概要
本名は山田 英二(やまだ えいじ)。1962年4月25日生でプロのレーシングドライバー。
愛称はラーマン山田以外にも『ターザン山田』『英(えい)ちゃん』がある。
愛称の一つであるラーマン山田とは、チューニングカー専門のビデオ『ビデオオプション』(以下V-OPT)出演時にスタッフ(に言わされた飯田章)から「顔が漫画『ゴリラーマン』の主人公に似ている」としてつけられたあだ名(参照)であるが、V-OPT出演時以外でも愛称としても定着している。
元々は雑誌版『オプション』に1985年頃から普通に山田英二として誌面に登場し、V-OPTにも初登場となった1992年発売のvol.17では大人しめの態度であったが、出演年数を重ねる毎に暴力的で言葉遣いの荒い性格の『ラーマン山田』というキャラクターが形成されていった。
V-OPT本編ではラーマン山田として度々スタッフや出演者に暴力(※演出です)や暴言を撒き散らしており、果てや本作のナレーターであるケロシン難波こと難波圭一にも喧嘩腰で語りかけたりもしていた。
そういった態度(※演出です)にお灸を据えようと生み出されたのが『ラーマン山田の人体実験』シリーズであり、これは山田が体を張って運転時の危険を実証するという建前上で山田にある種のお仕置きをするような企画であった。
だが、本来は極めて紳士的な性格でありインプレッションの場面などを見れば分かるが運転中はラーマン山田の時とは考えられない落ち着いた態度でドライビングをし(例えるならばこち亀の本田速人の逆バージョンとも言える)、搭乗しているチューンドカーに対して的確なアドバイスを言ったりもしており、この普段の状態は『ターザン山田』と呼ばれている。
こちらの愛称の由来は、雑誌版Option登場初期に当時の女性編集部員に山田の出身地(奈良県の田舎の方)や長髪を見て山田を野生的に感じたようでそこから「ターザンにしなよ!」と言われ決まった。
ラーマンとしてのキャラクターが確立してからはV-OPT収録前にスタッフに事前にラーマンかターザンどちらのキャラで収録するか確認しているとの事で、前述の人体実験シリーズも事前承知の上で行っており自ら危険な実験を率先して行う姿には同業界から賛辞の声も多数あがっている(が、本人的には乗り気では無かったらしく、特にスポーツ触媒の実験が一番嫌だったらしい)。
その為、ラーマンでの振る舞いをイメージするファンがイベント等で山田と会った際にイメージとかけ離れた紳士的な対応で逆に戸惑ったという声もある。
しかし、本人的にはV-OPTでのイメージを普段から持たれるのは嬉しくないようで、ラーマン呼びよりも普段はターザンの方で呼んで貰える方が嬉しいとしている。
ラーマン時の言動ばかり目に行くがドライバーとしても一流で、V-OPT本編では主にナレーターなどに散々な扱いを受けているが実際はF3000やJGTCなどを経験しているだけありチューンドカーでのタイムアタックでも数回乗っただけで驚異的なタイムを叩き出したり、スーパー耐久でも複数回優勝経験がある。
F3000時代も、鈴木亜久里や片山右京らに迫る実力だったと語る。
2010年にオーストラリアで行われたタイムアタックでは、サイバーエボで最速タイムをマークし「ワールド大会(本人談)」のチャンピオンとなり、翌年も優勝した。
また、いか天に出場経験があるようにドリフト走行も得意であり2011年からD1GPの審査員を務めたが、本人曰くドリフトというかD1は嫌いらしい(ドリキンや谷口の方が目立って自分が目立たないから)。
YouTube配信に移動後のV-OPTでは新作企画として『ラーマン山田と行く酷道』シリーズが不定期でアップされている。
他にも、現役のSUPER_GTドライバーとチューニングカーで全力タイムアタックバトルを繰り広げる企画もあったり、2024年にはスーパー耐久に参戦するなど、還暦を過ぎてなおもそのドライビングテクニックとキャラクターが健在である事を視聴者や業界人に見せつけている。
事故
1996年、谷田部テストコース(当時。現在は解体され城里テストセンターに移動)にてチューンナップされたS14シルビアで最高速アタックの最中、原因不明のコントロール不能状態に陥り路肩へ転落し横転するという大事故が起こった。
搭乗車は見る影もない状態になっていたが山田は重症こそ負ったものの奇跡的にも命に別状は無かった。
このような経緯を持っているだけあって後の人体実験シリーズでの体を張った安全実証の説得力を上げている。
後年、この事故ついてラーマン本人から語られた所によると、リクライニングするシートのお陰で助かったらしい。バケットシートのような倒れないシートだったら助からなかったとのことで、約二年後に同じく谷田部で発生したOPTION2編集長マサ・サイトーの悲劇の事故の事を考えると山田の生存は運が良かったとしか言いようがない。
その後、谷田部から筑波スーパーラップへと舞台を移した際に山田は「(谷田部に)みんな持ってくる車はパワーしかねぇんだよパワー!車はそうじゃねえんだよバランスが大事なんだよ!」と(がなりながら)説明した。
ラーマン山田の人体実験
前述の経緯で始まった企画。
エアバッグテスト
エアバッグで本当にケガをしないかラーマンを乗せて正面衝突させ確かめたテスト。
レーシングスーツ耐火テスト
エアバッグテストの際、火災を心配したスタッフに対して「レーシングスーツだから燃えない」とほざいたため実際に燃やしてみたテスト。レーシングスーツを着たラーマンがフォークリフトに縛られ燃え盛るドラム缶の上に吊るされた。
GTウィングテスト(筑波・FD3S編)
GTウィングの効きを計測器を用いて科学的に検証する人体実験の中では比較的マジメな企画。
ラーマンをドライバーにウィングレス、ノーマルウィング、RE雨宮GTウィングそれぞれを装着して筑波TC2000を走行して効きを確かめた。
GTウィングテスト(テキサス・ドラッグレース編)
筑波での人体実験に続き、テキサスのドラッグレースに参戦していたラーマン山田の車両(インテグラ)からウィングを取り外して走らせたテスト。
スポーツ触媒編
トップシークレットチューンのR34GT-Rに対し、排ガスを直接車内に引き込んだ状態で運転席に縛りつけたラーマンが何秒気絶せずにいられるか確かめたテスト。触媒なしと触媒ありでテストを行った。
触媒なしの時のCO濃度は2.3%。なお1.2%の濃度でも1~3分で死亡とかなり危険な濃度である。
実験の危険度で言えば歴代最高レベル。
安全装備3点セット編
D1車両に装備が義務づけられるロールケージ・バケットシート・シートベルトが本当に安全か確かめたテスト。
スペシャルD1マシン(5万円で買ってきたHCR32スカイラインに安全装備を付けただけ)を使い、追走ドリフトでの追突、壁への衝突、横転をさせ、ラーマンがピンピンしているかでその安全性を確かめた。
バケットシート編
バケットシートのホールド性を確かめた人体実験。鉄板にシートを括り付け、クレーンで鉄板を持ち上げ傾けることでラーマンが何度まで転がらずに耐えられるかでテストした。
最初のAE86純正シートでは、サイドサポートに捕まってしまったことからスタッフに手を縛られ再度チャレンジ。実験後、平らな地面に直接落とされたことにラーマンが抗議した。
次のセミバケットシートでは、平らな地面を嫌がったため、斜めの地面(要は崖)に突き落とした。ラーマンはクッションを置けと抗議した。
最後はフルバケットシート。スタッフが用意した特製のクッションは動物園の堆肥場(=動物の糞尿置き場)の土を用意。あまりのスタッフの対応にラーマンは激怒、実験後カメラマンに向って猿よろしくウンコを投げつけた。
風洞実験編
チューニングカー(サイバーエボ)のエアロパーツの空力性能を大学の風洞施設で実験するついでに人体実験。車に捕まって風速何m/sまで吹っ飛ばずに耐えられるかテストした。
人体実験にしては珍しく大学教授による安全性が確保された実験。
5点式シートベルト編
見出し絵で取り上げられている実験。
5点式シートベルトが体をホールドしてくれるか、ラーマンを乗せて車を横転させた。
なお、テストにはC34ローレル 人体実験エディション(住宅基礎用鉄骨によるロールバー、5点式シートベルトを装着、「ラーマン 人体実験」「死ネ サル」「いってらしゃい山田さん」のテーピング付)が使用された。
ラジエター編
シルビアのSR20用3層ラジエターの冷却効果を確かめる実験。
ラジエターを水道と接続し、排出されたお湯をラーマンにぶっ掛けて温度を測った。
ラーマン山田語録
※比較的よく出る台詞を抜粋
「おぉい!!!」
「ふざけんなよ!」
「ふざけんなビデオオプション!!」
「ふざけんなお前!!」
「なんだ!!」
「ぜってぇやらねぇからな!!」
関連動画
スーパーラップ
酷道・険道の旅
還暦を迎えた噴飯者
関連タグ
土屋圭市、谷口信輝、織戸学…同業者でV-OPT内で度々ライバル視する発言をしている。