「それで良い。お前はもうダークシャドウの仲間だ」
CV:園部啓一
概要
ダークシャドウの頭領である幻のゲッコウが影忍法・ツクモガミ変化の術によってダークシャドウに古くから伝わる粘土と最新式のスチールカメラから生み出したツクモガミ。
他のツクモガミの例に漏れずカラーリングは青で、三角形の頭部にモノアイが付いた顔をしている他、胸部は中心部に大きな球が埋め込まれた三日月の形で右手は丸めた粘土、左手はカメラとなっている。
新しい方の素体の特性として、左手のカメラで捉えた被写体のデータを取り込み、その後で古い素体の特性である粘土ボディをこねる事により、任意の姿に完璧に擬態する「影忍法・なりすまし」と言う忍術を使う。
更にはボディの一部を腕輪などの形で与えられた相手を粘土の念と閃光の波長で操る「影忍法・あやつり」、眠っている者に不気味な閃光を浴びせる事で悪夢を現像する「影忍法・うなされ」、撮影した風景の合成加工によって幻のバトルフィールドを生み出す「影忍法・風景変化」、果てはボディの一部で手榴弾を作り出す「影忍法・粘土爆弾」等、多彩な忍術の持ち主である。同時にそのラインナップから分かる通り、変装や幻覚で惑わす事こそがこのツクモガミの能力の本質であり、最も忍らしい怪人と言える。
活躍
プレシャス「アメノカナヤマノハガネ」を得る作戦の為、闇のヤイバと風のシズカがイエローをボウケンジャーから引き離すと、自身はミリアと言う少女に化けて「菜月の妹」と名乗って4人に近付く。
更にボディの一部で作った偽の腕輪で菜月を信用させる等、彼女が過去の記憶を持たない事を巧みに利用する事により、ボウケンジャーの内部分裂を目論んだ。
やがて正体を現した後、影忍法・あやつりで洗脳したイエローをレッド達4人に襲い掛からせるが、ブラックの説得で彼女は正気に戻ってしまう。
その間に自身は「アメノカナヤマノハガネ」を発見し、イエローの洗脳が解かれると同時に事態はプレシャスを巡る争奪戦へと発展。影忍法・風景変化でボウケンジャーを翻弄するも、ブラックとイエローの連携に怯んだ所へデュアルクラッシャー・ドリルヘッドを喰らい敗北し、プレシャスも手放してしまう。
直後にゲッコウから影忍法・オオガミの術を施されて巨大化。
巨大戦では影忍法・粘土爆弾でスーパーダイボウケンを攻撃するも通用せず、今度は真墨に姿を変える事で惑わせようとするが、イエローから「あんなのは真墨じゃない!」とバッサリ切り捨てられると共にキャノンボールヘッドで擬態を解除され、そのまま止めのダブルアームクラッシュを叩き込まれ爆散した。
余談
- モチーフは粘土とスチールカメラ。そして『忍風戦隊ハリケンジャー』の風雷丸であり、身体を横切る三日月状の突起がそれを彷彿させる。名前の由来も粘土+ツクモガミ。
- 声を演じた園部氏は『特捜戦隊デカレンジャー』のギモ星人アンゴール以来、2年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となった。翌年の『仮面ライダー電王』にてアイビーイマジンの声を担当した後、『侍戦隊シンケンジャー』にてツボトグロの声を演じる事となる。
- 番組の終わりの恒例のコーナー・「今日のスーパー戦隊」では、『光戦隊マスクマン』が紹介された。
関連タグ
轟轟戦隊ボウケンジャー ネガティブシンジケート ダークシャドウ
バックトゥ忍者オクト入道:『忍風戦隊ハリケンジャー』に登場した中の人&14話に登場した繋がりの戦隊怪人。敵組織も忍者集団である点も共通。