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シートベルト

しーとべると

自動車などの安全装置。自動車の安全装備としては最も効果が高いものであるとされ、現代の乗用車の必須装備である。
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概要編集

自動車飛行機・船舶などの乗り物に備え付けられる安全装備の一つである。乗員を座席に固定する。戦闘機ジェットコースターでは急旋回・横転・反転運転を行うので必須の装備である。レーシングカーでは運転時に強い横Gがかかることがあるので、ドライビングポジションを維持するためにも必要となる。これらの乗り物は6点式や4点式のハーネスで強く乗員を座席に拘束する。

高速で走る新幹線にシートベルトがないのは、他の乗り物と違って急ブレーキをかけないためとされる。


乗用車のシートベルト編集

サーキット走行をしない乗用車では、レーシングカーと違って運転時に激しい横Gはかからないので乗員をシートに固定することが必須というわけではないが、交通事故に遭った、または交通事故を起こした時に車外に投げ出されたり、ダッシュボードやハンドル、あるいは他の乗員などに激突するのを防ぐ効果がある。現在主流の3点式シートベルトは1959年にボルボが開発、同社が特許を無償公開したことで普及し、1970年代以降の乗用車では運転席・助手席に3点式シートベルトが必ず備え付けられており、2012年以降の新車は後席への3点式シートベルトを備え付けることが義務化されている。自動車の安全装備としては最も効果が高いものであるとされ、現在まで100万人を超える人々の命を救ったとされている。1990年代以降のシートベルトには衝突時にシートベルトのゆるみを巻き取るプリテンショナーが装備され乗員の拘束性能を高めてさらに安全性が向上している。

所謂スーパーカーに分類されるような外車にはレースにも使用される4点式、6点式のハーネスが標準となっている車両もある。3点式の車にも追加でハーネスを搭載することが可能だが、置き換えてしまうと車検は通らず、置き換えなくとも追加したハーネスのみでの走行は装着義務違反となるため、公道では標準の3点式シートベルトを使用する必要がある。ハーネスはホールド性の高いバケットシートのようなシートと併用してこそ効果があるので、所謂純正なんちゃってスポーツシートであってもスポーツ走行に対応したシートとの併用し、正しい位置にハーネスが来るようにする必要となる。

ちなみに併用すれば違法ではないとなっているため、公道走行の必要があるラリーカーではSS以外では同時に使用している。(とはいうものの、違反かの判断は警官個々人の判断に委ねられているという非常にあいまいな取り扱いがされており、一般車両で同様の事をしても違反にならないかは不明)

ちなみに車両登録年により義務化は異なり、旧車であれば車両次第では2点式はおろかシートベルトそのものが存在しないものも可となる。


当然だが、シートベルトは乗員が着用しないと全く効果は無い。前席は着用が義務で、2008年からは後部座席にも着用が義務化された。ただし、商用車には後席シートベルトがないものがある。その場合は着用義務はないが、事故に遭った(起こした)際の死亡率は高くなる。また、着用義務があるにもかかわらず、『後部座席はシートベルトしなくても安全だ』という考えから着用しない者が多い。あと、観光バス等の長距離用バスにはシートベルトがあるものの、乗務員が着用を促さなかった事と相まってシートベルトを着用しなかった多くの乗客が死傷した事案も発生している(ただ、事故の原因の多くが運転手の過労)。


メーターにはシートベルト警告灯があり、運転者がシートベルトを着用している場合は消灯、着用していない場合は点灯または点滅する。


メーカーによってはシートベルトをしないで走行すると警告音が鳴る。また、助手席側のシートベルト警告機能がある車種もあり、その車種は助手席に重さを検知するセンサーが内蔵されていて、一定以上の重さを検知するとシートベルト未着用で警告灯がつく。

しかし、助手席に荷物を置いた際にセンサー部にある程度の重さがあると反応してしまうことがある。警告灯だけなら無視すればいいが、警告音が鳴る車両では反応しないよう荷物をずらしたり、音を鳴らさないためだけにシートベルトを使用している状態にしなければならなかったりと少し面倒ではある。


その他の詳細はWikipediaへ。


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