「あたしも戦う!あんたみたいに自分のハンドルは自分で握る!あたしはあたし自身を、あたしの思う所に届けるっ!!」 (バクアゲ1)
「仕事取って来た!届け屋の!」 (バクアゲ3)
「ブンちゃんの夢を届けるのが大也の夢なら、その夢を届けるのがあたしの夢!」 (バクアゲ9)
概要
元々は、大也が届け屋として引き受けた依頼の「積み荷」として彼や射士郎と関わりを持ち、後述の理由から志願してブンブンジャーの一員となったという経緯を持つ。
大也達に比べ、戦闘においては全くの素人ではあるものの、戦闘の中で卓越したペダルワークテクを発揮したことから大也からは運転・操縦の達人「運転屋」と称されるようになる。
夏映画では、ニコーラ王女を同乗させた状態で大也の車でサーキットグルマーに乗っ取られたブンブンカーから逃げるため、抜群の運転テクニックを披露している。
人物
天真爛漫にして、いざという時には大胆な行動にも出るムードメーカー(兼トラブルメーカー)な色彩が強い。感情表現も豊かな方でハシリヤンやブンブンジャーといった未知の存在と遭遇した際には人一倍の驚きを示し、戦闘の中でも闘志を露わに切り込んでいくことが多い方である。ちなみにブチ切れた時が一番強いようで他の男性陣が舌を巻くほどの戦闘力を発揮することもある(先斗をして『カオスだ…』と言わしめるほど)。
また、作中ではいくつかのバイトを掛け持ちしており、それを通して届け屋の仕事を取ってくることもある。稼ぎは良いようでバクアゲ19ではATMグルマーのグルマネー札攻撃をまともに喰らってしまった要因にもなっている。あまりにも多くのバイトを持っているため、遂に公式から「志布戸のシフトはパンパン」とも言われてしまった。
放送話 | バイトの内容 |
---|---|
バクアゲ3 | ケーキの販売員 |
バクアゲ10 | 柏餅の販売員 |
バクアゲ14 | 水族館のスタッフ |
バクアゲ16 | 喫茶店のウェイトレス |
バクアゲ18 | ティッシュ配り |
バクアゲ20 | 花屋 |
バクアゲ25 | たこ焼きの屋台 |
バクアゲ26 | コンビニ店員 |
バクアゲ31 | カレー屋 |
バクアゲ36 | トイザらス |
一方で大也達と関わりを持つ以前は周囲の状況に流されるタイプで、そのために彼氏・降野ノリオがいるにもかかわらず、望まない相手に一目惚れされた上に強引に結婚させられる羽目にもなるなど、そうした「他人にハンドルを握られている」有り様に対しては未来自身も内心不満を抱いていた。
しかしそうした不満を看破し、「自分の人生を自らハンドリングしていく」というスタンスを行動をもって示す大也に感化されてか(ハシリヤンに目をつけられたとはいえ)祖母の形見であるウェディングドレスを捨てるよう彼から勧められた際には、複雑そうな様子でこれを拒絶し、さらにハシリヤンによってそのドレスが悪用されるや否や、これを自身の手で取り戻そうとする素振りも見せている。
そしてそれらの思いを「完全にハンドルを手放した訳じゃない」と大也が汲み取ってみせたのが決定打となり、流されるままに結婚するでも、また彼氏と逃亡するでもなく、記事冒頭に示した台詞にもあるように「自分のハンドルを自分で握る」べくブンブンジャーとして戦うことを選択するに至った。
ブンブンジャーの一員となってからは、本来の芯の強さが前面に出るようになったようで宇宙人であるブンブンともすぐに打ち解けたり、メンバー入りに対して否定的な立場の射士郎に対してもめげずに接するなど彼女なりにブンブンジャーや「届け屋」としての仕事を理解し、自分の役割を果たそうと努力を続けている。
一方で大也から指摘されたように他者への共感性が強いあまり情に流されやすい面もあったり、裏表がなさすぎる性分故か妙に察しが悪かったりするという難点も抱えており、作中でも度々他のメンバーの意図を汲めないままに突っ走ることもあるものの、その点も含めて大也からは「このま真っ正直さも軽さも全部、ミラのいいところ」と惚れ込まれているようである。
この真っ正直さが裏目に出てしまうところもあるがバクアゲ11では玄蕃にそれを逆に利用され、「少しでも振動を与えると爆発する新エネルギー」の運搬のミッションを遂行中だった彼に(半ば強引に)同行した結果、終始冷静だった玄蕃とは真逆に不安さからオーバーなまでのリアクションを取っていたが結果的にエネルギーを横取りしようと尾行していたサンシーターにエネルギーの危険さの説得力を持たせる事ができ、ミッション遂行後に玄蕃からは邪険にされるのではなく肯定されるに至った(ちなみにエネルギーは大也が玄蕃の届け屋の素質を試すために預けたダミーであり、本物はとっくに射士郎らが届けていた)。
そしてブンブンジャーとして仲間たちと過ごすうちに成長を見せていき、バクアゲ13では玄蕃が敢えてサンシーターに寝返った意図をくみ取ったり、バクアゲ14ではブンブンマリンに固執するあまり周りが見えなくなっていた射士郎を喝破し目を覚まさせたりした(このとき彼から正式に仲間と認められており、バクアゲ2の伏線回収にもなっている)。
一方で極端な人材揃いのブンブンジャーの中では良くも悪くも最も一般人寄りの感覚の持ち主であるため、バクアゲ8では「ビッグバングランプリ出場という道楽(当初はブンブンの過去を知らなかった故に認識がズレてしまった)を追求しながら、尊厳や命を平然と賭けてみせる」大也の常人離れした精神性に困惑し溝ができてしまったが、ブンブンから大也の想いを聞いたことで「自分のハンドルを握り、ブンブンの夢を届ける大也の夢を、自分の意志で届ける」意義を見出し、本当の意味でブンブンジャーの仲間になる決意を固めるに至った。
ブンブンジャーとなってからは自分がブンピンクと明かした上でバイトを掛け持ちしており、ブンブンジャーの任務でバイトを抜ける「ブンブン抜け」が許される職場で働いている(東映公式)。
ブンブンジャーの知名度は勿論、彼女の明るく溌剌とした人となりが成せる業であろう。
余談
名前は「シフト」と「ミラー」に由来しているものと見られる。そのため、名前の読みも「みらい」や「みく」ではなく「みら」とされている。
人間の女性が変身する戦隊ピンクとしては、『魔進戦隊キラメイジャー』(2020年-2021年)に登場する、キラメイピンクこと大治小夜以来となる。同作もまた、本作と同様に車の要素をモチーフの一つに含む戦隊である。車のモチーフ戦隊では1996年の激走戦隊カーレンジャーの八神洋子以来となる。
ちなみに戦隊ピンクであたしを使う一人称は騎士竜戦隊リュウソウジャーのアスナ(リュウソウジャー)以来5年ぶり。
関連タグ
雉野つよし←志布戸未来