概要
本作に登場する巨大戦力の総称で、正式名称は「昆虫型機械生命体守護神シュゴッド」。
かつてチキューを守っていた、虫(昆虫等の節足動物や巻貝等)を機械化したような姿を持つ守護神で、キングオージャー達5つの国の王と協力関係にあり、王者の証であるオージャカリバーを介して意思疎通も可能とする。ただしギラのみオージャカリバーも無しに意思疎通・対話が可能である。
初期から9種11体のシュゴッドの存在が明らかにされており、これらの合体により巨大ロボ「キングオージャー」が完成する。
体内には自らの魂であるシュゴッドソウルが宿っており、本来これがないと動きはしない(ただしゴッドクワガタのみなぜか動かせはできる)。
生物ではあるが同時に機械でもあるため、やろうと思えば外部からの電子制御やシュゴッドソウルへの干渉等で(強引ではあるが)機動自体は可能。
もっとも、これは人間の体に例えるなら外部からの刺激で無理矢理に体を動かしているに過ぎず、当然ながら本来の能力からは程遠い。
コクピットスペースは外骨格のようなマニピュレーター・メカニクスフレームによる操縦形式(シュゴッドソウルは、メカニクスフレームの基部に装着される)となっており、操縦者の動きに合わせて動くが、変身前でも乗り込む自体は可能。
操縦中、オージャカリバーはメカニクスフレームのアームに持つ形となっている。
また通常の生物のように、ある程度の自己修復能力を有している。
尚、彼等シュゴッドが人類に協力している理由は、2000年前から自分達のシュゴッドソウルを強奪・捕食しているバグナラクからの自己防衛を図った利害の一致であると、ジェラミー・ブラシエリにより語られている。
また、第32話においてゴッドコーカサスカブトが獣電戦隊キョウリュウジャーの地球で2000年前に作られたメカである経緯が示唆されているが、
- チキュー人の先祖はゴッドコーカサスカブトに乗って2000年前にやって来た地球人である
- 五大国家の初代国王は「2000年前のバグナラクの侵攻をシュゴッドと共に撃退した英雄」である
これらの事実を突き合わせると、地球人がチキューに降り立った2000年前の時点でシュゴッドが存在した=シュゴッド達も地球由来の存在である可能性が考えられる。
獣電竜は太古の時代、デーボスと戦っていた恐竜達に賢神トリンが機械の体を与えたものであり、シュゴッドもまた同様に昆虫あるいはそれに近しい生命体(百面神官カオスが1億年前に滅ぼしてた別の惑星に暮らしていた「昆虫に似た知的生命体」の可能性あり)を機械化した存在だとも取れるが、果たして真相は……?
一覧
いずれも名称は「ゴッド△△」、ガーディアンウエポンは「ガーディアン▽▽」で統一されている。前者の「△△」は日本語、後者の「▽▽」は英語が原則だが、一部例外あり。
尚、ギラとゴッドクワガタの対話から、シュゴッドにはそれぞれ愛称めいた固有名がある事実が判明しており、シュゴッドと対話できるギラは基本的にそちらの名で呼称する。
王のシュゴッド
かつてバグナラクと戦ったシュゴッドの内、共に戦った5人の英雄との絆が特に強かった5体のシュゴッド。
戦後、英雄達がそれぞれに国を興した際に各国の守護神となった。
クワガタオージャーおよびシュゴッダム国のシュゴッド。キングオージャーのボディ全体を構成する。コクピットは赤色。
トンボオージャーおよびンコソパ国のシュゴッド。キングオージャーの武器「昆虫剣シュゴッドソード」の刀身と羽根を構成する。コクピットは青色。
カマキリオージャーおよびイシャバーナ国のシュゴッド。キングオージャーの右足を構成する。コクピットは黄色。
パピヨンオージャーおよびゴッカン国のシュゴッド。昆虫剣シュゴッドソードの鍔部分と頭部を構成する。コクピットは紫色。
ハチオージャーおよびトウフ国のシュゴッド。キングオージャーの左足を構成する。コクピットはハチオージャーのマスク部分と同じ橙色。
6人目の王であるスパイダークモノスのシュゴッド。単独でタランチュラナイトに変形できる。コクピットは白色。
三大守護神
伝説のシュゴッドとも呼ばれている圧倒的な力を持ったシュゴッド。レジェンドキングオージャーを構成するパーツとなる。コクピットは緑(正確には黄緑)色。
尚、謎の関係にもなっている。
詳しくは該当記事まで。
その他のシュゴッド
×2と表記されている個体は同形が2体存在する。テントウ・クモ・アリのコクピットの色は水色である。
赤い小型のテントウムシのシュゴッド。キングオージャーの手甲を構成する(ちなみに右腕側がテテ、左腕側がトト)。
銀と赤の色違い二体からなる小型の蜘蛛のシュゴッド。それぞれキングオージャーの胸部アーマーと腰部アーマーを構成する(ちなみに銀色の方がクーモ、赤い方がクモモ)。
小型の蟻のシュゴッド。昆虫剣シュゴッドソードを構成する。
他のシュゴッド達とは違い、人の手に乗るほど小さな黒いゴッドタランチュラ。
幼体なのか、この状態で成熟しているのかは不明。
シュゴッドの墓場で光を求める者の博愛と守護を受けていた。
シュゴッダムの王城であるコーカサスカブト城の真の姿。
タランチーノと同じく単独でキングコーカサスカブトに変形できる。
現時点では他のシュゴッドと異なり、自我及び(玩具では存在しているが)シュゴッドソウルの有無は不明。
シュゴッドZERO
ハスティー家が所有するメカ。
長年に及ぶ極秘研究で、シュゴッドを忠実にコピー・再現して造られた人工シュゴッドと呼べる存在で、ラクレスの持つオージャカリバーZEROによって制御される。
詳しくは該当記事にて。
ガーディアンウエポン
武器に変形し、ロボをサポートする力を持つシュゴッド。
詳しくは該当記事にて。
デミシュゴッド
情景として登場するシュゴッド。
詳しくは該当記事にて。
合体形態
10体のシュゴッドが合体した形態。
キングオージャーにゴッドカブトの変形したカブトキャノンが合体した形態。
キングオージャーにゴッドスコーピオンの変形したスコーピオンクローが合体した形態。
キングオージャーにゴッドホッパーの変形したホッパーアーマーが合体した形態。
第1話冒頭に登場。2000年前にバグナラクの侵攻を食い止めた際の強化形態で、全ての三大守護神が合体した姿。
レジェンドキングオージャーに、更にゴッドタランチュラが合体した伝説を超えた形態。
エクストリームキングオージャーに、キングコーカサスカブト(もしくはゴッドコーカサスカブト)、更に5体のガーディアンウエポンが合体した形態。
10体のシュゴッドZEROが合体した漆黒のキングオージャー。
余談
- 発音の問題なのか「シュゴット」と誤記が多い。正しくは「シュゴッド」なので注意。
- コクピットスペースの制作には、外骨格クリエイター集団『スケルトロニクス』が関わっている。
- キングオージャーと強い関係がある『獣電戦隊キョウリュウジャー』に登場する巨大戦力である獣電竜とは「生物をモチーフとした機械生命体」「パートナーとなる戦士の変身能力の根源」「『ガーディアン』の名を持つサポート役の同族が存在する」など、共通点が多い。
- フルCGで表現されている都合とにかくディテールが細かく、歴代戦隊ロボの中でも屈指の絵師泣かせでもある。
- 「どうしても描きたいが無理!!」と悩む人が多い中、ある画期的なメソッドで解決(?)された。
関連タグ
王様戦隊キングオージャー デミシュゴッド 虫 昆虫 守護神 機械生命体
スーパー戦隊が使役・使用する巨大戦力の系譜
正体
ここから先、第40話で明かされたネタバレを含みます。視聴後か、自己責任でご覧ください。
第40話にて実はシュゴッド、ひいては全ての昆虫生命体を生み出したのはなんと、人間とバグナラクの争いを長い間陰で引き起こして操っていたダグデド・ドゥジャルダンであると判明した。
シュゴッドソウルを取り込んだ人間の成れの果てがバグナラク人である事から、バグナラク人と人間は本来、同じ星を発生起源とする生命体であるのがわかり、そのうち、現バグナラク人グループの祖先が諸事情でシュゴッドソウルを過剰摂取しなくてはならない状況においこまれ、身体の進化を加速しすぎた結果が今の姿である(ギラやグローディを見れば解るが、ここの人間には元々、程度はあるがシュゴッドソウルを摂取できる内臓器官を有しており、その生態にダグデドが目をつけた原因の可能性があり、進化過程をコントロールされていた疑いがある)。
ダグデドが連れてきた無数のシュゴッドはわからないが、これまで人間達共に共存してきた王のシュゴッドやレジェンドシュゴッド達は、創造主の支配から逃れようともがき、同じく彼によって作り出させれた存在であるギラを自分達の王と認めて共に戦う決意を固めており、エクストリームキングオージャーに強制合体させられた時は必死に抵抗している。
最終回では、ダグデドを打ち倒す為、超絶怒涛究極完全体キングオージャーに合体し、激しい激闘の末、燃え尽きてしまったが、シュゴッドの本体であるシュゴッドソウルは回収され、しかもラクレス王の代でオリジナル機体の再生産が可能となった事で、該当シュゴッド全機の新機体移行が叶い、新しい体で暮らしている模様。