ミイル
みいる
「彼らはショーの駒じゃない。この世界を必死に生き抜く人間ですから」
演:白石優愛
「ギーツエクストラ 仮面ライダーゲイザー」に登場。戦国時代のデザイアグランプリでナビゲーターを務める女性。デザイアグランプリにおいてそれなりに長い期間働いていたとのことで、ミツメの後を継いだ2代目ナビゲーターにして、ツムリの前任者である。
長い期間過去の時代で働いていただけあってか、初期のツムリよりもかなり感情が豊かで、食文化を自分で楽しんだりする自由人な所がある。
ニラムが「リアル」や「食事」に拘り始めるようになったのも、プロデューサーを任命されたばかりの彼にミイルが戦国時代の食物を薦め、未来では味わえなかった空気感に感銘を受けたからであり、彼のその後のプロデューサーとしてのあり方に大きく影響を与えた人物と言える。
ナビゲーターとして、後のツムリと同じくデザグラ参加者にデザイアドライバーを届ける仕事を行っていたが、参加者達に対してはその時代で必死に生き抜く人達と認識しており、仮面ライダー達にはそれぞれ幸せになって欲しいという願いも持っていた。
そのため、「デザ神になれるのは1人だけ」というそもそものシステムを好意的に思っていない。
ニラムと心を通わせ、デザグラのナビゲーターとして参加者達にドライバーを届けようとした所にネメルが襲来。彼女が持つ創世の力をジャマトに与え、最強の破壊神にするための駒としてネメルに利用されてしまう。
ナビゲーターとして仮面ライダー達を見届けたいと願う心も虚しく、ルークジャマトに捕食される形で死亡、あまりにも無惨な最期を遂げてしまった。
その後、彼女を捕食したルークジャマトはニラムの変身した仮面ライダーゲイザーによって倒されたが、倒されたルークの肉体からは変異種のジャマトの種が生まれ、やがて創世の力の一片を宿したその種はアルキメデルや大智を通してさらなる事件の原因の一端となった。
彼女の死は新米プロデューサーであったニラムにも大きな影響を与え、彼がその時代で生きる仮面ライダー達のリアリティーに力を入れる大きな切っ掛けとなるのだった。
なお、同作ではジーンによって「未来人のリデザインは自動で行われる」ということが明かされた。
彼女もまたリデザインされていてもおかしくはないが、彼女の死後にツムリがナビゲーターとしてデザインされた点、彼女のリデザインが作中で確認できない点から、少なくとも「創世の力を宿したナビゲーター」としてリデザインはされていない模様。
そしてミイルの死後、彼女の後任としてデザイアグランプリ・3代目ナビゲーターのツムリが新たにデザインされ、やがて『仮面ライダーギーツ』本編の戦いへと繋がっていくのは、また別の話である。
名前の由来は「見入る」もしくは単に「見る」からきていると思われる。
食事を表す英単語である『meal(ミイル)』も掛かっている可能性もあるが、これは単なる偶然の可能性も大いにあることを留意するべきである。
なお、ツムリやミツメと同じく創世の力を持っていたものの、劇中ではついぞその能力を開花させることなく惨殺されてしまったミイルだが、彼女は自身の力については全く知らなかった模様。
ネメルは覚醒した創世の力を進行させることができるジリオンドライバーを所有していたが、解任により権力を失うこととなった都合でミイルの力が目覚めるのを待つ暇がなくなり、結果的に劇中の悲劇へと繋がってしまった。