「ブ~ン、そうなんです。獣拳合体は、激獣拳ゲキワザの中でも奥義中の奥義と言われたもの。よもやこの目で見ることができるとは、この激獣フライ拳のバエ、感涙にむせび泣いておりますブ~ン」
「メレと戦いに敗れて以来、囚われの身である私でありますが、これより巨大戦がある限り、私、山越え海越えて、ついでメレの胃袋からも飛び出して実況させていただく所存であります!」(修行その2)
概要
『獣拳戦隊ゲキレンジャー』に登場するキャラクター。一人称は「私(わたくし)」
激気による言霊で相手を操り、言葉を力に変える激獣フライ拳の使い手(このため、口がマイクになっている)。単純な戦闘力に関してだが、人間時代はメレと互角だった模様。
メレと戦った時に「獣獣全身変」を使うが、技のかかり方が不完全だったため現在の姿になってしまった。小蝿とカメレオンでは相性が悪く、一瞬でメレの胃袋の中に囚われてしまった。
メレの臨気で生命を維持しているため一定時間離れることができない状態となっている。
なのでメレが死んだ際に彼も一度死亡しており、メレが理央に蘇生されたことに伴い併せて現代に復活した。
同じく獣獣全身変を行使した深見ゴウにはシンパシーを感じており、修行その27でスクラッチ社を訪ねた。狼男化したゴウの邪気を払うべく、ゲキワザ「言言霊」を使用しているが、これは実況という体裁で対象の心を覗いて鼓舞する技。これが発動している間、周囲の激気を持つ者にも心の戦いが目視可能となる。
メレは「うるさい小蝿」「おしゃべり蝿」と罵ってはいるが、一方で共に理央に生き返らせてもらったため「愛の一部」として見ており、不必要にいたぶることはしていない。
巨大戦マニアであり、巨大戦になるとメレの胃袋から出てきて実況を始める。
その実況は露骨に善玉寄りであるにもかかわらず、かつての激臨の大乱で長らく消息不明となっていたことから七拳聖の一人であるピョン・ピョウからは「激獣拳士でありながら臨獣拳に走った裏切り者」と誤解されていた。
また、同じく七拳聖の一人であるシャッキー・チェンからは「巨大戦マニアが高じてどこかに行ってしまった」という認識であり、再会した際には親しげに話しかけられていた。
拳聖達ともそれなりに面識があったことから、かつては相応に高レベルの使い手であったことが窺える。
終盤でメレがロンと決別するために理央共々幻気を捨てた際、自らの激気が何らかの化学反応を起こしたらしくメレから臨気を浴びなくても生きていけるようになった。
晴れてフリーな身になった彼は最終決戦後、ゴウと共に旅に出た。
『炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』ではターバン姿で登場。インドから遥々飛んで来たらしい。
『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』では、魔空監獄の囚人の一人として虫籠に入れられて収監されていた。
ただ魔空監獄の囚人は基本的に悪事から手を引いたり改心した元悪人なのだが、バエはメレに捕らわれていただけであり悪事を行っていたわけではない。
微妙な立ち位置
外見と常にメレに同行しているからか、公式ページ、『百化繚乱』(下巻)、『宇宙船 YEAR BOOK 2008』(付録)では臨獣殿サイドで紹介されている(前述の経緯を考慮すれば風評被害もいいところではあるが、メレの臨気による体質変化や長らく連絡不能であった事実から疑惑を持たれること自体はやむを得ないとも言える)が、この百科事典やウィキペディアでは善玉サイドで紹介されている。
上記の魔空監獄の囚人として登場したのもこれが原因であろう。
余談
声を演じる石田氏は、前年の『轟轟戦隊ボウケンジャー』にて邪悪竜デンベエの声を演じていた。
なお、人間体の姿は誰が演じているのかは不明(CVは石田氏のまま)。
関連タグ
ハエモチーフの戦隊怪人
ハエモズー、ハエコング、呪士ピエール ハエマツ、明星のデインバルト、ベルゼブブマイナソー、バエジーム、キンバエジーム
その他の特撮関連キャラクター
タツロット:中の人が次の年の仮面ライダーで再びレギュラー入り。
ハムスター館長:元は人間だったが、不完全な術で小さな姿から元に戻れなくなってしまった。ポジション自体はシャーフーにあたる。
グッドストライカー:快盗と警察を行ったり来たりするが、いずれにせよ戦隊サイド。
ダグデド・ドゥジャルダン:16年後で石田氏が演じる第2部登場の敵でこちらもバエ同様虫(クマムシ)モチーフ。しかしコイツの所業はロンと同じである。