「久しぶりの故郷はどうだ?先斗」
概要
焔先斗/ブンバイオレットの相棒を務めるブンブンことブンドリオ・ブンデラスと同型の機械生命体にして車型宇宙人。
紫をベースに黄色と白のアクセントが入ったボディと白い顔に青色のバイザーのようなフルフェイスヘルメットを連想させる頭部が特徴。
愛称は「ビュンディー」で姿の似たブンブンとは同じ星の出身。
元はブンブンと共にレースチーム「ブンブンジャー」に所属するビッグバングランプリのレーサーで彼とはチームメイト且つ共に切磋琢磨していた(公式試合での戦績は常にビュンディーが勝っていた)仲だったが、ブンブンのライセンス剥奪・出奔後に自らも引退。
その後はブンブンが完成途中で残したブンブンコントローラーを回収し、宇宙を股にかけあらゆるトラブルを解決する「始末屋」稼業に転向。
地球を訪れた際に天涯孤独となって地球に絶望していた当時10歳の先斗を引き取り、以来その兄貴分的存在として新たな始末屋としての「ブンブンジャー」を結成し10数年活動していた。
本編ではバクアゲ16よりキャノンボーグの依頼でハシリヤン本家からブンブンキラークラシックを届けるため先斗と共に地球に来訪。
そこでブンブンシグナルを検知したことで死亡すら囁かれていた旧友・ブンブンの関与を知って大也らに接触、ジムグルマーとの巨大戦で再会・共闘を果たしたことで詳細を言葉として交わさずともその絆を確信して満足し、その後は先斗がハシリヤンとの決別・敵対を決め、大也の依頼で地球のブンブンジャーとの共闘を決め、地球に留まることとなった。
ブンブンコントローラーの操作により、ブンバイオレットのフォーミュラカー型マシン「ビュンビュンマッハー」に変形(ブンドリオ同様に自力で変形できるかは不明)。さらにそこから「ビュンビュンマッハーロボ」に変形する。
ちなみに身体のスリックタイヤである「ビュンビュンタイヤ」は強力なダウンフォースに対応できるが、限界までダメージを受けるとパンクし交換が必要という戦隊メカらしからぬ一般のタイヤと同じようなリアル寄りの事情があることが判明している。
なおビュンビュンマッハーとして走行する分にはともかく徒歩と円状に歩く組み合わせは擬似的な乗り物酔いを起こしてしまうらしく、バクアゲ32ではセンログルマーの能力(とレッド&バイオレットによるハメ技)で「乗り物」が乗り物酔いを起こすという構図に陥りダウン、巨大戦に参加できなくなってしまった(バイオレットは代替としてトッキュウ1号から貸し与えられたトッキュウオーで挑んでいる)。
人物
一人称を「私」とする、青年のような爽やかな声色の持ち主。
冷静沈着かつクール(そしてどこか少々尊大気味)な性格で子供っぽさから自分以上にリスクを厭わない先斗の意思を尊重しつつ、危うい時にはやんわりと諌める兄貴分的存在(幼少で宇宙にわたった故に礼儀作法が完璧ではなくやや粗雑な言動の先斗の言動をフォローし、他者との潤滑油になる役割も担っている)。車に例えると先斗がアクセルでビュンディーがブレーキという見方が出来、十数年間に渡って始末屋稼業を続けてこられた原動力ともなっている。
自分に黙って出奔したブンブンのこともずっと気にかけており、どっしり構えて友をフォローする寛容な性分であることが窺える。しかし、それ故にバクアゲ34でブンブンが失踪後にハシリヤンに加入し、走大将・ワルイド・スピンドーと強い繋がりがあった事を知るとショックの余り「何故そこまで身を堕としたっ!?」と叫び彼を殴り飛ばすほど激昂し、「誰にも言えない秘密くらいはある」と受け入れようとするブンブンジャーの面々や宥めようとする先斗の説得も無視して「こんな気持ちではお前達と手を組むことは出来ない」と言い帰ったため関係に亀裂が生じることとなってしまった。
バクアゲ35では、気持ちの整理もついていない状況下で話を聞きに行かなかったものの、先斗のお節介でブンブンコントローラーを介してこっそり繋がった通信を聴き、引退劇が全てハシリヤンに仕組まれたものであることを知る。ブンブンが何も言わず姿を消した理由も『ビュンディーのライセンスまで奪わせない、この件に一切関与していない』という根も葉もない疑いの目を自身から逸らす為、引いてはレースチーム「ブンブンジャー」を守る為だったと知り、和解。サンシーターとディスレースに見つかり捕縛されたものの、ブンブンとブンブンジャー、先斗が駆けつけ、ブンブンから「これからも一緒に戦ってくれ」と頼まれた際には快く承諾した。
そんなクールな性格の一方で地球滞在を決めて以降は、お茶や七夕といった文化を体験するなどリスクを恐れるよりも未知を楽しむ好奇心旺盛さを秘めている。
これはレーサー時代から一貫しており、BBGでは失敗を恐れがちだったブンブンと対照的に持ち前の泰然さも相まってリスクを厭わない大胆なコース選択を持ち味とし、常に彼の先を行く主要因となっていた。
なおブンブンはレースの結果以上にビュンディーのリスクを厭わずリターンを得る精神に劣等感を持っていた一方、ビュンディー自身は逆に失敗を恐れるからこそ同じことを繰り返さないよう対策を徹底するブンブンの姿勢をリスペクトしていた。
これらの性格が同じく「カオス」を好みリスクを上等とする先斗の人格形成に大きな影響を与えてきたことは想像に難くないが、宵越しの金を持たない彼とは異なりある程度のへそくりを貯めておく(BBGの優勝賞金や始末屋で得た仕事料を考えるとそこそこ貯蓄はありそうである)など、最悪の事態に陥らないリスク管理も忘れない性分でもある。もっともそのせいでピンチに陥ったこともあるが…。
ちなみに上記の通り地球に滞在して以降地球(というか日本)の文化などに分野問わず興味を抱いているようで、バクアゲ24では自作の恋愛小説を書いて毎晩先斗に読み聞かせるといった現代らしい趣味(?)が明らかになった。
また、センログルマーの電車ごっこに巻き込まれて乗り物酔いになるというどこか人間臭い一面も見られる。
余談
- CVを担当する花江氏は本作で特撮作品初出演となる。
- スーツアクターを担当する高田氏は、本編で錠の先輩警察官である朝田刑輔役で顔出し出演もしている。主に戦隊ヒーロー役で出演している高田氏がマスコットを演じるのは今回が初であり、ブンドリオ同様戦隊ロボの役目を兼ねているため、同時に戦隊ロボも演じるのも今回が初となる。
- 因みに戦隊ロボ役自体は、『魔進戦隊キラメイジャー』のギガントドリラーが前例。なおギガントドリラーは『追加戦士がキーアイテムに変身して専用メカと合体・変形する』と言う設定から、変則的に等身大キャラとロボを兼演した役でもあった。
- メイン脚本の冨岡淳広曰く、ビュンディーの喋り方はシャア・アズナブルをイメージしているとのこと。その為か彼の印象的な台詞である「○○てもらおうか、○○とやらを」「これが◯◯とやらか」をもじった構文を多様する。奇しくもシャアも通常機より高機動で動ける機体を持っている。
- バクアゲ26では遂に「当たらなければどうということはない!」と発言した。ちなみに花江氏は割とそう遠くない頃にガンダム作品に出演していたこともあり、放送終了後からは視聴者からツッコミが相次いだ。
- バクアゲ24では上記の通りなんとも現代人そのものの趣味に目覚めたというインパクトからか、放送終了後に「自作の恋愛小説」がトレンド入りするという事態が起き、「どんな小説か読みたいので(なろうなどの)サイトに載せてくれ」「花江さんボイスで小説を読んでもらえるのが羨ましい」という視聴者の声が続出した。
関連タグ
ビート・J・スタッグ:12年前の戦隊の追加戦士の相棒のロボット繋がり。ただし、こちらは変身して戦う点は異なる。
仮面ライダー純(量産型マッハ):頭部がフルフェイスヘルメット型繋がりで連想され、発表時に話題になった。
サンダール:他ならぬシャア・アズナブルの中の人が声を演じた戦隊キャラで、上述の「当たらなければどうということはない!」の台詞を初めとするセルフパロディも多々見られた。
ドゥーガ/シオカラ/セバスチャン/モルフォーニャ/クロダ/ゲロウジーム←ブンドリオ・ブンデラス/ビュン・ディーゼル/細武調