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「実況して来た者として、ここで簡単に負ける訳には行かないぞ!一気に突っ込む!」

CV:幸野善之/スーツアクター村岡弘之


データ編集

身長:81.0m

体重:2770t

製造モチーフ:ドーム型スタジアム

推奨動作環境:平地(敷地面積1000?以上)

メサイアカード:「11」

メサイアの力を宿す部位:四肢

オーダー:メサイアの完全復活に向け、メガゾードの戦闘データを集める


概要編集

ドーム型スタジアムにメサイアカード「11」が融合した事で製造されたメタロイド

まるで紫色のゲンゴロウの様な胴体をしているが、その両手足はメサイアの力が宿っている為に赤く、取り分け両手はパンチグローブの様になっている。好戦的な性格で実況中継のような口調が特徴。


生まれながらにメガゾード級の巨大さを誇る初のメタロイドにしてメサイアロイドであり、素体となったドームに擬態する能力を有する他、体内にもヴァグラスドーム」と呼ばれるメガゾード用の巨大リングが設置されている特殊なバトルフィールド空間が存在し、その中に索引ビームで相手を引きずり込んでしまう。無論、外部からの侵入を防いで自らの体内に邪魔者を入れなくする事も可能。

自身の戦闘力も高く、メサイアの力を宿した四肢から繰り出される一撃一撃の破壊力は絶大で、リングのロープを用いた「ジャンピング全力キック」と言う必殺技を持つ。

これだけでも戦闘力、スケール共に十分規格外のメサイアロイドだが、更にその強大な戦闘力を他の素体メガゾード(ドームゾード))にダウンロードする事も出来、劇中では敵メガゾードがαを始めβ、γ、δの4体と複数体登場すると言う前代未聞のイレギュラーぶりを視聴者に見せ付けた。


劇中ではこうした自身の規格外の能力をフル活用してメガゾード、取り分けゴーバスターエースのデータの収集に動いていた。



活躍編集

製造の描写は無いが、マサトが行きたがっていた異種格闘技頂上決戦の会場となるドーム型スタジアムに「11」のメサイアカードが融合して誕生。


メガゾードの転送反応を感知したゴーバスターズを待ち伏せ、駆け付けたゴーバスターエースをタイプαのドームゾードが交戦に入るのを見計らい、索引ビームで両者を体内のバトルフィールドに閉じ込める。

ゴーバスターエースのコクピットからレッドに飛び込んで来たのは、ロープで四角く囲われた巨大なプロレスのリング。「何だここは?」と困惑する中、ドームロイドの実況が響き渡る。


「ようこそゴーバスターエース。ここヴァグラスドームへ…戦いの荒野へ!」

ニックも「何だ、何だ!?」と困惑する中、ドームロイドの実況は止まらない。


「史上初のメガゾードデスマッチ!先陣を切るのはこいつしかいない。メガゾードα入場!!」


すると現れたのは先程のαタイムのドームゾード。凶器攻撃も辞さない構えのアピールに、漸くレッドとニックは状況を理解。


「重量1520t!ヴァグラス所属!地獄のフォーク・メガゾードアルファァァァッッ!!」


そして遂に巨大なリングの上で両者は睨み合う。一方で、ブルーイエローは内部に侵入出来ないまま、外部に備え付けられたディスプレイからその様子を観戦する事しか出来ない。因みに解説役はエンターだ。

ゴーバスターエースのデータを集めると言う意図を明かし、その上でエンターは戦闘開始のゴングを鳴らす。開戦と共に激しく殴り合う両者だが、ゴーバスターエースはすかさずリングのロープをαに振ってエネトロンをチャージし、そのままウエスタンラリアットでαを爆砕。こんな馬鹿馬鹿しい事に付き合う必要は無いとして出ようとするレッドとニックだが、エンターはメガゾードを4体倒さなければ出られないと説明。一方で外部からドームを破壊しようとするバスターヘラクレスの攻撃も全て跳ね返されて為す術も無く、そのままゴーバスターエースは転送されて来るβとγを相手取る事になる。


「来たー!メガゾード界最強タッグ!パワーの二乗系!最初にリングに上がるのはメガゾードβだァァァッ!」


ドームロイドの実況の下、バーベルを凶器に襲い来るβに対してゴーバスターエースはラッシュで応戦。ローリングソバットが決まると、βはγにバトンタッチして選手交代となった。続くγはムエタイ独特の試合前の踊りを披露するや、そのままキックの嵐を繰り出す。追い詰められながらも仲間たちが動いて何とかしてくれると希望を抱くレッドとニックだが、此処でエンターが「レッドバスター、残念なお知らせです。ブルーバスター達は諦めたみたいです」と残酷な言葉を投げ掛ける。

打つ手無しのまま引き上げて行く仲間の姿に唖然となるニックの気持ちを他所に、何とリングサイドのβまで加勢して2対1の劣勢に立たされるゴーバスターエース。狭いリングで機動性を活かし切れぬまま、絶体絶命のゴーバスターエースだが、γのキックを避けてβに喰らわせると言う同士討ちを仕掛けて一矢報いる。


エンター「フフフ…これくらいして貰わなければ良いデータ、集まりませんよ。トレビアン!あっ…彼等は邪魔です。どうせ入れませんから」


エンターがそう呟く一方、外では更に追い打ちを掛けるが如くδがドームの外に出現。

退散と見せかけてワイヤーで掴まって一緒に入ろうとするブルー達4人だが、ドームロイドはδの入場のみを許して全員を弾き飛ばしてしまう。

其処へ現れたバグラーと交戦になるも4人はこれを一掃。続け様にブルーがライオブラスターでドームの破壊を試みるがまるで効果が無い。万事休すと思われた時、タテガミライオーが吠えて参戦の意思を表明。それを受けてブルーは起死回生の策を思い付く。


「出た!メガゾード界の異端児δだ!!史上最強にして最悪の恐ろしいタッグが誕生してしまいました!!」


だがその頃、ドーム内では遂にδが参戦。γとのタッグで満身創痍となったレッドのゴーバスターエースを容赦無く痛め付ける。「やはり、バスターマシンの操縦にはレッドバスターにも物理的な負担がかかる様ですね。ワクチンプログラム…ですか…」とエンターが呟く中、レッドは既に肉体的にも限界を迎えていた。2体のメガゾードによってロープに両手を絡まされたゴーバスターエースは、そのまま一方的に殴られ、蹴られ、遂にコックピットが剥き出しになる程に大破、レッドの方もマスク割れを起こしてしまっていた。その様子を受けてエンターは言う。


「レッドバスター。ゲームオーバーにしませんか?」


それはエンターからレッドへのギブアップの要請だった。それは自身の理解出来る範囲で人間はこの程度と安心出来るからと言う理由からの要請だったが、レッドは諦める様子を一切見せない。既にボロボロで、しかも未だ仲間が助けに来ると思っているレッドに対し、「何と儚い希望。もう彼等の手は尽きたんです。諦めても許してあげなくては。十分粘ったと言えますよ?」と冷笑を隠さないエンターを他所に、レッドはニックに開戦から1時間が経過したことを確認。


レッド「その程度か。亜空間目指した13年に比べたら、1秒ぐらいにしか感じないなぁ」

ニック「あぁ、確かに…」


あのクリスマスの惨劇から、レッド達はこの戦いの為に13年間己を鍛え続けて来た。その時間の長さと重さに比べれば、レッドとニックにとってたかが1時間の苦戦など、諦めるにはまるで足りないのだ。


レッド「俺達はしつこいんだ。諦めるなんて選択肢は……最初から持ってない!!!」


その強い決意の籠った言葉と共にレッドはゴーバスターエースを再起動。反動でロープから脱出すると、そのままγとδにキックを炸裂させて吹っ飛ばす。

一方外ではビートがタテガミライオーで再出撃し、各自のバスターマシンを合わせた合計5機でゴーバスターキングに特命合体。バスターランスの攻撃を受け、ドームロイドは遂にその正体を現した。

ドーム内に伝わる震動から異変を感じ、エンターはそのまま撤退。同時にドームロイドもゴーバスターエースとγ、δの2体を内部から吐き出し、そのまま巨大戦に移るが、γとδが相次いでゴーバスターキングに倒されてしまう。


「何と! δとγが破壊された!恐ろしいパワーだ!」


そう言うと同時に上記の台詞で自身を実況しながら必殺のジャンピング全力キックを喰らわせるもゴーバスターキングにはまるで通じず、最期はエミッションブレイクを受け、鳴り響くゴングのBGMと共に「ここでゴング!試合終了~!」と言う断末魔と共に爆散した。


だが、ドームロイドの敗北と共にメサイアカード「11」も砕け散ったものの、カードの集めていた「ゴーバスターエースの戦闘データ」は既に13番目のカードに転送されているのだった……。


余談編集

モチーフはドーム型スタジアムの他にもプロレスラー総合格闘家も含まれている。

巨大戦を実況した怪人は『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のバエ以来5年振りの登場となった。

意外にもゲキレンジャーとゴーバスターズは共通点が多く、双方の戦隊を比較すると以下の通りとなる。


  • 動物がモチーフに使われている。
  • 最初は初期メンバーが赤、青、黄の3人だったのが2人の追加戦士の加入で5人に増える展開。
  • 女性メンバーが1人だけでどちらも黄色い戦士。
  • レッドのモチーフがネコ科動物(※ゲキレッドでレッドバスターがチーター)。
  • 敵組織の首領や黒幕に人生を狂わされたメンバーがいる。

ドームロイドの登場したMiision38は、同時にゴーバスターキングの初登場回にもなった他、奇しくも放送日が11月11日でメサイアカードのナンバーまで「11」と言う偶然の一致であった。


声を演じた幸野氏は『未来戦隊タイムレンジャー』でハッカー・ユーゲントを演じて以来、12年振りの戦隊出演となった。なお、幸野氏は『PRIDE』や『ハッスル』と言った格闘技のイベントでリングアナウンサーを務めたことがあり、実績から見ても妥当なキャスティングだったと言える。


関連タグ編集

特命戦隊ゴーバスターズ ヴァグラス メタロイド メサイアロイド


メガゾードロイド:同じく最初から巨大なメサイアロイド。


バラボクサー:こちらも登場した回ではリングで巨大戦が行われた戦隊怪人

ゴンググルマー:実況をよく行う後輩怪人

ハウスジゲン:『鳥人戦隊ジェットマン』に登場する敵怪人で、建造物から誕生した巨大怪人繋がり。

猛獣使いオルグ:『百獣戦隊ガオレンジャー』の登場怪人で、巨大戦が実況された繋がり。

ダイボクシングワルド:『機界戦隊ゼンカイジャー』の巨大怪人で、巨大なリングを生成して巨大メカを中に入れて闘う。

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