概要
業務などにおいて挙げるべき成果のうち、達成されることが求められる最低基準。
日本にはロシア語経由で入った言葉ではあるが、本来はラテン語で「標準」を指す言葉であり、同語源である英単語“norm”にも同様の意味がある。
ノルマ未達の場合は何らかのペナルティ(減給・降格・反省文など)が加えられることが多く、パワーハラスメントの温床となっている。
これを原因とした自殺・過労死・精神疾患が後を絶たず、強引なノルマ達成のために違法な営業行為や自爆営業に走る者も多い。
営業行為に関しては 自爆営業 の項目を参照。
現在
現在ではノルマという言葉にマイナスイメージが付きすぎたため、「目標」や「チャレンジ」に言い換えている企業が多いが、本質は同じであり、違法(犯罪)である。
ライブハウスに於いては、「チケットノルマ」といって出演する演者(バンド、歌手など)にチケットの販売数を定め(ノルマ分を先払いさせる例もある)、売れなかった場合は未達分の代金を演者側に支払わせる方式を取っている店も多い。
それ、違法(犯罪)です
もちろん「今月の営業目標」等を決めたりそれを目指す事自体は問題はないのだが
ノルマや営業目標が達成できない場合に不足分を自腹で支払う、貰えるはずの給料から減らすというのは労働基準法第16条違反の「犯罪」である。よく見たら労働契約書(雇用契約書)にそれが書いてあり既に署名捺印済だったり、「ノルマを達成できなかった分は自腹で買い取ります」なんて自筆で書いていた場合においても、そもそも違法な契約内容は最初から無効である。
給与明細など、ちゃっかり天引きされていないかも確認したほうが良い。
ノルマ買取強制が当たり前の悪徳企業であった場合、まともではないためさっさと転職を視野に入れたほうが良いだろう。ノルマ買取を拒否できるが明白な不快感を示す、逆ギレを行う、「これが普通」「常識」なんて責任をはぐらかす、給料やボーナス査定・人事部評価に響くと脅す場合も同様にアウト。
やりとりを録音してSNSやYoutubeで広く公開してやるのも面白いかもしれない。
※労働基準法第16条
「使用者は、労働者の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない」