概要
転生したらスライムだった件に登場する組織。
その目的は不明ながら、転スラ世界の各地で暗躍を繰り返しており、直接的な影響力はさほどではないが、その情報力とフットワークの軽さから様々な策謀を弄する。
道化連の名の通り、構成員の多くにはピエロの仮面が渡され、それぞれがピエロの表情のコードネームを持つ。
構成員
中庸道化連のリーダーにして、Web版における本作のラスボス。
Web版では、自身の野望の為に他人を踏み躙ることにも躊躇しないゲスとして描かれていたが、書籍版に伴って彼の活躍が大きく掘り下げて描かれたことで印象がかなり変化している。
自身の野望の為には手段を問わないという点に変更点はないが、中庸道化連との絆が強く描かれており、その野望の為に幾度となくリムルの前に立ちはだかり、命懸けの賭けや身体を張った策謀を弄しては命脈を保つという、かなりギリギリの戦いを何度も潜り抜ける。と、本作におけるもう一人の主人公的な立ち位置に着いている。
また、リムルと敵を同じくすることも多く、リムルを利用するという形で窮地を助けてもらうことも多く、単純に敵対していたWeb版よりも腐れ縁的な繋がりが強く描かれている。
現在のボスの秘書を務める中庸道化連の元会長であり、元魔王。
Web版では元はミリムの怒りを買って滅ぼされた一族の出身で、二百年前にレオンに返り討ちにあい倒されるが、その後道化連のボスとなる謎の少年によって星幽体(アストラル)をホムンクルスに移植されて復活を遂げた。ホムンクルスが女性だったために、現在はたおやかな美女の姿を持ち、秘書カガリとして謎の少年に付き従いながらレオンへの復讐の機会を狙っていた。
- 享楽の道化(ワンダーピエロ)ラプラス
飄々とした態度とは裏腹に高い実力を持った構成員。
Web版の頃から道化連の中では登場回数が多く、書籍版では、アニメ第一期における最大の山場ともなるオークロードとジュラの森連合との戦争に関わっていた。
その正体は極めて意外な人物。
- 狂喜の道化(クレイジーピエロ)クレイマン
リムル登場以前まで十大魔王を務めていた構成員。
戦闘に対する実力よりも、策謀を弄して相手を操ることに長けた人物であり、それ故にカガリが完全に復活するまでの間の穴埋めとして、十大魔王の一角に収まっていた。
仲間内では策謀に対する評価は高いが、精神的な脆さを不安視されることが多々あり、結果的にその脆さが彼の運命を決めることになった。
一方で、今際の際には仲間に対して忠告を聞かなかったことに対する謝罪を心中で行なっており、仲間への信頼は誰よりも強く持っていた。
- 怒った道化(アングリーピエロ)フットマン
ティアと行動を共にすることが多い構成員。
- 涙目の道化(ティアドロップ)ティア
フットマンと行動を共にすることが多い構成員。
- 無情の道化(ノーフェイス)エヴァ
「クレイマンREVENGE」にて、クレイマンのメイドをやっていたダークエルフ。本編ではダークエルフの長を務めている。
余談
小説家になろう掲載版では存在しないが、ピエロの仮面を被って暗躍する集団自体は存在しており、書籍化に伴って彼らに名前とよりはっきりした組織形態が与えられた形になる。
それに伴って組織に加入しているキャラクターの設定や、組織の立ち位置そのものも大きく変化しており、Web版では終盤に現れる黒幕の手足という扱いでしかなく、構成員とその人間関係も不明な点が多かったが、書籍版ではかなり序盤の段階から登場し、主人公リムルのライバル的組織として物語の様々な局面で衝突することになる。
また、Web版ではほんのりと明かされる程度だった物語序盤に起こったオークロードとの戦いも、彼等の暗躍の結果ということがはっきりと明かされた。
その他にも仲間内での絆は強く、序盤に消えることになったクレイマンに対しての感情も後々まで引きずっており、仲間の為に命を賭けることを辞さない姿が度々描写されている。
クレイマンの死後、魔国連邦と敵対する事になるロッゾ一族や東の帝国、そして天使の軍勢とも深く関わる事になる等、後々の展開にもたらした影響はかなり大きい。
関連項目
加速研究会/(アクセル・ワールド)…作中序盤から物語全体にわたって様々な策謀を仕掛ける組織繋がり。『会長が女性』、『恐るべき怪物の誕生の直接の原因』、『表向きの組織を隠れ蓑にする』など共通点が多いが、やり口が陰湿かつ悪辣極まりないため、幾度となく主人公サイドに影を落としている。