユウキからコリウス国の潜入調査を引き受ける。そそっかしいところが多く、明らかに毒のありそうな魔物に素手で突っ込んでいったり、大事なことはサポート役のリムルに丸投げしたりとおおざっぱな人物。やるときはやる男で、憎たらしいところもあるが愛嬌があり、リムルも何だかんだ彼の面倒をよく見ている。なお、リムルが魔王になったことを知ったときに借りたお金を返してない事を思い出して困ってしまい、のちに「魔王から借りパクした男」という情けないのがすごいのかわからない二つ名を手にする。
CV:日岡なつみ
コリウス王国の王女。数年前に病に倒れ、視力を失っている。病にふさぎ込む様子はなく、冗談も言って見せる朗らかな少女。幼いながらもしたたかで、その言動にリムルが翻弄されることも。兄であるアスランとサウザーが対立していることを心配している。
- アスラン
CV:松風雅也
コリウス王国の王子でありながら、Aランク冒険者の一面も持つ剛毅で仲間思いな青年。カリスマ性が高く、サウザー王太子と王位継承権を争っている。その実力は本物で、鬼人であるソウエイをして勝率は5割と言わしめるほど。
- サウザー
CV:田丸篤志
コリウス王国の王太子。病弱であったが数年前に急激に力をつけている。ゼノビア姫を溺愛しており、その身を案じている様子。
- グスタフ
CV:加藤将之
ゼノビア姫の診察を担う侍医長。国王テドロンに気に入られている。自身の治療に介入されることを極度に嫌っているようで、初対面のリムルをひどく罵った。
- バラク
CV:小松史法
サウザーの腹心の部下。アマディ侯爵家の当主で、ジェフ先生の紹介でやって来たリムルたちを快く受け入れる。「無双のバラク」とも言われており、アスラン王子に指導したこともある実力者。
- シフォン
CV:名塚佳織
バラクの妻。ジェフ先生の妹であり、姉ウラムスを治療したリムルに感謝している。高圧的なグスタフを軽くあしらうなど、貴族らしく気丈な女性。
- カール
CV:興津和幸
アスランの古くからの友で協力者。サウザー王太子の行動に疑念を持ち調査をしている。
ゲーム「魔王と竜の建国譚」
CV:楠木ともり
自称「リムルの娘」の謎のスライム。
なぜかリムル同様に大賢者や捕食能力を持っている。
- イジス
(画像右)
CV:高橋李依
鏡の世界に住まう謎の魔女。
リムルの力を自分のものにしたいと願っている。
- クリシェ
CV:伊藤美来
イジスの出生に関わりのある謎のダークエルフ。
CV:岡咲美保
シンシヤの欲望をイジスが能力で映したことから生まれたもう一人のリムル。
スピンオフ「魔物の国の歩き方」
CV:小原好美(魔物の国の歩き方CM)
スピンオフ漫画「魔物の国の歩き方」の主人公。ジュラの大深林の兎人族の族長の娘。名前はリムルによってではなく、とある魔王によって与えられた。好奇心旺盛で種族的な特徴で、危険感知に長けている。審美眼と解析に特化したユニークスキル「好事家(モノズキ)」を持つ。リムルからそのスキルと経験したことを点数制でまとめる記録の仕方を気に入られて、ガイドブックの作製を頼まれる。衣食住の保証と給料、滞在中の行動の自由に新商品、新施設を優先的に紹介すると言われて受諾。リムルから貰った服とブーメランの武器を持っている。父親のもとに帰ると説教監禁コースになるであろうと認識しており、帰る気はない。
- フラメアの父
兎人族の族長(実は「魔物の国の歩き方」が開始するより前に発表された小説版の魔国祭編で先に登場している)。族長としての責任感は強く有能な方ではあるが正式な就任者ではなく長老の亡き息子の代理として就いている事に加え、フラメアが(一応時期族長候補かつ一族唯一の名有りのため他より高い能力を持つ立場にもかかわらず)里を放り出し放浪している事を血気ある若者達に責められて危うい立場にあった。
- 兎人族の長老
本来彼の息子が族長を務める筈だったが早くに亡くしており止む無しとしてフラメアの父に任せている。しかし先代としての発言力はなお強く、フラメアの勝手な振舞いもあってフラメアの父への当たりが強かったが、彼女の後ろ盾が魔王のリムル及びジュラの森の守護神たるヴェルドラであった事を知り、フラメアを(他の反対していた若者達と共に)次期族長の資格があると認め結果的にフラメアの父と和解した。
スピンオフ「転スラ日記」
CV:会沢紗弥
人鬼族(ホフゴブリン)の少女。公式での愛称は「ちょんまげちゃん」。
ゲルドにとても懐いている。
スピンオフ「異聞 ~魔国暮らしのトリニティ~」
- フォス
スピンオフ『魔国暮らしのトリニティ』の主人公。
狐の獣人族で獣王戦士団見習いの少女。縦横の戦士団候補で一住民の目線から知る様にテンペスト調査にきてコブタの推薦で警備隊の一員になる。見習いながらハクロウからも才能は買われておりグルーシスとは顔見知りでアルビスからも顔を覚えられている。面倒見の良い性格をしておりなりゆきで知り合ったステラやネムの相手をしていたりしている。
- ステラ
スピンオフ『魔国暮らしのトリニティ』にて登場する神官見習いの少女。ミリムが気に入っている国の調査のためにやってきて料理を食べたことで料理に感動。ミリムが気に入っていると言うことから料理を学ぶべくゴブイチに弟子入りする。ミッドレイに気に入られており生食(料理で加工するのを食材への冒涜とし本当の美味しさを理解してなくて不憫だと決めつける)を至上と考えていたが料理を覚えたことでその考えも一新。ただ自信過剰で短絡的な行動が目立ち、ミッドレイ同様搦め手を使ってくる相手を姑息な手段を使う奴は大した事ないと見下したり国外の者に大して有力者であっても敬語の使用が皆無、方向音痴なのを認めず(魔国はひたすら言われる方向へ突っ切って来たらしい)見栄を張る事が多いと未熟な点も多いのだが(この性格が災いして当初は魔国も馬鹿にしており、上から目線で料理の指導を要求しては拒否されるのをリムルと接触するまで繰り返しては路頭に迷いかけた)自国が世界の全てではないと理解していく内には緩和されていく(タメ口は全く変わってないが)。見た目から人間のような外見だが……。
- ネム
スピンオフ『魔国暮らしのトリニティ』にて登場。
フレイに魔国の調査を命じられてやってきたが仕事よりも睡眠を重視する(と、言うか全てにおいて睡眠を重視しており起きている事=働いていると見なしており食事しただけで働いた気になり当初は収入源を探そうとすらしておらずフォスの様に自発的に働くのを頭がおかしいとすら思っている有様だった)性格をしていて調査はあまりしていない。ただし危機感知能力が極めて高く(シオンの料理も前情報なしで逃げた)睡眠欲が絡まなければ頭も回り獣人族や竜を祀る民らの脳筋気味な面に対しては呆れている。テンペストでは手作業の上手さからスカウトされてシュナが監督する織物の仕事を務めていて、祖国の者達からは眠るよりも他に優先する事ができたりしていた事をとてつもなく驚かれた。その睡眠好きから究極の寝床を作り出すのを夢見て様々な素材をかき集めており、織物の仕事をしたきっかけも無断で販売前の反物を使用し弁償する破目になった事によるもの。スライムも優れた寝床の素材と考えているが、普通のスライムだと捕食しに体を溶かしにくるため使えず、その点でリムルは心配がない事からいつか彼に協力してもらうチャンスを得るのもテンペストに仕事を続ける理由としている。どうやらそれなりの高い地位にいるらしく様付けされていたりするところもあり、人間に擬態できる魔法を使える(足も人間のそれとなるため本作のハーピーとしては例外的に靴を履く場面がある)など才能はある方なので、どうやらそこら辺を買われているのだと思われる。
スピンオフ「クレイマンrevenge」
- エヴァ
クレイマンの元でメイドを勤めていた黒妖耳長族(ダークエルフ)の女性でジスターヴに住む黒妖耳長族の長(書籍10巻で彼女と思われる人物が言及されている)。ジスターヴの先代王のカザリームが健在だった頃から仕えている。
- アルヴァロ
カザリームが健在だった時期からクレイマンと共に仕えていた黒妖耳長族(詳細不明だが肌は黒っぽくなく角が生えてる)で九頭獣が加わる前の五本指の母指を勤めていた実力者。ジョイス、サイラスと共に後から入ってきたヤムザらとは違い非戦闘員への危害を好ましくないと思うなど武人気質を備えており卑劣な手段を厭わない彼らとの折り合いは悪い。本編の時代では疎ましく思ったヤムザが「クレイマンを悪く言っている」とデマを告げられ真に受けたクレイマンに五本指を解任され遠のけられていたがこちらの時系列では考えを改めたクレイマンが両者を取り持つ形で継続している。
発表順としては「魔国暮らしのトリニティ」にて下記二名と共に本編の時代で先行登場しており(この時点では名前や元五本指という過去は判明しなかった)ユーラザニアに派遣された軍の後方部隊として参加しており成り行きで同行したステラと交流する。昔は肩を並べてカザリームに仕える仲であったのに、周囲への振舞いが変わってしまっているクレイマンを案じていた(これに関してはクレイマンが魔王としての見栄から彼らに頼りたくないと考えていた節がある)。
- ジョイス
肉体派だが魔術師で転移魔法をはじめた魔法も特異な部類。
- サイラス
元素魔法が得意。
- サーシャ
ガドラの弟子であった女性技術者。
- ガストン、スザンヌ
アダルマンの部下でアルベルトの副官のスケルトン。優秀な剣士でスザンヌの方は元聖騎士候補に選ばれていた。発声器官はないので思念伝達で意思疎通している。
スピンオフ「美食伝 ~ペコとリムルの料理手帖~」
- ペコ
スピンオフ『ペコとリムルの料理手帖』の主人公。
中央会議館の厨房で配膳係長を勤める人鬼族。
味覚と嗅覚の鋭さと食べた物の材料の分析に特化したユニークスキル『料理番(クイシンボウ)』に目覚めた事で、リムルから料理に関する無茶ぶりをされる事に………。