この記事には『転生したらスライムだった件』の重大なネタバレが含まれます。アニメ等では語られない情報が含まれますので、書籍11巻を読了してから見ることをおすすめします。
概要
転生したらスライムだった件に登場する特殊効果を持った仮面。
所持者は勇者クロノア→井沢静江→リムル=テンペスト→クロエ・オベール。
見た目は白地に顔の様な紋様が刻まれた仮面。
効果は「魔力抵抗、毒中和、呼吸補助、五感増強」。特に魔力抵抗は使用者の妖気を極限まで隠蔽し、取り憑いた上位精霊すらも仮面を付けるだけで封じ込める事ができる。
他の権能も冒険者的に便利な効果といえる。ちなみに『転スラ日記』ではなぜかシズやクロエがこの仮面を着けたまま食事を取る離れ業を披露しているが、これも効果の一つなのだろうか。
そしてこの仮面はどんな攻撃をしても壊せない。どこかの悪魔王曰く「時間圧が無限」。
経緯
伊沢静江ことシズが勇者クロノアに保護された時、シズの肉体に宿った上位精霊イフリートを抑制するために譲られ常に着用するようになった。
その後書籍1巻の最後にシズが死亡し、仮面はリムルに引き継がれる。妖気を隠蔽する効果で魔物だとバレないようにするためにも活用された。
その後書籍4巻時点にて、リムルがイングラシアで5人の子供を救った際、なぜか渡すべきだと直感してクロエに譲渡される。
以降、リムルが使っている仮面は能力で複製したものになっている。
そしてクロエの時間遡行が発動し、勇者クロノアの装備として使われるようになった。
現在はループを脱し覚醒したクロエが戦闘時に使用している。(友人などに正体を見られないように顔を隠す意味合いもある)
タイムパラドックス
この仮面、実はいつ誰が創ったのか分からない。
なにせこれまでの経緯を見てみるとどうしても製作された段階が存在しないのだ。
(1)シズの形見としてリムルの手に渡る
↓
(2)リムルからクロエに託される
↓
(3)時間跳躍によりクロエとともに過去へ
↓
(4)勇者クロエ(ヒナタ)が別れ際にシズへと託す
↓
(5)シズの形見としてリムルの手に渡る
↓
(1)に戻る
仮面は当人達の間で移譲されては過去に飛んで同じ事を繰り返すループに嵌っている。
リムルもクロエがループしている事を知った時に仮面がどこから来たのか疑問に思っている。(状況が状況だったのでその疑問も流されてしまったが)
製作者の謎
この仮面は何度もループした影響で無限の時間圧を持っている。要はどんな攻撃を受けても完全に弾き飛ばし傷一つ付かない。その特殊性から創造者以外には干渉できない構造をしている。
実際にディアブロもかつてシズと戦った時(アニメ版外伝)に攻撃で仮面に僅かに触れた瞬間片腕を吹き飛ばされた。
逆に言えば仮面を破損させた事のある者が創造者だと考えられる。
仮面を壊した事がある人物はリムルである。
リムルとシズが邂逅しイフリートが暴れ出した時にも仮面が顔から外れ落ちるだけでなくそのまま壊れている。
また、リムル製のレプリカではあるもののファルムス王国の侵攻によりリムルが仲間を失って悲しんでいた時、漏れ出た妖気で仮面が簡単にヒビ割れた。
複製が可能である事も考慮すると、どこかの時間軸(それこそ最初のループ)でリムルが製作したものだったのか…?(リムルがある存在と同一である説を考慮すれば、その存在が製作した仮面がどこかで拾われてループには巻き込まれた可能性も考えられる)