概要
これまでのスーパー戦隊シリーズのオマージュをふんだんに取り入れた「王道の戦隊」として描かれている作風が特徴。他にも非公認戦隊アキバレンジャーのメタフィクション設定や、次回作の獣電戦隊キョウリュウジャーと同じ配色のチーム構成なども盛り込まれている。
あらすじ
新西暦2012年。突如キカイ帝国メカリアスが人類に宣戦を布告して侵略を開始。エネルギー管理大学付属城戸農業高等学校に教育実習生としてやってきた桜田ヒロムは、体育教師の岩崎リュウジと本学の生徒である宇佐見ヨーコ、そして管理作業員の陣マサトとその相棒ビート・J・スタッグと共に動物戦隊ゴーバスターズを結成。ここに人類の存亡をかけた戦いの火蓋が切られたのである。
登場人物
動物戦隊ゴーバスターズ
初期メンバー
家族と共に暮らし、現在は教育実習生。明るく正義感あふれる好青年だが、ゴキブリを見ると固まってしまう。
キャッチフレーズ:「大地のハンター」
熱血漢の体育教師。いつも竹刀を持ち歩いて暑苦しい反面、冷え性で体中にカイロを貼っている。
キャッチフレーズ:「林のウォーリアー」
成績優秀な女子高生。ダイエット中の為、お菓子を控えている。ツンデレ気味で、当初はヒロムと衝突することもあったが、徐々に信頼し合う仲となる。
キャッチフレーズ:「野原のジャンパー」
エネルギー管理局の元職員だったが、訳あって今は高校の管理作業員として働いている。10年前にキカイ帝国メカリアスの存在を知り、黒リンと共にエネルギー管理局を抜けて密かに準備を進めてきた。年齢は40歳で、数メートル離れていても匂うほどの加齢臭が漂っている。
キャッチフレーズ:「樹木のリーダー」
この世界では珍しく、明確に自我を持っているバディロイド。エネトロン切れで倒れていたところをマサトに拾われ、その物珍しさから彼に気に入られて事務室を兼ねた小屋で共に暮らす。共にゴーバスターズの一人として戦うが、ロボットのため(?)か彼のみアニマルチェンジの描写やスーツが若干違っている。
キャッチフレーズ:「樹液のドランカー」
追加戦士
突如現れた6人目の動物戦隊。ヨーコが一目惚れしてしまいヒロムとヨーコの間に溝ができてしまうが、激化するメカリアスとの戦闘で命を落とし、ヒロムに後を託した。
キャッチフレーズ:「湿地のスイマー」
7人目の動物戦隊。正体はヒロムの姉。詳細はリンク先参照。
エネルギー管理大学付属農業高等学校教頭。だがそれは表の顔であり、動物戦隊ゴーバスターズの司令官。10年前にキカイ帝国メカリアスの存在を知り、マサトと共にエネルギー管理局を抜けて密かに準備を進めてきた。後に自らもブラックピューマとして前線で戦うようになる。
キャッチフレーズ:「夜中のウォーカー」
ゴーバスターズの協力者
バイクに変形できるヒロムの相棒で、動物ディスクを入れられる前から明確な人格を持っていた。メカリアスの事を「ヴァグラス」と呼んだり、初対面であるはずのメンバーを最初から知っているなど、あたかも別の世界の住人であるかのようなそぶりを見せている。
単なる作業用ロイドとして動いていたが、動物ディスクを入れられたことで人格を持ち、ロボを制御することができるようになった。
ヒロムと同じく教育実習生。しかしその実態は、黒木司令の下で動く動物戦隊のオペレーター。
キカイ帝国メカリアス
- キカイ女帝トランジー・スター
メカリアスの女帝。人間や動物を機械化し奴隷にしようと企む。自らもムチを使った戦いを得意としている。
- メンテローダー
メカリアスの怪人の一人。スパナロイドに似ているが、腕がニードロイドのものになっている。
他の戦隊ものにおける巨大化担当で、倒された他のメカリアスの怪人達に「びっくりオイル」を注入することで再生させ、巨大化させる。
その他の重要人物
- 神様
死後の世界にて現れる正真正銘の神様。
誰かさんに似ているが、指摘された際には「違う」とハッキリ答えている。
西暦2012年12月30日に突如現れた謎の敵(しかしヴァグラスでもメカリアスでもなく、その正体は最後まで明かされなかった)で、エネルギーを巨大な鎌に充填し、波動によって絶大な苦しみを相手に与える能力を持つ。
メカリアスを倒したゴーバスターズすら足元にも及ばないほどの圧倒的な戦闘力を持つ。
正式タイトルは『帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズ VS 動物戦隊ゴーバスターズ』。
特命戦隊ゴーバスターズのVシネマである。
本作はゴーバスターズ本編における第44話『聖夜・使命果たすとき』と第45話『謹賀新年、小さな強敵再び』の間に起きたエピソードであり、タイトルには「帰ってきた」と銘打たれているが、他作品と違ってアフターストーリーという訳ではない。
本作に登場する動物戦隊ゴーバスターズは、本来のゴーバスターズの世界に現れたアザゼルによって他のメンバー共々全滅し、「新西暦2012年100万人目の死者」となったチダ・ニックが神様にお願いして「13年前のメサイア暴走事件が起きていない世界」にしてもらった結果、発生したパラレルワールドにおけるゴーバスターズである。
そのため特命戦隊の世界の人物と動物戦隊の世界の人物は基本的には同名でもそれぞれパラレルの存在であり、後に世界を超えて2つの戦隊が共闘することになる(いわばセルフVSシリーズ状態)。
ただし、999999人目(ニックより1つ前)の死者であったビート・J・スタッグもニックと一緒に動物戦隊の世界についてきており、本来なら存在しなかった彼がそのまま動物戦隊へと加わったため、シルバースタッグとスタッグバスターは同一の存在である(このため変身シーンも一人だけ特命戦隊の形態のまま)。
そのため特命戦隊と動物戦隊が共闘した際、彼のみ両方の名乗りに加わった。
余談
道明寺アツシ/グリーンヒポポタマス役はウサダ・レタス役の鈴木達央本人が演じている。
そしてまさかの商品化
プレミアムバンダイより2015年12月より発送予定の『レンジャーキーセット LOST EDITION』のラインナップに動物戦隊ゴーバスターズが登場。
レッドチーター、ブルーゴリラ、イエローラビット、ゴールドビートル、シルバースタッグ、ブラックピューマ、グリーンヒポポタマスの7人がレンジャーキー化する。
残念ながら生身で戦っているピンクキャットは対象外となっている。
(あとシルバースタッグキーとスタッグバスターキーは同じではないのかというツッコミは厳禁)
関連項目
森の動物戦隊シンケンジャー - Vシネマで登場つながりのご同輩…?
動物戦隊ジュウオウジャー - 後に登場する正式な動物戦隊。なお、「スーパー動物大戦」では(こちらの)陣さんが登場。
コレがドンブラザーズの名乗りだ!暴太郎のホントの姿!? - 同じく「本編が異色作の戦隊が王道路線になったとしたら」をコンセプトにしたセルフパロディ作品。