- 『ゼノブレイド』シリーズにおける特殊なモンスターたちの総称。本稿で記述。
- 『転生したらスライムだった件』に登場する、通常のものと比べて異常な能力を持つ個体のこと。
- 『シャングリラ・フロンティア』に登場する、ゲーム内の世界に七体しか存在しないレア中のレアモンスター。→ユニークモンスター(シャンフロ)
概要
共通
フィールド上に存在する通常よりも強力なモンスターの総称。外観こそ他と同じであるが、一回り以上サイズが大きい例が多く、また表示される名前が種族名ではなく「不動のゴンザレス」のような二つ名付きの個体名であることで識別できる。
周囲の通常の敵と大差ないレベルの者もいれば(それでも比較的難敵ではある)、明らかにゲームの進行度と釣り合わない法外なレベルの者もおり、例えばプレイヤーが普通レベル10代程度で到達する序盤ステージのガウル平原には縄張りバルバロッサ(Lv.81)が平然と走り回っている。これだけでもインパクトは強烈であるが、プレイヤー側のレベル上限が99なのに3ケタのレベルを持つ者まで存在するなど、もはややりたい放題と言っても過言ではない。所謂やり込み要素的側面が強い存在ではあるが、先に述べたとおり普通にフィールドに紛れ込んでいる関係上往々にして即死トラップになることもあり、みんなのトラウマとして経験者たちの記憶に刻まれている。
なお、強敵というだけあって倒すことができればアイテムや装備品など相応のリターンが見込めるため、慣れたプレイヤーはその収集のために繰り返しユニークモンスターと戦うこともある。
ゼノブレイド
倒すと強力な装備や上位のアーツ書のほか、スキルリンクに必要なキズナコインが手に入るので、見かけたのなら積極的に倒しておきたい。しかし、一度倒すと復活するかどうかはランダムで、もし再戦をするなら何度かスキップトラベルやデータロードを繰り返して復活するのを待つしかない。
また、一部のユニークモンスターは町の住人達から受注できるクエストの討伐対象になっていることがあるので、うっかり倒してしまうと再戦に苦労することも。
ゼノブレイドクロス
他の作品とは異なり、ユニークモンスターではなくオーバードという名称で登場している。名称こそ異なるものの、巨大な見た目や二つ名付きの名前など、ほとんどユニークモンスターと同一の要素と言っていいだろう。
ただし、オーバードとは『人類にとって脅威的な能力を1つ以上持つモンスター』のことを指すため、一部のオーバードは通常の個体とさほど強さが変わらなかったり弱かったりもする。
本作の舞台となる「惑星ミラ」は、ゲームのフィールドとしてはかなり広大だった前作に比べても相当に広く、そこに点在するオーバードの数も前作とは比にならない。その影響か、前作以上にその強さはピンキリであり、例によって桁違いなレベルや体躯を見せつけてくる者から、どうしてオーバードに指定されたのかわからないような者もいる。また、フィールド上を堂々と闊歩する者もいれば、ヒントなしでは見つけようもないな場所や時間帯に出現する者もいたりと、非常に多種多様である。
倒すと強力な装備が手に入るのは前作通りだが、中にはそのオーバードからしか手に入らない装備も存在し、前作以上に再戦の需要は高く、その関係からか倒してもスキップトラベルなどでロードを挟めば確定で復活するようになった。
また、半数以上のオーバードはノーマルクエストやスコードクエストの討伐対象となることもある。
ゼノブレイド2
名称がユニークモンスターに戻った。
本作ではユニークモンスターを倒すと、その近くに名を冠する者の墓なるものが建ち、これを調べるとユニークモンスターが復活する仕組みになっている。また、アップデートでプレイヤーキャラクターのレベル操作や、難易度選択、討伐までの時間を記録するなどの機能が追加され、より多様なやりこみ方ができるようになっている。
クエストの討伐対象となることはなくなったが、代わりにレアブレイドのスキル習得の条件となるようにった。中には、ほぼ全てのスキルがユニークモンスターの討伐によって解放されるというブレイドも存在する。
ゼノブレイド3
基本的には2と同じ仕様。
今作ではトライデンを仲間にすることで手に入るクラス「ソウルハッカー」が、ユニークモンスターを倒すことで新たなアーツかスキルを入手できるというシステムのため、積極的に倒すことになる。
本作では新たに特別なユニークモンスターが登場。全体的な仕様は他のユニークモンスターと同じだが、倒した後に出現する名を冠する者の墓のデザインが専用のものとなっており、再戦以外に「挑戦」という項目が存在する。これを選ぶとただでさえ高いレベルがさらに上昇した「スーパーユニークモンスター」と戦えるようになる。より強大な敵へと挑める、新たなやりこみ要素となる。
また、本作の名を冠する者の墓はスキップトラベル地点となっている。このため、エリアの途中などに出現するものは倒しておくと移動が楽になる。
代表的なユニークモンスター
ゼノブレイド
- Lv57 悪戯のナベリウス・Lv70 王城のモルドレッド
主人公シュルクの住む巨神界とは敵対関係にある機神界の尖兵、機神兵。その中でも特に巨大な要塞型機神兵のユニークモンスター。そもそも機神兵がモンスターの中では手強い部類だし、その中でも要塞型は上位に食い込む強さである。だが、それでもこの2体の強さは群を抜いていると言える。
まず第1にその巨大さ。要塞型全体に言えることなのだが、その巨大な体躯故に味方との距離が大きく離れやすくなり、未来視や動けない味方の救援が間に合わないという事態が多発する。
第2にその攻撃力。後述のアーツを含めて、全体的に攻撃力が高く、壁役の防御力や回避がしっかりしていないとすぐに落ちてしまう。頑張って体力を削っていっても、狂暴化してこれまた攻撃力が上昇する。
そしてなんと言ってもタイタンスタンプである。要塞型機神兵が使ってくる物理攻撃アーツの1つだが、広範囲、高い攻撃力、ヒット時にブロー(吹き飛び)、そして気絶、とこのアーツ自体が独立してみんなのトラウマ指定されることもあるほど、プレイヤーにとっては印象的な攻撃である。
いずれもストーリーの中盤以降に出現し、機神兵との戦いにも慣れ、慢心しつつあったプレイヤーの心をへし折る強敵である。少し上回った程度のレベルでは返り討ちに遭う可能性も高いので、しっかりと対策して臨みたいところ。
- Lv105 太古のデイダラ
ストーリー終盤になって、ある場所に現れる機神兵のユニークモンスター。見た目はボロボロの二足歩行の機神兵で、少し大きいだけでとても強そうには見えない。しかし、この太古のデイダラこそが、作中において間違いなく最強の機神兵である。
視界に入ると襲い掛かってくる視覚感知型ではあるが、その視界が異常に広く、他のモンスターなら気付かないような距離でもこの太古のデイダラのセンサーには引っかかってしまう。そうして、プレイヤーを捉えると、こちらに向かって超射程かつ高威力のレーザーをぶっ放してくる。では背後から気付かれないようにこっそり近づけばいいと思われるかもしれないが、残念ながらコイツの視界は360°全てを網羅しているため、背後から近づこうが結局同じである。おまけにこのデイダラのいる場所はかなり開けた平地であり、身を隠せるような障害物もないため、このレーザーを回避するのは困難。
近づいたら近づいたで、1260のレンジスパイクを持っているため、近くにいるだけで凄まじいダメージを受け続ける。レベルもこちらより高いため、しっかりとした対策が必要である。
- Lv108 暴帝のアルセーヌ
こちらもストーリー終盤になって、ある場所に現れるパニア(ウサギ型のモンスター種)のユニークモンスター。Lv20程度の数匹のパニアと行動を共にしている。シュルク達の身長の半分もない小柄で可愛らしいモンスターだが、暴帝の二つ名が表す通り、非常に凶暴で強力なユニークモンスターである。
非常に素早さが高く、それによって異常に高い命中率と回避率を誇っている。それによって、素早さが低いとこちらの攻撃はほとんど当たらない。そのくせアルセーヌの攻撃はビシバシ当たる。転倒させて動きを封じることができれば戦いやすくなるが、そんなことは織り込み済みと言わんばかりに転倒時間を半減させているため、転倒ハメ戦法も通用しにくい。そもそも転倒アーツが当たるかも難しい。攻撃力も高く、モタモタしていたらあっという間に全滅してしまう。
具体的な対策としては素早さを上げることである。元々素早いダンバンや、メリアのサモン・ウインドなどを活かして、しっかりと攻撃を当てていこう。
ゼノブレイドクロス
- Lv65 暴君バルナバーシュ
ストーリーでは中盤あたりで訪れることになる忘却の渓谷。この地域の平原を走り回っているペッカーと呼ばれる種族のオーバード。一部のクエストではこの原生生物の走り回る場所が目的地となっており、多数のプレイヤーがこのオーバードの爪の餌食になっている。
- Lv91 大禍のハルトムート
忘却の渓谷にポッカリ開いた大穴、ジャイアントクラック周辺をのんびり飛行しているミレペーダと呼ばれる種族のオーバード。
巨大な見た目にレベルも高いのだが、多数のプレイヤーによって累計百万体以上虐殺されている。
というのも、このオーバードがアイテムドロップ率を上昇させるデバイスを開発するために必要な素材をドロップする貴重な存在であり、こいつの撃破に武器や防具を特化させれば比較的容易に倒すことが可能なため、需要が非常に高いのだ。
ゼノブレイド2
- Lv117 サーペント・デバイス
ゲーム序盤からムービーで登場する「サーペント」と呼ばれる存在。戦えるようになるのは終盤以降になる。
崩しや転倒が通用しないため、相手の動きを封じる戦法は不可能。更に常に崖の外で浮かんでいるため、側面や背面を狙うこともできず、戦い方を制限される相手である。
レベルも然ることながら、高威力アーツのオンパレードに反射のバリア等、事前情報なしでの撃破は困難。こいつのアーツへの対策は万全にしておこう。
ゼノブレイド3
- Lv120 熾天神獣セラティニア
ゼノブレイド3本編における最もレベルの高いモンスターであり、特別なユニークモンスターの最後の1体であり、「アイオニオン最強」。
他の4体を倒すことで情報を入手できる。シティーでの1つと合わせることで情報が揃い、それを相談することで大剣上層部のマップ「滅光の虚」にてイベントが発生するようになり、同時に戦うことができるようになる。
アーツは全部で7種類あるが、体力が減って行くとより強力な性能になっていく。
自身のクリティカルと命中を補強するバフおよび相手の物理・エーテル両方の防御を下げるデバフを持つ上、スキルでデバフ成功率が上昇して効果時間が増加する。
これらのバフとデバフが発動した状態で超甘噛みなどを喰らうと、あっさり戦線が崩壊する。
ただし本作はこちらが非常に強い上、ウロボロスやコンボを封じてきたりもしない(耐性はあるがブレイクも通る)ので、案外真っ向から殴り合っても勝ててしまう。
しかし、こいつの本領は初見以降である。
特別なユニークモンスターであるため、挑戦を選ぶことでさらにレベルが上がっていく。
最大でなんとLv200という前代未聞の領域へと突入してしまう。こちらのレベルは最大で99なので、約2倍ものレベル差となる。
難易度ハードで最大レベルのこいつに挑むならば、しっかり構成は吟味しよう。さもなければ瞬殺待ったなしである。
- Lv90 瞑目の恩赦王ディバロウ&剛腕の鉄槌王ドガ
『新たなる未来』における、スーパーユニークモンスターの1体…否、2体。
ディバロウはアグヌスの、ドガはケヴェスの巨大なレウニスである。
2体セットで登場し、片方と敵対すると必ずもう片方とも敵対するため、分断は不可能である。
単純な性能で言えばドガの方が凶悪でディバロウは控えめである。ここだけ見れば、ドガを速攻で沈め、ディバロウをじっくりと倒す…というのが思いつくだろう。
だが、それを簡単には許さないのがこの2体の仕様。
まず、片方が倒れるともう片方の使うアーツが「○○・ピリオド」というものに固定される。ディバロウは「アグヌス・ピリオド」、ドガは「ケヴェス・ピリオド」である。
このアーツは周囲に即死級の高ダメージを発生させ、さらにディバロウは猛毒、ドガは炎熱+ダメージフィールドの効果も持っている。初回の発動までにはかなりの時間がかかるが、2度目以降は多少遅い程度になる。
つまり、片方を倒すと、もう片方が即死級の範囲攻撃を定期的に発動し続けるということである。
では動きを止めれば…と言いたいところだが、この2体は両方ともブレイクを始めとしたリアクションが完全無効。絶対に動きを止められない。ついでにユニオンコンボも決められない。
片方の体力を大きく削ってからもう片方をチェインで沈めてピリオド発動前に集中攻撃で倒す、あるいはマシューでタイミングを見て回避し続けるなど、構成や操作などで工夫を凝らさなければ勝つことは不可能。
彼らよりさらにレベルの高いユニークモンスターも存在するが、その厄介さからそれを差し置いて新たなる未来における最強のユニークモンスターと言われることも。
BGM
- ゼノブレイド
曲名:名を冠する者たち 作曲:ACE+
- ゼノブレイドクロス
曲名:Uncontrollable 作曲:澤野弘之
- ゼノブレイド2
曲名:行く手を阻む者たち 作曲:ACE
曲名:さらに名を冠する者たち 作曲:平松建治
関連タグ
ゼノブレイドシリーズ ゼノブレイド ゼノブレイドクロス ゼノブレイド2
オヤブン:『Pokémon LEGENDS アルセウス』に登場する似たような存在。