概要
歴代でも屈指の異色作である『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』が、もしもオーソドックスな戦隊のノリだったらという展開で進むのがミソ。そのため、『ドンブラ』本編を全く見ていない人でもわかるほど(多分見ていてもわからないだろうが)丁寧な説明(所謂「説明しよう!」的なアレ)が行われている。
あらすじ
喫茶「どんぶら」に集まっているドンブラザーズの5人。
「せっかく5人揃ったんだから力を合わせて熱くドカーンと戦うのもいいんじゃない?」というはるかに「自分に不似合いなことをしても意味はない」というタロウだが、そこに緊急警報が鳴り響く!
5人揃ってアバターチェンジ!5人の名乗り!
テレビでは見られない!これがドンブラザーズのホントの姿!?
登場キャラクター
具体的な時系列は不明だが、既にお互いの正体を知っていて一つのチームとしてまとまっている辺り、本編初期段階においては「少なくとも今よりずっと先の話」ではあった。後に本編において全員が互いを認知する前の段階で追加戦士が加わったため、とうとう完全なパラレルワールドになった模様。
- 桃井タロウ/ドンモモタロウ(演:樋口幸平)
- 猿原真一/サルブラザー(演:別府由来)
- 鬼頭はるか/オニシスター(演:志田こはく)
- 犬塚翼/イヌブラザー(演:柊太朗)
- 雉野つよし/キジブラザー(演:鈴木浩文)
- 五色田介人(演:駒木根葵汰)
- 煙突鬼
本編との差異・特徴
- まず第一にドンブラザーズのメンバーが全員変身前の状態で面識があり、喫茶どんぶらを本拠地にしている。
- 冒頭で述べたように設定に関して細かい解説が流れる。
- 介人が長官として的確に指示を出している。
- ヒトツ鬼が出た際に無理矢理召喚されたりせず、パトランプが回り、具体的にどこに被害が及んでいるかが即把握できる。
- 町の人々からドンブラザーズの存在が認知されており、避難誘導がスムーズに行える。
- 勿論変身はヒトツ鬼が暴れている現場で全員揃って行う。
- 下記の通り、敵に対して名乗る。
- 倒した後ちゃんと仲間をねぎらう。
ここまで読んで、「こんなのスーパー戦隊なら当たり前じゃないか」と思っている人はとりあえず本編を見ていただきたい。これらが44話までの時点で何一つ行われていないのが『ドンブラザーズ』なのである。
しかもそれをこれみよがしと言わんばかりにわざとらしく強調しているため、後述の統一感がない名乗りも含めてかなり不自然な感じに仕上がっている。
披露された名乗り
あくまで本スピンオフのみのものであり、本編では未使用と思われていたが、後に意外な形で披露されることになる。
「桃から生まれた!ドンモモタロウ!」
「ウキ世におさらば!サルブラザー!」
「漫画のマスター!オニシスター!」
「逃げ足No.1(ワン)!イヌブラザー!」
「トリは堅実!キジブラザー!」
「ハッハッハッハッハ!あ、あ、暴太郎戦隊!」
「「「「「ドンブラザーズ!!」」」」」
余談
煙突鬼が出現したAB46地区の名前の由来は「AB」が「暴太郎(ABATAROU)」、「46」が「46番目の戦隊」という意味だと思われる。
今回はよく見る倉庫で戦闘しているが、ドンモモタロウアルターが活躍する場面の戦闘場所が遊園地と完全に違っているが、ツッコんではいけない。
『機界戦隊ゼンカイジャー ファイナルライブツアー』にてゼンカイザーがサファイアワルドに対峙した際46バンのセンタイギアを使用した。すると本編とは違いドンブラザーズが5人全員召喚され、その際に当該の名乗りをノリノリで挙げた。
各地のヒーローショーでは、本スピンオフと同様の名乗りおよび並びが披露されている。
介人の長官設定はドン20話にて本編に逆輸入された。
関連動画
関連項目
公式が正気 俺の知ってるのと違う PTA提出用どうしてこうならない 報連相
きれいなドンブラザーズ:ほぼ同内容の類似記事。
魔進戦隊キラメイジャー:普段は基地で待機する、怪人の発生した地区名に言及するなど、ほぼこの作品のフォーマットになっている。
動物戦隊ゴーバスターズ:同じく「もしも本編がオーソドックスな戦隊だったら」というコンセプトで作られたセルフパロディ。
爆上戦隊ブンブンジャー:まさに「オーソドックスな戦隊」であるコウハイジャー。