概要
国際組織「I.S.A」の調査官として活動する女性。
黒髪のロングヘアに黒のパンツスーツ、眼鏡が特徴。
バクアゲ3のラストに初登場し、阿久瀬錠が務める交番に乗り込みブンブンジャーの調査を開始した。
人物像
鋭い目つきもあって第一印象は冷徹。
実際、殆ど感情を出さない事務的な口調やどこか高圧的とすら言える語気の強さの持ち主で、必要とあれば自分達の超法規的な権限の実行も辞さない強引な性格の為、初対面の鳴田射士郎や志布戸未来から反発されている。
一応、彼女自身は組織人としての任務に忠実(実際、ブンブンジャーの実態は民間人が半ば秘密裏に武装した集団である為、国際組織から見た場合、万が一起こり得る暴走の抑止や無資格な民間人が無暗に傷つくのを防ぐ義務がある)なだけだが、その人を寄せ付けない振る舞いからきつい印象を持たれがちである。
その一方、自分達の現場判断だけで済ませず、相手側からの要求も一先ずは聞き入れた上で上層部に確認し、その上の判断にはたとえ自分達の当初の予定と違う物でも受け入れる等、強引だが自分勝手ではない、組織人として相応の自覚と態度があることも垣間見せる。
一方で彼女自身は情に厚い性格のようで、初対面の際に来客にお茶を出すかのような感覚で(ブンブンジャーにとっては快くない存在であるはずの自分に分け隔てなく)ブンブンカレーを振る舞うと共に自身を「お姉さん」と呼んで唯一自身を歓待してくれたブンブンをかなり気に入っており(実年齢のほどは不明だが「この子、優勝」と感激していた)、彼を「ブン様」と呼んでいる他、カレーを食べに訪れたり、ブンブンの推しである「ニマイジタイヤのべろーらー」グッズを手渡したがったりと距離を縮めたがっている。
ちなみに見た目に反して中々に大食いらしく、ブンブンカレーは毎回きっちり平らげている模様(初対面時には恐らくブンブンの台詞からして3〜4杯はいったものと思われる)。
野球は未経験のようで、バクアゲ23では人数合わせのために爆上ブンブンジャーズのスタメンに入れられて文句を言っていたが、圧倒的な点差を付けられ落ち込む錠に「つづける」と「あきらめる」の二択を書いた木札を突きつけた。
動向
バクアゲ4では、錠に逮捕させた未来を通じて範道大也達ブンブンジャーと接触。
一通りの事情を知りながらも、ここから先ハシリヤンと戦う人物は自分達で選ぶとして、3人に解散命令を下し、更には命令を聞かなければ敵と認識して指名手配するという殆ど脅迫のような形で迫るが、サウナグルマーの出現に際してその場に置き去りにされた直後、特製カレーを作り終えたばかりのブンブンと対面。
なし崩し的にカレーを振る舞われながら状況を上層部に連絡した結果、ブンブンジャー達の意思を尊重するという旨の判断を受け、彼ら自身が戦うという現状はそのままに、情報交換などの協力体制を敷くこととなった。
バクアゲ5では、エピソード終盤にて錠がブンブラックになったことに驚きつつも仕方なく黙認。再びブンドリオより錠が加入したお祝いをせんととカレーパーティーに誘われ、錠と思わず一緒にガッツポーズしてしまい慌てて隠していた(なおこの際、錠同様チェンジャーを掴むような手の形をしている)
また、彼らのひた向きな姿を見ている内に多少なりとも感化されたらしく、一時期ブンブンジャーが大也への不信感から崩壊寸前になった際には、当初こそ「範道大也という一個人の道楽の為に戦力を持たせられない」という上層部の見解から(不本意だという様子で)再び解散命令を出したが、大也とブンブンの事情を知ったことや、再起した彼らの姿を見て解散命令を保留にするまで働きかけていた。
この件を受けてか、フルネーム呼びしていた大也をバグアゲ10以降は「大也くん」と呼んでおり、精神的な距離が縮まったことが俔える。
バクアゲ18では新たなブンブンジャーが現れた為、何やら不穏な様子でどこかへ連絡を入れていた(おそらくI.S.A本部と思われる)。
バクアゲ19では冒頭で昼食を食べながら七夕ムードの町中で彦星に扮したブンブンと織姫に扮した自分の姿を妄想していた。そこで子どもに囲まれていたビュンディーと先斗に遭遇し二人が何故ここにいるのかと問いただそうとしたが(この時思わず「うらやま……」と本音が出かけたが)二人が無一文の上に空腹だった為二人を範道家に連れていく事に。
この時先斗に「調ちゃん」とちゃん付けで呼ばれ動揺する面もあり、ラストの短冊に書いた願い事でかなり長い長文の内容の中に「いつかブン様が私のことを『調ちゃん』と呼んでくれる日が来ますように」と書かれている(ついでに趣味で家庭菜園をしている事も示唆されている)。
バクアゲ26では常槍鋭一郎本部長に任務の報告のついでに、「ブンブンジャーとはなんなのか」と聞かれ、各メンバーの概要や詳細を述べる。その際にブンドリオのことを「ただの巨大ロボットじゃないのか?」と一言で括られたことによりブンブンジャーロボの模型(しれっと公式曰く「シラベカスタム」なるオリジナルの合体形態に組み替えている)を取り出し常槍が引くほどの熱弁をしてみせた。
バクアゲ27では、経歴不明の振騎玄蕃の正体が惑星ブレキ出身のブレキ人であると知り「(通りで)いくら調べても素性がわからないはずです、まさか宇宙人だったなんて」と発言。そして彼をI.S.Aの監視下に置く。だがその後に玄蕃はブンブンジャーから離脱する形で失踪してしまう。
バクアゲ29でシャーシロが元々ブンブンを狙って大也に接触しそれを依頼したのが自分の所属してるI.S.Aであることを知り自分の組織の闇と敵はハシリヤンだけでなくI.S.Aにもいたことに驚愕している。
バクアゲ33では冒頭でのイシヤキイモキグルマー・レンガブロックベイグルマーのストーン兄弟、巨大化マッドレックス・フューリーとの戦闘の現場の付近に玄蕃がいた事を伝えている。
その後マッドレックスからの伝言を伝えようと届け屋本部を訪れていた玄蕃に遭遇し彼に大也達が玄蕃が自分のハンドルを取り戻して戻って来る事を信じている事を伝え玄蕃に彼のチャンピオンジャケットを手渡した。
チャンピオンブンブンジャーとマッドレックスとの戦闘ではブンブンと一緒にはしゃぐ一幕も見られた。
余談
名前の由来は「細部」+「調べる」と思われる。
車関連で「サイドブレーキ」も由来ではないか、とする声もあるようだ。
アメリカのテレビドラマに「サービス」と名のついた作品は現状見当たらないため、モチーフの特定は困難を究める。
視聴者からの評価は堅物で高圧的な言動故に当初芳しくなかったが、出された食事をなんだかんだできっちり食する、クールに見えてマスコット的なキャラに弱いというギャップから数分で評価は一変し、おもしれー女と言われたり似たような性格の彼女や前作のこの人を想起する視聴者が続出した模様。
挙句の果てには上記の名前要素を含めて追加戦士枠の候補にも挙がっていた。
途中参戦のキャラクターだが、バクアゲ2より使用されたオープニング映像にも1カットのみ登場している。
当初はサングラスを掛けミステリアスな雰囲気を醸し出していたが、バクアゲ9以降のOP映像では笑顔を見せたものに変化している。
バクアゲ26にてブンドリオの事を説明する際のシーンだが、これにより令和戦隊にて半ば恒例と化してきた「DX版を撮影に使用する形でロボの模型を劇中に出す」事が今作も達成されることになった(実に5年連続である)。
関連タグ
ドゥーガ/シオカラ/セバスチャン/モルフォーニャ/クロダ/ゲロウジーム←ブンドリオ・ブンデラス/ビュン・ディーゼル/細武調