早見初美花
はやみうみか
「うるさい!アンタなんかクシャクシャのポイだよ!」
後述の事件が起きる本編開始1年前までは、琥珀ヶ丘女子高校に通っていた。
「妹キャラ」でマイペースだが、意外としっかり者。
「ビストロ・ジュレ」ではウェイトレスとして働いている(透真の「ならお前が作ったらどうだ?」というセリフに黙りこんだ事から、調理はあまりできない模様)。
「おけおけ」「セフセフ」など、2文字を繰り返すノリの軽い口調が特徴。
家族構成は父・早見豪と母の三人家族。
幼少時代からフリルやレースといったカワイイものや装飾が大好きな今どきのオシャレっ子(実際彼女の快盗衣装も魁利や透真と比べてかなり凝ったデザイン)だったが、周りからは「変な格好」「変わった子」呼ばわりされて孤独な日々を送っていた。
そんな中、初美花の好みを否定せずに受け入れてくれたのが幼馴染の一ノ瀬詩穂であり、初美花もまた彼女を「詩穂ちん」とあだ名で呼ぶ程に大切に思っていた。
だが本編開始の1年前…魁利や透真があるギャングラー怪人によって大切な人を失ったのと同じ日に事件は起きる。
その日の学校帰り、初美花は詩穂が描いたマンガの受賞をお祝いしようとしていたが、咄嗟に「危ない!」と叫んだ詩穂に突き飛ばされ………振り向いた初美花が見たのは自分を庇って氷漬けになった詩穂の姿と、更にその氷が粉々に砕け散る瞬間だった。
そして絶望に打ちひしがれた初美花は、その直後に現れたコグレの誘いに乗り、ルパンレンジャーに加入。
魁利・透真と共に「失ったものを必ず取り戻す」と誓い、高校を中退して「ビストロ・ジュレ」で働き始めた(なおこの事件は世間では異世界犯罪者集団ギャングラーの仕業とは知られておらず、国際警察も「女子高生大量失踪事件」としか認識していない)。
なお、その事について父親の豪からは反対されていたが、母親はすんなり賛成している。
そんな理由からルパンコレクションの奪還で親友を取り戻すことを最優先に考えており、他の二人と比べてギャングラーへの復讐心は希薄でパトレンジャーに対する対抗心も薄く、時には助け舟を出すこともある。
だが猛アタックを仕掛けてくる陽川咲也の事は迷惑がっており、魁利達を助けるための囮にしてしまった詫びと二人からのアドバイスで(渋々)素直な態度をとった所、まさかのガチ惚れされてしまうという憂き目にあってしまった。しかし、#15にて重傷を負いながらも人々の為に立ち上がる警察官としての彼の矜持を目の当たりにしてからは、同話で無茶をさせまいと咲也が来る前にギャングラーを倒そうと焦るなど、見解も変わったようで物憂げな態度も取らなくなり、次第に物腰も柔らかくなっていった。
またルパンレッドがグッドストライカーを必殺技に使用しようとした際、自分たちもパトレンジャーのように融合させられると思い込んで「やだやだ、怖い、帰る!」と一人だけ逃げ出そうとするなど天然の気がある(というか心根が純粋すぎる)らしく、時々トンチンカンな言動をしては魁利にツッコまれている。
一方、『大事な人を失った』というトラウマが三人の中では特に強いようで、#7で魁利達がメルグ・アリータに呑み込まれてしまった時は、『あの日』の出来事がフラッシュバックして動けなくなってしまう。
また『周りに助けてもらってばかりの自分』にもコンプレックスがあるような描写もあったが、コグレの励ましと助言で立ち直った。
ただ、『大切な人を取り戻したい』と言う思いは仲間と同じく強いものの、兄へのコンプレックスがある魁利や婚約者が戻ってこないかもしれないという悲観を持っている透真と比べて心の屈折は少ない。
それ故に、『人を信じない』姿勢の快盗ながら『人を信じたい』気持ちも諦めきれない矛盾を抱えている。簡単に言えば心の本質が陽側で咲也に近い。
ルパンレンジャーのメンバーではあるが、本質的にはパトレンジャーに近いメンタリティの持ち主なのである。
彼女の名前には夜を連想させる単語『闇』が入っているが、ストレートに漢字が挿入された他の二人と違い当て字(早見=は“やみ”)になっているのは、仲間に合わせる形で影を無理に作っている彼女の本質を暗喩しているとも推測できる。
OPには「両戦隊のメンバー(変身前)が互いに逆方向からやってきてすれ違う」というワンカットがあるが、その時何故か彼女だけ後ろ向きで、パトレンジャーの方を見ながら他の二人と同じ方向に後ろ歩きしていくという不思議な事になっている。これは、初美花の本質がルパンレンジャーよりもパトレンジャーに近いことを意味している。
演者の工藤はモーニング娘。を前年の12月に卒業したばかり(時期的に、オーディションは卒業発表後、グループ在籍中に受けていたと思われる)。
中学生の時に戦隊ヒロインになりたい旨をハロプロの先輩であり、仮面ライダーなでしこでもある真野恵里菜に言ったところ「5年後くらいになれるんじゃない?」と言われたらしく、実際に5年後の18歳で夢を叶える事となった。
アイドル出身者あるいは(戦隊出演時点で)現役アイドルによる戦隊ヒロインは前例があるものの、ハロプロ出身者では初である(ヒロインに限らなければ劇場版の特命戦隊ゴーバスターズにてエネたんの声を辻希美が担当している)。
初美花のキャラは「妹系のキャピキャピした面のある少女」であり、これまでと違うキャラを演じるにあたって参考にしたのは、娘。に在籍していた時のリーダー道重さゆみであったといい、本作クランクイン時にはすでに卒業してソロ活動を行なっていた道重のライブを見て研究していた。(参照)
#17では初美花が夢の世界に囚われた圭一郎を救うため歌を披露するシーンがあり、ここで工藤のモーニング娘。時代に培われた歌唱力が存分に発揮された。また、同話では同じく囚われた咲也が初美花の写真集を手にし文字通り夢中になっているシーンがあるが、これも工藤が元アイドルであることに因んだネタと思われる。
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はじまりの日
時期を見てタグを編集します。 今回はルパパトの物語が始まるより前の時間のお話。ジュレの3人の出会いと、圭一郎とつかさの訓練生時代のお話です。どこにも咲也が入る要素がありませんでした・・・ごめんなさい。 9話を見て心がザワザワしているので(大好きな魁利の回だったし)そこもまた書きたいですが、ザワザワすぎてまとまりませんので、まずはこちらを。 前作に対するたくさんの評価、ブクマ、コメント等ありがとうございます。本当に嬉しいです。8,034文字pixiv小説作品 今までも、これからも
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Remember Me
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本編とは全く関係ないのでダメな方はスルーしてください。 今回は初美→←魁ってかんじです。 ただ、魁利と初美花がキスしてるだけの話なんでなんでも許せる方はご覧ください。 ルパレン毎回面白いし格好いいしでラブ多めでめっちゃたのしいです。 初美花は一体どっちと公式になるんだろ?どっちもいいってぐらいみんな可愛くて大好きだよ。2,685文字pixiv小説作品- 戦隊健全創作
初美花 in WONDERLAND(あるいは7時台の冒険)
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怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーの初の小説です! 本編最終話の展開を、途中の部分丸々完全無視して、『もしも』の世界線で作りました。 後半は、作者がノエル推しなのでノエルと、ルパンレンジャーの3人しか出てきません。 あと、初めてルパパトの小説書くので、口調とか違ってたらごめんなさい。 視点は主にノエルで、ほんの少し魁利くん、最後は三人称視点です。 あと、つかささんと咲也くんほとんど話しませんご了承ください。 ほんの少しネタバレ注意…?4,224文字pixiv小説作品