転スラ日記
てんすらにっき
正式名称は『転スラ日記 転生したらスライムだった件』。作者は柴。
2018年4月26日発売の月刊少年シリウス6月号から連載開始。
既刊は2022年9月時点で、6巻。累計50万部を突破している。
また、紙面連載の他に、ニコニコ静画の『水曜日のシリウス』及び講談社のWEB漫画サイト・アプリの『マガジンポケット』『コミックDAYS』でも配信中である。
前者に関しては第1回からの3話分が常時、最新回3話分が期間限定で読むことが可能。
基本的には本編とストーリー展開は同じだが細部が異なっている。
主人公一行の日常が主に描かれており、本編を補完するものにもなっている。そのため、たまにだがシリアスな話も混ざっている。
特に、本編でのファルムス王国による魔国連邦への侵略はボカすことなくかなりシリアスに描かれており、死人も出ている。
本編だけでなく他のスピンオフの補完も行われることがあり、この作品の第29回と『異聞~魔国暮らしのトリニティ~』の第10回は同じ時系列での話となっている。
他、「魔物の国の歩き方」や「クレイマンREVENGE」、更にはアニメ版外伝やOVA、ボイスドラマにまで普及されることもあり、スピンオフの中でもその情報量はとても多い。
一方で本作由来の要素が本編に逆輸入したこともあり、アニメ3期ではトレイニーの経営するスナック「樹羅」がさりげなく登場している。
なお、この漫画の時系列は本編2巻終了後、アニメ版基準では第1期15話終了後からスタートしているため、未読・未視聴では付いてこられないため注意。
本編の事態に対する説明もほとんどない為、なるべくそれ以降も本編との同時観覧をおすすめする。
声優はアニメ版と同一。
基本的には本編との差の部分のみを記載する。作者曰く、この差は「キャラ崩壊」ではなく「知られざる家庭の姿のようなもの」とのこと。
主要人物
CV:岡咲美保
主人公(兼マスコット兼ヒロイン?)のスライムで魔物の町の創設者。本編と比べるとボケ役の比率が上昇気味。
人間態のベースの都合上、女性として服装を周囲からオススメされがち。
本編と共通しているかは不明だが、少なくともこの作品内においては、基本的にスライムは夏が旬の食べ物として捕食されるため、時々、仲間や住民に喰われるのではないかと恐怖を感じている(町の観光土産や屋台で作られてる食品が彼を模したデザインのものが殆どなのが拍車をかけている)。一応理解はしてもらえたようで魔物の町でスライムの料理を話に挙げるのは厳禁とされるようになった。
なお、本編よりも転生前の正体に薄々気づいている人が多い。
- シズ(シズエ・イザワ)
CV:花守ゆみり
炎を自在に操る能力を持っていた女性。この作品の時系列では既に故人だが、幽霊として第8回から登場する。
死んでいてもチョイチョイイジられるその姿は誰が呼んだか殉レギュラー…。
冒険仲間曰く、生前は大食いだったという。これは幼少期が太平洋戦争中の貧しい時期だったため、「食べれる時に食べなければ」という考えが染みついたためらしい。そのため、食べ物を残すことも許さない。
また戦争下での軍の影響を受けた教育を受けていたためか長年の魔物の戦いの過酷さを知っていたためか、本編でも知られていた鬼の教導官の通り名の通り、優しくありつつも教師として恐ろしい面もあったようで後述の生徒達に対しリムルが彼女よりも仕置きは厳しくするつもりとからかうと生徒達は(シズより厳しくするなんて)人でなしかと抗議していた(それでも数年前より丸くなったと周囲からは評されているが)。彼女の想い出を大事にしているリムルはこのような側面があると思ってもみなかったため話を聞かされる度にショックを受けている(エレン曰くシズさんに夢見すぎ)。
幽霊として町にいるからか、町で暮らす人々の夢の中に現れることがある。小説・アニメ版ではリムルの本名を聞いていたのだが一貫して彼の事は「スライムさん」と呼んでいる。
人鬼族(ホブゴブリン)
魔物の町は彼らの種族の集落から始まった。全体的に本編よりも出番が多め。
CV:泊明日菜
日常漫画宜しく、扱いが固定化された愛される馬鹿。
ボコられる、吊るされる、墓穴を掘る。毎回というほど何かをやらかして憂き目にあっている。
CV:山本兼平
子鬼族の村長。見た目は本編よりも若干年寄り気味。
リムルから聞く様々な故郷の行事は全て宴会に変換される。
CV:石谷春貴
リグルドの息子。リムルが初めて会話したゴブリン。
出番は少ないが、要所要所で見せてくれる本作のシリアス担当その1。
CV:中村和正
ゴブリン一の料理上手。要所で調理中の恰幅のよい姿のゴブリンが登場しているが、それが彼である。
第46回にて初めて会話のシーンが描写された。
CV:木村珠莉
リムル初の魔素不足の際に世話を焼いていた、短いおさげのゴブリン。アニメ版とは異なり、名を冠する前後での外見の変化が少ない。
町のスナック「ジュラ(樹羅)」で働いている他、宴や大規模な戦闘では給仕・補給役を務めている。
CV:近藤玲奈
リグルドとは別のゴブリン部族の族長でゴブリンロードに進化した者の一人。リグルドとはリムルと出会う前からの昔馴染みだったらしい。魔物の町の生産管理担当兼寺子屋の教師。
畑作を境に訛り口調のスケバンな性格を覚醒させる。
CV:会沢紗弥
子供のゴブリンでちょんまげのように髪の一部が立っている。日記原作では名前は不明で作者のツイートから「ちょんまげちゃん」という仮称で呼ばれていたが、アニメ化に伴い名前が判明。
どうやら幽霊のシズが見えているようだが…?
ゲルドに懐いている。
牙狼族
狼に酷似した姿を持つ種族。いくら進化しようとイヌ科の本能からは逃れられないらしい(他の町の住民と違い物を持てる手を持たないため文明の産物を自分で扱えないという事情もある)。また、本作ではランガ以外にも台詞があるという転スラ全シリーズにおいて貴重なシーンが散見される。
CV:小林親弘
嵐牙狼(テンペストウルフ)に進化した牙狼族のリーダー。本編と同じく時系列の進行と共に黒嵐星狼(テンペストスターウルフ)になったが、タイミングは本編よりも遅く、魔王襲来直前となっている(アニメ版では1話で黒嵐星狼に進化済)。
本能的衝動に抗う場面が多いがよく陥落しており、人間の国に滞在するに当たってリムルから素で犬のフリはばっちりと言われてしまっている。
ドワーフ族
妖精族の末裔と呼ばれる種族。武装国家ドワルゴンというドワーフの王国があるが、その要人たちは本編よりもどこか自由奔放気味。地下生活が基本だったため星空を見ることの意味がピンと来ないらしい。
CV:斧アツシ
名の知れたドワーフの鍛冶職人。本編との差はほぼない。寧ろ弟子たちのほうが暴走している。
- ガルム、ドルド
カイジンの鍛冶弟子3人のうちの2人。しかし、鍛冶よりも服飾活動のほうに精を出しているように見えるのは気のせいか。
- ミルド
CV:野川雅史
カイジンの鍛冶弟子3人の残り1人。ごく稀に喋っており、自分から話しかけた時はドワーフ仲間からも驚愕された程。
CV:津田健次郎
回復薬の研究者。研究しながら寺子屋で教師も兼ねるその姿はさながら大学教授のよう。
かつての拗らせていた時代は自身にとって負の歴史となっている。
CV:土師孝也
武装国家ドワルゴンを統治する三代目のドワーフ王。
リムルというスライムが『酢ダレと黒蜜のどちらをかけたほうが美味しいのか』を見極めるべく、本編よりも遅れて魔物の町に襲来する。
珍妙な姿のリムルとの一騎打ちの末、弟弟子もとい甥っ子として認定したらしい。
- ドルフ
CV:江川央生
ガゼル王に仕えるドワルゴンの幹部の一人で天翅騎士団(ペガサスナイツ)の団長。本編との差はあまりない真面目な人。
それゆえに周りの人に振り回される苦労人の役回りとなっている。
- バーン、アンリエッタ、ジェーン
CV:木内太郎(バーン)、朝日奈丸佳(アンリエッタ)、八百屋杏(ジェーン)
ガゼル王に仕えるドワルゴンの幹部の残り三人。ガゼル王を含めた全員、本編よりもリムルに対する警戒が薄い。
鬼人族
ジュラの大森林の種族の中でも強い傭兵種族。好きな人に厳しく当たる傾向が強い。必殺技名は叫びたい派。
CV:古川慎
一族の中で一番の常識人。本編との差はあまりない。
妹の影響を受け、戦闘面よりも生活面で成長していく。
CV:千本木彩花
ベニマルの妹。日常漫画のため、得意の織物や料理で本編以上に出番が多い。
兄曰く、母親(かあちゃん)的存在に成長しているんだとか。
CV:M・A・O
本編通りのスーツに加えチョーカーを付けている。リムルにゾッコンなのはこのスピンオフでも変わらず。但し、リムルを困らせている自覚はある(とは言え秘書という役割に限定しなけば戦闘以外でもそれなりに役立っている)。
CV:江口拓也
諜報活動が主の裏方の男。見込みのある部下をとことん追い詰める姿はまさにサディスト。アニメからこの漫画に入った人は彼への印象が大きく変わるはず。
CV:大塚芳忠
白髪の老人。ゴブタをはじめ、若者たちに稽古をつけている。
第15回では、旅立つ英雄に本気に近い剣技を見せた。
たまに遠い昔を思い出して一人ここではないどこかを見る時間に浸っている。
CV:柳田淳一
鍛冶師。日常パートが多いこともあって出番が増えた。
樹妖精(ドライアド)
大森林の管理者。どっかのうすしおさん曰く、じゃがいもから生まれるらしい。
CV:田中理恵
リムルを森の盟主と認めて配下になった樹妖精。本編よりもギャグキャラに振り切っているポテチの人。
森の管理の仕事をサボるために、いつの間にか、町のスナックの店員になっていた。
瀕死の状態でもポテトチップスで復活する辺り、ユニークスキルでも持っているのかもしれない。
「うすしおさん」とファンに呼ばれるようになったのはほぼこの漫画のせい(きっかけは本編漫画版だが)。
因みに登場する毎に胸元辺りにつけている飾りが違っている。
トレイニーの妹2人。それぞれ、のり塩の人とコンソメの人。
ずぼらな姉の尻拭いをよくしている。
姉とは違い、ポテチで復活はしない。
龍人族(ドラゴニュート)
ドラゴンの末裔と呼ばれている種族。雨が降ると本能が騒ぐ。一方で寒さには弱い(個人差あり)。
CV:福島潤
明るく快活な性格は本編と変わらず。ゴブタに並ぶ本編のおバカ担当で本編以上に踊りや歌に気合を込めておりリムルやソーカ、ベスターといった面々に引かれている。あと冬眠に抗う表情がキモい。
とある魔王曰く、調子に乗って戦闘中盤に死んじゃう枠。しかし、慢心を捨てた時、別人のような戦士に変わる。
CV:大久保瑠美
ガビルの妹でソウエイ直属の部下。そのソウエイにほのかな好意を抱いているがいつも振り回されっぱなし(だがその面においても次第に満更でもない様な表情を見せるようになる。というかソウエイも気づいた上で弄っている節がある)。当の本人は戦士として憧れの存在だと言い張り誤魔化そうとして誤魔化せておらずシオン達女性陣にまで時折からかわれたりじれったさをもどかしく思われている。
感情によって龍人族特有の角が出たり引っ込んだり忙しい。
猪人族(ハイオーク)
飢餓に苦しんでいたところをリムルによって救われた一族。全体的に本編との差はほぼない。
CV:山口太郎
生真面目で力仕事が主の猪人王(オークキング)。
その人柄から子供たちにも慕われている。贖罪意識が強すぎるためワーカホリック気味な面が目立つ。本作のシリアス担当その2。
悪魔族(デーモン)
リムルのストーk…狂信者の原初の悪魔。
3巻カバー裏で「悪魔には余程のことがないと関わりたくない」と発言したリムルを見てダメージを食らっていた。
後に「余程のこと」の発生時に改めて本編に登場。さりげなくアニメ外伝以降もたびたびシズに絡んでいたことが判明したり、2ページぶち抜きでリムルの魅力を語ったりとある意味平常運転。
人間
魔物の町にやってくる者は皆逞しい。リムルのことがおじさんのように見えてきている者もいる。
CV:高梨謙吾(カバル)、熊田茜音(エレン)、木島隆一(キド)
リムルがこの世界で初めて出会った冒険者三人組。通称三バカ。
かつて共に冒険したシズのことは今でも慕っている。但し、夢を介して何故か株が下がっていく。
CV:成田剣
ブルムンド王国の自由組合の支部長で、前述の冒険者三人組の直属の上司に当たる。三人組がボケ担当のため、必然的にツッコミポジションに。
赤ん坊だった頃からシズとの交流があり、彼女の生き写しの姿をしているリムルには思うところを見せていた。
CV:細谷佳正
数奇な巡り合いの末に「オークロードを倒した英雄」となった男。
稽古を介してハクロウのことを尊敬している。更にハクロウにしごかれて平気なゴブタのことも尊敬している。
CV:堀江瞬
ヨウムに心酔する丸眼鏡の法術師(ソーサラー)。
ヨウムの英雄譚に脚色を加えるところは本編と大差ないが、その作中でリムルをヒロインとして登場させようとするため、リムル当人に一蹴された。めげずに本や演劇が作られるところまで仕上げたが魔物の存在を認めない西方聖教会の影響下では魔物に善良な者達がいると記した内容が不都合だと思われたらしく西方諸国ではお蔵入りにされてしまった様子(それでも本屋のお客の視界に入る場所に残されていたが)。
- ヨウムの部下達
元はヨウムと共にチンピラの集まりだったが鍛錬や町へのボランティアを賢明にやったり(ハクロウの鍛錬を回避したいというのもあるが)、後に加入してきたミュウランに男所帯に女一人で嫌な思いをさせないだろうかと心配したり彼女とヨウムがいい雰囲気になってるのを見て二人が幸せになってくれればと願ったりと色々といい人たち。ミュウランが必死過ぎるくらい一団への貢献に努める様を見て姐さんと慕うようになる。
ブルムンド王国の大商人で自称「幸運な男」。悪人顔だが善人。
幼少期から行商人として生活を続けて以降、三方良しの考え方に自然たどり着いた男。時にはシリアスも担当する。
- ビッド
サングラスをかけている冒険者。昔は全うだったがやがて落ちぶれてヘタレ気味な性格になった上に実力そのものはいまいちなのに偽の成果を仕立て上げるという詐欺紛いの行為をしてたがリムルの助言がきっかけで改心。ヘタレなのは変わってないがミョルマイルの元で地道に人の役に立とうとしている。
- 教頭先生
下記のシズの教え子達が在籍しているイングラシア国の自由学園の教頭。シズがいなくなって誰の手にも持て余して荒れてしまっていた子供達の扱いに苦労し続けている(頭が痛い余り彼らを悪鬼呼ばわりしてしまっている)。また、年老いた母、塞ぎ込み気味な妻、生まれつき病弱な娘を抱えており不祥事が起きたら家族を養えなくなる事を危惧しており、新任としてやってきたリムルにも何度か指導できているか心配し確認を取っている(全うな生徒になってほしいという思いもちゃんと込めている)。
- 食堂のおばちゃん
自由学園の食堂の給仕。非常に懐が大きく休み期間で生徒が僅かしかいなくてもわざわざ泊まって仕事してくれたり小柄なリムルが良く育つよう大盛りを用意してくれる。
その他リムル配下
アニメでは出番がほぼカットされた軍団蜂(アーミーワスプ)と蟲型魔獣(インセクト)の2匹。CVがついたのはこの作品から。
とある魔王によって平和を脅かされ、強くなることを誓う。
そしてゴブタが犠牲となった。
- コビー
犬頭族(コボルト)の行商人。厳密には配下ではなく、魔物の町が成立する前からゴブリン間で商業を成立させていたお得意様。
本編同様、魔物の町と他国との交易を恙なく成立させるのにいなくてはならない存在である。
そんな彼にも魔物の町の特需は予想できないようだ。
魔王とその仲間
特殊な種族。その実体は多種多様。本編比での差も多種多様。
CV:日高里菜
最古の魔王の一人。本編よりも魔物の町の人々との仲は良好。しかし目を離すと町の設備や道具をはしゃいだりキレたりした勢いで破壊している(負傷者の情報を省いても当初は半日で10件以上リムルの元に被害報告が届いていた)のでリグルドはそれらに対して懸命に怒りを堪えるハメになっている。(後で修理を手伝ったり、ドアノブを回そうとしたり(結局壊してる)、ドラゴナックルを付けて手加減をしたりと全く学習してないわけではないが)。
シオンとは些細なことでよく争いになる(挑発を込めてるのか単に忘れたのか何度訂正しても彼女を「一本角」と名前で呼ぼうとしない。それ以前に本編に比べて人覚えが悪い)。稀に負けている。
CV:伊丸岡篤
ミリム領内である「忘れられた竜の都」の神殿で神官長を務める老人。部下のヘルメス共々本編の時系列に先駆けて登場。
『野菜は生で食べるもの』という固定観念を持っており、当のミリムにも影響を与えている。
ミリム自身は生野菜が好きではないため、彼女からは鬱陶しく思われている。
アニメ版では先行登場ではあったものの、次クールにさっそく本編出演している。
CV:大原さやか
有翼族(ハーピー)の女性。
ミュウランの戦場リポートが退屈だったのか、クレイマンの前で昼寝をしてしまう。クレイマンに咎められない辺り、本編よりも仲は良好のようだ。
獣人族(ライカンスロープ)の魔王で獣王国ユーラザニアを統べる男。後述の三獣士は彼の部下である。本編との差は特にない。
登場頻度は少ないものの、彼の部下達の姿からリムルはその人柄の良さを実感している。
CV:子安武人
しかし、ミリムがリムルの町に入り浸って以降、段々と余裕がなくなってきている。
CV:種﨑敦美
クレイマンの部下の魔女。本編の時系列に先駆けて登場。
隙のないミリムの監視や戦場リポーターなど、無理難題を指示され、その都度ヒドイ目にあう苦労人。
後に本編同様の登場をするが、コミュ障をこじらせたりいろいろあった結果、ヨウムパーティからは「母親的存在」として扱われる始末。
妖精でありながら魔王でもある稀有な存在。本編に先駆けてシルエットとして登場している。
子供の体故に精神もそれっぽいため中々客人が来ない事や食べ物が果物に偏った生活(クレイマンのお茶会への参加も勧められたがチヤホヤされたいのを見透かしているため相手にしていない)にマンネリを感じてやさぐれ気味で部下の精霊達からは本来の威厳ある姿でないのを嘆かれている。
とある回でリムルが持っていた球体関節人形。正確にはその人形は後の時系列に登場する「ベレッタ」の雛形に当たると思わしきもの。
リムルの転生前の記憶ゆえか、作中ではあんなポーズやこんなポーズをとっている。
後に本人が登場。悪魔である事や見た目から精霊達から恐れられていたが印象とは違い料理が得意だったりしたのですぐに打ち解けた。
中庸道化連
無口だが優樹の無茶な手配にも応じる優秀な秘書。無口だが吉田氏のシュークリームが好物で目の前に出されたものを譲りたがらず食べらないと分かった時は激しく落ち込んでいる。
ファルムス編が描かれて以降は普通に台詞も発すように。
あやしいピエロ。本編よりも前にリムルとさりげなく接触を果たす。
CV:本渡楓
同じくあやしい女ピエロ。クレイマンの行動や彼に弄られながらも頑張るミュウランを見守っている。
獣人族(ライカンスロープ)
人間と動物両方の特徴を持つ文字通りの獣人。全体的に素直な性格。
黒豹の獣人で三獣士の一人。血管が切れるほどイラ立ちを抑えられない性格。
本編と同様に暴風大妖渦(カリュブディス)の力を手にするが、手にしたきっかけである復讐心が本編よりもショボイ。しかも本編と異なり、復讐相手に顔と名前を覚えてもらえていない始末。その後反省はしたがしばらく覇気がなく周囲からはしばらく男らしくなくなったと思われていた。
フォビオの部下の獣人の一人で、いわゆる苦労人ポジション。
フォビオだけでなく他の三獣士のサポートもしている。
白虎の獣人で三獣士の一人。
リムル一行+魔王に敗北して色々な理由で意気消沈中のフォビオをアルビスと二人で煽る。
黒蛇の獣人で三獣士の一人。
その酒豪っぷりはもはや酒を原動力にしているとさえ言えるほどのもの。
狼の獣人。使節団代表の一人として魔物の町を外交に訪れたが、早速ヨウムと戦闘になり、友となった。
その友とゴブタと共に修行仲間として、ハクロウにしごかれる仲に発展する。
リムルの『胃袋』内
CV:前野智昭
「暴風竜」の異名を持つ、この異世界で最上位の存在「竜種」の1人。現在はリムルによって『胃袋』に収納されている。
日常漫画の例に漏れず、その体内では比較的自由に暮らしている。この作品の時系列上、既にイフリートが同じ体内にいるため、話し相手にも困らない。
「衣服を着ているのは上位の魔物の証」だとイフリートに教えられた事から、どてらを着ている。
CV:八代拓
炎の上位精霊でシズの力の源。リムルによって『胃袋』に収納されている。
リムルの体内でヴェルドラの話し相手になっている。但し、その内容の半分以上はこの作品の時系列よりも先のネタバレ内容である。
異世界人
シズの教え子の一人で自由学園の理事長。シズからは母親みたいな世話の焼かれ方をされたらしい。弟弟子・妹弟子ともいえる下記の五人の境遇を気遣い気休めにしかならないとは思いつつも色々プレゼントしていたため好意的に受け止めてもらっている。
何故かリムルをやたら女装させようとする。が、漫画であっさり買収される事も多い。
時おり、不穏な様子を見せることも……。
- 三崎剣也、関口良太、ゲイル・ギブスン、アリス・ロンド、クロエ・オベール
シズの心残りだった彼女の教え子の子供たち。教師となったリムルに学び、時には一緒に遊んだりしながら成長していく。それぞれ大幅に出番が増えた事で以下の個性が判明している。
・三崎剣也 ランガに見込まれて個人的に訓練を受けてもらってるが星狼に育てあげると考えられている。風呂に入るのは好きではなく「状態清潔化(クリーンウォッシュ)」という魔法をわざわざ覚えている。アリスの事をよく弄っているがどうやら彼女に気がある事に起因している模様。
・関口良太 本が好きで植物や魔物、星といった理系面への興味が深く珍しいものに出くわす普段の大人しさからイメージできない程熱気溢れた解説や感想を語り出す。
・ゲイル・ギブスン 本編同様真面目で下の子達をよくなだめているが自分達を召喚して人生を歪めた国々に思うところを見せていたりシズに憧れて背伸びしたくなったり彼女が(イフリートの制御が限界間近になって周囲の人間を殺しかねなかったため)学園から去った際下の子達を託されたため自分も不安なのを押し殺し彼らを支えようと決意したり繊細な面や年長者故の責任感がより強く下の子達には見せないが単独で登場するとシリアスをかなりの頻度で担当している。
・アリス・ロンド おしゃまな性格は本編と同じだが何故か大人にとって様々な世知辛い事について詳しくリムル本人の前でも語るため彼に苦い思いをさせている。動物を洗うのが上手く嫌がるランガをクロエと物ともせずやり遂げる。料理をすると出来はいまいちだがシオンと違い経験不足からくるもので少しずつ腕を上げている。ぬいぐるみが好きなのはこの世界に一方的に呼ばれたために本来の人生も人間関係も何もかも奪われた空白を埋めていきたいという思いからきており家族の様に思っているという。またそういう境遇からシズに母の温もりを連想したことも。
・クロエ・オベール 良太同様本好きだが金の勇者や竜を倒した勇者の物語といった一見女の子の趣向から遠いファンタジー系を好む。リムルの事が一行でも特に気になっており皆がおじさんっぽいと評したのに落ち込んだりそれでも性別がはっきり分からない事に色々戸惑いを見せている。
後に疑似精霊と同化することで死から免れたが、さらにその後のクリスマスで意を決したリムルからシズの死を打ち明けられる。ショックを受けながらも「薄々感じていたが、それ以上にリムルのシズへの想いも察していたため問いただせなかった」ことを逆に打ち明け、共に彼女の死を受け入れた。
- ヨシダ・カオル
イングラシア王国で菓子屋を経営しているパティシエで特にシュークリームの需要がある。人柄が極めて良く体格がパティシエのイメージに合わないと追及されても逆に肯定的に受け取ったりアリスの失敗作の菓子の問題を見抜きながらも表に出さず彼女を傷つけないよう静止したり、リムルに用事を頼まれて引き受けてくれたりランガの犬としては明らかにおかしな特徴も詮索しないでくれた。
- 田口省吾 、橘恭弥、水谷希星
ファルムス王国に所属する異世界人たち。会話の端々から日本の学生らしさが伺える。それぞれの個性が強調され、会話がかみ合わない凸凹トリオになっている一方、魔国連邦の面々を嘲笑う本編通りの悪者の一面も描かれている。
魔国連邦に向かうエレン一行に対して、町から出てくる者の始末の命令しか受けていないと見過ごすが、当初は「三馬鹿VS異世界三人組」の構想があったらしい。作者・柴いわく、異世界三人組とファルムス首脳四人はそれぞれが組み合わせとしてバランスが良く、何本もネタが作れるほどだったが、だれも望まないので没にしたとか。
・田口省吾 恭弥と希星の自由な会話に振り回されている。移動する馬車内で知恵の輪に苦戦したり、早寝早起きがモットーであったりと本編よりは親近感がある。
・橘恭弥 「スライムは雑魚」と話す省吾に対し、ゲームにおけるスライムの歴史についてコマいっぱいのセリフ量で解説しだすオタクっぷり。あやとりが得意なようで、四段はしごを披露した。
・水谷希星 恭弥のゲームの話には興味を持たず「タピりたい」と話す姿は現代の女子高校生らしい。一方で笑顔でリンゴを差し出すココブに「寄ってくんな、汚い」と言い放っている。
ゲスト出演
とある回でカメオ出演している兎人族(ラビットマン)の少女で、スピンオフ漫画「魔物の国の歩き方」の主人公。
ユーザラニアとの最初の交易が終了した後に魔物の町の住人となった獣人族の少女で、スピンオフ漫画「魔国暮らしのトリニティ」の主人公。
結構頻繁に写り込んでいる他、ミョルマイルのセリフでトリニティ本編における関わりが触れられているなど、外伝キャラの中では厚遇されている。
あちらと同じくハクロウの個別指導に参加しているが、参加者が減ると困る程度には修行への辟易を感じ始めているようだ。
因みに、この漫画の第20回まで読めていれば「魔国暮らしのトリニティ」のほうも問題なく読み始めることができる。
とある回でカメオ出演している竜の都の少女で、スピンオフ漫画「魔国暮らしのトリニティ」の登場人物。
- ネム
とある回でカメオ出演している有翼族の少女で、スピンオフ漫画「魔国暮らしのトリニティ」の登場人物。
劇場版「紅蓮の絆編」に登場するベニマルたちの兄貴分。鬼人族たちの回想シーンにてカメオ出演した。
- エヴァ
スピンオフ漫画「クレイマンREVENGE」に登場するダークエルフの長。とある回で登場し、クレイマンの昔を知るメイドとしてミリムと語り合った。台詞ありの登場であり、コマ外でクレイマンREVENGEの宣伝をするなど、他ゲスト出演の登場人物と比べて異例の扱いである。
- ジョイス
スピンオフ漫画「クレイマンREVENGE」に登場するダークエルフ。エヴァと共に登場し、ミリムが破壊したクレイマンの居城の扉を修理していた。
その他
- ルーズベルト
優樹がアリスへプレゼントしたぬいぐるみの一つで蝶ネクタイをした大型のテディベア。彼女の人形使役者(ゴーレムマスター)の能力で動かされ彼女達二人を同時に抱えて運んだり自分より巨大なゴーレムに立ち向かってやられなかったりと見た目を超えるパワフル。なのだが...アリスがいない時に叩いた剣也の方を向く、当時共に彼女が苦手だった掛け算や難なく解いたり生きた魚を素手で捕まえ、勝負事になるとノリノリの恰好になると周囲も指摘している通り本当にアリスが操っているのか疑わざるを得ない行動をあちこちで取っている。
- ソウエイの飼い猫
自宅や隠密部隊の集合時に傍に居る黒猫。この猫もまた相当な訓練を施されているようで普通の猫と思いじゃれようと近づいたスフィアの前で目で追いきれない程の高速移動で周囲を跳び回り姿をくらまし大いに動揺させた。
- クロミ
元々はクロベエの女体化キャラクターとしてカバー裏のみの存在であったが、この漫画で獣人として登場。
事実上、この漫画のオリジナルキャラである。
ユーラザニア側の鍛冶師であり、元ネタの関係性のとおり、クロベエの工房で切磋琢磨している。
クロベエの技術を学ぶと同時に口調も学んでしまったべ。
- 野良スライム
ジュラの森に野生生物として生息している通常のスライム。夏になると活発化するようになって大群が姿を自ら見せるようになる。通常のスライムは思考をしないがリムルが色々な形に変身すると真似しようとしていたのである程度周囲を察知できている模様。シオン達はリムルが群れに帰らないか心配し全員で引き止めようとした。
リムルの存在もあって以前のような食料として扱われることはなくなってるようで魔物の町に入ってくると住民は丁寧に町の外に帰すようにしている(愛玩目的で自ら連れ込んでいる者もいるが...)。
後に町の塵を取り込んで清掃に貢献してくれている事が判明し同じスライムであるリムルが作った町をよくしてくれる彼らを尊重し見つけても(まるで奈良の鹿のように)そっと見守ってあげる方針となった。
2020年3月、アニメ化が発表された。制作会社は本編と同じエイトビットで、スタッフも一部重複している。この時は2021年冬アニメとしてTOKYOMX、とちぎテレビ、群馬テレビほかにて放送される予定であった。
さらに言えば、同時にアニメ本編の第2期が第1部と第2部の分割2クール制を採り、2020年10月~2021年6月まで第2期第1部→転スラ日記→第2期第2部という連続9ヶ月放送となることが発表されていた。なお、とちぎテレビや群馬テレビなどでは2020年4月より第1期の再放送も決定していたため、第1期からそのまま第2期に繋げられる15ヶ月連続放送を実施するつもりであった。
ところが同年5月28日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、本作は2021年春に放送時期が延期されることになった。本編の第2期に関してもそれぞれ2021年冬と2021年夏に延期となっている。
なお、今回話に合わせてか、話の内容に関しての補完描写が多くなっており例としてアニメ2話で休みに困っているリムル(原作3話)と農作業を行う(原作2話)という2つの話を統率させるためリリナが現れ畑の準備を頼む描写の追加や原作で夏祭りでリムルがタコ焼きを食べてタコが入っていない描写をアニメではタコっぽい何かというように内容が置き換えている。
主題歌
OP曲『Brand new diary』
作詞:寺島拓篤 / 作曲・編曲:R・O・N / 歌:熊田茜音
ED曲:『カモナ・テンペスト!』
作詞:松井洋平 / 作曲・編曲:馬渕直純 / 歌:リムル(岡咲美保)・大賢者(豊口めぐみ)・ヴェルドラ(前野智昭)・シュナ(千本木彩花)・シオン(M・A・O)・ランガ(小林親弘)・ゴブタ(泊明日菜)
ED曲『おやすみオレンジ』
作詞:ミズノゲンキ / 作曲・編曲:設楽哲也 / 歌:リムル(岡咲美保)
挿入歌『ヨイハナビ』
作詞:ミズノゲンキ / 作曲・編曲:馬渕直純 / 歌:リムル(岡咲美保)
挿入歌『Christmas Festa』
作詞:ミズノゲンキ / 作曲・編曲:設楽哲也 / 歌: エレン(熊田茜音)
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