「おや? 私奴をご存じない? よろしい。私奴が誰かお教え致しましょう……」
「生まれも育ちも惑星ニーダム。ボスの為ならあいつは悪く、こいつは強く、魔改造! 私こそ、ハシリヤン改造隊長、キャノーーンボーーーグ!!」
「フフフフ……これが改造隊長の芸風ですよ……」 (バクアゲ11)
データ
全高 | 195cm(ギャーソリン大強化体/46.2m) |
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重量 | 234kg(ギャーソリン大強化体/555.0t) |
エンジン | ニーダムブレーン |
スピード | 魔改造最速 |
カスタム | ジャッキー、ジャッキー・ホイホイ |
ナンバー | - |
ファーストラウンド | コース:街の実験場 |
セカンドラウンド | コース:倉庫 |
ファイナルラウンド | コース:ビル街 |
CV | くじら |
スーツアクター | 蜂須賀祐一 |
概要
バクアゲ11より登場。
惑星ニーダム出身の大宇宙侵略大走力団ハシリヤンの改造隊長。『2nd LAP』におけるラスボス。
様々な配線を赤紫色のドレッドヘア状に纏めた、ニーダム星人特有の巨大な頭部『ニーダムブレーン』を持ち、白衣と芸術家の服を組み合わせた様な一風変わった出で立ちとなっており、マフラーの様な耳に眼鏡を着用している。
その一方、ハシリヤン構成員としては少数派になる、ナンバープレート型バックルを身に着けていない隊長でもある。
先に地球に来訪していた斬込隊長・マッドレックスの殉職後、ギャーソリンが全く集まらない状況を改善すべく、地球にやってきた。
改造隊長の名の通り苦魔獣に魔改造によるパワーアップが出来る。ドレッドヘアの様に伸びた髪房(配線)は触手状の端末・工具ツールであり、これで苦魔獣の身体を弄り細工を加え魔改造を施す。触手の操作精度は高く、改造を施した苦魔獣にその事実を悟らせない繊細さと隠密性も有する。ただし、魔改造した場合は巨大化する副作用が伴う場合がある。この副作用はギャーソリンを無駄に消費してしまう為、キャノンボーグにとっては「大失敗」とみなしている。
普段は基本的に、改造を加えた配下を動かす形で戦闘に対応しているが、いざ自らが戦う際は瞬時に自分の肉体を改造、苦魔獣の装備を複製あるいは改良させた武装を具現化させて敵を迎え撃つスタイルを取る。作中ではアンテナグルマーのバリバリアンテナを改良した配下を強制オートコントロールする『苦魔アンテナ』、ソードグルマーのトギスマソードを複製したガントレット式両刃剣『苦魔ソード』等が具現化された。
また、外科医とメカニックを掛け合わせたパペット、あるいは燭台にも見える手持ちツール兼デバイス『ジャッキー』も所持。よく見ると額・胸・腰のパーツが交差型の伸縮機構を模した物で、油圧ジャッキがメインモチーフであると示している。
このツールの頭頂部は外科手術ベッドの照明を模していて、そこを開くと苦魔獣をリアルタイムで観察するモニターと操作コンソールが展開される。これは改造や開発のモニターにも転用可能であり、データを走らせて作戦を立案・プログラミングを行う。
更に敵を爆撃する銃や拡声器にもなり、見た目からは想像できない多機能ぶり。また奥の手として、ジャッキーを地面に立てコンソール操作すると防御機能『チェーンバリア』を展開可能。加えてここまでに集めたブンブンカー等の戦闘データも掛け合わせた結果、必殺技級の攻撃を凌ぎ切れる絶対的な防御力を有するに至った。このバリアは自身が攻撃する時には解除されるが、何分有利な状況でしか攻撃してこない為に隙を付くのは困難。
そして、このジャッキーの本質は惑星規模で生命を死滅させるのと引き換えに、星1つ分のギャーソリンを強制回収する大量悲鳴兵器・『ジャッキー・ホイホイ』の専用操作端末であり、キャノンボーグの操作1つでターゲットの星の衛星軌道上にジャッキー・ホイホイを誘導・設置し任意のタイミングで起動させられる。
いわば事実上、ジェノサイドによる惑星壊滅が可能な戦略兵器を個人で開発・所有しているのがキャノンボーグの実態であり、別の戦隊敵組織に匹敵もしくは凌駕する武力を、単身で保有していると評価しても過言ではない。
ただし、当人はこうした兵器を独力で開発した自分自身と、その頭脳に強いプライドを持っており、それを他者に誇示するのを優先してかジャッキー・ホイホイを持ち出すのを最後の手段と捉えていた模様(もっとも、惑星規模の戦略兵器となると運用コストに加え、使用前後のリスクなどの諸問題が少なからず付き纏う。現にジャッキー・ホイホイにも発動対象となった星が死の星になる=事実上その星からは2度とギャーソリンが回収できなくなるリスクが存在しており、頭脳派の彼であればプライド以前に「総合的なコスパが悪い」と判断していた としてもおかしくはないだろう)。
マッドレックス同様に幹部格に当たる人物なのだが、裏方仕事でもある技術屋故にあまり現場へ出て来ない身分だからか、サンシーターは彼を全く知らない上に「どちら様?」と問い掛けていた。
また、敬語ながらも傲慢さが見え隠れする言動もあって、ヤルカーやイターシャからは良い印象を抱かれていないが、到着後に1度は彼等の手腕を(サポート付きで)見たり、巨大戦力を与えて直接手柄を立てるチャンスを与えたりと、サンシーターへの待遇は直属だったマッドレックスより寧ろ良い。
しかし、それが却ってサンシーターの能天気さと失態ぶりを際立たせてもいて、いくら作戦を成功させるお膳立てをしても現場で動く部下がそれを台無しにし失敗を繰り返す事態にやきもきする 苦労人の面も出てきている。
一方、配下の失態=お膳立てした自分の知略がパーになる現実が続く状況を前に、徐々にフラストレーションが溜まっていった節もあり、それがサンシーターの反感を招く横柄な態度、引いては自身が配下に切り捨てられる顛末の遠因になった。
人物像
「ハシリヤンきってのキレ者」を自称し、甲高い男性の様にも低音の女性にも聞こえる独特な声音の持ち主で、丁寧な言葉遣いながらもマッドサイエンティスト染みた雰囲気を持っている。一人称は「私(わたくし)」あるいは「私奴(わたくしめ)」。
ノリもそこそこ良く派手な名乗りを上げる一方で、サンシーターのやり方を見て様子見する等、自称通り一歩引いた部分もある。それでいて相手のやり方が失敗した事実と、自分がさり気なく仕込んだ改造による工作がもたらした成果を理由に、侵略現場での上下関係を確立させる知略も使う頭脳派。
ヤルカーから「マッドレックス様よりダサい」「自分でキレ者言うカー?」とあまりにもバッサリ酷評された際には「そんな口は改造しますよ?」と釘を刺して以降は、サンシーターが陰口を叩く度に「改造する」との脅し文句で牽制する様子から、要職に就く人物かつ頭脳派らしいプライドの高さも持つ様子。しかし、即座に拳で分からせるタイプであったマッドレックスに比べると口頭での注意に留める場面が多く(それでもあまりに酷いとジャッキーで電撃を浴びせお仕置きをする)、戦闘タイプの彼とは性格も相まって対照的に見える。
ただ、命令を下すサンシーターがそもそもマイペースかつ、失敗続きでも開き直ってしまうゆるい気質の自由人である為、こうした脅し文句で都度、叱咤し強引に働かせている実情もある様子。いい加減な部下の手綱を握る意味でなら、力づくで分からせるマッドレックスと比べて細かい手間等が多いとも見れる。
それもあってか、バクアゲ17で遂に不真面目なサンシーターへの見せしめも兼ねて、以前から自分に反発気味な態度を見せ続けたヤルカーを改造すると、やはり冷酷な一面を披露した。
基本的に『天才である自身に絶対的なアイデンティティーを持つ』一方で、後述のマッドレックスとの遣り取り以降『最前線で戦えない自身の有り様』に強烈な劣等感を抱く様にもなり、故に彼に共感・近似したタイプや自身の有り様を否定する存在には、異常なまでに敵愾心を持つ様へもなった。
あちこちの星で「改造」の形で戦力を現地調達しているからか、自分の存在を極力隠しながらブンブンジャーの正式な呼称を把握する程の高い情報収集・隠密能力も持ち、敵の戦闘データを密かに集めてその戦力を模倣した兵器を開発・建造、しかもそれを名うてのサーチャーであるシャーシロにすら把握させぬままに完遂させる、大胆かつ繊細な芸当までもやってのけており、自称の「ハシリヤンきってのキレ者」は決して伊達や酔狂ではない。故にイターシャからも「あの“わたくしめ”、ただうるさいだけじゃなかったわ」と(横槍を入れられる自分達側の不甲斐なさを棚上げしてではあるものの)そこそこ良い評価をされている。
マッドレックスとの因縁
過去にマッドレックスと邂逅しており、その際に常に自ら最前線で暴れる彼のスタンスを「貴方のやり方は非効率です!」と糾弾したキャノンボーグ。
しかし、当のマッドレックスはどこ吹く風とばかりにスルーしたばかりか、自身は計略は立てて安全圏に留まるキャノンボーグに対し「テメェはなぁ……1人で走ってるから遅ぇんだよ」と逆に一蹴されて以降、「『自身のスタンスの正しさ』の証明」に固執していく様になる。
ただし、現実でも上司が自ら最前線で功績を挙げる姿に感化され奮起する者も居れば、真逆に「上司は最奥でドッシリと待機して欲しい(=部下を信じて待っていて欲しいor自身のペースを保ちたいのでヘタに動かないで欲しい)」と考え、上司の泰然自若に構える姿を見て奮起する者も居る以上、両者のスタンス自体はどちらも間違っておらず、結局は部下とのスタンスが合致するか否かの問題でもある。
サンシーターとの関係
当初こそキャノンボーグはサンシーターに相応の支援を施し、サンシーターもまたそれに応えようとするなど、それなりの関係を築けていた。
しかし、作戦失敗が続くうちに、やがて互いの不愉快な面を見知るようになり、いつしか両者の間には溝ができてしまった(詳細は以下の通り)。
- キャノンボーグ→サンシーター=せっかく自身の頭脳や発明で支援しても悉く不意にする上、彼らだけでは行き当たりばったりな行動しかできないにも拘らず、助け舟を出せば露骨に士気が下がり、あまつさえ自身の方針に反発さえする
- サンシーター→キャノンボーグ=マッドレックスと違って現場に出ない(=前線での彼らの負担がマッドレックスの時以上に増えた)にも拘らず、その不満は抑圧されたまま失敗続きで士気も上げられず、挙句に望まぬ改造まで施される
それもあってか、バクアゲ24にて起こったボスへの叱責に対するサンシーターの当事者意識0の反応で、遂に堪忍袋の緒が切れたキャノンボーグは見限りを決意し、バクアゲ25では自身の最終手段を止めようとするデコトラーデを発砲して黙らせた挙げ句、苦魔アンテナで操る暴挙に走ってしまった。
もっとも、キャノンボーグの役職は本来裏方である以上、サンシーターの「マッドレックスと同じ土台で活躍しろ」との要求は、身も蓋も無く言えば役職の違いの無理解による暴言でしかない。また、キャノンボーグ(を通じてボス)からの叱責を受け入れない所か、当事者意識もなく徒に「キャノンボーグの計画自体が悪い」と反論する姿勢は、端から見ればサンシーターの組織の構成員としての自覚の皆無さの露呈とも映る。
一方、最前線に自ら飛び込むマッドレックスのスタンスが、サンシーターにとってある種の精神的な支柱となっていたのとは対照的に、裏方として動くキャノンボーグはそうした拠り所とはなれなかった(あるいは彼等の不真面目振りから、おこぼれを貰う形で手柄を上げるには不適当な上司だった)ため、後述の悪癖も相まって結果的に彼らの士気を(もともと低いにせよ)余計に下げてしまっていたのも事実である。
とどのつまり、キャノンボーグとサンシーターとの相性自体がそもそも良くなかった見方ができ、それが後述の事態を招くに至ったとも解釈できるだろう。更なる見方をすると、場当たり的な人事で現場の人間関係に要らぬ軋轢を生みかねない意味で、悪の組織らしいハシリヤンのブラックぶりが暗示されているとも酷評できるかもしれない。
深奥の総括
上述の人物像や過去を見るに、どうやら自分の頭脳と技術力の高さを信じるあまり、分不相応なプライドに加え自分の思い通りに動かない他者は改造≒直接手を加えて操作した方が手っ取り早いとの価値観までも持ってしまった(恐らく最初期の彼の様に「自分の才覚に追従できない奴等を相手にするぐらいなら、自分1人で全てを完結した方が手っ取り早い」と考えている)らしく、ハシリヤンの隊長として他者を率いこそはすれど、結局は自分の歩幅に合う様に他者を改造(=矯正)し個を潰してしまう悪癖をマッドレックスに見抜かれ、上記の一言で端的に酷評されてしまった模様。
そして、その悪癖は地球を訪れてからも治る様子が無く、“機会があればボスを排除してハシリヤンを乗っ取る(=組織を自分の歩幅に合わせた物へ改変する)” 翻意・野心までも心の奥底に燻らせるようにまでなっていた様子である(自暴自棄に陥った末の妄言の可能性も十分あるものの、仮にそうならそれこそ妄言として出てしまうくらいには組織への不満はあったようにも見える。もっとも、後述の事実を踏まえるに、そうした不満の噴出だけが理由でもなさそうだが……)。
上記の内面はどうやらマッドレックスのみならずボスにも薄々勘付かれていたらしく、上述の類稀なる頭脳を差し引いても……否、その頭脳が伴っていたからこその末路に繋がってしまった。
各話の動向
バクアゲ11
低気圧で気分が乗らないサンシーターは、今回のギャーソリン納品を全会一致で休もうとする。しかしその背後から「ノンノンノン。サボリは改造しますよ?」と突然出現(尚、この直前に偶然通りかかった思わぬ被害者の存在が翌週に判明している)。
上記の自己紹介を済ませたキャノンボーグは、自身が「地球からのギャーソリン納品が滞っている現状から地球に来訪した」趣旨を伝えると、サンシーターの仕事ぶりを視察する為に仕事を催促する。そうして納車されたアンテナグルマーをあらかた観察し、後の仕事をサンシーター達に任せる。
アンテナグルマーは順調にギャーソリンを集めていくが、そこにブンブンジャーが出現。苦戦を強いられるアンテナグルマーだったが、突如としてパワーアップ。
実は観察中にキャノンボーグが密かに改造を施しており、これによりブンオレンジ以外の身体制御を奪って形勢逆転。しかし、ブンレッドが現れ2対3へ。更に偶然からブンブンチェンジャーとブンブンブースターの共鳴を利用してアンテナを攻略された末、最終的にアンテナグルマーは撃破され作戦は失敗に終わった。
「すいませんでした!!」と土下座をするサンシーターに対し、今回のやり方をダメ出しし「これからは自分が仕切る」と宣言。自分の魔改造で地球に街の実験場を作りつつ、侵略を達成する為の暗躍を開始するのだった。
「あなた達のやり方、ノンノンノン! これからは私奴が仕切ります……お覚悟を!」
バクアゲ12
早速サンシーターからイニシアチブを取るべく、キャノンボーグは懐にしまい込んでいたハシリヤンイグニッションキーを用いて、ゲタグルマーを生み出すや市井の襲撃を実行。
ブンブンジャーが全員そろった折を見て、ゲタグルマーに施した魔改造を解放して彼等を窮地に陥れると、それを満足気に観察するキャノンボーグ。
だが、途中で江角走輔/ゴーオンレッドの参戦で形勢逆転を許した挙げ句、最終的にゲタグルマーが2度も敗北してしまう。
尚、ブンブンジャーとゴーオンレッドが出会う切っ掛けとなったのは、偶然スピードルがブンブンジャー達の世界に現れたタイミングに地球に襲来したキャノンボーグと接触事故を起こしたからであり、皮肉にも今回の敗因はキャノンボーグ自身にある実態が露呈した。
バクアゲ13
「完成しましたよ……私奴の秘策が! バクアゲしていられるのも今の内ですよ、ブンブンジャーの皆さん! フッフッフ、ハッハッハ! アッハッハッハ!」
番組冒頭で廃工場らしき場所にて、ブンブンジャーを監視しているキャノンボーグの手には、ブンブンチェンジャーを歪めた不気味な外観のツール・ブンブンデンジャーが握られていた……。
本編開始直後、サンシーターに秘策・ブンブンキラーロボとそれに装備されたスピーカーに取り込んだ『逆転アゲサゲ音頭』を授け、見事にブンブンジャーの無力化に成功すると、キャノンボーグは通信機越しで「ギャーソリンの回収」を命じた。
しかし、せっかくの秘策もブンブンジャーの無力化で油断し切ったサンシーターと、その慢心をまんまと突いた玄蕃の策で逆転された上、そうした玄蕃の野生動物の如し忍従と強かさに惚れ込んだブンブンサファリの乱入で、更に根幹であるスピーカーを木端微塵に粉砕。サンシーターもキラーロボに搭乗して巻き返しを図るも、サファリと合体した『ブンブンジャーロボサファリカスタム』にキラーロボまで撃破されてしまった。
尚、ブンブンキラーロボから流れる『逆転アゲサゲ音頭』は演者のくじら女史が歌っているので、名言はされてないがキャノンボーグ自らが歌唱した可能性が高い。かなりはっちゃけていると同時に、何処までも抜かりない策士と評価できよう。
バクアゲ14
前回でブンブンキラーロボでお膳立てをしたにも拘らず、大敗しても「天気の良さ」を理由に呑気に日向ぼっこするサンシーターにジャッキーを使って爆撃・説教。
「随分と悠長ですねぇ。あなた達がそんな調子だがら、ブンブンジャーを排除できず、ギャーソリンも集まらないのです!」
「改造だけは勘弁」と謝りながら泣きつくサンシーターを仕事に向かわせ、レイゾウコグルマーを生み出させると、キャノンボーグは彼らにブンブンデンジャーと更なるチューンナップを施したブンブンキラーロボを再び支給し、巨大戦力役へ回る様命令。ブンブンジャーの戦力を分断させるだけでなく、単体でも強いレイゾウコグルマーが邪魔者に気にせずギャーソリンを収集できる様な作戦を決行していた。
しかし、レイゾウコグルマーは射士郎/ブンブルーと未来/ブンピンクの連携によって撃破・リタイヤし、
ブンブンキラーロボも新たに合体できる様になったブンブンジャーロボモンスターに再度撃破され、作戦はおしゃかとなった。
バクアゲ15
今回は作戦を指揮せず動向を観察。人を襲わない温厚な苦魔獣・カセキグルマーを巡ってブンブンジャーとサンシーター攻防戦を繰り広げる中こっそりと現れ、隙を突いてカセキグルマーにビームを浴びせての魔改造を施し、野生の反応を呼び起こさせて凶暴化。
ひたすら暴れさせてギャーソリンを搾り取ろうとするも、魔改造の副作用で、カセキグルマーはギャーソリンを自己捻出してヤルカーを介さずに、ギャーソリン大暴走体に変貌を遂げるイレギュラーが発生。前述の事態を見てキャノンボーグは「ギャーソリンを無駄食いするだけで、大失敗でしたねぇ……」とカセキグルマーを失敗作と断じて切り捨てた。
バクアゲ16
ハシリヤン本家に頼み込み、惑星リフレクターで作られたとされる『伝説の剣(公式サイトいわく「妖刀」)』を宇宙一の“始末屋”こと焔先斗を介して入手、届けさせる。
そしてそれを素体として作り出した、ソードグルマーと戦闘中のブンブンジャー5人とこの回で初めて対面。
ソードグルマーの能力でブンブンジャーを敗北一歩手前まで追い詰めるが、先斗/ブンバイオレットの乱入によりソードグルマーが撃破されてしまう。しかし、本当の目的はソードグルマーの素体となった伝説の剣を鍛錬するのにあり、剣を回収しその場を後にした。
尚、この剣はキラーロボのカラーになったブンブンクラシックのアタックモードとそっくりな外見だが、後にブンブンキラーロボの新装備・ブンブンキラーソードのベースとして調達された物であったのが判明した。
バクアゲ17
あまりにも地球からギャーソリンが集まらない現状に業を煮やし、遂にヤルカーを改造する暴挙に出る。また前話に登場した伝説の剣に関しても引き続きチューンナップを行っている模様。尚、彼のあまりの形振り構わずな姿勢には、サンシーターの面々は(自分達の醜態を棚上げしてとはいえ)士気が露骨に下がってしまった。
その改造されたヤルカーは新たにハイウェイ光線を発射できる様になったが、それによって巨大化したジムグルマーはビュンビュンマッハー及びビュンビュンマッハーロボに倒されただけでなく、落下してきたヤルカーを受け止めたデコトラーデに陰で「なんて事しやがる、あのメガネ野郎!」と明確に不信感を抱かれた。
その後、ブンブンとの蟠りを解消したビュンディーと共に宇宙へ戻ろうとした先斗に対し、キャノンボーグはブンブンコントローラーに通信を入れコンタクトを取ってきた。
バクアゲ18
前話からの続きで、先斗とビュンディーを地球にある簡易的なアジト(=廃材置き場)へ呼び出したキャノンボーグ。伝説の剣を先斗の顔面に突き出しながら依頼した始末の内容は『ブンブンジャーの始末』。当初は「俺(の依頼料)は高いぞ」「(キャノンボーグから『初回無料と聞きましたが?』との問いに)あのキャンペーンは終わってんだ」と曖昧な返答しか得られなかったが、(恐らく入れ知恵を施して)イターシャに先斗が大事にしている松葉周のトレーディングカードをスらせ無条件で依頼を呑ませ、ソードグルマー・リベンジもサポートにつけて同士討ちに向かわせる。
結果的に上記の脅迫に加え、先斗の親友とその家族をサンシーターに人質に取った策略により、彼はハシリヤンと袂を分かつ事態になったが、当のキャノンボーグは特段取り乱した様子はなく、ある程度織り込み済みであったと思われる。
その後、倒されたソードグルマー・リベンジが残した伝説の剣をヤルカーのハイウェイ光線でブンブンキラーソードへと変化させ、サンシーターに再々支給したブンブンキラーロボに装備させる。
しかしマッハーロボにキラーソードの機能を逆用されてしまい、結局キラーロボは三度敗北。ハシリヤン本家に頼んで得た貴重な伝説の剣を無駄にし、自身の信用も危うくなる結果に終わった。
バクアゲ20
「新たな実験」の名目で苦魔獣を操作するツール「オワンドル」を作り上げ、それをバクアゲ1で未来と別れて傷心に浸る降野ノリオにオワングルマーと共に手渡し、サンシーターと共にブンブンジャー殲滅に向かわせる。
その後キャノンボーグはノリオに入れ知恵を施した料亭にて、1人事態の推移を観察。彼の心の中で燻るブンブンジャーに対する恨みで、濃度が高まったギャーソリンを収集しようと目論むが、装置の不備かノリオのギャーソリンがそれの許容量を超えたからか、オーバーヒートを起こしてツールが壊れてしまい、この事態に「実験失敗です」と目論見が外れて憤慨しつつその場から立ち去った(直後に猿轡と後ろ手縛りで隅に捨て置かれた店主が見えた状況から、料亭自体を乗っ取り占拠した実態が窺える)。
バクアゲ22
中盤にてサンシーターが待機するキャンプ場に来訪。
ブンレッド達に逃げられ焦るサンシーターに対し、キャノンボーグは「(ブンレッドが逃げているならば)来させるまでです」 とばかりに、事前にテントグルマーが捕えた被害者を人質にする作戦を展開させた。
その後テントグルマーが敗北し、ハイウェイ光線でギャーソリン大暴走体に巨大化するや否や、キャノンボーグは「まだキャンプは終わりませんよ! 私にも立場がありますからね!」「更にキャンプを楽しく彩りましょう!」として、新発明の巨大ネジ『ビッグネジネジ』をネジレッタに投与しネジレッタまで巨大化させた上、人質をキャンプファイヤー状の檻に収容した。
しかし、ブンレッド119専用の新戦力で全ての策が破られ、大敗を喫してしまった。
尚、上記の「私にも立場がありますからね!」発言から、これまでの作戦失敗のツケが回り自身の立場が危うくなっている模様。
バクアゲ23
「私奴が監督を務めるからには、敗北は許しません! 負けたら……全員改造しますよ?」
錠の提案で行われたブンブンジャーとの野球対決にて、ハシリヤンで構成された〈絶叫ハシリヤンズ〉の監督として参加する。
試合序盤、デコトラーデが『カリブの怪人打法』でヒット(未来の捕球ミスだったが)で出塁、代走をヤルカーに任せた途端『ハシリヤン野球ルール』と称して、「走者はアウトにならない限りダイヤモンドを何周でも回っていい」を一方的に導入した上で「カーが通ればルールは引っ込む……です!!」と宣言した。
また、本塁審判役のネジレッタがまともな判定をするや、キャノンボーグは即座に「(このネジレッタは)後で改造ですね」 と処刑宣告を囁いた。
後半では大也達〈爆上ブンブンジャーズ〉がブンブンジャーに変身したのを契機に、次第に形勢が不利になっていく。グローブグルマーが起死回生の投球を行うや、キャノンボーグは珍しく興奮してベンチに立つと「これぞ正にハシリヤンが投げる球……『ハシリ球』!!」と声を上げた(ついでに手すりで手を叩いて痛がる)……が、最終的にブンブンジャーも『ハシリヤン野球ルール』を適用した為に逆転負け、更に負けた腹いせで襲いかかったグローブグルマーが、呆気なく星になったのも重なって、キャノンボーグは意気消沈するままにベンチから立ち去った。
この時、本塁審判役のネジレッタをダグアウトに引きずり込んだ様子から、何かしらの罰=改造を与えただろう事態は想像に難くない……。
バクアゲ24
冒頭で今までの失態から、とうとうワルイド・スピンドー率いるハシリヤン本家の怒りを買ってしまい、ひたすら低頭平身で謝罪するキャノンボーグ。
「はい、ええ……。次こそは必ず。 ……何故、こうもギャーソリンが集まらないのですっ!?」
デコトラーデ「えっ!? いやぁ、何故って言われても……なぁ?」
イターシャ「ねぇ~……。私、よくわかんな~い!(焦)」
ヤルカー「誰かさんの指示が悪いカー」
「全部……あなた達の働きが悪いからですっ!!」
ボスとの通信を終えたキャノンボーグは危機的状況下にも拘らず、今尚お気楽で煮え切らない意見を並べるサンシーターにジャッキーからの大放電と共に叱責し、「もう後がない……!」と焦燥感に駆られるや否や、目に付いたアコースティックギターを素材にアコギグルマーを生成・納車した。
暫くしてブンブンジャーがボランティアで来た学童保育にアコギグルマーが乱入し、その攻撃で眠った大也と先斗からギャーソリンが変換されたタイミングで、「地球人を眠らせて、吸い取った生体エネルギーをギャーソリンに変換!外から起こす事は出来ませんよ!」と路地裏で狡猾に漏らした。
だが、肝心のアコギグルマーは2度の敗北を喫してしまい、サンシーター抜きでもブンブンジャーに敵わない自身の限界と現実を突き付けられてしまった。
孤独に走る天才は、仲間と共に走る者達の前に散りぬ(バクアゲ25)
「目標到達率…0.03パーセント!? 全くもって私奴の計算外ですっ!あぁ〜〜っ!」
最早後が無く、自分が追い詰められたと(半ば思い込んで)判断したキャノンボーグは、計画通りにギャーソリンが貯まらない現状に愕然とし、「地球その物を壊滅させギャーソリンを強制徴収」すべく、最終手段として取っておいた〈ジャッキー・ホイホイ〉の稼働に打って出る。
制圧した地球をハシリヤン本家に献上する「地球ナワバリ計画」に逸脱した行為として、サンシーターから待ったがかかるも、キャノンボーグはジャッキーの発砲で力尽くで黙らせ、「今の隊長は私奴ですよ!?」と文句は言わせないとばかりに逆ギレ。
しかし、戦線に出ず裏で計画を進める自身のやり方が気に入らず、とうとう我慢の限界を超えた彼らから「計画がむちゃくちゃ」「前線に立たずコソコソと卑怯」とマッドレックスと比較されつつブーイングを浴びるが、却ってキャノンボーグの逆鱗に触れ「お黙りなさいっ!! 改造しますよ!?」と更に逆ギレ。
「宇宙一賢く、正しいのは、この私奴です……!!」
落ち着きを取り戻した後は、ジャッキーを操作してジャッキー・ホイホイを誘導、ブンブンジャーの捜索・妨害も意に介さずジャッキー・ホイホイを地球軌道上に設置、いよいよボタンを押して地球を死の星へ変える強烈な光線を放たんとする。
「ジャッキー・ホイホイ、発射予定位置に到着です!……ターゲットは地球の生命、ギャーソリン回収光線、発射!」
※直後に先斗が乱入しジャッキーを狙撃、続けて残りのブンブンジャーも現れる
「私奴の計画が!……あなた方が何故ここに!?」
「I.S.A!? …まさか、そんな…!?」
しかし、予想外にもI.S.Aからの情報提供によって自身らの潜伏場所の所在がバレた挙句、稼働寸前で先斗にジャッキーを故障させられ、ホイホイもシャットダウンさせられたキャノンボーグはジャッキー・ホイホイを再起動させる時間稼ぎとして、サンシーターに苦魔アンテナを無理矢理取り付けた上で他の苦魔獣の装備で武装。
ネジレッタと共にブンブンジャーへ嗾けさせると自身はその場から急いで立ち去り、廃倉庫に逃げるもすぐに先斗/バイオレットに追い付かれる。
先斗「俺からは逃げられんぜ。改造隊長殿?」
「フフフフ……私奴を始末すれば、絶好の機会を逃す事になりますよ? 始末屋さん、今一度あなたに仕事を依頼したい」
先斗「依頼?」
「“ワルイド・スピンドーの始末”……! ハシリヤンのボスを倒し、この宇宙の全てを手に入れようではありませんか……!」
ここで「ボスから見捨てられた」と自暴自棄に陥ったキャノンボーグは始末屋としての先斗に、なんと「ワルイド・スピンドーの始末」を依頼=組織の裏切り行為に等しい打診を実行。召喚したネジレッタで包囲した上で「私奴の頭脳と、あなたの腕があれば、望んだ物は何だって……!」と持ち掛けるも、バクアゲ18での卑劣な仕打ちに加え、ブンブンジャーとの共闘等で価値観が大きく変化していた先斗にそうした誘惑が通じる筈も無く、「ブンブンジャーの一員として仲間と共に走った方がずっと楽しい」と悟った先斗=バイオレットにネジレッタを蹴散らされながら速攻で断られてしまう。
これでより心の余裕を無くしたキャノンボーグは、激情のままに自身へ魔改造を施して苦魔ソードを両腕に装備し、その場にあった燃料タンクを壊して相手の隙を作った所で斬り掛かるも、仲間と共に走って更に速く、更に強くバクアゲになったバイオレットには到底及ばず、他のブンブンジャーより託されたブンブンハンドル&チェンジアックスロッドモードを用いた二刀流で対抗した相手との高速戦闘を繰り広げた末に、苦魔ソードを折られながら地面に伏せられる。
そこからの起き上がりに、「遅ぇんだよ! 止まって見えるぜ!」と煽りながらバイオレットが構えたズンズンショウカブラスターより放たれたズンズンオーバードライブへ対し、ニーダムブレーンからケーブルを伸ばして抵抗するが防ぎ切れず直撃。その直前で不意にマッドレックスより自分の価値観を否定された過去を思い出し、キャノンボーグは「うぅ……どいつもこいつもーーッ!!」と激昂しながら因縁に始末を付けられつつ敗北。同時に苦魔アンテナも破損し、サンシーターは強制コントロールから抜け出せた。
前述の様に、周りを自分に合わせるやり方に固執する価値観をマッドレックスからダメ出しされた過去を持つキャノンボーグだったが、皮肉にも自分の信じる物と真逆の価値観に目覚めた先斗に完膚なきまでに打ちのめされる、大変屈辱的な形での敗北を味わう羽目となってしまった。
しかし首の皮1枚でギリギリ生き残って立ち上がると、事前にヤルカーに取り付けた緊急呼出装置(恐らくバクアゲ17で改造した時取り付けた物と思われる)を起動、ヤルカーを支配して手元に引き寄せ、「役立たず」と見切りを付けたデコトラーデとイターシャを巨大化させようとする……が、
ヤルカー「ヤイヤイヤイヤ……イヤカーーー!!! お前が、ヤルカーッ!!」
「な……何故私奴が……!?」
デコトラーデ「じゃ~あ、役立たずは退場しますんで~!」
イターシャ「後は1人でご自由に~!」
「「「た~いちょ! お疲れサンシタ~!!」」」
なんと、ヤルカーが土壇場で自我を取り戻すや否や、ハイウェイ光線をキャノンボーグに向けて放ち、自身が苦魔獣同様ギャーソリン大強化体となってしてしまう、予想だにしない事態に発展。
更に今までの積み重ねた横暴から、このまま見捨てる決意をしたサンシーター全員から悠々と立ち去られ、ブンオレンジからも「仲間にまで見捨てられるとはねぇ」と扱き下ろされてしまう。
当然これで完全に自棄になったキャノンボーグは「どこまでも馬鹿にして!……こうなれば私奴直々に、全部破壊して差し上げます!」と開き直ってビル街で暴れようとした所をブンブンジャーロボモンスター・ビュンビュンマッハーロボとぶつかり交戦。これまでに集めた戦闘データを反映させたチェーンバリアを張り巡らせたキャノンボーグは、その中に立て籠りつつ「この程度の攻撃、想定内です!」と必殺技を完封した上で「攻撃とは、こうやるのです!」と返しながら左肩に収められていたケーブルで2体を拘束しぶつけ合う攻撃で優位に立つや「宇宙一賢く、正しく、最強なのは、この私奴です!」と勝ち誇った。
レッド119「いや!……俺達の限界は、こんなもんじゃない!」
バイオレット「だったら、全速力で行こうぜ! 大也!!」
レッド119「よし!……ブンブンカー、全車発進!!」
しかし、ブンブンジャーも負けじと今までに造り上げた全ての戦力を纏めてぶつける選択を決行。一斉発進したブンブンカーの突撃で拘束を脱し、フォーメーションを組んだブンブンジャーロボ119とマッハーロボに残りのブンブンカーが接続したブンブンフルスロットルエディションより放たれた合体技『バクアゲフルスロットルバズーカ』の前にチェーンバリアは呆気無く破られてそのまま直撃。
「バカな!? こんな……こんなぁぁぁっ!!……こんな結末、想定外です~~!!??……」
重力を振り切り大気圏まで到達する一撃を受けたキャノンボーグは、驚愕のままに絶叫しながら衛星軌道上に運ばれ、機能停止中のジャッキー・ホイホイと激突しそのまま花火の如く盛大に爆散・戦死。
本人の全く想定外な形で、自らの悪才も身勝手も否定された自業自得な今生のフィニッシュを孤独に迎えたのだった。
死後
翌週のバクアゲ26にて、ハシリヤン本家から連絡が来ないことで、見捨てられたと思い込んだイターシャが「ワタクシメのイヤミも、懐かしいわねぇ…」と、ボヤキ半分で浮かべた回想すら、デコトラーデに「アイツは思い出したくねェ!!」と秒で打ち消される、大層なブッ嫌われようであった。
しかし、続くバクアゲ27にてハシリヤンとI.S.A他の地球の組織の間で癒着が判明、これに伴いキャノンボーグの所在が知られたのは事実上、本家から一方的に解雇通告されたも同然な処遇となっていたと考えられ、こうなると上述したキャノンボーグの「依頼」はむしろ「自分を都合良く扱いながら切り捨てた(=本家の方が先に私を裏切った)」 とした、本家からの理不尽さへの正当な報復とも考えられるようになった。
尚、同エピソードでは『ブンブンキラーロボ量産計画』の存在が明らかになっており(他の星でのギャーソリン回収のための戦力とするのか、はたまた第三者に武器として売りつけるのか……いずれにせよハシリヤンにとって利益になるのは間違いない)、ハシリヤン上層部がキャノンボーグの頭脳・発明を少なからず評価していたのはほぼ確実と考えて良い。それを踏まえて尚も切り捨てる選択をした辺り、ボスもまたキャノンボーグの本質を察して危険視した末の行動だったものと思われ、同時に「切り捨てられた挙句に発明だけを良い様に利用される」意味で「1人で走った」キャノンボーグの迎えた顛末の悲惨ぶりがより際立った。
また、バクアゲ29にてサンシーターも知らぬ間に「地球をナワバリにした暁に地球第一隊隊長に任命する」密約の元、青里ファミリーを傘下に加えていた経緯が明らかになった。
しかし、彼の殉職と契約の証であるハシリヤンイグニッションキーを射士郎に奪取されたのに伴い、上記の密約は白紙になったと思われる。
余談
- 名前の由来は1980年代に公開されたカーアクション映画『キャノンボール』、出身地はその監督『ハル・ニーダム』と思われる。ニーダム氏は『キャノンボール』シリーズには監督以外にも、1984年公開の第2作の脚本担当、第1作では救急隊員役、第2作では本人役として出演の形で携わっている。また改造を得意としているため、「サイボーグ」も名前に含まれていると解釈することもできる。
- 担当声優であるくじら女史は『手裏剣戦隊ニンニンジャー ファイナルライブツアー』の臥待天骸以来、およそ8年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演だが、意外にも本編内の登場は初となる。尚、東映特撮作品への出演自体は『仮面ライダーアギト』の風のエル以来23年ぶりとなる。
- 公式ブログによると “「キャノンボーグの不気味さを引き出す為に、あえて男性の声とも取れる様な低音の女性声優を起用して中性的なキャラにしよう」との意図で彼女が選出された” と答えている。
- スーツアクターの蜂須賀氏は前作『王様戦隊キングオージャー』でパピヨンオージャーを演じている。蜂須賀氏は女形スーツアクターとして有名である為、キャノンボーグの中性的な雰囲気に一役買っているといえる。
- マッドレックスと〈ハシリヤン斬込隊〉にも該当するのだが、〈ハシリヤン改造隊〉に他に在籍しているメンバーは不明。これがネタバレに接触する事案なのか、単に設定面での粗であるかは不明。
- あるいは既に〈ハシリヤン改造隊〉自体が部隊として壊滅寸前な状態に陥っており、そこでボスが『部下が居ないキャノンボーグ』と『頭が居ないサンシーター』を組み合わせた可能性もあり得る。
- 名乗りに含まれる「生まれも育ちも惑星ニーダム」の一節を聞いて、視聴者の中には「彼を思い出した」との声もあるとか。
- 強制巨大化は通常のケースならば、上の者が下の者に対する制裁等の目的で行われる扱いが多いが、下の者が上の者に対して行う逆パターンは非常に珍しい。
- 現時点ではハシリヤンの構成員の中で唯一、出身星が判明しているメンバーである。
関連タグ
デイモンサンダー:同僚の捕物隊長で、目的の人物を捕らえる為に惑星破壊兵器を持ち出し地球を恫喝した。
ハイネスデューク_ウラ、魔導神官メーミィ、晦正影、ワイズルー:過去の戦隊において、物語の序盤で倒された武闘派の幹部の次に登場した歴代の頭脳派の幹部達。ただし、ワイズルーは最終的に戦隊側と和解している。
ユガミ博士、アントン博士、イジルデ:キャノンボーグと同様、怪人を改造する技術力を備えた幹部達。またイジルデには戦隊ロボを模倣した巨大戦力を開発した共通点もある。