ビート・J・スタッグ
びーとじぇいすたっぐ
ビートバスターこと陣マサトのパートナーのバディロイドで彼と共に亜空間からやってきた。
亜空間から「戻ってきた」と語るマサトに対し「俺は『来た』。初めてだ」と語る通り、元々作業用だったニック達とは違い13年前の事件を経験していない、亜空間で作られたバディロイドである。
バディロイドだがモーフィンブラスターを使ってスタッグバスターに変身する…というか脱げる。
マサトと同時に変身した場合、脱げたパーツはビートバスターのパーツになる。
同時に変身しない場合でも、Jのパーツを媒介にスーツが現れる。
マサトのアバターやBC-04ビートル、SJ-05スタッグビートルを亜空間から転送する為のマーカーでもあり、ビートバスター・スタッグバスター両者のシステム全体の要と言ってもいい。
当然だが、変身前でも変身したゴーバスターズやメタロイドと渡り合える位には強い。
因みに足は遅いがジャンプ力は結構あるらしく、マサトをお姫様だっこして去って行った事もある。
口調は落ち着いているが何かと自己アピールが激しく、根拠のない自信に満ちている。名乗りの際など、事あるごとにマサトの前にしゃしゃり出ては「カブるな!」と彼に手でのけられるのが常。
因みに、これでも本人に目立ちたがりの自覚は全くないらしい。
また、ゴーバスターズが守った大量のエネトロンを陣と共に勝手に持っていった後に、正体を怪しまれているにもかかわらず「エネトロンをくれ」と要求して特命部に直接乗り込もうと酔っ払いの親父みたいな行動をする等、間抜けな行動も多く、「バナナに連絡しろ」と言われたのに果物の方のバナナに伝言しようとする、敵味方の区別がつかなくなった時には「全部倒せばいい」「もうビルを片っ端から潰すしかない」と言い放つ等、壮絶な天然ボケをかます事も。
補足しておくと、エネトロンを要求しに来た時には、既に自身のエネトロン残量が残り少なく限界寸前の状態だった。そして勝手に持って行ったエネトロンは陣が使うための必要な分であり、陣から自分の分については「黒リンに奢ってもらえ」と言われていたので言われた通りにエネトロンを求めに特命部へ乗り込もうしていた。
そして何故陣からゴリサキ・バナナにキチンと伝えなかったのかと問い詰められた時には、Jはきちんとバナナに伝えたと何故か持っていたバナナを使って説明しており、更にJ曰く「バナナと言うから紛らわしい」と弁明している。基本的にゴーバスターズら特命部のメンバーはゴリサキ・バナナのことを「ゴリサキ」と言っているので間抜けな行動やJの言い分にも一応納得する部分もある。
まさに「完璧すぎるものは面白くない」という陣のモットーを体現した存在である。だがバディを想う気持ちは他のバディロイドに負けず劣らずであり、陣のことは誰よりも想っており、陣の指示はちゃんと聞くほか、陣の意思を無視してでも、陣をのことを守るためになら勝手な発言や行動もする。
彼から指示されれば他のメンバーとも見事な連携を見せる。
なお亜空間の事は、「自分のことにしか興味がない」ので全く知らない。
自身を本気で昆虫だと思っているらしく樹液が好きだったり、虫に話しかけたり、ロボットなのに野生の勘と言ったり、越冬できるか心配したりする。
親近感が湧くのかペットとしてクワガタを飼っているのだからわけがわからないよ。
また通常空間にやって来て1年も経っていない為、季節やそれに伴う世界の変化に関心が強く、いつもあちこち観察している。
因みにミドルネームの『J』は本人曰く『樹液(Jueki)』のJらしい。
陣やヒロムからは「J」と呼ばれる一方、ヨーコとウサダからは「樹液」と呼ばれる事が殆どでミホからも「樹液さん」と呼ばれている。
最終話で陣が自分を犠牲にした作戦を実行しようとした際には、事前に作戦内容をその結果陣が犠牲になると聞かされていたこともありショックを受けたのか、亜空間で眠り続ける彼の本体の前で立ちすくみ、黙って動こうとしなかった。
陣がヒロム達に作戦内容を説明した際に彼が犠牲になる事をばらしてしまうが、「この面白い世界を一緒に守ろうぜ」と叱咤する彼の覚悟を受け入れ、共にヴァグラスとの最終決戦を戦い抜いた。
「俺は…守る…!」
その後は他のメンバーと共に帰還、ひとり森の管理人をやっている。
「陣…」
寂しそうにつぶやくJ。
その手の中には、陣が上記の作戦を立案する際に使っていた黒いジェンガが大事そうに握られていた…。
ポスター等のキャスト欄に中村悠一の名はないものの、スーパーヒーロー大戦Zにも登場。こちらではキョウリュウゴールドと仮面ライダービーストに被ってしまった為、本編の様に怒られてしまった(この二人の組み合わせは「雷」と「魔法使い」であり、金色の追加戦士繋がりでもある)。
森の管理人となった彼のその後は、キョウリュウジャーVSゴーバスターズでも見られる。
Jのスーツアクターを演じた佐藤氏は、最終回の脚本の「一片の悔いなし!」という台詞を見て「相棒である陣がいなくなるのに、悔いがない筈がないだろ!」と激昂し、脚本に抗議しかねない事態だったという。
セリフ1つさえ真剣にその意味を考える辺り、彼のJに対する深い思い入れが窺えるエピソードである。中村氏もそうであるが、佐藤氏もまたJというキャラを作り上げた男の1人なのだ。
上述の黒いジェンガを持っているシーンは佐藤氏のアイディアで追加されたもので、
彼曰く「これはJにとって陣だから手放したくない」との事。
その他の逸話
サポートロボとして同作のチダ・ニックや、大剣人ズバーン等がいるものの、スーパー戦隊史上初の純粋なロボット戦士は彼が初である。(ゴセイナイトやシグナルマンは金属生命体だったり、生命体が一時的な肉体を構成する際に機械をスキャンする為、純粋なメカでは無い)
海外での名前は「スティール」といい、コガネムシと人間のDNAを備えたロボットという設定。(陣に当たる人物はカマキリのDNAを持つという設定で、両者共にレンジャーとしてのガワが日本と同じなのだから、違和感ありあり)
ちなみにスティールは「ミスターファンタスティック・スーパーハンサム・ストロング・アズ・スティール」の略であるらしい。略称も何も、最後の部分を使っただけである。
コメント
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すべて見る雨のち晴れ
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「泣かないバディと泣けない男」
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