データ
概要
キョウリュウブラックの変身者。
国籍は不明だがクォーターであるらしく、外見通り日本人の血を引いているようである(ただしインタビューにて明かされた脚本担当の三条氏によるキャラ造形のイメージであるため、現段階では公式設定というわけではない)。
人物
キザな口調でマイペースな女好き。登場するたび別の女性といるほどナンパも得意だが、失敗すると悪いことが起きるというジンクスを持つ(アミィや弥生に対しては失敗している)。
元々は考古学者で、超古代文明を研究していた。その際に、当時の相方であったトレジャーハンターの御船士郎(演:海老澤健次)をデーボス軍に殺害されてしまう(後述)。その心の傷は深く、仲間を失う事を恐れるあまり他人と深く関わろうとせず、距離を取るようになってしまった。
復讐のためだけにキョウリュウジャーに加入した後も、最後まで素顔を明かそうとせず、メンバーに馴染もうとしなかったが、ダイゴの手助けにより吹っ切れ、士郎の仇討ちだけではなく、「新しい仲間と共に平和を守る」という意志を固めて、キョウリュウジャーとして戦うことを決意する。
…が、正式参入後もマイペースぶりやおどけた口調は変わらずで生真面目な人物からは誤解を受けやすく毎回違う女性といることで仲間達からの信頼を失いかける場面もあった。
しかし、そういった行動に出てしまうのは単にストレートな表現が苦手だったからなだけで戦いの中で次第に誰よりも仲間思いの熱い男の一面を見せることも多くなっていく。
毎回違っていた女性達も実は悲しい出来事に挫けそうになっていた時にナンパを装った彼に声をかけられた人々であり、傷が癒えるまでの一時的な彼氏役兼相談相手として付き合い彼女達が再び自らの足で歩き出し新たな出会いを見つけられる時が来たら自ら身を引くという彼なりの正義を通した行動でもあったのだった。
キョウリュウジャーになる以前から学者兼トレジャーハンターとして活動していただけあり分析力と生身での戦闘力は高く、シャレたことを言いながらの小技を効かせた頭脳戦やガブリボルバーを使った銃撃はお手の物。最終決戦では自身のガブリボルバーとソウジから借りたガブリボルバーを使った二丁拳銃での戦闘を披露した。
過去のトラウマ
1年前、士郎とともに超古代の秘石を発見した時に、黒マントを羽織ったデーボモンスターに士郎を殺され、秘石も奪われてしまう。
相手の顔はフードに隠れて見えなかったため、その「無敵マント」を纏って出現したデーボ・ドロンボス(ブレイブ4登場)が士郎の仇かと思われたが、実はその「無敵マント」は元々アイガロンの持ち物で、お気に入りの部下であるドロンボスに授けた物。士郎殺しの真犯人はアイガロンだったのである。
ブレイブ16でその真相を知るや怒りで我を忘れてアイガロンに襲い掛かるが、大切なのは今の仲間を守ることと気付いて冷静さを取り戻し、アイガロンを退けて秘石を奪還した。
そしてブレイブ46にて、アイスロンドに追われているアイガロンと鉢合わせ。アイスロンドが自分の仲間を平気で殺そうとしている事やアイガロンが「生ける屍」状態である事を知るとキャンデリラを庇って致命傷を負ったアイガロンの甲冑を破壊し、魂の開放に成功。最期に「人」の心を得た彼の悲しみが込められたトホホークを使い、アイスロンドを倒したのだった。
メンバーとの関係性
ダイゴに対しては、仲間になる前は冷たい態度をとっていたが、正体を明かし、仲間になった後はリーダーとして信頼するようになる。
彼がガブティラ人間になった際には代わりにリーダーとしてキョウリュウジャーを引っ張った。
ふざけた態度を取ることが多いため、生真面目なソウジからは快く思われていなかったが、ブレイブ5で和解。その後は信頼関係を深めていき、息の合ったシーンも多くなる。初期は彼を「グリーンボーイ」と呼んでいたが、ブレイブ5の一件後「ボーイ」と呼ぶようになる。
その後、ブレイブ43で彼の成長した姿を見て「ボーイ呼ばわりもそろそろかな」という台詞を吐き、最終決戦の際に「最後が一緒で嬉しいぜ、ソウジ」と初めて彼を名前で呼んだ。
モデル
ちなみにイアンのモデルとなったのは、ジュラシックパークシリーズの第1作、第2作に登場する数学者イアン・マルコムである。
奇しくもキョウリュウジャーが放送された2013年は、シリーズ第1作が公開された1993年からちょうど20年後であった。
本編後の活躍
第32話に登場。キョウリュウジャー当時はあまり描写のなかった、考古学者としての活躍が描かれている。
とある洞窟にてキョウリュウジャーに関する壁画を調査して、ダグデド・ドゥジャルダン打倒のためのヒントを得ようとしていた。その際に、ジェラミー・ブラシエリと邂逅しており、彼が調査を進めていた壁画から地球とチキューに関するとある事実及び繋がりが判明する。
女好きな性格は相変わらずで、洞窟に迷い込んだヒメノ・ランを口説こうとして軽くあしらわれる。ちなみにリタ・カニスカにはオージャカリバーを突き付けられたため、近づくこともできなかった。
続く第33話の戦闘では頭脳派&射撃スタイル繋がりでヤンマ・ガスト/トンボオージャーと共闘。全く絡みがなかったにもかかわらず息の合った戦いを披露した。
本作にも登場。キングオージャー本編では金髪の姿になっていたが、黒髪に戻ったことで当時に近い装いとなっている。
レッド以外の初期メンバーと同じく最終決戦で本格的な参戦となった。今回は色繋がりでカグラギ・ディボウスキ/ハチオージャーと共闘し、ミノンガン・モウズを撃破した。
余談
御船士郎役の海老澤健次氏は過去に「かっこよすぎる・・・」でお馴染みのゴーオンブラック/石原軍平を演じていた。
演者の斉藤秀翼氏は後に劇場版仮面ライダージオウにてジョウゲン/仮面ライダーザモナス役に出演した為、戦隊と仮面ライダーの両方に出演し、尚且つ両方で変身もした俳優の仲間入りとなった。
なお、『キングオージャー』で客演した際は何故かジョウゲンに似た髪型だった。
関連タグ
リオン=アークランド:名前が似ている&恐竜モチーフ&ブラック戦士。
伊能真墨:7年前に登場した戦隊ブラック。キャストクレジットが2番目であること、戦隊加入前に青い甲冑の敵幹部に仲間を殺された点が共通している。