最上蒼太
もがみそうた
演:三上真史
普段は飄々とした優男であるが、危機的状況でも折れないメンタルの強さや食えない一面を持つ。
元スパイ。幾つもの企業や国家を崩壊させた経歴があるが、その本質は「命懸けの危険を冒すスリルを味わいたい」という質の悪い願望であった。その後、ある事件(後述)をきっかけに自身が知らぬ間に多くの人々を傷つけていたことや、自分が酔いしれていたスリルには何の価値もないことに気付き、大きなトラウマとなったことでスパイを廃業・ボウケンジャーへと加入した。それ故にスパイ時代の経歴は現在の本人の中で消せない十字架となっている。
上記の経歴の為、第3話ではプレシャス・三国覇剣を手に入れるためならなんでもしたという「ハイパープログラム社」の山谷一正社長(演:井田國彦)を「自分のようになってはいけない」と気にかけていた。なお「スリルを楽しむ心」自体は失われておらず、同回では動体認識攻撃システムや侵入者捕獲シャッターをスコープショット(薬莢と吸盤ワイヤー)で切り抜けた際には「人を助けて救える冒険は楽しい」として笑顔を見せている。
一方で、適性のない者が冒険者になることはよしとしておらず、職を捨ててまで冒険者になろうとした島田浩介(演:坂本真)に対しては冒険者を諦めるよう諭していたが、彼の真摯さや、アクセルラーを取り戻すために海に潜ったことを知って彼を認めるなど、他人の努力は素直に評価するタイプである。
あくまでも『自己満足によるスリル』ではなく、『みんなが幸せに笑える冒険』に価値を見出しているのだ。
メンバーの中では情報収集を担当しており、ノートパソコンを愛用している。知識自体も豊富であり、メイン画像のポーズで「〇〇って知ってる?」の枕詞からプレシャスに纏わる知識を解説するのがお約束。
一方で、裏切り・探り合いが当たり前だったスパイ時代の名残で仲間の情報を収集してしまう悪癖もあり、第8話で菜月からの好感度を下げてしまった事も。おまけにヴリルが自分の姿を真似たために余計に拗れてしまうが、誤解を解くことに成功する(その後自省しPCのデータは削除した)。
女性に優しいフェミニストで、敵である風のシズカにもちょっかいをかけていた(『獣拳戦隊ゲキレンジャーVSボウケンジャー』ではお嫁さんランキング候補になったらしい)。外見や気さくで爽やかな性格も相まって実際にモテるようで、デートしていることも多い。
女性をちゃん付けで呼ぶことが多いが、西堀さくらは「さくらさん」と呼んでいる(性格に加えサブチーフという立場も関係していると思われ、敬語で接することが多い)。
なお、香水の匂いから風のシズカの変装を看破したり(第3話)、クエスターによって記憶を具現化された際には「ミス・サージェスのチカ」(※水着美女)や様々な服装の女性が実体化する(第23話)など割と好色家の様子。ちなみに同回ではボディービルするチーフと真墨の姿まで実体化させている。
しかし、実体化の件に関してはあくまでも心をコントロール出来るが故の芸当であり、どこまで彼が本気で"女好き"であるのかは不明。実際女性の趣味はスパイ時代の相棒兼先輩・鳥羽祐二(演:窪寺昭)が仕込んだものらしく、情報収集に役立てるため後天的に身につけた気質という可能性もある。
プレシャス関連でも女性と絡む事が多く、第13話では怪盗セレネー(演:柳沢なな)のプレシャス探しに協力したり、第38話ではある時、代官山の路地裏で保護した三毛猫がプレシャス「虹色の反物」の力で変身した少女・未夢(演:秦みずほ)の一件で、共に暮らすようになった。
(三毛猫としての)未夢に初めて出会った時にキスしてしまった事からあらぬ疑いをかけられてしまった。
鳥羽が語るところによれば、かつて崩壊させた国家の姫君の姿が目に焼き付いており、これがスパイ稼業をやめるきっかけになったようである。
恐らく、この一件も彼が女性に優しくするきっかけの一つなのだろう。
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