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ミュウラン

みゅうらん

伏瀬のライトノベル作品『転生したらスライムだった件』に登場するキャラクター。
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ミュウランとは、ライトノベル転生したらスライムだった件』の登場人物である。

プロフィール

種族人間→魔人
所属傀儡国ジスターヴ→ヨウム警備隊→ファルメナス王国
称号薬指のミュウラン、ヨウム警備隊参謀→ファルメナス王国初代王妃
担当声優種﨑敦美


概説

ヨウムの警備隊の前に現れた美しい女魔導師。
ヨウムが魔国連邦と協力関係にあると聞き、自分も警備隊に加えてほしいと志願。
既に部隊には魔法使いはいたのであしらわれたがヨウムの腕試しを、基本的な地属性風属性の魔術だけで完封し、見事に勝利。女だからとて只者ではないのを認めさせて警備隊の参謀として快く迎え入れられた。

魔国連邦に入ってからは、リムルから接近戦闘に偏っている魔国連邦の戦力陣営のために「術理戦」の手解きを頼まれ、客人兼指南者として迎えられた。

しかし、彼女には別の顔と使命があり――

人物

冷たく麗しい容貌を備えた知的な美女。
長い髪を後ろで一つ結びにまとめており、額にフェロニエール(額飾り)を装着している。

知的で冷淡だが、根は善良で常識的。
一方でどこか「陰」を感じさせるものがあり、魔国連邦に出入りするようになってからは魔国の人々からの善意と歓待を面喰いつつ楽しむ一方で、ど挙動に不審な点が見られる。

ヨウムの明るく前向きな姿勢に徐々に感化され、次第に彼に対して淡い想いを募らせるようになっていく。
そのヨウムからも好意を向けられていて、獣王国からの使者であるグルーシスには最初は腕っぷしで戦わない魔術師に負けやしないと見くびられていたが勝利した事で見直され同じく惚れられる。
しかしその気持ちが強まるたびに、彼女の憂いは深くなっていく……。


正体

十大魔王の一人クレイマンによって放たれた幹部の一人で対魔国連邦用のスパイ
ヨウムたちに取り入ったのも、魔国連邦に疑われることなく侵入し、その内情を調査するためだった。
クレイマンとは心臓を通じて、通信魔術でのテレパシーでコミュニケーションをとることができる。

本来の種族は「魔人」であり、既に数百年の時を生きている。
元は森に棲んでいた魔女だが人間の迫害で師匠を殺されてしまいなんとか逃げ延びて「自分達の魔法はいつか誰かの役に立つためにある」という師匠の言葉を支えに数百年魔法の研究だけのために生きてきた。寿命を前にクレイマンと出会って老いのない肉体を与えると取引を持ち掛けられ、彼の眷属となって魔人に昇格。
しかし秘術「支配の心臓(マリオネット・ハート)」で心臓を抜き取られ、生殺与奪の権利を握られて彼の手駒として使役される運命となった。
現在はクレイマンから疑似心臓となる宝珠を埋め込まれ、心臓はクレイマンがガラスケースに詰めて保管している。のちにこの疑似心臓には、ミュウランも知らない盗聴機能が付属していたことが発覚する。

迫害の過去と長らく魔女として隠遁してたためか、実は人付き合いが苦手。
スピンオフ作品『転スラ日記』では、事前に冒険者としての登録をする際も非常にしどろもどろになっており、完了後ヨウム警備隊と接触する際に「クレイマン様よりはマシ」と必死に自己暗示をかけて平静を装っていた。
クレイマンには表向き従順に傅いているものの、内心では他人の心臓を握って優越感に浸るその姿に相当にストレスをため込んでいた。
先の自己暗示を見るに、クレイマンからブラックな扱いを受けていた様子。
そんな生活で唯一の安らぎがテレパシーを返してくれる薬草の育成だったのだが上述の冒険者としての成果を得ようとした中、薬草採取の依頼があったため、罪悪感を感じながらも手放す破目になってしまっている(薬草達は許してくれたようだが)。
クレイマンからは五本指に入る自陣営の幹部として「薬指のミュウラン」の称号を与えるが、技術を盗み取られていた事もあり一方で平然と「捨て駒」呼ばわりもされてもいる。

魔人としての姿は、額に第三の目は現れ、右眼は白目が黒くなって瞳が金色に変わり、耳や手足に羽毛が生え、額の右側と左頬に刺青状の文様が浮かぶ。

能力

魔女として魔術の研鑽と探求に明け暮れた、研究熱心な魔導師。
魔術においては、登場当時においてパワーゲーム一辺倒だった「転スラ」キャラクターでも珍しい術戦特化型(一応リムルも術理戦は可能だが、規格外な魔力量を利用した威力重視のパワーゲームに終始しがち)で、初歩的な地属性魔術で相手の足元に落とし穴を形成し、風属性魔術で標的周囲の酸素濃度を下げて酸欠に追い込むなど、省エネで最大の戦果を挙げることができる。

本気を出せば街一つを結界で覆い、結界内外への出入りと魔術発動の阻害も可能にする。
こうした手数と練度への自信が強いので腕っぷしや武器だけで押し通せると豪語する者や魔法使いをせこい手立ばかりを使う奴と見下してくる者にはその過信に呆れや反感を覚える。

活躍

ジュラの大森林に新たに誕生した勢力である魔人の一行(リムル達)の実態の調査をクレイマンより命じられて魔国連邦を密かに監視し続けていた(同じく調査しに訪れた勢いで街に住み着いたミリムには早々に気づかれていたがリムル達をどうするかは早い者勝ちと事前に決められていたため幸い危害は加えられなかった。この事にはクレイマンは見つかった事への失態を咎めた意味もあるが「ミリムが惨殺してくれれば処分する手間が省けたのに」とミュウラン本人の前で言っている)。
しばらくして密命を受け、ヨウム警備隊に入隊するかたちで魔国連邦に侵入。
クレイマンからは――

  • 魔国連邦の内情偵察
  • リムルとの接触
  • ファルムス王国の進軍に合わせ、戦場となった魔国の首都リムルに封鎖結界を展開
の3つの指令を与えられていた。

最初は魔国の在り方に疑念を抱いていたが、住民のリムルに感化された善性に戸惑いを覚え、同時にヨウムたちとの触れ合いから徐々に「人と触れ合う喜び」に目覚めていく(世界が皆魔国のようであれば師匠が殺されることなく共に生きられたかもしれないと内心で思うようになる)。
しかし魔国が人間達と友好関係を築きつつあった状況を目ざわりと考えていた西方聖教会とファルムス王国のリムルが国を留守にしていた隙を利用した予定より早い魔国襲撃決行により、良心の呵責に苛まれながらも「ヨウムも殺す」と脅してきたクレイマンに押し切られるかたちで使命を全うする。その結果、首都リムルは外部との通信が閉ざされた中、西方聖教会が仕掛けた結界で魔物達は弱体化と援軍要請が不能となり、大勢の住民が虐殺されることとなってしまった。

その後、ヨウムとグルーシスが引き止めるのを振り切り、事態を知って戻ってきたリムルの前で正体を告白。
結界で通信が阻害されていることを利用し、当初は贖罪とクレイマンへの最後の抵抗として、そのまま処刑されるつもりでいた。
しばらくは身柄を幽閉されたが、リムルが襲撃で死亡した国民の蘇生のため「覚醒魔王」となることを決意すると、リムルに疑似心臓を破壊された上で瞬時に新たな疑似心臓を与えられ、クレイマンの呪縛から解放してもらう。
その後罪滅ぼしの一環で、魔物たちの魂が拡散せず現世に留まっていられるよう、シュナと協力して新たな封鎖結界を形成をリムルから依頼され、国民復活のために力を貸した。
そしてリムルが覚醒魔王へと進化、休眠状態となっていた彼の代行者が結界ごと魔素を吸収、それを元に魔物達の魂と肉体を再生するという本来自我を持たないはずの存在が主人の意思がない状態で自律行動を取り、それも主人だった魔王ですら到底できないであろう難易度の高い術を施すという規格外な一連の流れ全てを目撃したただ一人の人物となった(この時リムルの配下の魔物達は魔王化の恩恵により強制的に眠らされ、人間達は魔素が濃厚となった空間から避難、他の者達は街の外側に出向いていた。アニメではグルーシスも現場に居合わせている)。

事後処理として、ヨウムをファルムス王国の新国王にすることが決まると、それに応じて「人間の一生分の時間くらいなら、もう少し束縛されてもいい」と告げてヨウムの好意を受け入れて彼と夫婦になった(グルーシスもヨウムが死んだ後にミュウランが回ってくるのを待つという口実の元、二人を助けていく道を選んでいる)。
ファルムス王国の新政権の勃興により、ファルメナス王国の初代王妃となり、ミュウ・ファルメナスと改名。
しばらくのちに、ヨウムとの間に第一子となる王女ミームを儲けた。尚、元は荒くれ者だったため気品のある言動に不慣れなヨウムとは違い、貴族のような暮らしをするクレイマンの元で学んでいたため上流階級としての振舞いに支障はない。

一方のクレイマンは、ミュウランの心臓が灰になったことと疑似心臓を壊される直前の会話から処刑され死んだものと推察(上述の盗聴機能を見抜いたリムルがそれを気づかせないため本当に殺すような演技をしていた)。「魔王達の宴(ワルプルギス)」にリムルを招聘するまでミュウランが存命であると知らず、彼女の死をも利用してリムルの処断をほかの魔王に訴える肚積もりだった。
しかしいざ宴が始まると、リムルからあっさりとミュウランの生存を告げられたうえ、ギィ・クリムゾンの「力こそ正義」という方針でリムル・ランガシオンと直接対決に持ち込まれて当初の目論見が御破算となってしまい、最終的にリムルの手で敗死、その座を奪い取る形で魔王の地位に就かれることとなった(これによりクレイマンの追っ手がミュウランに及ばなくなったのは言うまでもないだろう)。


関連タグ

転生したらスライムだった件
魔法使い 魔女
不幸 美人 スパイ

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