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ヤンマ・ガスト

やんまがすと

ヤンマ・ガスト (YANMA GAST) とは、特撮番組『王様戦隊キングオージャー』の登場人物の1人で、トンボオージャーに変身する。
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「ピーピー喚くな三下がァ!! オレは媚びねェへつらわねェ…誰が相手であろうとも…意地とドタマでブッちぎる!! それがンコソパ総長、ヤンマ・ガストだ!!」 (第2話)

「お前等、いいから黙ってついて来い。俺は誰にも負けねぇからよ!!」 (同上)

「0から1を生み出すのがテクノロジーだ」 (35話)


演:渡辺碧斗渡邉斗翔(幼少期)


概要

特撮番組『王様戦隊キングオージャー』の登場人物。トンボオージャーに変身する青年。テクノロジーの国「ンコソパ」の国王


工業大国シュゴッダムの下請け属国扱いだった当時のンコソパの境遇が気に入らず、技術革新による独立独歩を掲げ、パソコン1つでテッペンまで駆け上がったヤンキー国王


オージャカリバーは腰に帯刀しており、スイッチの操作は帯刀したまま行う。


人物像

国民には「国王」では無く総長と呼ばせている。

生まれはスラム街で、自ら「親の顔すら知らない捨て子」だった過去が語られている。そのせいか口が悪くスカポンタヌキ」「タコメンチ」など、独特な悪口を頻繁に口にする(まぁ対象年齢を考えると仮にも王様がヤンキーの常套句である「クソ野郎」とか吐けば、それはそれで抗議が起こるのは間違いない)。


短気でケンカっ早いが、ギラを意味もなく大振りな動作のパンチで殴ろうとして失敗するなど、ステゴロ方面では全く喧嘩慣れしていない一面も。しかし、ンコソパではデジタル機器を使った『ンコソパ流の喧嘩』がある(即位前には実際の暴力が蔓延っていたことから、おそらくヤンマ自身が広めたものと思われる)ため、同様の技術に長けたンコソパの民を纏めて一蹴できる技術を以てメンツを保っている。

尚、トンボオージャーに変身すれば普通に戦えているため、武器を使った立ち回りが得意なのだろう(ただし剣技は苦手らしく、銃撃戦を主軸としている)。

ただし、生身のケンカ経験の少なさ=身体能力の低さにも繋がっているのか敵の策略リタと肉体が入れ替わった際にリタから「何だこの体(の身体能力のなさ)は……!? へなちょこすぎる……!」と驚愕交じりに指摘された程。同話でヒメノ(=Inカグラギの精神)が華奢な体ながらも悠々とダンベルを持ち上げていた事実も鑑みるに、フィジカル面ではチーム内で最弱の可能性が高い


民については王や国民を超越した「仲間」と定義しており、メンチを切ったり「勝手に付いて来ている」と称したり等「(国民を)守る」意識は薄い代わりに、上記の「タイマン」をフランクに受け付けたり有事には一丸となって立ち向かったりと、常に対等に接する形で彼等を信頼し、自ら背中を見せて民を「導く」形で(この姿勢はギラには当初こそ誤解を招いたが、民衆の圧倒的支持からその考えを変えさせている)国民から熱狂的な支持を得ている。

それもあってか五国同盟を提唱して他の国の王達を納得させたシュゴッダム国王ラクレス・ハスティーの言動に一人不信感を寄せる用心深さ、そのラクレスの隠された本質「邪悪の王」を自称するギラが、悪人ではない実態を早々に見抜く鋭い洞察力も併せ持っている。


テクノロジーの国の国王=トップクラスのエンジニアでもあってオージャカリバーを始めとした王様戦隊の装備の開発(変身講座動画より)や過去にゴッドクワガタを起動させた実績がある一方、シュゴッドに対しては度々「機械」と断言し道具のように扱いつつも、ゴッドクワガタの起動に「また人類を救って見せろ!」と発破をかける、ヒメノの過去を知って「シュゴッドは機械に過ぎない。だからシュゴッドが悪いのではなく、それを悪用した人間が悪いんだと諭すなど、根底では自国の民達と同じように仲間意識を抱いているなどもあり、総じて根は民思いな仁君である


「叡智の王」を名乗るその知識はまさに別次元であり、自身の関わったオージャカリバーは元となったオージャカリバーZEROから人間には作れない2000年前のオーバーテクノロジーまで再現している上に別世界戦隊武器ですらロクな機材もない中で、応急修理どころか機能拡張、更には記録抜きでの複製までやってのけている。

またテクノロジー自体だけでなく、即位前には既に暗号資産による経済システムのイメージを描いていた(ヤンマ即位に伴い、実際にンコソパは経済急速発展を遂げている)他、相対性理論による「時間の遅れ」も理解しているなど、関連する分野においても一通り弁えている。


上記の通りテクノロジーの国の国王ではあるが、私人としてのヤンマはクラシックなモノを好んでおり、デスクにアンティークな物が散乱していたり、使うノートパソコン(通称「ボロ」)も電子部品が表面に貼り付けられた年季物を使用し、好みの音楽もクラシカル系


ペタ城には玉座の間に本来の玉座があるものの座らず専ら私室にあるゲーミングチェアを愛用している他、作中では炭酸飲料を飲んでいる描写がある。その様はさながら徹夜するゲーマーである。


ちなみに男のロマンには弱いのか、ダグデドによりキョウリュウジャーの地球に飛ばされた事実をノブハルから教えられた上、プリンス未来から来たと知ると「マジかよ 超アチィなオイ。」と興奮を露わにした他、ミノンガンの能力で(諸事情でその場に居ないリタを除き)王様戦隊全員が身体も精神も子供化した際は、ジェラミー蜘蛛仮面を奪って装着し「蜘蛛仮面……参上!」と決めポーズを取るなどやんちゃな一面もある。かわいい。


一方でヒメノ・ラン「ヒメノちゃん」と呼んでデレている様子を見せたり、自身の国が滅んだ次の回ではお見合いに勤しんでいるなど一昔前のヤンキーよろしく可愛い女の子が好み(あるいはパソコン→ギャルゲー好きのアキバ系?)な描写もある(もっとも、彼女の度を超えた我がまま振りを目の当たりにして以降、ヒメノ個人に対しては「やっぱねェわ……」とドン引きし普通に接している他、些細な小競り合いをするようにもなる)

またその出生・育ち故に礼儀作法には相当疎く、フラピュタル城内の超高級な食堂内で、椅子に膝を立てて直接皿からレインボージュルリラ(イメージして作られたスープ)を一気飲みした際には、ヒメノに「汚らわしい」 と引かれていた(しかし、そこまで派手な音を立てて啜ってはいなかった)。


容姿

王……よりヤンキーな容姿であり、髪型も若干だがリーゼントで青のメッシュが掛かっている。瞳も青く、左耳にはイヤリングをしている。

服装は青のレザージャケットに黒のタンクトップ、グレーのボンタン(両太腿部に無数のコードが仕込まれている)で素足にサンダルを履いている。城内では短ラン丈の作業着ジャケットを着用する場面もある。


第8話では決闘裁判に赴くギラを鼓舞するため特攻服姿でエールを送った。


首元にヘッドセットを掛けている辺り、ハイテクやインテリ要素も感じさせる。


  • 2年後

物語後半にあたる第二部以降はリーゼントのメッシュが金髪になっており、レザージャケットが新調されている。


また第33話ではレザージャケットがデニムに変わった私服姿を見せている。


活躍

冒頭でバグナラクの復活を懸念したラクレス主導による五大国の同盟を結ぶためにシュゴッダムに赴いたが、キングオージャーの操縦権を主張するラクレスの物言いに納得がいかず、「予言とやらを口実にして力を独占してぇだけ」と不満を述べて同盟の締結を拒否。

その不満もとい懸念は見事に的中しており、ラクレスはバグナラクをも利用して、ンコソパを始めとした各国を完全に侵略する大義名分と力を狙っていた。

更に目的の為に平然と国民を犠牲にする姿勢もヤンマ(と他の国王達)とは相容れず、トコトン相性が悪い仲であった。

その後バグナラクに応戦する中、自身はゴッドクワガタの起動を図るも上手く行かなかった(故に第1話では初期メンバーで唯一変身しなかった)が、クワガタオージャーに変身したギラによりゴッドクワガタは覚醒し、キングオージャーによってバグナラクは退けられた。


初のメイン回。

シュゴッドやオージャカリバーの仕様を知り尽くしていたヤンマはこの事態を本来「あり得ない」ことといち早く見抜くとともに、シュゴッダム──ひいてはラクレスに真正面から喧嘩を売った彼の姿勢と態度を気に入ったのか、自ら手助けした上に自国へ半ば強引に連れ帰る(ギラが入城セキュリティシステムに引っかかっている所を手助けしている場面があり、この時点で彼の出自をそれとなく気付いていたのでは?……」と推測されている)

そこで国力の差を笠に着て謝罪と服従を要求し始めたラクレスの通達を受け、運悪くバグナラクの警告を兼ねた見せしめの破壊を同時に受けてしまった事で国民中から反感を買ってしまい、一度は皆の為にと屈しかけたが、国交断絶覚悟でそれらを突っぱね、自らの国や王としての姿を示してみせた。

その姿に文字通り感涙した国民達は、再びのバグナラク侵攻に一致団結してヤンマに協力、ボダルジームを撃破に成功した。だが、その直後ギラと2人揃ってゴッドカマキリにイシャバーナへと連れ拐われてしまう。


当初ヒメノを「ちゃん」付けし露骨に鼻の下を伸ばしたヤンキーにあるまじき態度でギラを困惑させた……が、彼女の破天荒な我がまま振りに正気を取り戻すと「なんであんな我がまま女が王様やれてんだか…」と心底呆れ果て、ギラにも「帰るぞ」と促す(この時点でギラはまだ国際指名手配されており、自国に連れ帰って当分の面倒を見る気だったのかもしれない)

その後バグナラクがイシャバーナに侵攻すると、ヒメノなりの女王としての心情と在り方を知ってからはそれなりに認めるようになり、共にフンジームを倒した。

ところがその直後三大守護神の一体・ゴッドカブトが現れラクレスが来た事に驚愕(搭乗者の正体はまだ視聴者しか知らない)。攻撃から逃げ出すべくヒメノを巻き込んでゴッドクワガタに乗り逃走する。


ゴッドカブトの迎撃を受けトウフに墜落。ちゃっかり助かっていたヒメノと共にはぐれてしまったギラを探すべくタキタテ城へ向かう。

そこでカグラギと別行動を取っていたギラと合流するも、今度は述べる口上そっちのけでヒメノと豆腐鍋をつつき合い、焦れた彼の訴えを聞いて渋々協力。

そこで再びゴッドカブトの攻撃を受けるが、ギラが搭乗者の正体を見破って飛ばした激にカグラギが心打たれ、ゴッドカブトもまたギラの熱い思いを受けたゴッドクワガタの一撃によって正気に戻った事で現れたバグナラクとタニジームを倒す。

ギラはカグラギがしでかした事を許すものの、ヤンマは「一連の行動を含め全てが彼の手のひらの上で転がされていたのではないか?」と訝しみ疑念の目を向ける……と、そこへカグラギから国家侵略の通報を受けたリタ・カニスカが現れ、ギラを逮捕してしまう。


前話でギラが裁判のためゴッカンに連行された事で一時帰国。

リタによる事情聴取では彼に手を貸した事を問い詰められるも、「アイツが勝手にオージャカリバーのAAA生体認証を突破した(=オレは関係ない)」「そういう理由だから自分は減罪対象になるか?」などと何処吹く風を貫いた矢先、突然のリタの絶叫にビックリしてコーラを吹き出してしまう

そして、ギラへの判決立ち会いの為にシオカラを連れてゴッカンに招集され、リタから「ギラはシュゴッダム国王の弟であり、彼がやった一連の行動は王族としての責務を全うしただけのため『無罪』だ」 と明言されると、ラクレスに一泡吹かせられたのとまるでこうなる事態が分かっていたかのようにほくそ笑み、再びゴッカンに現れたバグナラクを前にした五国同盟の再結託宣言には「オレ同盟から外された気ィすんだけど……」とこぼしつつも嬉しそうであった(その直後カグラギの「こうなる事をずっと信じてました」発言にはヒメノとギラと一緒に「嘘つけ!💢」と怒鳴っていた)


ギラの身柄と引き換えに、バグナラクが五王国に仕掛けた罠をどうするかの緊急招集がかかる中、1人彼のもとに現れたヤンマ、コーカサスカブト城に向かう中「バグナラクに捕まれば三大守護神を含めたシュゴット全てが奪われ一巻の終わりである」「オニイサマであるラクレスの味方という名の傀儡道具になるつもりかどちらだ?」と問いかけると、ギラは「どっちにも付かない!!」の断言と城に着くや否や真正面から切りかかろうとした姿勢(しかもそれを防いだカグラギとリタに「止めんなよ」と煽り返している)に再びほくそ笑む。更にギラが暴露したラクレスの「民は道具」発言と、チキュー全土の危機的状況にもかかわらず同盟を一方的に破棄した上に他の国の支配を目的とした戦争を仕掛ける宣言には露骨に顔を顰め、他の国王と共に完全に失望・見切るに至る。

だが、戦闘に必要なシュゴッド起動の力をラクレスに切られてしまう。


ギラとジェラミーを除く4国王と共に、なんとゴッカンの牢獄に投獄されている衝撃的な場面から始まった。

尚、彼の罪は「『天上天下唯我独尊』なりウルトラコンピューターを開発していた中で、チキュー全土の電力を無断で独占した(ハッキングでもしたのだろうか)」とする〈全世界電力独占罪〉(=事実上の盗電罪と思われる)によるもの(例を挙げるならば、ゴッカンだったら電機製の暖房器具が使えず、イシャバーナならば病院に行っても医療器具が使えない……ものである)。

トウフなら革命もの、ラクレスが健在なら侵攻の大義名分ものの大事件だが、ラクレスやバグナラクの脅威が去ってハメを外し過ぎてしまったと推測される。


  • 第28話

入れ替わり回最高でしたリタ総長〜!!

「無罪だ。帰って良いぞぉ〜」

胡乱のゴーマの術により、リタと肉体を入れ換えられてしまう。劇中ではヤンマの肉体に入れられたリタにゴッカン送りにされたンコソパ国民を国に送り返していた(事情を知らないモルフォーニャにはまた過労でおかしくなってるとドン引きを超えて心配されていた)。変身するのもパピヨンオージャーだったが、精神がヤンマなので武器の使い方やファイトスタイルもトンボオージャーと同様になっている。

また、この時にリタの秘密も握ったようで、ヤンマの肉体に入ったリタにちびもっふんを無言で渡している。


  • 第35話

 別宇宙戦隊と共にデーボス軍を倒してコーカサスカブト城でチキューに帰還。チキューは既に半年経過しており、五王国がダグデド達によって陥落した事を知る。情報確認のためにンコソパに戻るとそこには、ひたすら自分達の喧嘩道具とも言える電子機器を壊すンコソパ民。三賢者達に顔面パンチを喰らい狭間の国へ行きジェラミー、ギラ、カグラギと合流。

シュゴッダムの王から逃げてギラ達に付いてきたドゥーガから王様戦隊がチキューを離れていた半年の間にヒルビルがンコソパ国民の持つヘッドホンを通じて洗脳。無駄な血を流さずたった一晩でンコソパが陥落した現状を聞き、その目的もンコソパの持つ情報網が狙いであると知る。それと同時期に耳栓でヒルビルの支配を逃れていたシオカラから連絡を聞き、ヒルビルの真の狙いが「ンコソパのネットワークの生命線でヤンマが持っている『テッペンコンピューター』である」とを知る。国を奪還するために小細工無しでジェラミー達と共に真正面から殴り込みにかかると、テッペンコンピューターを取り出し、住民達のデバイスをハッキングして気絶させるとヒルビルが現れる。ヒルビルはカグラギを洗脳するも、国の為なら自分すらも騙せるカグラギに洗脳を無効化される。ヒルビルを倒すために王鎧武装。オージャシューターによる遠距離攻撃でヒルビルの洗脳を封じるも逃げられてしまい、ヒルビルに洗脳されたシオカラの命と国の生命線であるテッペンコンピューターのどっちを取るかの二択を迫られる。

嘘発見器の電撃で自分の命を削る覚悟でヒルビルの洗脳に抵抗し続けるシオカラを見て、ヤンマは彼を守るために断腸の思いでテッペンコンピューターを破壊。その覚悟を嘲笑うヒルビルを背にヤンマはギラ達に「済まない……」と謝るもギラからは「ヤンマは何にも悪くない」と国の生命線を断ち切ってでも、自分の側近を守ったヤンマの覚悟を尊重し上で「4人だけでヒルビルは勝てない」と悟り撤退。かつてのンコソパに戻った様を見てヤンマは「国を取り戻してもう一度再建し直す」のを硬く誓った。


ギラ達がゴッカンに行ってる間、ヤンマはシオカラと一緒にひっそりと裁判所にある天上天下唯我独尊を取り戻しに行っている。


ギラ達の手によって他の国を取り戻し残すはンコソパとシュゴッダムのみとなった為、一度バグナラクにギラ達を集めて再度『ンコソパ奪還』のため協力を要請する。ヒメノに「その見返りは?」と問われると、ヤンマは「オージャカリバーの隠しコマンド」と話し、続けて「今まで話して来なかったオージャカリバーに隠された力がある」と告げた。

しかし、それを話さなかったのは「変身者とシュゴッドにかなりの負荷がかかるからであり、これまでダグデドと宇蟲五道化達は自分達の娯楽のためにと王様戦隊が今もこうして生かされてきたが、その王様戦隊がシュゴッダムとンコソパ以外を奪還して後に引けない状況になった今「本気を出されたらやばい」と感じたためだった。

オージャカリバーの隠しコマンドには2000年以上前に作られたラクレスが持つオージャカリバーの原型となった『オージャカリバーZERO』。そして、シュゴッドの力を全部使えるギラの『オージャクラウンランス』とバグナラクのテクノロジーであるジェラミーの『クモノスレイヤー』これら全部は普通の人間には作れず、普通の人間には扱いきれない代物である事実から、「2本の剣と槍には宇蟲王が絡んでいる」と仮説を立て「本気を出した五道化に勝つため、そんなトンデモな力を使いこなせる覚悟があるか?」とギラに問う。今までオージャクラウンランスの力を使ってきたギラは「望むところだ」と覚悟を決めた顔を見てンコソパ奪還の作戦を開始。


反撃開始だ、スカポンタヌキども」


シオカラから隠しコマンドに必要なウルトラコンピューターをギラ達に渡した後、ヒルビルに見つかる前に奇襲作戦を決行。ギラ達がそれぞれ因縁のある五道化達に見つかり交戦する中、自身もヒルビルと交戦。ウルトラコンピューターが全部破壊されてギラ達もグローディ達に跪き「ざまぁ」と嘲笑うヒルビルを見て


「何勝った気でいるんだ、スカポンタヌキ」


とばかりの表情で調子に乗っているヒルビルをヤンマは逆に笑い返し、ウルトラコンピューターは既に役割を終えており


「ははははッ、全員おとりだ。スカポンタヌキ」


自分達はただの囮だとネタバラシをするとギラ達が時間を稼いでる間に、この瞬間を待っていた本命のシオカラがゴッドトンボに乗って「ンコソパのテッペンは、ヤンマくんだけッスゥゥ!!!! 雷電集束モード、リミット解除!!」とンコソパのてっぺんにある電力装置に向かっていた。そしてヒルビルに


「全部奪われて、0から一つ一つ 全部このために…!

  てめぇらの敗因を教えてやる。


  1をナメやがったからだ。


  一分一秒! 一勝一敗! 一人に一機!

  無限の1が集まって、でっけぇ1の一丁上がりだァアア!!!


と啖呵を叩きつけリミッター解除したが人間には扱えきれない代物であったため、スパークし続けながらも王様戦隊の見事な連携でヒルビルを圧倒し、助けを乞われると喉元に剣を突きつけ


「ンコソパ国民全員の

  ヘッドホンと繋がってる!

  洗脳を解け!!

  そうしてやったら

 考えてやってもいいッ!

  10!.9!.8!.7!.6!.5!.4!.3!……(早口カウント)


「あ、あーしのお願い忘れて~~~!!」


ンコソパ国民の洗脳を解くことを要求。要求通りにンコソパ国民が解放されヒルビルが逃げようとするとジェラミーが拘束して


「バァン!」


ヒルビル「や、約束と違くない!?」


ジェラミー「お前さん、『考えてやってもいい』としか

  言ってなかったんじゃないか?」


「おう、よ~く考えた結果………

  やっぱブチのめすわ」


ジェラミーはヤンマの行間を読み解き、「考えてやってもいい」と口にはしたが、考えた結果これまでの行いも込みで『やっぱぶっ潰す』と決めた。負けた側になっても尚「王様戦隊をたかが1匹の雑魚」と見下してるヒルビルに対し


「王様戦隊なら越えられる!」


と看破して、最大火力のオージャフィニッシュを6人で放つもゴーマが身代わりで倒されてしまい、ヤンマ本人としては他の3人がそれぞれの国を乗っ取った五道化を倒したのに対し、ヒルビルではなくゴーマを倒した現状に若干の苛立ちはあれど、ヒメノからは「(五道化の1人であるゴーマの首を討ち取って、ンコソパを)取り戻せたからいいじゃない」とフォローされている。


三度目の正直、碧き叡智と赤き邪悪のリベンジ(第44話)

ロボレス・ハスティーとして道具として、こき使っていたラクレスの口から「打倒ダグデドの切り札がある」と告げられる。ギラが保有するオージャクラウンも王の証の1つである。


それぞれの王の証を解析を始めるヤンマだったが、これまでの行いに理由があったとはいえ、何度もシュゴッダムにラクレスに煮え湯を飲まされてきたヤンマはラクレスに刃を向ける。しかし、ラクレスは直ぐさま膝をつき、


「心よりお詫び申し上げる。

 許しは請わない」


「こっちが言う前に跪いてんじゃねぇよ……」


その場は何とか収まったのだがリーダーを決める為に風船割りゲームが開始され、おのおの本気で勝ちに行くようだ。しかし、それがヒートアップしてプロレス大会に。挙句の果てにピコハンからオージャカリバーを持ち出し、ギラの制止を振り切り本当に斬りつけ合うようになってしまう。


そこに現れたヤンマは王の証を解放、各国のシュゴッドへ雷撃を放ち、強制的に変身を解除させた。その後も王の証の力を乱用し、暴走。落雷によって他の王達を攻撃し、ギラはコーカサスカブト城より落とされてしまう。


ギラはオージャカリバーで勢いを弱めつつ、なんとか市街地へと不時着。そこで見た光景はテッペンを目指そうとするゴローゲをはじめとしたシュゴッダム国民達であった。そこにいたのはヒルビルだった。彼女の能力によりヤンマをはじめとしたキングオージャーの面々を含めて「テッペンを目指そう」という洗脳を掛けていたのだ(ダグデドの力によって、効果が増幅された事で耳元で囁かずとも広範囲のエリアに洗脳を掛ける事が可能となったのだ。しかし、急な強化だったためか個人に対する洗脳の強さは弱体化している)。


そこに巨大なダグデドが現れ、シュゴッダムの国民達をコレクションと称して琥珀のようなものによって固めてしまうも、元々洗脳の効果が薄いカグラギが駆けつける。カグラギに後を頼み、ギラはヤンマを正気へと戻しに向かう。

そして、


ヤンマ「俺が………テッペンだ………」


ギラ「歯ァ、食い縛れェ!!

   痛むか?」


ヤンマ「ったりめぇだ!!

    てめぇ…!」


ギラ「僕だって痛い!。

   これが"力"だ……

   ヤンマは王様だろ!?

   だったら、を守る為にしか

   ""は使っちゃダメだ!!。

   一人も残さず救う為に!、

   みんなを見渡す為に!

   テッペンに立つんだろ!?。

   目ェ、醒ませスカポンタヌキ!!」


と再びヤンマに正気に戻ってもらうようもう一度パンチを食らわせようとするとヤンマは彼の拳を掴み、


ヤンマ「流石に効いたぞ………タコメンチ!」


ギラ「ヤンマ!?………ヤンマ…!」


ギラの一度目の鉄拳制裁とかつてギラとヤンマが交わした懐かしい言葉を込めた叱咤により、洗脳が解除され正気に戻るも、その間にヒルビルは「あーしは最強、完璧、無敵、あーしは最強、完璧、無敵、………」と自身の能力で自己暗示。巨大化するも目を醒ましたヤンマはギラと共に今までの借りを返しに、彼女へのリベンジを果たしに、戦いに挑む。


ヤンマ「小細工は無しだ、

    タイマンでケリつけっぞ。

    もし、また俺がおかしくなったら

    ブッた斬ってでも止めろ」


ギラ「フッ。あぁ、遠慮なく斬り刻んでくれるわァァ!!」


二人『「降臨せよ、キングオージャー!!」』


ンコソパの王の証の力を解放したキングオージャーはンコソパのエンブレムの形を象ったエネルギーで身を守り、ヒルビルに取り憑かれても尚、雷を落とす事で彼女を圧倒してゆく。


ヤンマ「一点集中 一撃必殺………」


ギラ「雑魚の分際で!!」


ヤンマ「頭が高けェェンだよォォ!!」


二人『「跪けェェ!!」』


止めを刺す一撃を高らかにヒルビルへと振り下ろし、ついに撃破。これにより、琥珀に閉じ込められていたシュゴッダムの国民、他のキングオージャー面々の洗脳も解除された。


その後、ヤンマはラクレスにチキューの王になった時の感想を聴き、「民が犠牲になることに快感を覚えた」「ヤンマが死ぬと思った時は思わず笑みが溢れた」と彼に明かす。


「ハッ? ドタマ、ブッ壊れてんのか?」


「そうだ、力に酔っていた。

 正義感は罪悪感を塗り潰し、

 人を簡単に化け物に変える


「……救えねぇな」


「あぁ だから権力は最悪なんだ」


洗脳されていたとはいえ、力への愉悦感を覚えていた事も事実であった。今回の事で誰でも起こり得る事を身を以て知ったヤンマは「よーく分かったよ。俺のテッペンはそこにはねぇ」と力を欲する事への危険性を今一度顧みるのだった。


後日、直談判をし各国の王様へ「改めて六王国同盟を結びたい」との提案、ではなくお願いを申し出ていた。かつては五王国同盟締結を拒んだ彼が自身の足で自ら他者へ歩み寄る決意を固めたのだ。


「リーダーは無し、

 チキューの未来に関わることは

 王達の話し合いで決める。

 もし、誰かが馬鹿やって暴走したら

 ………ブン殴ってでも止める。どうだ?」


と、そこへ他の王達も集合。洗脳されてる?と言われたり、日頃の素行の悪さから何か企んでいるのでは?と疑われるも


ヤンマ「人は進化する。

    "一分前の俺と今の俺は違げぇんだよ"」


ギラ「じゃあ、決まりだな」


今、ここに六王国同盟が結ばれるのだった


名前の由来

  • 名前の由来はオニヤンマ(又はヤンマ科)とその学名Anotogaster sieboldii(仮名転写:アノトガステール・シーボルディ。尚、属名は「背面隆起または耳状突起を欠く腹部」の意味で、種小名はドイツ博物学者シーボルトへの献名である)に、ヤンキーを掛けたものと推測される。
  • 姓に関しては突風を意味する"Gust of Wind"も由来かもしれない。

余談

衣装は文化服装学院の学生による原案を元にミュージシャン・プロレスラーのコスチュームを多く手掛けるGUT'S DYNAMITE CABARETSが作製。原案ではジャケットが存在せず、上半身のディティールがかなり複雑な重ね着構造になっている(リンク先参照)。プレミアムバンダイでは作業用のジャケットと特攻服(プレミアムバンダイでは「総長服」と呼称)、第2部仕様のショート丈レザー風ジャケットが販売された。特徴的なイヤーカフはデザイン原案を元にジュエリーブランド「otayori(ヲタヨリ)」が作製。


2024年4月2日に発表された特捜戦隊デカレンジャーwithトンボオージャーでは何らかの理由で特捜戦隊デカレンジャーの世界に飛ばされてしまうようだが……。


関連イラスト

なりあがったおうさまヤンマ総長

無題【習作】ヤンマ・ガスト


関連タグ

王様戦隊キングオージャー トンボオージャー

インテリヤンキー 理想の上司 金髪碧眼

ニコラ・テスラエジソン:イメージモデルに一番近いと考えられる偉人。現代的イメージはからだろうか?


ヤンマー…ネーミングが同じトンボ由来。


戦隊ブルー

猿原真一ヤンマ・ガスト鳴田射士郎

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