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エンター

えんたー

「入る」「入力する」といった意味の英語「Enter」。ここではそれに由来した名の『特命戦隊ゴーバスターズ』の登場人物について記述している。
目次 [非表示]

Ca va...ゴーバスターズ

さぁ、フェスタの始まりです!


演:陳内将


概要

ヴァグラス」の幹部であり、メサイアのアバターでもある。

オールバックにした髪型とゴーグルが特徴。普段はローブを現代風にしたような服装だが、アバターであることを活かし必要に応じて作業着や白衣などに瞬時に変装することができる。

謎の接続端子が付いたノートパソコンと小型のエネトロンタンクを持ち歩いており、それらを使って任意の物体(人工物)にメタウイルスをインストールしメタロイドメガゾードを誕生させる。

手から機械の触手を出して攻撃することも出来るが、基本的には自ら戦闘を行うことは少ない。

智謀にも優れ、作中ではゴーバスターズを出し抜き、間接的に何度も彼らを『敗北』に追い込んでいる。本作ではエンターが1人で作戦の立案から怪人の製造、前線での作戦指揮に潜入工作まで多岐に渡る任務を担当している。シリーズの歴代敵幹部でも屈指の働き屋である。一家に一台ならぬ一組織に一人欲しい人材であろう。


自身の本体にして主君であるメサイアのことを「我がMajesté(陛下)」と呼び忠誠を誓っているものの、一刻も早く現実世界に戻りたいという渇望と人間への憎しみを彼が日増しに高め、そしてそれ故に暴れることについては、まるで駄々っ子の世話をする親のごとく頭を抱えている。

メサイアを現実世界に呼び戻すためにとにかく大量のエネトロンを集めることを最優先事項にしており、そのためには時として享楽的なメサイアの命令にやや背いた行動をとることもある。しかしこの合理主義的なスタンスが彼の癪に障ることもしばしば。

また、フィルムロイドの一件で「疑似亜空間」の快楽を味わわせたことでメサイアの享楽主義を加速させてしまい、結果として彼が送り込んだ新たなアバターであるエスケイプにまで振り回されるようになる等、やや迂闊な面もある。

エスケイプ登場以降はメサイアを楽しませる役目を彼女が担うようになったことで余計なことはせずエネトロン収集のみに専念するようメサイアから命じられており、主君の横暴ぶりに悩む機会は多少減った様子。


ゴーバスターズに対しては敬語で話し、「サバ(=Ca va。"調子はどう"という意味。決して鯖ではない)」や「ボンボンボンジュール(=bonjour)」などと怪しいフランス語で挑発してくる。

(ちなみに、フランス語の発音が似非くさいのは、そのほうがエンターらしいという理由で、中の人があえてそう演じているからである)


その正体は13年前の転送によってデータ化された転送センターにいた複数の研究員のデータを複合させて作られたアバターであり、ゴーグルは研究員の1人の私物、フランス語は研究員の中にフランス人がいたことに由来するものだった。


Mission29では亜空間へ乗り込もうとするゴーバスターズを止めるためにエスケイプと共に特命部本部に侵攻。このときは戦闘用のスーツと剣を装備して自ら戦線に立ち、レッドバスターと1対1で激闘を繰り広げたが、結局ゴーバスターズに亜空間への侵入を許してしまう。

続くMission30では更にメサイアを破壊しようとゴーバスターエースでメサイア中枢のある場所へと乗り込んだレッドバスターをメガゾードεで迎撃するが返り討ちにあい、メガゾードもろとも爆散。

この時生じた爆風によりメサイアの中枢も破壊され、本体であるメサイアが失われたことで彼もまた消滅した…と思われた。


中盤以降の動向

しかし、消滅しておらず、Mission31-32ではギャバンを探すゴーバスターズとマクーの生き残りであるライノダブラーの間に割って入り暗躍。

続くMission33にて、メサイアのデータをバックアップした13枚の「メサイアカード」をあらかじめ用意することでメサイアひいては自身の消滅を免れていたことが判明。同話にてカードをばら撒き、以降はそのカードから誕生するメサイアロイドを成長させる形でメサイアを復活させようとしている。また、これ以降は自ら積極的に戦闘に介入することも多くなっており、特にレッドバスターをターゲットとすることが多い。

なお、メサイアロイドは個体ごとに決まったルールのもと人間のデータを集める特徴を持っているのだが、現れた個体はいずれも当然のごとくゴーバスターズに撃破されてカードごと消滅している。個体ごとにデータが偏っているうえ集めても結局破壊されてしまう以上、なぜこのような性質を与えられているのかは謎だったのだが…。(後述)


Mission40で、実は最初にメサイアカードをばら撒いた際に「04」と「13」の2枚を隠し持っており、その内の1枚を自身に取り込んでいた事が判明。さらにばら撒いた際の戦闘の折に「13」のカードをヒロムの体内に隠していたことがMission47で明らかになった。

全メサイアカードおよび彼自身のバックアップでもあるこの「13」のカードの存在によって、エンターは倒されても何度でも体を復元する事が可能な上、復元されるたびに「13」が独自に収集しているヒロムのデータをフィードバックしてパワーアップしていき、さらに彼らのウィークポイントすら知り尽くしそこに付け込んで戦うことさえ可能という厄介な特性を得ている。



強化態


にせビートバスター

鯖バスター

テレビマガジン2012年10月号の付録DVD『ゴーバスターズvsビートバスターvsJ』に登場。

ビート・J・スタッグのプログラムに細工を施したエンターが陣マサトの変身能力を奪いビートバスターの装備を着用した姿。本物との違いは腰巻がロングで、さらに色が濁っていること。ついでにエンターが変身者である影響なのか、ゴーグル部分は彼が普段着用しているものにそっくり。

本物と寸分たがわぬ戦闘力でレッドバスターを追い詰めたが、マサトの尽力によってJが回復したことで変身能力を取り返され、使用不能となった。

ある意味、後述する形態の布石と言える存在だったのかもしれない。


エンター・ユナイト

【リクエスト】エンター・ユナイト

Mission40で初登場したエンターの強化態。

黒と金を基調としたカラーリングの、甲冑をまとった騎士のような姿をしている。

メサイアカード「04」と融合した事によりパワードモーフィンしたレッドバスターの必殺技「ボルカニックアタック」をはじき返すほどの戦闘能力を手にしたほか、一度物体に融合したメサイアカードを取り出す能力も持つ。後にマサト本体のデータの一部が入った「07」も取り込んでさらなるパワーアップを果たし、以前の彼にはもちろんメサイアにも不可能だった生物からのメタロイド製造、つまり自然物との融合も可能となった。

更に2度バックアップから復元された後は、パワードモーフィンしたレッドバスターの高速移動やボルカニックアタックをも使いこなせるようになった。


ダークバスター

きっと楽しくて仕方ないのでしょうね

Mission49で登場したエンターの新たな姿。

「13」からフィードバックされたヒロムのデータを最大限に発現した姿で、通常形態のレッドバスターに似た姿形だが、オリジナルよりも禍々しさが増しているほか、かつて自身が変身したにせビートバスターと同様の意匠がゴーグルに見られる。

ヒロム自身の能力、さらには「ヒロムが見て知ったもの」すべて(上述のヒロムとの戦いで得た戦闘データや仲間の能力など)を自身に取り込んでいるだけあり、その戦闘力はパワードモーフィンしたゴーバスターズをも上回るばかりか、ゴーバスターズ全員の最大威力の必殺攻撃を立て続けに受けてもなお戦闘を続行し優勢に立ち回る程の耐久力を誇る。

なお、高速移動のエフェクトは通常形態のレッドバスターの物と同じ。


新たなるメサイアの野望とその顛末(終盤の動向)

Mission42にて、メガゾードζに宿る形で、ついにメサイアが復活。これと前後してケンタテロイドも出現し、エスケイプから「撃破される前にカードを回収してメサイアのより完全な復活に使うべき」と提案されるも、エンターはこれを拒否する。

彼はメサイアについて「従うべき主君」というより「無限に進化し成長するプログラム」と考えており、故に彼の目標は厳密にはメサイアの「再誕」であり「復活」ではなかった様子。

メサイアに尽くすことを存在意義とするエスケイプがこれを受け入れるはずもなく、結果的に彼女の怒りを買うこととなり、「主君たるメサイアをペットのごとく扱う彼はもはやメサイアにとって必要ない」と考えた彼女にケンタテロイドのカードを強奪されたうえ、メガゾードζで捕縛され用済みを宣言される。

そして…。


「お気の毒にMademoiselle…あなたは不完全さにおいて、完全に人間のコピーです」


エスケイプのメサイアへの忠誠心の深さにこう皮肉を浴びせた直後、彼女が操作するメガゾードζにより文字通り捻り潰されてしまった


しかし、完全復活したメサイアがエスケイプもろともゴーバスターズに倒され消滅した後、「13」のカードの効果によって復活。以降はそのカードに集められた様々な人間のデータをも利用しつつ、「人間への興味の赴くまま人間や世界そのものを取り込み、そのデータを得てより完璧な人間となる」という主君すらも上回る恐るべき野望のもと、「新たなるメサイア」を名乗り本格的な行動を開始する。


こうした彼の行動の根本にあるのは、亜空間でヒロムに敗北し「なぜ自分は負けたのか」と疑問を持ったことで生じた「人間(特にヒロム)への興味」。しかしカードを通してデータを集めるうち「所詮データの集まりである人間とアバターである自分との間に違いなどなく、自分が敗北したのは単純にデータが足りず不完全だったから」との結論に至っており、人間や世界を取り込もうとした理由も「よりデータが多く完璧に近い『優れた存在』である自分が世界の頂点に立つのは当然であり、支配したものをより完璧な人間になるためのデータの素材にしようと自らの勝手」というもの。メサイアのアバターにして「新たなメサイア」を名乗る存在なだけあって、まさしくかつての主君そのものと言える横暴ぶりである。

ただし集めた人間のデータがそのまま自分自身に反映されるため、自身の配下として復元したエスケイプを激情に任せて自ら破壊してしまったり、度重なる撃破と復活でデータが破損し手の施しようのなくなった彼女を元通りにする方法を模索したりと、皮肉にも上述のエスケイプへの言葉が自身に跳ね返る形となり人間的な感情に振り回されている場面も見られる。


終盤、都市部の多数のエネトロンタンクを自身と融合させ、これを起点に世界全てを取り込もうとするも、ゴーバスターズによって計画の途中で亜空間に連れ込まれる。

Final Mission(最終回)にて、ヒロムを捕らえて現実世界に戻ろうとし、阻止しようとしたゴーバスターズに戦いを挑むものの、そのさなかにマサトが自分を犠牲にしてヒロムから「13」のカードを除去したため、バックアップを喪失しダークバスターとしての姿を保てなくなり、メガゾードΩを用いての巨大戦に移行。2対1と数的に劣勢ながら重火力とデータを駆使して優勢に立ったが、ゴーバスターエースの奇策によってメガゾードを撃破される。

それでもエンター・ユナイトの姿でゴーバスターズをなおも圧倒し、満身創痍の状態に追い込んで「不完全な存在」と嘲笑うものの、「不完全だから助け合うのが人間」とヒロムに言い返され、「完全な人間」を目指した自身の野望の無意味さを突きつけられる。

彼らに対し怒りの感情を露わにし、最終的にレッドバスターとボルカニックアタックどうしの激突で決着をつけようとするも、ゴーバスターズ全員で放った渾身の究極技「ボルカニックオールバスターズアタック」の前にはかなわず、辞世の句を遺して爆散。取り込んでいたメサイアカード最後の2枚「04」「07」も同時に完全に砕け散り、本体であるメサイアも名実ともに消滅。崩壊する亜空間と運命を共にする形で「削除」された。


「C'est la vie(これも人生)…Adieu(お別れです)、ゴーバスターズ…!」


再生エンター

映画『獣電戦隊キョウリュウジャー VSゴーバスターズ 恐竜大決戦!さらば永遠の友よ』では、某所に隠されていた1回限りのバックアッププログラムを黒幕によって起動され、エスケイプと共に復活を果たし、デーボス軍に手を貸す。エンター・ユナイト、ダークバスターにも変身する。

強さは相変わらずで、高速攻撃でキョウリュウジャーの初期メンバー5人を翻弄し、追い詰める。しかし、アーケノロンの獣電池でスピードをのろくさせられ、ケントロスパイカーで撃破された。


また、後に『動物戦隊ジュウオウジャー』の第29話にてバングレイマーベラスから読み取った記憶から実体化した歴代戦隊の悪の幹部の一人として、エンター・ユナイトの姿で登場した。


余談

陳内将氏が歌う彼のキャラソン『ジュマペル エンター』は彼の理念と目的を歌っており、歌詞もえげつない…はずなのだが、曲調がお前本当に悪の組織の幹部かと思うほどコミカルなキャラ崩壊ソングである。


怪しいフランス語は数年後陳内氏がネメル役で出演した『仮面ライダーギーツ』のスピンオフ作品「ギーツエクストラ 仮面ライダーゲイザー」のインタビューにて、正しいフランス語の発音を調べたらメイン監督の柴崎貴行監督に「いらない!」と言われたと語っている。


関連項目

特命戦隊ゴーバスターズ ヴァグラス

エンター・ユナイト:強化形態

ダークバスター:更なる強化形態


シグマ:こちらもコンピューターウィルスが関連している、さらに劇中で何度でも復活すると言う所がよく似ている。


グロッサー:終盤の行動が丸被り。彼の目的である「主人公自身になる」は未遂に終わったが、エンターはダークバスターに変身することで成し遂げた。尚、ゴーバスターズ自体、彼が登場する作品を想起させる要素が多い。しかも中の人がシグマと同じ


グレムリン:同期の30分後の幹部からラスボスに昇格したキャラクター繋がり。ただし彼は1話から登場していたエンターとは違い、途中からの登場。


凰蓮・ピエール・アルフォンゾ仮面ライダーブラーボ):フランス語交じりでしゃべるニチアサ繋がりの人物。エンターのフランス語がとっさにわかりづらかったことの反省からか、こちらはフランス語の台詞がフキダシで日本語訳とともに表示される。


高尾ノエルルパンエックスパトレンエックス):フランス語交じりでしゃべるスーパー戦隊シリーズの後輩(ただしこちらはヒーロー側)。こちらもエンターのフランス語がとっさにわかりづらかったことの反省からか、「ボンジュール」等の耳馴染みのあるものでワンフレーズに留めたりとわかりやすくなっている。

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