「アバターチェンジ!」
よぉ~っ!
ドン!ドン!ドン!ドンブラコ! 暴太郎~!
ワンだふる!ワンだふる!
イヌブラザー!よっ、ワンだふる!
「首輪も鎖も俺には要らない。ましてや犬小屋等…」
「逃げ足ナンバーワン、イヌブラザー!!」
CV:柊太朗/山岸健太(ドン31話)
モーションアクター:岡田和也(ドン42話まで)→齊藤謙也(ドン43〜44話)→伊藤茂騎(ドン45話~48話)→井口尚哉(ドン49話以降の2話分)
概要
犬塚翼が変身する戦士(一時的だがドン31話では乾龍二が変身した)。
スーツカラーは黒。令和初のブラックヒーロー。
特筆すべきは、身長100cmの三頭身。
極端に小柄で身体の末端が大きな一昔前のカートゥーンアニメ若しくはソニック・ザ・ヘッジホッグの様な姿が特徴で、本人もこのマスコット染みた姿を不満に思っている(変身前の翼はあくまで普通の人間の体型である)。
映像ではオニシスターの足の間をくぐり、てちてちとファンシーな音を響かせながら走って来る等、殊更体格の小ささが強調されており、その体格故に身軽すぎて、重量系の攻撃を食らうと、大きく吹き飛ばされたり、失神する等、戦闘上におけるリスクも生じ易い。
アバターチェンジで歴代戦士の姿を借りて、漸く普通の人間並みの体格になる。
但し、その小ささから機動力の高さと敵から見つかり難さに繋がる上、小ささを活かした局所から奇襲が容易なのもあって、瞬く間に敵の懐に潜り込んで制圧する戦法を得意とし、同じ人外寄り体型のキジブラザーとはまた違った強さを備えている。
劇中では基本的にフルCGだが、アバタロウギアを扱う等の一部シーンでは、実物のスーツや等身大のフィギュアがアップで用いられる。
但し、頭は普通の人間の物より大き目、腕のリングは太さを強調するのでブカブカである。
アバターチェンジが自分と同じカラーの戦士にしか変身出来ない都合上、他のカラー(赤・青・黄・桃)に比べて前例の少ないブラックである彼が変身出来る戦士は極めて少なく、その中でも映像作品内でチェンジしたのはリュウソウブラック、ファイブブラック、ニンジャブラック、ダイナブラックの4戦士のみである。
固有武器として五芒星型の巨大な手裏剣を装備している模様。
またニンジャークソードを手に入れたことでより得物が増えた。
イヌの鳴き真似をしたりドッグフードを食んでしまう等犬らしい一面が露わになるが、コレについては犬塚が元劇団員で尚且つ「憑依型の役者」であり役の姿をすると役に成り切ってしまう為だと東映の公式ページで明かされた。
尚これが災いしてか、「好きでイヌやってんじゃねぇよ」と発言した所で鳴き真似やドッグフードに釣られる等徐々に持ちネタと化している。
名乗り口上は「逃げ足No.1!イヌブラザー!」で4番目の名乗りとなっている。これはナンバーワンと犬の鳴き声「ワン」を掛けたシャレであり、彼が逃亡犯である事を端的に表したフレーズとなっている。後は「尻尾を巻いて逃げる」と言う慣用句が由来か(この言葉自体が犬に由来する言葉である)。但し、「ヒーローの自慢が“逃げ足”で良いのか?」と突っ込む意見もある。これまで『コレがドンブラザーズの名乗りだ!暴太郎のホントの姿!?』や『新・初恋ヒーロー』でこの名乗りを披露した事はあったが、本編内ではドン最終話が最初で最後の名乗りとなった(他のメンバーはドン36話やドン37話で名乗りをする機会があったものの、イヌブラザーは諸々の事情によりタイミングを逃していた)。
固有技
- ドンブラスターを用いた必殺技(正式名称不明)
パーリィーターイム!
いよぉぉ!どんぶらこぉ!
- ドン46話にて使用。必殺技のシークエンスはドンモモタロウがドンブラスターで使用した「狂瀾怒桃(きょうらんどとう)・ブラストパーティー」と殆ど同じ。
パワーアップ
- イヌブラザーロボタロウ
- ドン10話から登場。イヌブラザーロボタロウギアをドンブラスターに装填してアバターチェンジする強化形態。
シアターGロッソについて
こんな三頭身の、女子や子供(一般的に超小柄な女性でも140cm台・4歳で身長が100cmに達する)より小さなサイズでこう言ったショーに出る時にどうするかが話題となっていたが、明らかになったCMによると…
何と大人の頭身で出て来る事になったのである。
流石にデカめの頭や小さめの体格など寄せてはいるが、流石の東映もサイズまでもは完全再現出来なかった様だ…。
この様に、キジブラザーなら少しスレンダー特有の奇怪さが軽減されて違和感が減った様に思えるが、このCMで本編とのサイズの違和感を覚えたり度肝を抜かれた人が多数居た模様。
その為なるべく直立姿勢はせず、低い姿勢や座った状態で表現している。
各地のヒーローショーでも、オニシスターに「デカくない!?」「なんで!?」などと驚かれ、「好きでデカくなったんじゃねぇよ!」と反応し、キジブラザーに「そういう日なんだよ!」とフォローされるというやり取りがある。
余談
- 実はグリーンのいない戦隊にブラックがいるのはゴセイブラック以来12年3代ぶりである。
- フルCGで描かれているのが原因か、戦隊チョコのCMではキジブラザーと共にハブられている(精々最後にちょっと登場する程度)。
- 劇中でも体の小ささは強調されているが、実は作中で小柄な見た目については本人含めてただの一回も触れられていない。
- モーションアクターの岡田氏はゼンカイブルーンに引き続き戦隊レギュラーの出演だが、終盤で降板したことにより、齊藤氏、伊藤氏、井口氏の3名が代役として演じた。齊藤氏はソノシ怪人体、伊藤氏はドンドラゴクウ・ドントラボルトの兼任である。
関連タグ
スーパー戦隊シリーズ歴代ブラック
ゴーオンブラック:同じく犬モチーフのブラック。因みに変身者は「元警察官」というイヌブラザーとは対極の存在。
デカマスター:こちらは犬の獣人が変身する番外戦士。変身後もメンバー1の長身で職業が警察署署長という、やはりイヌブラザーとは対極の存在。
伊能真墨/ボウケンブラック:『轟轟戦隊ボウケンジャー』における戦隊ブラックで、桃太郎に因んだ第36話で犬役だった。ついでに言えばその前の第22話で黒い犬に変えられたりもしている。
ニンジャブラック:イヌブラザー程では無いがメンバーの中では(スーツアクターの身長の関係で)小柄なブラックで、こちらも五芒星に因んだ個人技を使う。変身前が長身な点も共通。中の人はドンブラザーズの30分前のライダーの映画にて敵の役を演じた。
マジフェアリー:こちらはメンバー5人の巨大戦力の中では1番小柄だが変身者がそれを不満に思った事は無い。
ルパンレンジャー:年明けになってようやく正体がバレたスーパー戦隊。
スーパーツーカイザーSD:こちらも小柄な体型になる先輩戦隊ヒーローで、黒色である。(但し体型が小柄なだけであり実際の大きさはデカい)
コグマスカイブルー:同じく低身長の先輩。だがこちらは変身前の身長と同じである。