「おろ?退勤ですか?私も帰っていいですかー?」 (第5話)
演:長谷川かすみ
概要
銀髪で七角形のメガネをかけており、どことなく探偵のような服装をしている。
身分にもかかわらず「本当なら働きたくない」と考え、「暖かい国で食っちゃ寝生活が夢」と語る自堕落な性格だが、仕事は有能。
両親は収容されていた罪人夫婦であり、彼女自身も獄中生まれ。そこで両親を逃がすべく鍵開けの技術を独学で覚え脱獄の常習犯だった。
その後、努力の末に法学校を卒業(リタとは法学校生活からの仲)して後継者候補にまで上り詰めるも、詳しい描写こそないが長年出生故の酷い非難中傷にあっていたらしく、平素の振る舞いからは意外な苦労人。怠けたがりな性格も、元を正せば『どうせ何処へ行ってもアレコレ言われるから、いくら真面目に頑張ったってムダ』という価値観の反動とも考えられる。
人物
穏やかな笑みを絶やさず、ゆったりとした話し方をするゆるふわ系だが、態度は変えず物騒なことも言うなかなか食えない人物。
君主であり直属の上司であるリタには一応敬語は使ってはいるものの、昔馴染ということもあってか呼び捨てで話しかけており、ある程度気の許せる関係ではある模様。
なお彼女が自室に籠った際には扉越しに聞き耳を立て、もっふんのぬいぐるみと一人芝居する彼女の奇行を密かに楽しんでいる。
一方で自身がやがて王位を継ぐ展望があることに加え、リタがなんでも1人でこなしてしまい能動的に手伝う機会が少ないことで、「忠誠心」とはまた違う感情(内心ではもっと頼ってほしいという思いを秘めている模様)を持っている。
また自堕落に振る舞う一方、心の奥底には「罪人の子でもここまでやれるということを証明したい」という野心を秘めている。
法のトップに立つリタは他国の王と違って周囲に恐れられたり恨まれる立場でもあるため、現状唯一の味方でもあるが、一方リタのいないところで「国民全員リタのことが嫌いなの」「あなたも恨むなら、リタを恨んでくださいねー」などと不敬とも取られかねないことを口にしている。
第25話では、ゴッドホッパーのパイロットとして、同じ側近のクロダとセバスチャンとの連携を披露した(ゴッドホッパーのパイロットになった理由は、ゴッドホッパーの初戦がゴッカンで、その様子を目撃していたからと思われる)。
リタとの関係の変化
モルフォーニャにとってリタとは何でもできて優秀でたまに自室で一人芝居をしたりどこかで叫んだりとしつつも、ゴッカン国王としては申し分のない存在であった。
そんなモルフォーニャだったがギラの言葉を聞き、リタと話してみようとする。行動を起こしてみた彼女が見たものは、雪の中、負傷して倒れてしまっているリタだった。
王達が次々とやられ、そのうち一国が脅迫をしつつ他の国も側近達がやられ落ち込む中、リタは自室兼仕事部屋に鍵をかけるにかけて毎度のごとく引きこもっていた。
いつもならば部屋の様子をドア越しに聞いてリタにもこんな面があるんだ……と思ったモルフォーニャだったが今回は違う。
モルフォーニャは幼少期に脱獄でマスターした鍵開け技術をフルに使い、鍵束と電磁キーを開ける道具を出し、部屋の扉を開けた。
床に散らばる錠前やら道具。モルフォーニャは部屋にあるどでかもっふんをつかんでもっふん越しにリタに触れ、ドア越しに聞いていたもっふんの声真似をする。
「リタはホントに、一人で何でもできるの?」
「ううん。違うよ。でも、絶対中立を守らなきゃだから、辛いけど一人じゃなきゃダメなんだ」
聞こえてきた答えはゴッカンの王としての答え。
それを聞いたモルフォーニャは強くもっふん越しにリタを抱きしめる。
もっふんごしに彼女は一人でいなければだめという言葉を否定し
「ぼくは、リタと一緒に居たいよ」と伝える。
その言葉を受けてリタはゴッドパピヨンで旅立った。なお、最終決戦前……?となるかもしれないが、第10話の出来事である。
ちなみに東映の公式ブログの方でも紹介されていたのだが、ギラ→バッタ→モルフォーニャへと引き継がれるハグと書かれていた。あってるのだが真ん中……となる時もある。
その後はモルフォーニャの方からリタの方に歩み寄ろうと、もっふんを話題に話しかけることが多くなった。
最終回である50話では、多忙のリタが自室で熟睡(もっふんぬいぐるみを布団代わりにして床に直寝…風邪引きますよ?)する時間が取れるようになる程の辣腕を奮っている様子。
余談
名前の由来はモルフォチョウ。
衣装デザインはコンペティションにより、大阪モード学園の学生のデザインが採用された。元々はリタの衣装デザインとして応募されたものを転用。衣装制作は怜二氏が担当。
デザイン段階ではメガネはかけていなかったが、大のメガネ好きで眼鏡店で働いていた経験もある長谷川氏の強い要望により、メガネっ娘に決定した。
またアプリ「東映特撮ファンクラブ」にて配信された「側近戦隊ソッキンジャー」では、オーディションにもメガネ着用で参加した結果、「メガネキャラにしよう」と提案されたとも語られている。
長谷川氏いわく「メガネが受かったんだと思います」とのこと。
関連タグ
五色田介人/桃井陣←ドゥーガ/シオカラ/セバスチャン/モルフォーニャ/クロダ/ゲロウジーム→ブンドリオ・ブンデラス/ビュン・ディーゼル/細武調