概要
亜空間から転送されてくる人間の形をした人間でないものを指しており、いわばデータの集合体が人としての形をとった存在である。
厳密な定義やその生産過程などの詳細は不明。
劇中の描写から、少なくとも実体が存在し、物をつかんだりするのは勿論、食事をしたり水中に落下してずぶぬれになったりといった、ごく普通の人間とほぼ変わらない挙動もできる。
アバターであることの利点として、本体が消滅しない限り致命的なダメージを受けようと新たなアバターが亜空間から転送される形で何度でも復活できる、という点が挙げられる。
陣マサトの場合は亜空間に残されたマサト自身の肉体が、エンター・エスケイプの両者はメサイアが本体に該当する。
ただし、リスクがないというわけではなく、アバターが致命傷を負う度に本体も何らかのダメージを受けるらしい描写がある。
この描写はマサトにのみあり、メサイアがこのダメージを受けるかどうかは不明。ちなみに、メサイア自身も致命的なダメージから幾度となく再生している。
ちなみにマサトのアバターはエンター・エスケイプの両者とは異なる特殊なもので、亜空間にいるマサトの本体からアバターを転送するためのマーカーであるバディロイドのビート・J・スタッグのもとへ転送される。初めて転送を実行した際にはJも亜空間にいた関係上、エンターが送り込んだメガゾードのデータに紛れ込む形で自身のアバターやJを転送させる措置が取られた。
なお、本体そのものが無くともアバターの再生自体は可能。ただしこれには後述する特殊な仕掛けが関わっており、アバターを再生させるにはデータのバックアップが存在している必要がある(下項目も参照、ネタバレ注意)。
関連タグ
別名・表記ゆれ
ネタバレ注意!
以下にはエンター・エスケイプの出自や彼らのバックアップについて、物語の根幹にかかわる重大なネタバレが含まれています。
実はエンターとエスケイプには元となる人格が存在せず、彼らは13年前に亜空間と化した転送研究センターにいた人々のデータをメサイアが集め、それを融合させることで生み出したオリジナルの人格である。メサイアが本体である彼らにメサイア自身の人格と異なる部分があるのはこのため。
そして、エンターはメサイアが消滅した中盤以降において、自身やメサイアのバックアップデータをとある形で所持しており、これによって本体であるメサイアそのものを失ってもなおエスケイプともども消滅を免れ再生能力を持ち続けている。
なお、とある事情から消滅したエスケイプを再生させた際、彼女にはゴーバスターズにまつわる記憶がなく、劇中では「バックアップデータがゴーバスターズと遭遇する以前の初期状態のものであったため」と推測されている。後述する事情によりエンターは同様の事態を免れていることから、おそらくはデータの状態に準拠した再生がなされるものと思われる。
また、エスケイプは再生を繰り返したことで構成するデータそのものが深刻なダメージを受ける描写があり、後述する仕掛けを用いない「前のもののコピー」というだけの場合、本体を喪えばアバターといえど無制限に再生できるわけではないらしい。この「データの損傷があり得る」という描写は上述した陣マサトのそれにも近い。
なお、エンター自身のバックアップデータは、ある意外な場所に隠されていた。
ちなみにこのバックアップデータはその特殊性ゆえに再生してもデータへのダメージが見られず、また常に更新され続けており最新の状態で再生が可能。
これによって再生を繰り返し、さらに隠し場所からさらなる力までも得たエンターは、メサイア亡き後「新たなメサイア」を名乗って主君の欲望のためではなく自身の目的のために動きだし…。