オージャカリバー!
CV:谷山紀章
概要
王様戦隊の5人が使用する変身アイテムにして、共通装備である長剣。
鍔に配された、メンバー各人のモチーフたる5匹の昆虫を思わせる意匠と木目調のグリップが特徴。この内ギミックのスイッチともなっている前者を操作し、グリップのトリガーを引く事で、変身や必殺技の発動、シュゴッドとの意思疎通・合体等を可能とする。
更に5人の共通装備であるキングズウエポンとも連動機能を備えている。
尚、変身講座動画によれば、この剣の開発者はヤンマ・ガスト。
本来は各国の王が所有するが、ギラはラクレス・ハスティーから強奪する形で入手した。AAAクラスの高精度生体認証が組み込まれているため王の資格を持つ者にしか扱えない物だが、ギラが使うことができた理由は第5話で発覚する。
なおこの生体認証には経緯は不明ながら先代王らのものも記録されており、第49話では現王と血縁関係がない先王2人が王鎧武装している。
そしてシュゴッドに認められた者がオージャカリバーや似たシステムのクモノスレイヤーに触れれば刃の部分が光りだす。
元になった剣として「オージャカリバーZERO」が存在する。
各スイッチ
起動の際には、各昆虫の日本語名に語呂が似た英文が流れる。
中央にあるクワガタの顎を模したレバー型のスイッチで手前に引いて起動する。
起動時の音声は 「Qua God!」 。
メロディは金管楽器。
右側にあるトンボの腹を模したハンドル型のスイッチでグリップ側に180°回転させて起動する。
起動時の音声は 「Tone boy!」 。
メロディはテクノ風。
左端にあるカマキリの鎌を模したリング型のスイッチでグリップ側に引いて起動する。
起動時の音声は 「Come and Kick it!」 。
メロディはエレガントなハープ。
左側にある蝶の羽根を模したスイッチで押し込んで起動する。
起動時の音声は 「Pop it on!」 。
メロディは荘厳なもの。
右端にあるハチの腹を模したボタン型のスイッチで押して起動する。
起動時の音声は 「Hatch it!」 。
メロディは和風の国らしい三味線。
各種機能
変身
各人のモチーフのいずれかの昆虫スイッチを一回操作すると、ベースドラムが鳴り始める。
その後、トンボ→カマキリ→パピヨン→ハチの順に次々操作すると流れている音楽に段々とメロディが追加され豪華になり、同時に刀身が各色に輝き出す。全てを操作後にクワガタを操作する事で王鎧武装、変身が完了する。
今までの戦隊の中でもダントツに手順が多い。
毎回やっていると流石に長過ぎると判断されたのか各々のスイッチの後にクワガタを操作する事で短縮変身が可能。
因みに、刀身の発光色は次に操作するスイッチのガイドになっている(青→黄→紫→白→赤)。
ンコソパの雷電収束モードのリミッターを解除し、そこから通じてシュゴッドから集めたエネルギーを供給することで隠された強化形態の王鎧武装・凌牙一閃への変身が発動する。
この際、事実上の想定外の挙動のためか音声はややエコーとノイズが掛かる。
必殺技
変身後にトリガーを長押しすると「オージャチャージ!」の音声が鳴り、その後に各々のスイッチを3回連続で操作し、再度トリガーを引く事で発動。
「オージャフィニッシュ!」の音声と共に強力な斬撃を放つ。
王鎧武装・凌牙一閃時は9回近く操作することでシュゴッドのパーツを模したエネルギーを叩きつける超必殺技を放つ。
シュゴッド召喚
クワガタのスイッチを長く倒すことで「シュゴーッド!」という音声が鳴り、この状態で各々のスイッチを操作すると、各シュゴッドの召喚ができる。
合体
シュゴッドを召喚後、トリガーを引く事で発動。キングオージャーに合体する。
DX玩具ではトリガー操作後に5つのスイッチのどれかを操作する、または再度トリガーを引く事で合体音声が鳴る。
劇中ではキングオージャーの操縦時はオージャカリバーをマニピュレーターのアームに持ち替える為、特に操作はしない。
立体物
DX版
2022年3月4日に発売。
メモリアル版
プレミアムバンダイ限定として、TV本編と同じ大きめのサイズである大人用の「オージャカリバー -MEMORIAL EDITION-」が2024年11月に発送予定(第2次発送は同年12月予定)。
初期メンバー5人の他、ジェラミー・ブラシエリ(スパイダークモノス)によるナレーションも収録。
開発ブログによると隠しコマンドも搭載される模様である。
キングズウエポンはサイズが合わない為、合体は不可能。また、オージャホルダーも帯刀は不可能。
最終回放送日の2月25日に、外部メモリーカードによる音声追加システムの搭載が明らかとなり、各国王と側近の台詞とBGMを追加する「MEMORIALIZE DATA CARD」の受注が開始した(2024年12月発送予定)。
余談
- 「変身アイテムが武器も兼ねる」要素は3年連続になるが、本作ではその作風に合わせてか、前2作の様な銃では無く剣が採用されている。スーパー戦隊における剣型の変身アイテムとしては、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(2019年-2020年)に登場したガイソーケン以来となる。また、初期メンバーのアイテムとしては『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(2015年-2016年)に登場した忍者一番刀以来となる。
- 前作のこの武器までは黒を紫で表現していたが、本戦隊では初期の段階で黒と紫の戦士が共存する為、黒は紫では無く、白をベースとした表現に変わっている。
- 本作の黒はオレンジをサブカラーとして使用しており、映像上でもソレが散見される。
- CV(システムボイス)には声優・歌手の谷山紀章を起用。前年に続いてシリーズ初参加の声優が手掛ける格好となった。またシリーズとしては初めて変身玩具パッケージにCV担当が表記されるという試みもなされている。
- 変身玩具以外では特命戦隊ゴーバスターズのライオブラスターとタテガミライオーの玩具パッケージにて水木一郎の名前が表記されている。
- また、谷山氏は本作の脚本家である高野水登が好きな作品である『天元突破グレンラガン』にてキタン役を務めていた。
- パピヨンオージャーの物は、剣戟音の1つに昆虫大百科ワンダーライドブックの起動音に類似しているものが使われている。意図しているのであれば昆虫繋がりから来ているのだろう。
- メモリアル版オージャカリバーの音声追加システムが公開されるにあたって、ファンの間では『仮面ライダーセイバー』放送時に発売されたほぼ同一の技術を採用した商品(刀身の模様も酷似している)を思い出した声も多かった。更に言えば『セイバー』とは剣型の変身アイテムを使用する点でも共通している。
関連タグ
ドンブラスター←オージャカリバー→ブンブンチェンジャー/ブンブンブースター
ドンブラスター←オージャカリバー/キングズウエポン→ブンブンハンドル/ブンブンチェンジアックス