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ソードグルマー

そーどぐるまー

ソードグルマーとは、特撮テレビドラマ『爆上戦隊ブンブンジャー』に登場する敵怪人・苦魔獣の一体。
目次 [非表示]

「フフフフ…おお…研ぎ澄まされる! 秘剣・車殺法!!」

キャノンボーグ様! ご期待にそえますよう我が剣、さらに鍛えて御覧に入れましょう!」


CV酒井敬幸

スーツアクター今井靖彦北村海

登場話数:バクアゲ16「ムラサキの始末屋


データ編集

全高/195cm

重量/272kg

エンジン/惑星リフレクターの伝説の剣

スピード/剣さばき最速

カスタム/トギスマソード、秘剣・車殺法(ドリフト返し、大秘剣・スピンターンなど)

ナンバー/4010

ファーストラウンド(コース/市街地)


概要編集

ハシリヤンが、惑星リフレクターの伝説の剣に込められた燃える刀剣魂をイグニッションし、地球に納車された苦魔獣


頭部と両肩が宝石を埋め込んだ青い剣のグリップ(持ち手)になっており、頭部のガード(鍔)の部分に苦魔獣共通の燃える四ツ目がある。なお素材が「伝説の剣」な為か、目より噴き出す炎がエングレーブ風に顔を彩っている等、ヒロイックかつ豪奢な顔立ちともなっている他、出自が他の惑星という事でエイリアンを彷彿とさせる雰囲気も持つ。

刀身が真下に伸びる胴体には、四本のがベルトを模して斜め十字状にネジ止めされており、刀身の剣先は前垂れとして股下に。そして両腕には『トギスマソード』を装備する。

全体的には、ブンブンジャー放送前の昨年にリメイク版が発売されたRPGに登場する剣型のキャラクターに見える、あるいは剣型エイリアンを苦魔獣の素体に取り付けたみたいな風貌となった。その一方でシルエットやデザイン構成は、剣モチーフの怪人らしい王道かつシンプルな物に纏められている。


前垂れはナンバープレート状のバックルも兼ねており、ナンバーは「4010」。


トギスマソードからの斬撃による無差別破壊で悲鳴等を煽ってギャーソリンを発生・回収可能な攻撃力を有し、同時に地球侵略の主力ともなるシンプルかつ強力な苦魔獣。

特殊な素材で作られた剣を媒体にしている為に防御力も非常に高く、更にブンブンジャー5人が一斉に掛かって来ても戦慄の走る剣技『秘剣・車殺法』で難無く蹴散らし寄せ付けない程の剣捌きを誇る。車殺法には特殊な型もあるらしく、劇中では敵の足元を払う動きから放つ横一閃『秘剣・ドリフト返し』と、独楽の如く高速回転しながらの突撃で斬り刻む『大秘剣・スピンターン』を披露した。


加えてトギスマソードの機能で、剣は叩くなり熱せられるなりしてどんどん鍛えられるように、敵より受けたダメージを吸収して力に変換、刃の切れ味をより研ぎ澄ませパワーアップする事が可能。敵から見ればこちらの攻撃を尽く吸収されて攻撃力の強化に使われ、ダメージを全く負わせられず必殺威力の剣技を叩き込まれるジリ貧へ追い込まれると、圧倒的な優位を取れる反則級な能力だが、これも伝説の剣が素材である故か。

しかし反則的な硬さの反面、攻撃を一点に集中されると脆い弱点も抱える。そして実質の防御機能でもあるトギスマソードが破損すれば攻撃手段とダメージ吸収を一挙に喪失、丸腰同然に成り下がる致命的なリスクも併せ持つ。


上司の命令に忠実な騎士武士(※頭部の形状も騎士兜丁髷らしく見える)気取りの厳格そうな口調で、何の躊躇いも無く破壊活動に邁進する悪い意味で武器の怪人らしい性格。



本編の動向編集

キャノンボーグ「本家の皆さんは、お元気でしたか…?」

始末屋(先斗)「ああ、『地球もよろしく』ってよ!」

キャノンボーグ「よろしく、ですか。 …正にその為に取り寄せたのです、コレを! ……おお~っ、美しい…! これこそ惑星リフレクターで作られた、伝説の剣! その物語の数々、お聞きになりますか…?(※振り向くも始末屋は姿を消していた)」


『始末屋』焔先斗を介して、「地球ナワバリ計画」遂行の為、ハシリヤン本家より伝説の剣を取り寄せたキャノンボーグ。届け物を渡すや早々に姿を消した始末屋に虚を突かれるも、気を取り直してイターシャハシリヤンイグニッションキーを装填してもらった事で、「ソードォォ…!」と厳かに言いつつ誕生する。


納車後はネジレッタと共に市街地に現れ、斬撃を放っての破壊活動や「恐れろ! 悲鳴を上げろ!」との脅しで悲鳴を煽りギャーソリンを収集。

「ギャーソリンよ、我が身体を研ぎ澄ませ!」と言いながら暴れ回っている内にブンブンジャーも現れ、前に出ていたネジレッタが蹴散らされたタイミングで真っ向から激突。剣としての鋭さと硬さ、苦魔獣のパワーに車殺法の技巧を組み合わせた高い接近戦の実力により5人を圧倒、受けた攻撃もエネルギー変換して無効・自己強化へと転用する隙の無さも見せ付け、ブンブンハンドルガンモードによる集中砲火でより自らを研ぎ澄ました直後に大秘剣・スピンターンを発動。ブンブンジャー4人を弾き飛ばし、ギリギリ耐えたブンレッドも追撃の剣戟により高台の下に叩き落した。


苦戦するブンブンジャーの前に、これまで地球に来訪してから潜伏と暗躍に徹していたキャノンボーグが遂に姿を見せ、ソードグルマーの能力を一通り説明するのに付き合った後、高台下へ集まっていたブンブンジャーへの攻撃を再開。だがレッドと鍔競り合っている所でブンブンコントローラーの機能で超加速した先斗が乱入、その流れで彼がブンバイオレットビュンビュンチェンジする光景を目撃した。

「何のつもりだ!?剣の錆にしてくれる!」と息巻いて向かっていくも、バイオレットは先程のブンブンジャー5人よりも素早く華麗な動きで剣戟を掻い潜り、隙を突いてブンブンコントローラーボウガンモードを至近距離で叩き込む反撃を入れる。もちろん反撃をトギスマソードの機能で吸収し車殺法で反撃するも、相手は先程の超加速を織り交ぜつつのインファイト戦法で剣戟をかわしながら更なる攻撃を入れて来た。

その内ソードグルマーが直撃をもらって後退、ある程度距離が離れた所で、バイオレットはブンブンコントローラーガトリングモードを発砲。弾幕をトギスマソードでガードしている隙に、そこを狙っていたバイオレットがブーンブーツも起動して放ったドロップキックをまともに喰らった結果、一点に攻撃を受け続けたトギスマソードが真っ二つに折れて破損してしまう。


「ぬおぉぉ!?鍛えに鍛えた、我が刃がぁぁ!!」

バイオレット「同じ場所に一点集中喰らったら、どんなに鍛えていようが、脆くなるってモンだ!」


これにより攻撃手段とダメージ吸収による強固な防御を失ってもただ我武者羅に突っ込むが、そこをトドメの『ビュンビュンアロードライブ』で貫かれ、「心も折れたぁ…!!」と無念の言葉を残し敗北・爆散、刃も心も折られてリタイアした。


キャノンボーグ「満足です。ギャーソリンが蓄積され、刃も鍛えられた。これからすごい事になりますよ……」


ところがその際に吹っ飛んだ伝説の剣は、先程収集したギャーソリンを蓄え刃も鍛えられた状態でキャノンボーグに回収された。どうやら剣自体のメンテナンス目的でソードグルマーは産み出され、キャノンボーグの思惑通りノルマを達した上で使い捨てられた模様。


ソードグルマー・リベンジ編集

「ソードォ!復~活っ!!」

「ハシリヤンに歯向かうつもりか。ならばこうだ! 秘剣・ヘアピンカーブ!!」


データ編集

全高/195cm

重量/272kg

エンジン/惑星リフレクターの伝説の剣

スピード/リベンジ最速

カスタム/トギスマソード、秘剣・車殺法(大秘剣・スピンターンなど)

ナンバー/4010

ファーストラウンド(コース/市街地)

ファイナルラウンド(コース/ビル街)


概要編集

バクアゲ18に登場。

キャノンボーグの手で更なる調整・改修を加えた、惑星リフレクター伝説の剣の燃える刀剣魂をイグニッションし、再納車された苦魔獣。


外見や性能等は、初納車された個体とほぼ同一。秘剣・車殺法は新たに、迎撃される寸前で軌道を変えるフェイントを交えてから標的に襲い掛かる矢印型の斬撃を複数放つ『秘剣・ヘアピンカーブ』を披露した。

また、自身が容易に他者を殺傷可能な刃物である事も悪用し、民間人に危害を加える事を緊張も走らせながらちらつかせて恫喝、ギャーソリンを捻出しながら人質にする、自らの製造元である伝説の剣の肩書に泥を塗る卑劣で最低な行いも実行した。

所詮道具は使う側次第、伝説の剣という厳かな代物でも悪意を持つマフィアであるハシリヤンが扱えば、身勝手なエゴと他者を苦しめる事へ使われる汚れた道具に成り下がる事実が如実に表現されたとも見れよう。


しかしキャノンボーグにしてみれば、こうした苦魔獣としての特性はオマケに過ぎず、その真価は撃破後に残ったギャーソリンをヤルカーに魔改造して与えたハイウェイ光線で変質させるお膳立てをする事。それを最後のプロセスとし、製造元の伝説の剣をブンブンキラーロボの新装備・ブンブンキラークラシック/キラーソードへと改造させる事が、この苦魔獣が再納車された真の目的であった。


劇中での動向編集

これまで何度も苦渋を舐めさせられた、ブンブンジャーを排する為にキャノンボーグが考えた策、それは先斗を『始末屋』としての依頼という体裁で動かし、単騎で苦魔獣を倒せる実力を持った彼にブンブンジャーを排除させる計画であった。

対する先斗は乗り気で無かったが、相手側が宇宙でも大規模組織である事に配慮し妥協案を出そうとするも、元宇宙一のスリ師であるイターシャに数少ない少年時代の思い出が詰まったレーサーのカードを盗まれてしまい、それを盾にされてハシリヤンの都合に合わせる形で依頼を承諾せざるを得なくなってしまった。

その先斗を、サポートの名目で牽制等をする目的で、メンテナンス等の事前準備が済んだ伝説の剣に再イグニッションを施し再納車されたのが、ソードグルマー・リベンジ(以下ソードグルマー・R)である。


それからしばらくは、先斗を調べる大也が先斗の少年時代唯一の友人・長田カケルが妻子と一緒に経営する会社へ出社しているのを突き止め、そこを先斗が強襲し始末を付ける交戦へと発展するのを静観。

だが先斗の過去をある程度調べた大也は説得を試みる。ある一件で周囲を信じられなくなってしまい地球を去った少年時代より、先斗が内心で上げ続けた悲鳴。それを察した大也は「聞こえた悲鳴を絶対に無視しない」と自身の矜持を彼にぶつけ、それを受けて先斗も戦意喪失してしまう。

しかしこの展開を予想し、かつ良しとしていなかったハシリヤン一派は、長田とその家族や彼の会社の従業員らを人質にして先斗の前に出現(※サンシーターは先斗と長田の関係を知らない言動だったので、十中八九キャノンボーグの指示であろう)。その中でソードグルマー・Rは長田達にトギスマソードを突き付け恫喝、心の悲鳴を煽り立て発生させたギャーソリンを自らに充填した。


イターシャ「動かない方がいいわよ?」

デコトラーデ「オイオイオイ、何チンタラしてんだ始末屋!」

ヤルカー「ちゃっちゃとブンブンジャーやっつけるカー!」

先斗「……てめえらっ、その地球人から離れろっ!!」

イターシャ「ええっ!? …なんで始末屋が怒ってんの?」


しかし少年時代唯一の友人へ対する暴挙に憤った、先斗の態度を反抗的と見なしたソードグルマー・Rは、迷わず秘剣・ヘアピンカーブを長田達に浴びせて殺害し先斗への見せしめにせんとする。次の瞬間には先斗の指示で潜んでいたビュンディーが長田達の救出に向かうも、まんまと斬撃のフェイントに引っ掛かり四方八方から斬り刻まれる状態となってしまう。


だが、咄嗟の所で他のブンブンジャーの面々が駆け付けビュンディーと長田達民間人を救出。実は先程、先斗の脈絡が無い接近の動向を察知した時、大也は先斗がハシリヤンに依頼の名目で強引に動かされているのを勘付き、ともすればハシリヤン側も何かしらの行動を取ると察知して動向の監視を仲間に指示。他の4人が伏兵として潜み、このタイミングで救援するのを見計らっていた(※ついでにイターシャが掏り取っていたカードもブンオレンジが掏り取り返し、彼の手で先斗へと返還された)。

一方、先斗からすれば地球なんて守る義理も無かったが、彼の唯一の友人とその家族らを危険に晒したとなれば話は別。大也達の手で危機を脱した上で、二度とこの様な真似をさせない為ハシリヤンを叩き潰す決意をした先斗は強要された依頼を反故・破棄し、改めてブンブンジャーと契約。遂にブンブンジャーが6人揃った光景をサンシーターやキャノンボーグと共に目撃した。


撤退するキャノンボーグからの命令を「承知! いざ、斬られぇい!」と了承、市街地でネジレッタ軍団と共に猛攻撃を仕掛けるがブンブンジャーに有象無象は蹴散らされてしまう。

その流れから2対1で圧倒され、「二度はやられぬわ!」と吠えながら、自前のダメージ吸収能力から繰り出した大秘剣・スピンターンを発動して巻き返しを図るも、手の内を知っていたレッドとバイオレットが同時にブーンブーツから生成したタイヤをぶつけられた事で無理やり止められてしまい、これで大きく吹き飛んだ所へバクアゲハンドリングドライブ(ガン&ボウガンVer.)を撃ち込まれて二度目の敗北を喫した。


だが、残ったギャーソリンはヤルカーの放ったハイウェイ光線でブンブンキラークラシックと化し、三度ビル街に出撃したブンブンキラーロボの武器・キラーソードへと変貌。遠隔操作出来る飛び道具としてもブンブンジャーロボナイトを苦しめるが、機動力に優れるビュンビュンマッハーロボが参戦。高速飛行する彼等を懸命に追尾するも操り元のキラーロボの方へ誘導され、慌てて逃げようとしたキラーロボの尻に勢い良く刺さって、身動きを取れなくしてしまう。

そして最後はビュンビュンフィニッシュでキラーロボと纏めて射抜かれ爆散し、ブンブンキラーロボもろともフィニッシュ。またもやサンシーターは敗北するのであった。



余談編集

  • プレートナンバーは「妖刀」もしくは「洋刀」の語呂合わせ(よう(40)とう(10))。



  • ソードグルマーの元になった伝説の剣の形状はブンブンクラシックが変形した「バクアゲソード」に似ているが、コレをブンブンキラーロボと規格を合わせた新兵器「キラーソード」に改造するプロセスをソードグルマーが担っていたというのが真実だった。
    • 尚、キラーソードのカラーリングはソードグルマーのカラーリングに反映されていないが、劇中の描写からしてキラーソード完成の生贄にされる、本人の知らぬ所で使い捨ての駒扱いだった事実を暗喩しているとも見れる。
    • 何気に、苦魔獣の中では初めて地球外の物を素体にした個体である。

  • レイゾウコグルマー同様ヤルカーの介入が無かったので、巨大化せずに倒されファーストラップで途中リタイアとなった苦魔獣となりその後、蘇るも再び倒された苦魔獣となった。
    • 正確にはソードグルマー・Rが巨大化の処置を受けた物の、それ以降はキラークラシック/キラーソードとしてキラーロボに装備・利用された挙句に諸共撃破されたので、結局ソードグルマーとしては等身大で負けた時点で出番が終了、二度も途中リタイヤで終わる結果を迎えた。
    • 彼の死後、「トギスマソード」はバクアゲ25キャノンボーグが自らの腕を改造した両腕の武器として使用されている。


関連タグ編集

爆上戦隊ブンブンジャー ハシリヤン

苦魔獣

伝説の剣


トケイグルマー:両腕の剣(こちらは携行)での破壊活動を行う苦魔獣の前例。ただしこちらは素材元が壊れて動かない古時計で、それ由来の戦力としては些か扱い辛い難点も有していた。


ケンタテロイド:(盾とセットではあるが)剣モチーフの先輩怪人。ただし元々別の怪人ではあった。


臨獣クロコダイル拳ニワ:酒井氏が演じた先輩怪人で回転技でメンバーを苦しめた、追加戦士の初戦の相手になって倒された、巨大化しなかったという共通点を持つ。


ソード・ロイミュード車モチーフのヒーローに登場した、剣をモチーフと武装で戦えば戦うほど能力が上がる特性を持つ怪人繋がり。

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