イターシャ
いたーしゃ
大宇宙侵略大走力団ハシリヤンの構成員の1人。
現場監督に相当する『サンシーター』の紅一点であり、所持するハシリヤンイグニッションキーを器物に挿し込んで、苦魔獣を誕生させる役割を担う。
ハシリヤンに入る前は『宇宙最速のスリ』として名を馳せていた。その腕は今も健在で、用心深い先斗から大切なカードを盗み取る程。
前述の通り紅一点なだけに、その出で立ちもフリル付きのドレスや、白とマゼンタ主体のカラーリングなど、全体的に女性らしさが前面に押し出されたものとなっている。
また、頭部は車のフロント部分を模しつつ、耳のように尖ったライトや髭のように配されたマフラーなど、猫を思わせる要素も含まれている。
実際猫が好きなのか、両肩にはマンガチックなデザインの猫・『セーラ』『ラビニア』がペイント(もしくはタトゥー?)されており、イマジナリーフレンドとして実体化させることも可能。
ポジティブかつ面倒見の良い性格で、サンシーターの中でも他のメンバーを引っ張る姉御肌な一面を持つ。
一方で走り屋の割に可愛らしく育ちの良さそうな言葉遣いが特徴で、視聴者からは「グレる前は高貴な家柄だったのではないか?」と見られている。
気取り屋なデコトラーデに対してもツッコミを入れる役回りを担うが、一方で彼と一緒になって巨大化したヤルカーの暴走ぶりを楽しげに観戦する、サウナグルマーを生み出そうとして熱々に熱せられたサウナにイグニッションキーを持った手を近づけて熱がる等々の様子から、本質的には彼女にもズッコケな部分がない訳でもない。
また、地球の様々な事物が物珍しく映るようで、彼女が生み出す苦魔獣もそうした「地球の面白そうなモノ」が基となっているのだが……よりにもよって作中で最初に目を着けたのが、志布戸未来の祖母の形見であったために、結果として彼女がブンピンクとして戦うきっかけを作ってしまった。
その他地球に来てから柏餅が気に入ったようで、和菓子屋で盗み……はせずきちんと購入していた。
ただし、現金ではなくネジ払いだが。
また不真面目な一面もあり、劇中において2度も悪の組織らしからぬ発言をしている。
- 「私、決めちゃった。今日はお休みにしちゃう」 (バクアゲ11)
- 「あーこんな日はお昼寝日和〜」 (バクアゲ14)
キャノンボーグからブンブンキラーロボを与えられた(当人はキャノンボーグをよく思っていないが、彼からの待遇はむしろ良い)際は、ツールであるブンブンデンジャーを任されており、ロボ搭乗時には助手席でブンブンデンジャーから火器等の管理を行い、運転席のデコトラーデをサポートする。イグニッションキーと合わせて「小道具係」のポジションが定着している模様。
それもあってか、イターシャ自身のドライビングテクニックは平凡のようで、バクアゲ18では珍しくイターシャがブンブンキラーロボ(二刀流)を操縦するも、個人で目立った戦果が上げられず、デコトラーデのサポートに頼る戦いに終始していた。
尚、マッドレックス亡き今も彼に敬愛の念を抱いているものの、事実上ブンブンジャーに謀殺させたキャノンボーグとのやり取りを懐かしむ様子から、他の2人と比べると彼への心酔の度合いは低く、その点から女性特有のドライさが見て取れる。
その他、生まれてから一度もクリスマスプレゼントを貰ったことがなかったという。詳細は不明だが可哀想な境遇であったことがうかがえる。
- 名前の由来は「痛車」から。番組公式サイトに掲載されたデザイン画からもそれが窺える。
- 番組開始時から登場する、人間態を持たないレギュラー女幹部は『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のゴーシュ・ル・メドゥ以来6年ぶりとなる(前作のヒルビル・リッチは物語後半からの登場)。
- 作中にて苦魔獣を生み出す際、イターシャが決め台詞的に呟く「ガッチャン、イグニッション!」であるが、元々台本には「イグニッション」とのみ記載されていたところ、水樹氏のアドリブで「ガッチャン」が追加され、スタッフからの反応も良かった為この形で採用された逸話が残されている。
- CV担当の水樹女史は、東映特撮へは2013年公開の映画『スーパーヒーロー大戦Z』(サイコロン役)以来の参加であり、同時に年間通してのレギュラーとしては初出演となった。
- ニチアサ全体の括りで見れば、それ以前にもアニメ『ハートキャッチプリキュア』(2010年-2011年)にて、花咲つぼみ/キュアブロッサム役としてレギュラー出演経験があり、東映公式でもCV発表に際して、この点について言及している(参考リンク)。
- またイマジナリーフレンドのセーラとラビニアのCVも担当している。
- スーツアクターの宮澤氏は、スーパー戦隊シリーズへは前作の『王様戦隊キングオージャー』(ネフィラ役)に続いての参加であり、こちらもレギュラーキャラクターを演じるのは初となる。バクアゲ37では大也の母親役で顔出し出演している。
- 本作の発表以前にも、漫画『絶対可憐チルドレン』にイターシャちゃんと呼ばれるキャラクターが登場している(元は浅野真澄氏がアニラジで考案したキャラ)ので、タグ使用時には注意が必要である。
- バクアゲ15・バクアゲ21において、三下 痛子の偽名を名乗った場面もある。
- イマジナリーフレンドの猫は初期はロッテンとマイヤーという名前だったが、バクアゲ42のミュージカルを小公女セーラ風にとの要望からセーラとラビニアという名前になった。
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