概要
サージェス財団が開発したボウケンアームズの一つ。
ゴーゴードリルとゴーゴーミキサーの、2つのゴーゴービークルに対応した機能を持つ銃火器であり、グリップ基部を軸に本体を180度展開させた後、上部のハンドルを前方に押し出し対応したヘッドを本体内部より出すことで、後述する2つのモードを自在に切り替えることが出来る。その点を反映して、左右で本体のカラーリングが異なるのも特徴の一つである。
2つのモードのうち「ミキサーヘッド」モードでは、元のビークルと同様にドラム状のヘッドが展開、内部に備わった3つの砲門からハイパーコンクリートを化学変化させた拘束ビームを放ち、標的の動きを封じることができる。「ドリルヘッド」モードでは、こちらも元のビークルに準じた三連式のドリルが高速回転し、発射されるドリル型の破壊ビームは厚い鉄板も一撃で貫通する威力を発揮する。
この2つのモードを併用し、標的を拘束した上で殲滅する戦法が「コンビネーションクラッシュ」であり、登場当初から物語終盤に至るまでボウケンジャーの主要な必殺技の一つとして多用された。劇場版ではボウケンシルバーとの連携により、サガスナイパーとの同時斉射を標的へと決めるパターンも披露している。
威力がサバイバスターの実に10倍もある分、発射時の反動も極めて大きいものがあり、試射の時点ではパワーに優れたボウケンイエローが使用しながらも、標的への命中はおろか反動で後方に吹き飛ばされるという描写も見られた。
このため、使用に際しては変身時のアクセルスーツの上から、さらに追加で専用の強化プロテクターである「アクセルテクター」を装着、これにより反動を抑える必要がある(※)他、コンビネーションクラッシュ使用の際には使用者を他のメンバーが支えるフォーメーションも取られることも多い。
5人の力が結集しないと成功しない場合もあり、作中ではリュウオーンに2回も弾き返されている他、風のスーパーシズカに放った際にも撃破に至らずに終わったこともある。一方で物語最終盤のデスペラート戦では、ネオパラレルエンジンが封印されている最中に唯一使える武器として、真墨を中心に明石を除く5人が使用。生身の状態での使用であるがゆえに度々反動で吹き飛ばされながらも、連続発射によってデスペラートを撃破せしめた。
(※ 『海賊戦隊ゴーカイジャー』など、後年のシリーズ作品への登場時においては、アクセルテクターなしで本装備を使用するケースも散見される)
関連タグ
機界戦隊ゼンカイジャー:スーパー戦隊シリーズの第45作目。同作では第48カイ!にて、敵首領のボッコワウスがボウケンジャーの力を悪用する形でデュアルクラッシャーを使用している他、第34カイ!でもデュアルクラッシャーそのものではないものの、センタイギアの力によりミキサーヘッドをイメージした攻撃をゼンカイブルーンが繰り出している。