「ここにいる子供達はみんなワタクシの事が大好きなんです、だから帰りたくないってワケでして……」
データ
| 身長 | 220cm（幻身豪天変時：59.4m） |
|---|---|
| 体重 | 107kg（幻身豪天変時：28.9t） |
| 好きな場所 | ユニコーン城 |
| 好きな食べ物 | 親子の悲鳴 |
| 好きな言葉 | 馬の耳に念仏 |
| CV | 古島清孝 |
| 登場話 | 修行その39「ウロウロ！帰らない子供たち」 |
概要
額に角を生やしたウマのような幻獣・ユニコーンを手本とする「幻獣ユニコーン拳」の使い手。騎士のような風貌と丁寧な口調に反して本性は狡猾な卑劣漢で、まさに慇懃無礼。
レリーフは胸ではなく左肩にあり、両腕・左肩と合わせてちょうどユニコーンの全身を象った意匠になっている。そして左肩の角は突きや斬りつけ、右肩の尻尾からは竜巻を放ち、両手の籠手には刃が仕込まれた二刀流と部位ごとが様々な武器になる。また馬のごとく後ろ蹴りを浴びせるのも得意。
しかしユニコーン拳の真髄はゲンギ「夢幻招来波」。
ユニコーンが額に角を生やしているように、この技を受けた者も額に小さな角が生え、ハクの意のままに従うようになる。当然、ハクが「ゲキレンジャーと戦え」と命じれば躊躇いなく向かっていくし、たとえ親が目の前にいてもゲンギによる洗脳状態の方が強いので全く反応しなくなる。
劇中では自ら「ユニコーン城」と命名したアジトに下僕とした子供を招集し、彼等を媒体に夢幻招来波を増幅させて世界中の子供達を支配下に置き、悲鳴と絶望を集めようと企んだ。
使用ゲンギ
- 夢幻招来波（むげんしょうらいは）
幻気を振り撒き、それに反応した人間に角を生やすことで意のままに操る技。
催眠・洗脳の類だからか感受性が強い程効きやすく、作中では一気に15人もの子供が支配されていた。
さらに角は幻気の増幅アンテナとして機能するため、洗脳した子供たちの角を発信装置にして全世界に幻気を拡散させようと目論んだ。
- 大鋭角断（だいえいかくだん）
独楽のような高速スピンで相手に近づき、左肩の鋭い角で幾度も切り付ける。
- 幻力豪豪波（げんりきごうごうは）
幻気を右肩の馬の尻尾に集中し尻尾を高速回転させることで、相手に絡みつき電撃を伴う竜巻を生み出す。
活躍
「ユニコーン城」に僕とした子供を招集すると、彼らを媒体に夢幻招来波を増幅して世界中の子供達を支配下に置こうと企む。
だが折しも母親である美希と喧嘩し、そのまま家出してしまっていた娘のなつめも城の中に囚われており、娘を助けるべく突入した美希はなつめに呼びかけながらエッグタルトを食べ続ける奇策を展開。これが功を奏し、なつめはハクの支配を脱する。
なつめが元に戻ったのを受け、その様子を見ていた子供達も連鎖的に呪縛から解放されてしまう。
この事態にハクは激怒し、スーパーゲキレッドと戦うも逆にスーパー波波斬を受けて大ダメージを負う。主であるメレの指示を無視してそのまま巨大化し暴れだすが、卑劣なハクに怒り心頭の美希は（ちゃっかりゲキチョッパーから操獣刀を奪い）サイダインを召喚。困惑しっぱなしのケンをよそに……
「あんたねェ……いい加減にしなさいよ！」
「やって!」「いいことと…!」「悪いことが……!!」「あるのよ!!!」
「子供を事件に巻き込むな!!!」
対するハクも「説教なんて聞きたくありませんね……!!!」と悪態をつきながら「幻力豪豪波」を放ち、反撃するも…娘の声援で奮起した美希が再度圧倒。サイダイオーの大大砕大斬りを受けて敗北、爆散した。
余談
幻獣モチーフはそのままユニコーン、そして山海経に登場する駮（はく）。
原典の山海経（海外北経）において、駮は「獣がいる。そのかたちは馬のようで白い体、黒い尾、一本角、虎の牙と爪があり、太鼓のような鳴き声。その名前は駮といい、これは虎や豹を食べる。剣難をふせぐのにもよい」と記述されている。
十二支のモチーフは言うまでもなく午（うま）。デザイン担当の篠原保氏曰く、ウマの顔を胸部に取り入れてデザインするのは以前『魔法戦隊マジレンジャー』にて冥府神スレイプニルで採用したため、今回は肩に逃がしてデザインすることとなったそうである。
『爆竜戦隊アバレンジャー』でもギガノイド第10番「悲劇的」というギガノイドが似たような能力を持つ怪人がしているが、こちらのターゲットは親。
声を演じた古島氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演で、翌年の『炎神戦隊ゴーオンジャー』では炎神ジェットラス役でヒーローサイドのキャラとしてレギュラー出演している。
好きな言葉「馬の耳に念仏」は、人の意見や忠告に耳を貸そうとせず、少しも効果がないことの例えであり、劇中で洗脳された子供達に親の言葉が届くことは無かった描写と一致する。
幻獣拳の使い手が、ロンによって幻気と臨気を融合させられる「血盟の儀式」を受けた臨獣拳士であり、彼等の好きな言葉が司る動物に因んだ物である事を踏まえると、鞍替えする前は臨獣ホース拳の使い手だったと考えられる。
関連タグ
- 幻獣ピクシー拳ヒソ：メレの配下の双幻士その2。
他作品の関連項目
- ヒルドリル：『鳥人戦隊ジェットマン』に登場した、戦隊側の女性協力者の駆る巨大ロボに倒された怪人の大先輩。
- ドーラユニコーン：『恐竜戦隊ジュウレンジャー』に登場したユニコーンモチーフの先輩。
- ユニベロスヘッダーのバリ・ボル・ダラ：『天装戦隊ゴセイジャー』に登場したユニコーンモチーフの後輩だが、ケルベロスもモチーフに含まれている為に純粋ではない。
- ユニコーンマイナソー：『騎士竜戦隊リュウソウジャー』に登場したユニコーンモチーフの後輩。
- ギガノイド第10番「悲劇的」：同じく人間を操って悲しみを生み出す繋がりの戦隊怪人。ただしこちらのターゲットは親。
- ガラガラヘビモズー、ミミズクモズー：『大戦隊ゴーグルファイブ』の怪人で、こちらも方法や目的は違えど同じように自らの作戦の一環で子供を拉致している。
