演:青島心
概要
『仮面ライダーギーツ』の登場人物。
デザイアグランプリのルール説明などを行うナビゲーター役だが、それ以外の素性は一切不明の謎の人物。
選定されたゲームの参加者達にビックリミッションボックス001に入れられたデザイアドライバーとライダーコアIDを配る役割を担っている。
神出鬼没に出現し、参加者が違反行為をしそうになるとどこからか現れて警告を与えることもある。
第7話で食事をとっているので、少なくとも食事を行う生命体であることは確かであろう(なお、第23話にて彼女を含むDGP関係者の正体が判明している)。
景和が一度脱落してからは「前回までの出来事をビデオに録る形で視聴者に説明する」役割を受け継いで(?)いる。
容姿
長い黒髪の、年の頃20代前後の美女(デザグラ関係者は見た目通りの年齢ではないため、実年齢は不明)。
左から右へ下がるようにカットされたスカートを履き、右が黒で左が白のストッキングを着用、逆にロングブーツは右が白で左が黒となっている。
髪形は時期によって変化しており、初期はサイドテール、謀略編ではポニーテール、乖離編以降はハーフアップと髪型を変えている。
人物像
基本的に礼儀正しく誰に対しても敬語口調な物腰だが、当初は柔らかい物腰とは対照的に感情的になる場面が少なく無機質さを感じさせる側面もあった。また、願いというもの思い入れがあるのか、英寿に頼まれて「すずなり鬼祭り」を手伝った際には願いを持ちながらも鬼に挑むの恐れた少年に寄り添いながらも背中を押すという優しさを見せたこともある。
ナビゲーターとして参加者たる仮面ライダー達に笑顔を絶やすことなく敬語で話し、ミッションのルールなどをオーバーな身振り手振りで説明する。
デザイアグランプリの常連である英寿とは顔見知りなのかお互いにタメ口で話していたが、勝手に姉にされた後はずっと敬語で接している。
グランプリには忠実であるが、退場者に対して厳しいというわけではなく退場してしまったライダーに対して憐れむなどの一面も。当初はナビゲーターらしく淡々と説明するなど無機質にも見える振る舞いを見せていたが、上記の通り7話で何やら頬張りながら慌ててルールを説明したり、下記の願いを叶えるわけにはいかない(叶えたくない)と慌てるようにゲームマスターに抗議したりと徐々に人間らしい描写も増えていった。
「デザイアグランプリの運営者と家族になっている世界」になって以降は素で嫌がるような素振りを見せ、結果的に弟になった英寿を明らかに不服そうにスルーしたり(肩に手を添えられそうになりそそくさと逃げる)、英寿に「お前、またろくでもない願い叶えたのか?」と聞いた道長に全力で頷いて肯定する、鞍馬祢音のある秘密が暴露されてバッシングされた際には心を痛めるなど更に素や感情が垣間見える行動も見せるようになった。
後述にもある様にプライベート(?)での英寿との関係はお世辞にも良くはないが、それとDGPの中立性を守ることは別問題と考えている模様。
景和や祢音とは互いにトランプに興じるなど、英寿に比べれば関係は良好であり、英寿の頼みで子供達の為に出店を行った際には共に出店を手伝っている。
運営側であるゲームマスターが英寿を脱落させようと謀略を企てている事を良しとは思っておらず、英寿とパンクジャックが対決しかけた際には警告する、英寿が脱落し再び記憶が蘇って戻ってきた際には最初の願いである「俺が死ぬまでデザイアグランプリに参加できる世界」を守って参加権を授与する、ギロリが強引に始めたゲーム「キツネ狩り」で英寿が傷を負った際はギロリに内緒で彼の手当てをするなどの行動を取っている。
ギロリとはまた違った意味で問題の多い後任のチラミにもちょくちょく苦言を呈しており、自分の失態を棚に上げて嘘泣きする彼に「ついこの間までスリルとか刺激とか言ってた癖に」とも溢している。
総合的に言えば、作中でもデザイアグランプリの公平性に厳格で上の階級の人間にも物怖じせずに物申せる職務に忠実な人物である。しかし、慕情編では道長のデザイアグランプリが「大勢の人間の人生を弄んでいる」という言葉を聞いたことで、これまでの自分の所業や存在意義に深く苦悩するようになる。
また意外にも戦闘能力は高く、ジャマトに襲われても単体で一蹴するほど強い。
人間関係
DGP参加者
上記の通り、デザイアグランプリの常連である彼とは顔見知りだが、どこか飄々としている彼の真意を掴むことができず、ゲームマスターの意向もあって「運営側に対して探りを入れているのではないか?」と疑いの目を向けるなど半信半疑の状態である。そのため邂逅編ではタメ口だったものの、第9話で再びデザ神になった彼の望む世界に苦言を呈しており、そして第10話では英寿の願った世界が「デザイアグランプリの運営者と家族になっている世界」であることが判明。その結果敬語に戻り、以降そのままである。
ギロリが父、ツムリが姉という形で家族として暮らすことになってしまい、英寿に振り回されることに。
しかし、ゲームマスターのギロリの謀略によって脱落して戻ってきた彼に、彼の願いを優先してIDとドライバーを与え、直接排除されそうになった際は食事などを援助した。デザイアグランプリが休止になってからも、彼の要請で援助活動をしている。
また、彼からミツメについて聞かれた際は、動揺を見せつつも「何も答えられない」と告げた。
バッファがジャマ神となったことでデザイアグランプリが壊滅寸前になった際には、苦悶の表情で英寿/ギーツのライダーコアを握り締めて英寿の名前を呟くという言動を見せていたが…。
デザイアグランプリ参加者の一人。現時点ではそれほど親しい交流は無く、ツムリ自身も特に景和に何らかの感情を抱いている訳ではない模様。また、乖離編では仮面ライダーの紹介で何故か景和をスルーするという冷たい態度を取っていた。しかし、沙羅を失い苦悩する姿を見た際には善意から寄り添い励まそうとしたが、沙羅を失い妄執に取り憑かれた景和に騙される形でブジンソードバックルを誕生させ与えてしまう。その後は景和に監禁された際には景和に触れられることも拒絶している。
仮面ライダーの中でも同性であることも相まって親しくしている描写もあり、時には景和も交えた3人でトランプに興じていたこともある。また、祢音がベロバの策略で己の出生を知った際には、そのあまりの悲惨さとベロバの悪辣さから見ていられないと語るなど、相応の情は持ち合わせている。
創世編からは大事な仲間として信頼関係を築くようになる。
デザグラが休止になり、ジャマトグランプリが開始してからは、彼ら2人と共に仮面ライダー達の活動を援助しており、祭りの運営に参加した。そして道長がジャマ神となった世界では、仮面ライダーに選ばれた彼らにIDコアを手渡す際、それまでは「おめでとうございます」と言っていたのに対して、「ごめんなさい」と頭を下げている。
DGP運営
ゲームマスターである彼とは主従関係にある。
英寿と家族になっている事に対し冷静なギロリに対して困惑していたり、同じく運営の晴家ウィンに「何がなんでも英寿を脱落させろ」と指示したギロリに対して「我々は常に中立の立場のはずでは?」と苦言を呈し続けた末、上記の通り最終的に明確に反抗しており、ギロリが更迭される最初のきっかけを作った。
同じくDGP運営だが、11話で彼と組む際には顔をしかめていたり、迷宮の暗号の文字を並べ替えて英寿を脱落させようとするウィンに対し「やる事が姑息だと思いますが…」と呆れるように言い放ったりと彼のことはあまりよく思っていない様子。
その後英寿と一触即発になった際には「ナビゲーターとして(違反行為を)見過ごす訳にはいきません!」と彼を諌めていた。創生編からはウィンのこともただの同僚ではなく信頼出来る仲間として互いに信頼関係を築く様になった。
ギロリの後任のゲームマスター。ゲームマスターとして無責任な態度や危機管理能力の低さから着任当初からチラミに対してはあまり良い感情を抱いておらず、その言動に日々鬱憤が溜まっている状態であり、ギロリの時以上に感情的にチラミに反論し、バッファがジャマ神となった際には悪びれずに面白いと楽観的な態度には珍しく「はぁ!?」と感情を爆発させている。
劇中での動向
黎明編・邂逅編
デザイアグランプリに際立ったアクシデントが起きていないので、ナビゲーターの職務を遂行し、中立的な立場で参加者達を見守っていた。
この時点で既に英寿とは顔見知りであり、プライベートではため口で話していたが、邂逅編終盤にて後述の「ある願い」を英寿がデザ神として叶えることとなるや(その内容が個人的にも運営的にもとんでもないものだったため)「こんな世界は叶えるべきじゃありません!」とゲームマスターに抗議し露骨に嫌がっていた。
謀略編
抗議もむなしく英寿が叶えた「デザイアグランプリの運営者と家族になっている世界」が適用され、勝手に英寿の姉にされてしまった。
さらに、新たに参戦した晴家ウィンにナンパされたり、なぜか自分自身まで迷宮脱出ゲームに巻き込まれたりと、とにかく散々な目に遭い続ける。
その一方、デザイアグランプリを存続させるためとはいえ、ギロリとウィンが英寿の脱落を画策することは快く思っておらず、何度も苦言を呈したが聞き入れてもらえなかった。
そして16話では、何が何でも英寿を排除したいギロリがデザ神決定戦「キツネ狩り」を強行。ルール違反であるはずのライダーバトルを奨励するどころか、ウィンを捨て駒にしてまで英寿を退場させようとしたギロリに「ライダー同士が戦うなんてルール違反です!」と激しく非難する。それでもなお考えを変えないギロリに失望したのか、負傷した英寿の手当てと差し入れを密かに行う形で彼を支援した。なおその際、英寿からミツメの存在について聞かれた時は言葉を詰まらせており、何かを知っている様子だったが…?
乖離編・慟哭編
新たにゲームマスターに就任したチラミの元でナビゲーターを行うが、チラミはデザイアグランプリを盛り上げるなら手段を選ばないというギロリとは別方向で問題がある人物で、結局彼に振り回されることに。そしてチラミがジャマト陣営への対処を怠った末にあろうことかヴィジョンドライバーを奪われたことで、ゲームが続行不能となり、自身もナビゲーターとしての役割をできなくなってしまった。さらに、チラミがナッジスパロウのIDコアをベロバに横流ししたと疑惑を抱き、厳しく追及したがはぐらかされてしまう。後に「嘘泣きは止めてください。ついこの間まで、スリルとか刺激とか言っていたくせに」と呆れていたことから、内心では相当不満が溜まっていた模様。
結局その後のジャマトグランプリ開催中は運営側の人間としてできることがほとんど無かったためか事態の行く末を見ている事しかできず、祢音の「ある秘密」が暴露されてしまった際にはその様子に心を痛めつつも、目を背けないようチラミに諭され、ナビゲーターとして彼女の選択を見届けた。
そんな中、運営がデザイアグランプリを中止し、引き上げることを決定。これに対しては「もう少しこの時代を観ていたかった。」と未練を感じさせる呟きが見られた。
ギーツエクストラ
- 仮面ライダーパンクジャック
番外編でも変わらずナビゲーターを務めており、デザイアグランプリを棄権したことで友人のヒロキがミュージシャンとしての情熱を失ったことについてウィンに問い詰められた際には背を向けながらも、複雑な表情を浮かべながら、「脱落者の想いは別の誰かの幸せに還元される、そうやって世界中の幸せが廻っている」という現実的ながらも残酷な言葉を残している。
- ギーツエクストラ 緊急特番 蔵出し!デザグラスペシャル
ジーンや各ライダーのサポーターと一緒に尺の都合でカットされたものを紹介してる第17話のデザスター編第1話ツムリとチラミのやり取りなど色々と勿体無いと尺の都合で本編放送されてないことを祥次郎ぉぉぉぉぉ!!!とケケラと手紙キューンと一緒にギーツメイン監督の中澤祥次郎に向かって殴りにかかっている。
余談①
- 名前の由来はギロリと合わせて目の動作「目をつむる」ではないかと思われる。
- 1話ラストにて、参加者を再度募るべく一般人から仮面ライダーを招集、その際に参加者の証たるデザイアドライバーとライダーコアIDが入ったビックリミッションボックス001を手渡しながら「おめでとうございます!今日からあなたは仮面ライダーです!」とどこからともなく当選者の前に現れては上記の動作と言動を繰り返すと言うシュールな絵面を展開したことで視聴者に強烈なインパクトを残し、30分後の妖怪縁結びことドンモモタロウになぞらえて「妖怪無差別当選女」なるあだ名がつけられた。
- 1話、放送終了後一部視聴者からは「玩具版デザイアドライバーを買った俺達も参加者か」「デザイアグランプリ参加してきます」「MISSION FAILED」といったネタも出てきていた。
- これを見たファンからは、「前作のライダーヲタクな科学者と話が合いそう」という声や「いつか仮面ライダーに変身してほしい」といった声が散見されている。
- 前者に関しては、『MOVIEバトルロワイヤル』でまさかの共演が実現(ただし両者とも不測の事態による形だが、一応邂逅した)となった。
- 現時点で公式から「変身することはない」と明言されているが、映画を含む外伝作品で変身しないとまでは言われてないので脚本家繋がりの3作前で前例があったことを考えると、映画等でサプライズ的に変身する可能性は残っている。
- なお、演者の青島氏は「変身したくない」らしく、「祢音ちゃんもいるし、(私が)変身する理由を考えるよりは皆に焦点を当てて輝いてほしいかなという思いがあります。」とコメントしていた。
- 結果的に、昨今の主要登場人物のほとんどが変身する流れの中、逆に変身せずに最後まであくまでナビゲーターとしての立場を貫いたキャラクター性や、作品や他のキャラに対する配慮の考えを明かした青島氏に対して高評価の声が多く、「ツムリは変身しないキャラだからこその良さがあった」という意見も多数見られた。
- OPのラストにツムリが英寿にマグナムシューター40Xを向けるという不穏なシーンが挿入されている。
- ···のだが、第10話以降は『英寿の世界で姉ポジションを強要されて不満が爆発したツムリ』『家庭崩壊』と視聴者にネタにされてしまった。
だが48話の予告で遂に...。
- 赤いきつねとのコラボ企画CMにて彼女単独にスポットが当たったCMが放送され、現時点ではライダーでもないのに専用ハッシュタグ「白いツムリ」もできた。
慕情編以降の活躍
道長によって新たに作り変えられた世界で、英寿は行方不明扱いとなり、1週間が経過していた。
バッファの前に次々と二度と変身できなくなるプレイヤー/仮面ライダーたちの姿を目の当たりにし、さらに「デザイアグランプリは必要ない!」と主張する道長の言葉を聞いたことで、自身の存在意義に苦悩したツムリはついに彼の名前を呼び、助けを呼んだ。
その時、彼女の願いに呼応するかのように荘厳な鐘の音と共に英寿が復活。手元にあったギーツのIDコアは無くなっており、突然の出来事に彼女自身も困惑していた。
しかし、スエルだけはこの力に勘づいたようで、「創世の女神は破壊と再生を繰り返す…。」「ようやく目覚めたようだな…、ツムリ…!」と呟いていた。
その後はスエルの始めたデザイアロワイヤルの行く末を見守りつつ、ニラムの命を受けたウィンとともに英寿の出自を探るなどしていた。
だがそんな中、スエルがグランドエンドの決行を宣言。創世の女神が喪われる事態が目前に迫りつつある中、第38話にて彼女にまつわる驚愕の事実が判明する。
彼女の正体、それは創世の女神の力を模倣して発現できるようデザインされた人物であり、いずれ新たな創世の女神となる存在。
そもそも創世の女神とは先代ナビゲーターのミツメが三日三晩「子が欲しい」と願い続けたことで偶然発現させた「世界を改変する力」に目を付けたスエルが、彼女を石像へと変化させ生み出したもの。
幾多のデザ神たちの願いを叶え続けた女神の力はもはや限界を迎えつつあったが、デザイアグランプリの終焉を良しとしないスエルはこの事実を前に、既に対策を打っていた。
その対策とは、女神の力の模倣。それが可能なようにデザインされ生み出された人物、それこそがツムリだったのである。
そしてスエルはこの事実を運営幹部にすら知らせぬまま、文字通り「ミツメの後継」である彼女に幾度となくナビゲーターを務めさせた。その身に宿る「女神の力」がやがて発現する、その時のために。
なお、この事実を知った彼女は驚きこそしたものの、未来人としては珍しくない「最初から人生を設計された存在であること」自体にはそこまで動揺はしておらず、むしろミツメの純粋な願いをどこまでも冒涜する形で女神の力が利用され続ける事実のほうにショックを受けていた。
その後、グランドエンドによって創世の女神は消滅。さらに英寿が創世の力に目覚め、これを無視できない脅威とした運営が対抗手段を欲したことで、彼女が新たな創世の女神に変化させられる危険性はより一層高まることとなった。それを示すかのように、新たなゲームマスターが未来から派遣されているが…。
なお、当のツムリは「自身の願いを叶えるために必要」とする英寿の意思によりグランドエンドの後も現代に留められ、彼が始めたデザイアグランプリにウィンともども協力することに。
ちなみに、彼女なりにミツメについて思うところあったためか英寿への協力は惜しんでいないが、以前彼が叶えた願いはこの時点でも有効だったため相変わらず「姉」扱いされており、さすがにこれには「そういえばまだ続いていましたね、その関係…」とかなり呆れ気味の様子を見せていた。
第40話では、人体に寄生する新たなジャマト撲滅のために再び仮面ライダーとして戦う決意を固めた道長と景和にドライバーとコアID、ニンジャとゾンビのバックルをそれぞれ与えた。
しかし、ベロバとケケラ、大智の策略により2人が最大の「不幸」と「絶望」の淵に叩き落とされた様を見て、「これはあまりにも…。」と呟いた。
第41話では、ウィンから運営側の目的を聞かされたことで更なる厳戒態勢を取ることになり、英寿と変装用の服の購入を目的にショッピングに行ったが、そこでジットに見つかってしまい、英寿とウィンがジットと交戦している隙に自身は景和に連れて行かれてしまった。
唯一の肉親だった姉・桜井沙羅を失い行き場のない悲しみと怒りを吐露する景和に対しては前述のこともあり、同情の眼差しを向けて「あなたにも幸せになれる世界があるはずです」と声をかけるが、突然景和から「俺に力をくれよ!誰にも負けない力を…!世界を守れる力を!」と頼まれ、彼の要求を呑む形で再び願い、新たなバックルを生み出した。それが復讐の刃として利用されることも知らず…。
第42話では、そのまま景和の手によって捕縛された上、彼の手によってジットに身柄を引き渡された。そして、ヴィジョンドライバーの力で第2の創世の女神へと変化させられそうになるものの、最後の力でその力に抗い、完全な女神化は阻止。
しかし、その代償として自我もほぼ消滅、ジットに脅されながら景和の願いを叶えていた。なお、創世の力が不完全な上に女神へ覚醒することをツムリが拒否したためかミツメと違い無尽蔵に願いは叶えられないらしく、ジットもグランドエンドを行えずタイクーンやベロバ達を利用してギーツを打倒する路線に切り替えていくこととなる。
なお、女神になる儀式の後遺症で外見も変化しており、長い黒髪は白く変色してしまい、服装も白いドレスへと変化していた。
第43話では、どこかの建物で鎖に繋がれたまま放置されていた。
続く第44話でも拘束された状態で、彼女を絶望させ完全に女神へ変えようと目論むジットに散々煽られていたものの、英寿の夢を信じることで何とか自我を維持していた。
その後、ジットに「家族を蘇らせる。後はどうでもいい。」という願いを語った景和に唖然としながらも、「貴方はその願いで本当に幸せになれるのですか?」と問い質した。それに対し景和は「幸せになれるよ!」と返すも、「じゃあなんでそんな悲しい目をしているのですか?」と景和の心の葛藤を見透かしたかのように答えたが、「俺自身の世界が平和じゃなきゃ、意味が無いんだよ……!」と返された。
そんな中、第45話にて、景和と戦うこととなった英寿の最期を見せ彼女を絶望させようとしたジットが二人の元へ彼女を連行しようと手錠を外したのだが、その隙を狙いウィンが突入したことで逃走に成功。英寿の元へ向かい、彼と戦う景和に対して「幸せを願う気持ちは同じなのに、なぜあなた達が戦わなければならないのか」と問う。
なおも英寿を信じきれない景和が武刃を振りかざし、それを止めに行こうとした直後、彼女と英寿の持つ二つの創世の力が反応。ツムリが持つ創世の力が英寿に引き継がれ、英寿が白装束の白髪姿へ変貌すると同時に彼女の姿も元に戻る。その後はギーツⅨに変身して世界を作り替える英寿の姿を景和とともに見守った。
英寿が作り替えた元の世界では、自身の創世の力
を取り込み自身に代わって創世の神になろうとしている英寿の身を案じながらも、祢音、道長らへの支援を以前と変わらず行っている。
だが、第45話での拘束時に彼女が流していた涙は、どういうわけかジットに回収されており、さらに第46話では、ジットの手によりその涙の結晶から黒装束に身を包んだ彼女とよく似た人物が誕生していた。
そして、第48話のラストでは突如マグナムシューター40Xを携えて英寿の前に姿を現し、その銃口を彼に向けて発砲。その直前に「この時を待っていました…ごめんなさい。英寿」と意味深な言葉を残していた。
最終話にてその真実が判明。黒いツムリと元が同一だったこともあり、彼女に意識を乗っ取られていた。
自分の知らない間に目の前に英寿が倒れている様を見た彼女は動揺。すぐに彼の元に駆け寄り謝罪するが、英寿は「覚悟はできていた」と返し、最後に「もう行かなきゃな」と残してどこかへ去っていった。
その後、スエルを打倒し「真の創世の神」となった英寿が作り替えた「誰もが幸せになれる世界」で彼が祀られている神社の巫女として働いていた。その神社を訪れたジーンから再び死者の出ない「幸せなデザグラ」のナビゲーターになるよう誘いを受けたことで快く了承した。
このようにして、彼女は「第2の創世の女神」としての定められていた運命を壊し、幸せな生活を送った。
本編後の活躍
『4人のエースと黒狐』
英寿がメラとメロの策略により4人に分裂してしまったため、その対処のためにデザイア神殿から無人島に降り立った(しかし、世界観に抗うことはできず着地した瞬間服が破けあちこちがボロボロに)。無人島に漂着していた運の英寿に遭遇できたのはいいものの、その直後水着ジャマト、海賊ジャマトの襲撃を受けピンチに陥る。しかし我那覇冴のおかげでなんとか危機を脱した。
その後、冴とともに英寿が分裂した原因について話していたが、その最中オパビニアジャマトが出現。彼女の制止も虚しく大事な食料を取りに行った運の英寿はオパビニアジャマトに吸収されてしまった。
その後、ジャマト神殿にてメラとメロの素性を景和達に話し、景和が出会った???の英寿がどのような存在なのかを怪訝そうに見ていた。???の英寿が自ら戦線に出ようとした際には景和から戦闘力が全くなく弱いということを聞いていたため必死に制止し縄で縛り付けていたが、丹波一徹の説得により渋々彼を解放した。
その後、心の英寿の勇姿をデザイア神殿内で見守っていたものの、メラが変身した仮面ライダークロスギーツの必殺技「ダークネスブーストタイム」を受け、世界が消滅。
クロスギーツによって滅亡した世界で、ツムリは???の英寿を起こし、自身が皆の願いによって生き残ったことを告げる。
そして、その願いと想いが形になったとあるバックルと、一徹がガッチャードから託されたブランクライドケミーカードを渡した。
「……知ってるよ」
そのアイテムが仲間の想いを体現した新たなギーツ誕生のきっかけとなる…。
『最強ケミー★ガッチャ大作戦』
ジャマト出現に際し、英寿や景和、祢音、道長を招集させ、対処を依頼。その過程で一ノ瀬宝太郎ら錬金アカデミーの面々と黒鋼スパナに出会う。
その後、クロスウィザードの能力でケミーにされてしまった景和、祢音、道長の3人を元に戻すべくクロスウィザードの提案に乗る羽目になり、錬金アカデミーの面々と英寿たちをタッグとして「最強ケミー捕獲ゲーム」の開催を宣言した。
『ジャマト・アウェイキング』
大智に連絡を取り新種のジャマトが現れた事に驚愕している。
その後、復活したベロバ経由でニラムの言伝が伝わったことでゴッドジャマトの存在を把握。景和達に事態の収束を依頼した。
『仮面ライダーアウトサイダーズ』
以前神社にて"ある願い事"を書いた檀黎斗の真意を探るため接触。この時点で彼の人間時代の悪行を把握していたが、黎斗からは「時代遅れの情報」と一蹴された。
その後、黎斗と仮面ライダーゼインの対決を見届け、彼の狙いを知り、ヒューマギアとしての最期を看取った。
その後、仮面ライダーゼロスリーと対話し、黎斗にも「誰もが幸せになれる世界」の一人であってほしいという願いを吐露する。その想いと彼女の涙から僅かに残っていたと思われる創世の力をラーニングしたゼロスリーが転生した黎斗を創造したことに驚き、彼の願いである「子宝に恵まれる」が【自身の才能を継承した、新たな転生体の創造】であったことを理解し、騙されていたことに対して不服そうにしたものの彼の幸せを受け入れた。
余談②
- 前任のナビゲーターであるミツメが創世の女神であることが明らかとなったため、視聴者の間では「今の創世の女神(=ミツメ)が使い物にならなくなったら、次はツムリが創世の女神になるんじゃないか?」といった心配の声が相次いでいたが、その推測は概ね当たっていたことが第38話で明らかになった。
- だが、この視聴者による心配そのものは英寿たちによるDGP運営の打倒により防がれたことで杞憂に終わった。
- 『4人のエースと黒狐』では日傘を落下傘代わりにして無人島に降下しており、公式からも「そんなことできたんかい」とツッコミが飛んでいた。
関連タグ
仮面ライダーギーツ デザイアグランプリ ライダーヒロイン ナビゲーター
- 神崎士郎:強制的に戦いに参加させる立ち回りが類似。ただし、士郎はゲームマスターであるため、どちらかと言うと立場はギロリの方が似ている。
- ポッピーピポパポ、イズ(仮面ライダーゼロワン):脚本家が同じ作品のヒロイン繋がり。どちらも主人公をナビゲートする存在かつ人外ヒロインである(同時に1度退場経験がある)。ツムリもプレイヤーを導き、どこか無機質さを感じさせる振舞いをしているが…?後者に関しては独断で主人公に再度仮面ライダーになるお膳立てをした点が共通(ツムリは英寿の願いに沿ってという違いがあるが)。
- ウォズ:唐突に主人公の周りに現れるキャラ繋がり(慣れるにつれて良いように使われた)。ドライバーを主人公に渡したのも彼。
- ツクヨミ:秘められた力を持つ未来人繋がり。なお、その力は本作では仮面ライダーリガドΩが同じ系統の力を使った。
- ソフィア:大いなる存在の模倣として創造された人物繋がり。
ライダーヒロインの系譜