概要
創業者チャールズ・ラザラスが第二次世界大戦後のベビーブームを受け、1948年にアメリカ・ワシントンD.C.で子ども用家具小売店「Children’s Bargain Town」を開店したのが企業体としての創業となる。その後、1957年にスーパーマーケット型店舗として開店させた第2号店のが現在の「TOYSЯUS」である。社名の「TOYSЯUS」は"Toys are us."(おもちゃのことなら私たちに)を意味する。
日本国内では、日本マクドナルド設立した藤田田が1989年にアメリカ・トイザラス本部とフランチャイズ契約して1989年に日本トイザらスを設立。1991年の店舗初出店を皮切りとして90年代~00年代にかけ店舗数を急拡大させた。
しかし、家電量販店のおもちゃコーナー設置やネット通販の隆盛に対抗できず10年代に入ると閉店が相次ぎ、トイザラス本部は2017年に連邦倒産法第11章(日本の民事再生法に相当)の適用をバージニア州リッチモンドの裁判所に申請。翌2018年にアメリカでの事業を清算することを連邦破産裁判所へ届け出た。ただ、日本法人を含むフランチャイズ海外店舗は経営的には独立しているのでトイザラス本部経営破綻後も運営を続けている。
特徴
最盛期はクリスマス商戦を筆頭として積極的なテレビ広告出稿策を採っていた。本場アメリカでは倉庫や大型スーパーマーケットを模した店構えの店舗が多かったため、日本法人が設置した初期の店舗では倉庫の風合いを感じさせる内装の店舗がほとんどだった。しかし、21世紀に入って大規模小売店舗立地法の規制緩和にともなうショッピングモール出店攻勢時代が到来すると、テナントとして入る店舗の大半は各ショッピングモールのレギュレーションに合わせた白地内装となっている。
また、ネット通販の急拡大で実店舗が消滅する状況に日本トイザらスも何ら策を講じていない訳ではない。小売企業として当然の施策ではあるが、amazonに対抗するためメインホームページをECサイトに改造。国内玩具メーカーと連携しながら新たな販路確保を狙っている。日本進出以来続けているトイザらス限定モデル玩具の販売も続けており、今後は築き上げたブランド力を活かして企業戦略を練っていけるかが生き残りへの前提条件となるだろう。
なぜ「ら」がひらがななのか
「トイザらスはなぜ”ら”だけがひらがななのか?」と疑問に思ったことがある人は多いだろう。これにはちゃんとした理由がある。
英字ロゴでは前述の通り「TOYSЯUS」と「R」が鏡文字になっている。これはアルファベットを習いたての子供がよく「R」を左右反対に書いてしまうことに倣ったもので、日本でもこれに倣って「ら」をひらがなで表記しているのである。この日本語表記は日本法人設立にかかわった藤田氏の考案によるものである。
なお、公式サイトでは日本法人は「ら」をひらがなにした「トイザらス」表記、米法人は「ラ」をカタカナ表記にした「トイザラス」表記で区別している。
CM集
1997年CM
1998年CM
1999年クリスマス商戦CM
関連タグ
おもちゃのハローマック・・・かつて日本の玩具屋の双璧をなしたライバル
王様戦隊キングオージャー・・・ヒメノのお見合い大作戦において、まさかの場面でキリンのジェフリーがカメオ出演、この回ではトイザらスもスポンサーに入っており、ある意味でもコラボ出演と言えるかもしれない。
爆上戦隊ブンブンジャー・・・夢へと走る道において、店舗がロケ地として使用された。前作が舞台的な事情でジェフリーのカメオ出演でとどまったため、ある意味でもトイザらスコラボ回とも言えるだろう。これに連動したキャンペーンも実施予定。