「困ったことがあれば俺が何でも教えてやる、パーフェクトになァ…ま、精々頑張れや」
演:陳内将
変身する仮面ライダー
概要
ニラムの先輩で、デザイアグランプリの創設時からプロデューサーとして活動をしていた男性。
その姿はサングラスにピンクのジャケットという所謂「業界人」そのものな服装をしている。
そして振る舞いもそんな背格好に違わぬ軽薄なものだが、新人時代のニラムに対して「分からないことがあれば何でも聞け」と言うなど、一応先輩としての自覚や面倒見の良さも感じさせる。
仮面ライダーゲイザーゼロの変身者である。
動向
以下、作品本編のネタバレ注意
「リアリティーなんて物は存在しない。全ては所詮…俺達が仕組んだフィクションだよジャマトも仮面ライダーも何もかもな!!」
実はジャマトの生みの親。
デザイアグランプリの敵役として、未来の地球を滅ぼした植物を参考にジャマトを思いつき、アルキメデルに育てさせていた。
そのため、ある意味ではアルキメデル直系の上司と言え、ゲームを盛り上げる為という名目でスエルにすら黙ってジャマトの改良・強化を推し進めていたが、本心ではそんなジャマトもゲームの駒としか認識しておらず、「いずれジャマトが手が付けられない存在になる」というアルキメデルの警告すらもろくに聞かずに一蹴している。
また、それは他のスタッフ……どころか自分以外の全ての人物を内心ではゲームを推し進めるための駒や道具としてしか思っておらず、自分が必要と思えば簡単に他者を犠牲にするなど、一見気さくな振る舞いは全て表向きの物でしかなく、その本性はゲーム創設時からのスタッフという経歴に胡坐を掻き、あらゆるものを「所詮はフィクション」と見下す傲慢そのものな男である。
ある日、ジャマトを秘密裏に改良していたことがスエルに発覚してしまい、プロデューサーを解任された。だが、それで簡単に身を引く筈がなく、それまでの自分の地位と功績を台無しにされたことに腹を立てて反逆を決意。
「ジャマトに創世の力を与え、ゲームの舞台である戦国時代諸共スタッフもオーディエンスも皆殺しにする」という計画の下、ナビゲーターのミイルを誘拐し、ルークジャマトに喰らわせようとする。
途中、味方だと思っていたサマスの手引きもあってニラムに嗅ぎつけられてしまう。
この際、ニラムはスエルからネメルの処分を命じられていたため、そのまま戦闘になる。
鍔迫り合いでは両者互角の戦いを見せるも、ニラムの言葉に激怒、ゲイザーゼロに変身し、圧倒的な性能や経験の差を利用してニラムの変身した仮面ライダーゲイザーを圧倒し、更にその間にルークジャマトにミイルを喰らわせることに成功したが、そこへ自分が選んだライダー候補の剣豪を殺されたことに腹を立てた仮面ライダージーンが乱入。
その言葉でゲイザーが奮起したこともあって2対1で逆に押されて行き、ルークジャマトも倒されてしまうと、自身もゲイザーとライダージーンの必殺技を同時に受けて敗北。
敗走先でアルキメデルに一瞥されながら「言わんこっちゃない」と評され、呆気なく消滅した。
なお、ジーンによれば未来人は過去の時代で死んでも未来で自動的にリデザインされるとのことで、彼もまたリデザインされている可能性がある。
他方、スエルという未来人のデザインを許可されている権力者の怒りを買い、処分命令まで出ていることからリデザインがされていない可能性もある(『Who is メロ?』より)。
いずれにせよ、本編や映画作品、Vシネに絡んでこない時点でその影響力は無に帰したのは間違いないだろう。
余談
名前の由来は警戒して目をつける憎しみで憤るを意味する「睨める」が由来と思われる。
演者の陳内は特命戦隊ゴーバスターズでエンターを演じている。
ニラムとネメルが初会合するシーンの段取りでは陣内が絵に書いたような一昔前のバブル時代のプロデューサーの動きをしたためニラム役の北村も若干片言になり監督含めスタッフも笑いを堪えきれずにいる。
高位のベルトであるジリオンドライバーを用いているが、地位自体は(元)プロデューサーであるためか、スペックにおいてはゲイザーと大差はない。