「ボク、褒められると伸びるタイプです!」
「構いません!守らなきゃいけないのはボクの立場じゃない!みんなの笑顔です!」
演:横山涼
概要
パトレン2号の変身者。圭一郎とつかさの後輩で組織内ではジムを除いて一番の下っ端。かつて国際警察日本支部に所属していた東雲悟の欠員補充として配属された。
人物
明るく素直な後輩系男子で「褒められると伸びるタイプ」と自認する。GSPOのパトカーの運転は主に彼が務めており、#35では巨大化したドリューン・サンブが地中から飛び出してきた影響から降ってきた瓦礫を避けるためにカースタントばりのドライビングも披露している。
厳しい訓練を積んだ戦力部隊に所属しているだけあって実力はあるのだが、ノリが軽いお調子者のためドジを踏んでしまうことも多少ある。
経歴が浅い上につい余計な一言を言っては圭一郎に叱られており、#6では圭一郎とつかさの喧嘩から早々に逃げ出してビストロ・ジュレにやって来た際、うっかり捜査内容を喋りそうになった(寸前で堪えたが)。
ナンパで女子好きな一面もあり、 国際警察に入隊したのも「モテたいから」という呆れた理由からだった(ただし、後述の通り尻が軽いわけではなく、惚れた相手に対してはむしろ一本気な面が窺える)が、訓練の中で圭一郎とつかさの姿を見て二人に憧れを抱き、少しでも追いつけるようになりたいという思いから過酷な訓練を頑張っていた。
戦力部隊として戦っている現在の姿からは想像もつかないが訓練生時代の成績は下から数えた方が早かったらしい。
チャラい振る舞いに隠れがちではあるが、圭一郎やつかさに励まされたこと以上に、簡単には折れない信念を持った努力家こそが彼の本質であるといえる。
#19ではスダル・ウルキューに嵌められて謹慎処分を言い渡されながらも保身よりも警官としての使命を優先し自身の立場を犠牲にしてクビ覚悟で現場に出るなど彼の信念の強さが窺える。
射撃の名手であり、#3ではナメーロの罠にはまって身動きできない状態で地面に落ちていたパトメガボーを撃って右腕を拘束していた粘液を破壊し、更には仲間に一切弾を当てずに救出するという芸当を見せた。
また、♯36では怪人にうっかりを誘発するデバフをかけられながらもバイカー撃退砲で遠方の起爆装置を一発で撃ち抜く神業も見せた。
ルパンレンジャーに対しては割と好意的だが、警察の任務として銃を向ける事もある。
3人の中で唯一隊員服の襟をきちんと止めずに半開きの状態にしており、#19では審議官の梁上信太からその事を注意されている。
コメディリリーフとして
お調子者でノリが軽く、なおかつちょっとやそっとの失敗ではめげないという性格故か、コメディチックなエピソードでの出番が多い。
そのほとんどでギャングラーの被害に遭っており、
- 性転換させられる(一応、圭一郎やつかさもやられた)
- 敵怪人に操られてお偉いさんにスープをぶちまけた挙句に同僚や上司をぶん殴る暴挙に出てクビ宣告を食らう(結果は謹慎処分で後に撤回)
- 恥ずかしい格好で踊らされた上に高額な月謝をぼったくられる(with.透真)
- うっかり行動を誘発させられ圭一郎にお茶をぶっかける
- チキンさえ買えば買い出し終わりという段階でチキンを目の仇にするギャングラーに遭遇
…等、一つひとつは笑えるが積み重ねるとその被害総数はシャレにならない。
前述の「褒められると伸びる」性格だが、逆につけ上がりすぎて変なスイッチが入ってしまう部分もあり、そこをギャングラーに利用されることも多い(特にピョードルには最初から最後まで踊らされっぱなしだった)。
ただしピッチ・コックのエピソードでは女体化を通じて変な自信を付け、圭一郎を逆壁ドン&顎クイして戦かせた上に『乙女の勘』で擬態していた人物を見抜いており、一概に短所と言いきれないところもある。
またそれまでほとんど接点のなかったルパンレンジャーの透真とピョードルの一件以来会話するようになったので、あながち悪いことばかりでもない。
初美花との恋の行方…?
#3終盤でビストロ・ジュレに再来店した際に初美花に一目惚れしたのをきっかけに度々初美花へアプローチをかけるようになった。
- #7
しつこくデートに誘おうとした上に自分の携帯番号を一方的に押し付けており、つかさに咎められても「可愛い子とは仲良くなりたいじゃないすかぁ~♪」と言ってのけている(つかさ「あれは他でも声かけまくっているな…」圭一郎「ふしだらな!!」)。
だが(メルグ・アリータを待ち伏せする為の作戦とは言え)初美花からデートに誘われた際は勝負服と思しきスーツ姿で出陣し、直後のメルグとの戦闘では「デートの邪魔をしやがって!」と大人気なくガチギレする等、割と本気だった様子も垣間見えている。
そして事件解決後、ジュレに来店した際魁利と透真のアドバイスで(渋々)素直に謝罪した初美花に完全に堕ちた。
「やばい…!かわいいプラスめちゃくちゃいい子だ!」
「久々にガチ恋来ちゃいましたっ!♪」
そのため#8ではビストロ・ジュレの店員が快盗ではないのかと疑うつかさに対して「快盗のはずがないです!」とムキになるほどに擁護しており、初美花が快盗ではないことを証明するためにビストロ・ジュレに対する囮捜査を考案している。
- #22
今話にて「いい人ですね」という言葉を女子が男子を遠回しに振る際の台詞と捉えていることが判明(咲也の反応から、「嫌いではないが恋愛対象として見ることはできない」という意味で「いい人ですね」「ずっと友達でいましょう」と言われることが多いタイプなのだと思われる)。
そんな二人の関係を知ったノエルが彼なりに二人の仲を取り持とうと奮闘した…のだが、事件解決後に初美花に「いい人ですね」と言われてしまい(彼女は振る為ではなく本心から言っている)、咲也に泣きつかれたノエルは脱兎の如く逃げ出す羽目になってしまった。
しかしよくあるナンパキャラとは違い、彼は女の子にカッコつけるよりも相手の立場を優先して接する傾向がある。
要するに物腰が兄や父親みたいに無意識でなるらしく、その為に相対した女性の感情が異性と付き合う物から家族と接している物に変わって「いい人ですね」と言う評価になり、結果別れるのが咲也が振られる事の真実らしい。
これは彼が精神面で躓き無く成長して来た事の証なのだが、恋愛面では裏目に出ていて相手から異性として魅力が無いと取られる原因になっている様子。
それでも確実に初美花と仲良くなっていき、初美花自身も「仲良くなってよかった」と言われるように次第に咲也に惹かれるようになったが…
そして…
- #46
前話(#45)でルパンレンジャーの身内が一年前に失踪していた事を知った圭一郎が、これまで快盗との接触で感じた違和感や過去の出来事等とノエルが教えた事を繋ぎ合わせ、ビストロ・ジュレの三人がルパンレンジャーであると推理し仲間達の前で述べた事で国際警察はジュレの三人に対する疑惑を一気に深める。
かつて囮捜査を行い初美花達の無実を確認した(実際は快盗のアリバイ工作に騙されたのだが)咲也はその推理を断固として否定するが、エンビィ・チルダの一件で3人の子供たちの母親として現れた身元不明の人物に目をつけたつかさが怪盗の協力者の存在とアリバイに穴がある事の2つの可能性を示唆。
だがパトレンジャー側がグッドストライカーの能力をすべて把握していない事などから、パズルのピースがまだ揃わない圭一郎とつかさの推理にも、咲也の反論にも決定打がない状態に陥る。
妥協案としてヒルトップ管理官はジュレの三人を国際警察の監視下に置くことを提案するが、ジュレの三人を信じたい咲也はその提案をも遮り、最後の確証を得る為の捜査を自分が行うと嘆願した。
- #47・48
#47では初美花をデートに誘い、退学した理由を率直に聞いた矢先にゴーシュが襲来。
パトレンジャー4人で挑むもゴーシュの圧倒的な強さに敵わず、変身解除まで追い込まれたが、ノエルが自ら囚われの身になる事で窮地を脱した。
続く#48ではゴーシュがノエルを公開処刑すると宣言し、罠と分かっていても救出に向かう。
時を同じくして快盗も現れるが、ドグラニオから「そのマスクは邪魔だな…ちゃんと顔を見せてくれよ」と言われ…遂に快盗自らジュレの三人だと明かした。
当然ながら初美花が本当に快盗だと知った咲也はショックが大きく、その後の巨大実験体(黒)との巨大戦後、何も言わずに去っていくルパンレンジャーを見て泣き崩れるしかなかった…
- #49
国際警察に戻ってきたノエルに掴みかかり「知っていたんですよね?初美花ちゃん達が快盗だって…」「ボクたちが仲良くなるよう仕向けたんですか!?面白がっていたんですか!?」と激昂(ちなみに、これに対するノエルの答えは「快盗と警察が仲良くなれれば素敵だと思ったから(初美花が快盗だということを)黙っていた」だった。咲也の初美花への恋の本気度が垣間見えるシーンである。
その後ドグラニオとの戦闘で負傷した透真・初美花が国際警察に確保され、意識不明となって治療室で眠る初美花に「怖かっただろうな…」と心中を察していた。
余談
彼を演じる横山涼はその後、女子高生の無駄づかいのドラマ版でも警察官の役で出演し、こちらの最終回でもぼったくりにあっている(因みにこの作品、アニメ版にはキャンデリラ役の戸松遥とルカ・ミルフィ役のM・A・Oが出演し、ドラマ版の方にはスーパー戦隊最強バトル!!でM・A・Oと共演したリタ役の浅川梨奈がレギュラー出演していた)。
関連タグ
緑川達也:元城南署の刑事
最上蒼太:同じくナンパ系男子。ピンクが姉御キャラなのも同じ。
イアン・ヨークランド:ナンパ系男子その2。銃撃が得意なのも共通。