「爆発しますよ。3・2・1、消えたぁ~!」
概要
ダークシャドウの頭領である幻のゲッコウが影忍法・ツクモガミ変化の術により、古いシルクハットと新しい動物図鑑から生み出したツクモガミ。
他のツクモガミの例に漏れず基本のカラーリングは青く、シルクハットを目深に被った頭部をしており、胸元には蝶ネクタイを思わせる意匠が見受けられる。そして右腕と腹部が1冊の動物図鑑となっており、両足に至っては複数のそれが重なった形である。
古い方の素体であるシルクハットからは何でも出す事が出来、この帽子からのマジックシートで相手を捕獲する。そして捕えた相手を新しい方の素体である動物図鑑から選んだ動物に変える忍法「ワン・ツー・スリー!の術」を得意とし、更にしおり風の剣で必殺忍法「サーベルカッター」を繰り出して来る。
活躍
人間を動物に変えた後に訓練させ、プレシャスを強奪するダークシャドウ特殊動物部隊の組織化のために風のシズカと共に暗躍、その一環としてボウケンジャーのメンバーを動物に変えて行く。
手始めに真墨と菜月をそれぞれ犬とインコに変えると、更には明石まで金魚に変えてのける。だが、動物にスムーズに命令を下すために必要なプレシャス「ソロモンの指輪」をシズカがシルバーに奪い取られた挙句、金魚姿の明石が酸欠状態に陥ったためにボウケンジャーは撤退。大事なソロモンの指輪もそのまま回収される結果となってしまった。
その後、元の姿に戻るための薬と称して真っ赤な偽物の薬品を指輪と引き換えに交換する様、3人に取引を持ち掛けるが、さくらが交渉の決裂を予測していたために失敗。
結局は実力行使で指輪を奪い返そうとする流れになり、デュアルクラッシャーで対抗する3人に対して自身もデュアルクラッシャーで迎え撃つが、動物の姿で駆け付けた3人に翻弄された隙を突かれ、そのままデュアルクラッシャー・ドリルヘッドを叩き込まれて敗北し、それと同時に3人も元の姿に戻った。
直後にゲッコウから影忍法・オオガミの術を施され、「大きくなっちゃいました」と叫びながら巨大化する。
巨大戦ではシルクハットから出した蛇を変化させた鎖でアルティメットダイボウケンの両足を縛り上げ、サイレンビルダーのトリプルリキッドボンバーを番傘で返す善戦ぶりを見せるも、さくらのアドリブによる轟轟武装でアルティメットダイボウケンとサイレンビルダーの両腕を交換し、サイレンビルダードリル&ショベルのダブルアームリキッドボンバーを喰らい上記の台詞と共に爆散した。
今回の轟轟武装アドリブはさくら以外のボウケンジャーにとっては想定外だったが、ゴーゴービークルの変幻自在な運用・戦法が可能な事が実証され、後のエピソードでクエスターロボ・将(エリート)との持久戦(分離と再武装を繰り返す波状攻撃)や、ダイボイジャーの轟轟武装として活かされていった。
余談
- モチーフはシルクハットと動物図鑑と手品師。そして『電磁戦隊メガレンジャー』のギャラクシーメガであり、胸部の蝶ネクタイと尖った爪先の形がそれを彷彿とさせる他、しおり風の剣もギャラクシーメガの武器「メガサーベル」を思わせる形で、更に必殺忍法の「ズカンガミサーベルカッター」も「メガ○○カッター」から来ている等、徹底的に元ネタにコミットしたデザインとなっている。
- 声を演じた村岡氏はスーツアクターとして2002年の『忍風戦隊ハリケンジャー』として活躍しており、更に同作の漫才忍者ツッコ・ミーナ以来4年ぶりに戦隊怪人の声を担当する事となった。声優としての次の出演は6年後の『特命戦隊ゴーバスターズ』のカラテロイドである。
関連タグ
轟轟戦隊ボウケンジャー ネガティブシンジケート ダークシャドウ
ワイズルー:『騎士竜戦隊リュウソウジャー』に登場する青い手品師繋がりの幹部怪人。
猛獣使いオルグ:『百獣戦隊ガオレンジャー』に登場した動物を操る繋がりの怪人。頭のシルクハットも共通のデザインである。
密猟者マスターハンター:『未来戦隊タイムレンジャー』に登場した猛獣使い繋がりの先輩。
トランプ公爵:『五星戦隊ダイレンジャー』に登場したシルクハット繋がりの戦隊怪人。同じモチーフのズカンガミの登場まで13年のスパンを要した。