概要
『爆上戦隊ブンブンジャー』バクアゲ25に登場する、キャノンボーグの操る最終兵器。
キャノンボーグと因縁のある先斗とビュンディーによると、「衛星軌道上からギャーソリンを強制回収する大量悲鳴兵器、キャノンボーグの奥の手」との事であり「このままだと地球も死の星になる」という発言から実際にコレで死の星となった惑星もあった事が示唆されている。
作中では発動が阻止されたが、先斗らが語るイメージとキャノンボーグの台詞からすると、衛星軌道上に静止した状態から『ギャーソリン回収光線』を惑星全土へ照射し、全ての生命体からギャーソリンを搾り取るという物。一瞬で吸い尽くすのか、ある程度時間をかけてじわじわ苦しめながら、より大量に吸い上げるのかは不明。
いずれにせよ戦略兵器としてはブッチギリに極悪な代物であり、「生かさず殺さず地球人に悲鳴を上げさせ、長きに渡ってギャーソリンを集める」という、今までのサンシーターのやり方とは一線を画した後先考えない残酷非道さには、デコトラーデさえも「この星をボロボロにする気ですかい!? まずいっすよ!」と恐れをなしていた。
詳細と顛末
キャノンボーグの燭台ツール『ジャッキー』をそのまま巨大化させた様な姿であり、巨大なオレンジ色の目と電子音に混じって「ズェットン…」とも聞き取れる低い鳴き声らしき物を発しているのが特徴。ちなみにこの音声は異なる二つの物が連続で発せられており、よく聞いてみると「ジャッ、キー…」「ホイ、ホイ…」といった具合に自身の名前を発音している。
そもそもジャッキーが当兵器の専用端末らしく、そこより独自の信号を送って操作されている様で、現実的な対抗策は宇宙で破壊するか、操作元のキャノンボーグを直接叩くしかない。しかし宇宙で破壊しようにもその強度は尋常ではなく、人工衛星をぶつけた程度では傷一つつかない程頑丈で、超強力な砲撃レベルでないと破壊も不能。
キャノンボーグの足取りが掴み難いであろう事からブンブンジャー一同は調及びI.S.Aと連携を取り、各々が出来る事を活かして動く中で大也が購入した人工衛星をぶつけ、軌道を逸らす作戦に出るが上記の頑丈さで失敗。
しかし出自不明の情報提供によりハシリヤン一味の潜伏場所が判明し、これをブンブンジャーが強襲。キャノンボーグがギャーソリン回収光線発射の為ジャッキーを操作しかけた所を間一髪で先斗がブンブンコントローラーの一撃でジャッキーを撃ち落とした事で、ツールが不具合を起こし連動してホイホイもシャットダウンしてしまう。
最終的にシャットダウンから回復する前に、ヤルカーのハイウェイ光線で巨大化させられたキャノンボーグが、ブンブンジャーロボ119にビュンビュンマッハーロボと全ブンブンカーが合体したバクアゲフォーメーションブンブンフルスロットルエディションによる『バクアゲフルスロットルバズーカ』で衛星軌道に打ち上げられ、そのまま激突される形で攻撃の巻き添えを喰らう。
その上でキャノンボーグの張っていた『チェーンバリア』を強引に破った一撃の前では流石に持たなかった様で、主人諸共木っ端微塵に爆発四散した。
余談
- 名前の由来はキャノンボーグの名前の由来である『キャノンボール』に日本人コンビとして出演したジャッキー・チェンとマイケル・ホイの両名に加え、車系戦隊である事から車を持ち上げる機材の「ジャッキ」そして「ギャーソリンをホイホイ回収する」事とも掛かっていると思われる。
- 外見やかつて星を滅ぼしてきた最終兵器という点、衛星軌道上での待機、太陽を背にしての逆光、雲の様にはるか上空にかすかに見える点、特徴的な鳴き声から『シン・ウルトラマン』における天体制圧用最終兵器ゼットンのオマージュと思われる(鳴き声なんかもろそれである)。放送終了後は「ゼットン」がトレンド入りする事になった。
関連タグ
惑星大破壊大ミサイル:捕物隊長・デイモンサンダーが所有する惑星破壊兵器。こちらは地球に逃亡した人物を引き渡させる為の脅迫手段として持ち出された。
モライマーズ:7年前で宇宙のほぼ全土を掌握した独裁国家組織が大量生産・配備した惑星資源採掘装置だが、対象の星を自壊させるまで資源を採り尽くす運用方針から実質上の量産型惑星滅亡兵器とも呼べる代物でもある。