メロ(仮面ライダーギーツ)
めろ
- 第45話「創世Ⅶ:願いのゆくえ」
異次元ゲートをジットが開いたことで、それに紛れ込む形で現代に侵入。世紀末ゲーム最終戦として行われていたギーツⅨとブジンソードの決闘をクロスギーツに変身した状態のメラとともに見物し、「滑稽ねぇ…この世界の終わりはもう決まってるのに…」と呟き、嘲笑った。
しかし、浮世英寿の創世の力を目の当たりにしたことで「案外侮れないのね、ギーツって…」と呟き、興奮していた。
相方・メラの世界滅亡をすぐ隣で一緒に満喫している、倫理観の壊れた狂人。
実行役のメラに対して彼女は盛り上げ担当で、現代のスマホによく似た通信端末で彼が変身する仮面ライダークロスギーツの戦いや、彼に敗れた者を撮って配信し続ける。
メラのやることなすことすべてを「かっこいい~」「メロメロ~」と全肯定し続けるさまは頭のゆるい彼女そのもの。
反面、娯楽に飽きるのも早く、ある意味メラよりも欲望に正直。メラも彼女の気を引くために行動していた節があるあたり、魔性の女なのかもしれない。
Who is Mero?
彼女は元々未来の神話系ドキュメンタリー番組『ミソロジー・リポート』のADとしてスエルと同等の権力を持つ何者かにデザインされたフウという女性だった。つまり、出自自体はツムリ、ジットと同じである(この時の容姿は丸眼鏡にそばかすという地味なものである)。
その後、メラと出会ったことで彼に影響される形でその性格及び思考も歪んでいった。
元々神話系ドキュメンタリー番組のADとして働いていたこともあり、神話に関する情報に精通しており、映画本編開始時点でメラとともにスサノオを殺害している。また、彼女が目をつけた神話の中には『仮面ライダー鎧武』の世界もあり、下手すれば始まりの男が狙われていた可能性も大いにあり得た(なお、神話の中に『鎧武』の世界があったのはメタ的に言うと、『鎧武』のプロデューサーが『ギーツ』と同じ武部直美氏であるため)。
4人のエースと黒狐
突如英寿たちの世界にジャマト世界樹を作り、オパビニアジャマトと大量のジャマト軍団を送り込みそれらと闘っている仮面ライダーたちをメラとともに観戦。
しかしギーツⅨが世界樹を破壊しようとブーストナインビクトリーを打ち込んだため一時困惑するも、この事態に一切動じることなく、リセットボタンを押し、世界を4つに分けるとともに英寿を運・知恵・力・???の4つの人格に分け、それぞれの世界に配置したメラの采配に感激していた。
その後は世界滅亡ゲームの開催を全世界に発信。オパビニアジャマトを使って、運・知恵・力の三人の英寿を捕まえる。これらの英寿の3つの要素を利用し、新たにXギーツレイズバックルを生み出したメラに「レアキャラってもう一人居なかったっけ?ソイツは捕まえなくていいの?」と指摘するが、「力・知恵・運が揃ってるんだ!後は搾り滓みたいなモンだろ!」と返される。絶対的な自信を持つメラを信用してか、メラが使用したフルーツ絞り器に付いていた果肉の残りかすを指で掬いとって舐めた。
その後は仮面ライダークロスギーツに変身したメラとともにライダーたちが敗北する様、Xギーツビクトリーによって世界が滅亡していく様を配信した。
世界を壊滅状態にしたことで、メラとともに次のターゲットを探している所に、「滅ぶのはお前らの方だ!」と仲間とオーディエンスの願いを心に宿した英寿が現れ、仮面ライダーギーツワンネスへと奇跡の変身を遂げ、メラが変身したクロスギーツと交戦。
ギーツワンネスとクロスギーツの戦いを配信しながら観戦。
しかし、最初は両者ともに互角の死闘を繰り広げ、若干優勢であったメラが次第に圧倒されていき、冷静さを失っていく様を目撃したことで、「だっさ」と見限り、「デカくなれば勝てるんじゃない?」と吐き捨てて、システムコンソールを勝手に操作しクロスギーツを巨大化させてアジトから逃走。
二人が戦っている間に『"神殺し"殺しのメロ』として独立を目論見、アジトの起爆スイッチを押してギーツワンネスとクロスギーツをまとめて爆殺しようとするも、外で待機していたツムリにドロップキックされ、あっさり撃破された。
メラも英寿達の諦めない心の力によって撃破されてしまい、未来へ強制送還された。
なお、送還後の動向は明言されていない。もっとも、劇中で登場した他の未来人と同様に悲惨な末路を辿った可能性が高い。
- 演者の工藤氏は、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』で、早見初美花/ルパンイエローを演じており、仮面ライダー作品への出演は本作が初となる。
- 本作を担当した中澤監督は『ルパパト』でも監督として参加しており、初美花と似た性格ではあるが差別化して撮影を行ったとパンフレットのインタビューで語っている。