「テール・トゥ・ノーズ!」
概要
本作に登場する敵組織で、あらゆる宇宙人のならず者達によって構成され、星々を侵略して縄張りを広げる宇宙マフィア。
正式名称は「大宇宙侵略大走力団(だいうちゅうしんりゃくだいそうりょくだん)ハシリヤン」。
人間の悲鳴から生じるエネルギー「ギャーソリン」を集めている。
上からの命令を承った際には、記事冒頭にも示した掛け声を用いて了解の意を示す。
エンジンパーツによって構成された、イカを象った紋章が組織のトレードマークとして定められており、ファンの間では「アオリイカ(アオリ=煽り運転)」にちなんだものではないかと、また同時に「人々の悲鳴を“煽り”立てる奴ら」の意味も込められているのではないかとも指摘されている。
バクアゲ8にて、専用の通販サイトも運営していることが判明した。
この事から惑星侵略以外にも手広く事業を展開している事がうかがえる。
構成員
上層部は車が関係する洋画から名前が取られている。
ボス
ワルイド・スピンドー(声:???) |
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組織のボス。現状は名前のみ判明。 |
ハシリヤン斬込隊
サンシーターに直接指示を出している部隊。
サンシーター
宇宙を跳梁跋扈している中で地球を発見し、侵略を目論む3人の「現場監督」。
立場上はあくまでハシリヤン斬込隊の更に下で働く下っ端に過ぎず、組織での出世を夢見て邁進しているが、あまり賢くない3バカ的キャラ。
デコトラーデ(声:諏訪部順一) |
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一応のリーダー格。2枚目気取りだが上手くいかない模様。 |
イターシャ(声:水樹奈々) |
現状紅一点にして怪人製造役。デコトラーデを叱責する場面も多い様だが、似た者同士の模様。 |
ヤイヤイ・ヤルカー(声:諸星すみれ) |
車の姿をした小型エイリアン。身体のサイズを変えられるという特性を持ち、上記2名の移動の足となる他、時折数十メートル程のサイズとなって巨大戦も担当する。 |
戦力
苦魔獣 |
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ハシリヤンが使役する怪人。イターシャが地球にある物品に「ハシリヤンイグニッションキー」を挿して作り出す。 |
ネジレッタ |
ハシリヤンが使役する戦闘員。車の部品の要素を随所に含み、大量のネジから無数に生み出される。 |
余談
- 組織の名称は、「走り屋」+「ヤンキー」+「エイリアン」に由来しているものと見られる。「走力団」は「暴力団」のもじりか。
- ハシリヤンは公式にて「侵略者」と断定されていることから、『機界戦隊ゼンカイジャー』のトジテンド以来となる、物語当初から登場する完全な悪役として位置付けられている。
- 前々作の脳人や前作のバグナラクは、人類にとっては危険で恐ろしい存在である一方、決して生まれながらに邪悪な存在という訳ではない。また、後者には完全な悪役である宇蟲王も登場するが、こちらは物語中盤からの出番である。
- もっとも、完全なる「悪」かと言うには疑問符の付く節もない訳ではない。実際にバクアゲ1でも、サンシーターが街道を走り回り範道大也達とデッドヒートを繰り広げていた際、途中で横断歩道を渡るお婆さんの事はしっかりと待ち、渡りきってから再び走り出すという、悪役らしからぬ挙動にも及んでいる。免許取得前とはいえ、平気で敵に轢き逃げアタックを食らわす誰かさんよりかは、よほど交通安全に配慮している。この一連の行動に対し、前年の『王様戦隊キングオージャー』にてメインライターを務めた高野水登は、SNS上にて「彼らの美学にリアリティがある」と絶賛している。
- バクアゲ2にサンシーターが発した、上記の掛け声は、資料担当として参加している松井大(企画者104)の提案によるものである。本来の意味合いとしては、「カーレースで前走車のおしりに後走者がピッタリついて走る状態」(いわゆるスリップストリーム)であるが、そこから転じて「どこまでもついていくぜ!」という意味合いとして設定され、作中では前述の通り「了解」というニュアンスを含めた使われ方とされている。
- キャラクターデザインは、漫画家の島本和彦が担当。島本は過去にも、『仮面ライダーゴースト』(2015年-2016年)にて怪人デザインを手掛けており、奇しくも同作での一般怪人も、「素体怪人の上半身に追加パーツを着せる」という、本作のそれに通ずる要素を備えている。
- クレジット上では「島本和彦とビッグバンプロジェクト」と表記。これも『ゴースト』参加の際と同じであり、実写キャラクターのデザイナーとしての名義であろうと見られる。
関連タグ
宇宙暴走族ボーゾック:28年前の車スーパー戦隊の敵組織で、暴走族モチーフ。どこか抜けていて憎めない幹部が多かったり、専用通販がある点も同じ。