概要
なお、「ブラックワックワデビル」とは東映の当番組のサイト(外部リンク参照)に挙がっている公式の呼称である。
犬塚は、飛び降り自殺しようとしていた田辺誠という青年をドンブラザーズの力で救出するも、その場に現われたソノニに彼がドンブラザーズだとバレてしまう。さらにソノニは「こいつは近い内、愛のためにヒトツ鬼になるだろう」と予告した上で、「この男の闇を光に変えることができるか」と、犬塚に賭けを持ちかける。
やむなく犬塚が事情を聴いたところ、田辺はかつて地球鬼に襲われたことがあり、恋人である加奈子を置いて逃げ出してしまったためにフラれ、その失意で生きる気力をなくしたのだという。同じような状況で名誉挽回するしかないと考えた犬塚は、「俺が化け物になって襲い掛かる。お前は彼女をかばい、俺を倒せ」という古典的な作戦を提案した。
かつて劇団員だった犬塚は舞台メイクの知り合いに頼んで”化け物”に扮し、田辺と加奈子の待ち合わせの様子を物陰から窺いつつ、「あれが加奈子か。うまくやれよ田辺!ワッハッハッハッハッ…!」といかにも悪漢らしく笑う。ところがその姿はどう見ても往年の人気お笑い番組『オレたちひょうきん族』に登場したブラックデビルを思わせるものだった。
しかしいざ二人に襲い掛かろうとした時、犬塚がドンブラザーズの一員だと知らない桃谷ジロウが通りかかり、不審者扱いで投げ飛ばされた犬塚は失神してしまう。この間に加奈子は帰ってしまい計画は破綻。
田辺に謝る犬塚だったが、そこに夏美にそっくりな雉野みほが通りかかり、恋人と勘違いして作戦を放り出したまま後を追い始める。その途中、みほの夫・雉野つよしと花屋の前でばったり遭遇、夏美と思しき人物の行方を尋ねるが、つよしは加奈子を探していると勘違いし見当違いな方向を教えてしまう(ちなみにみほは花屋の中にいた)。
こうして、犬塚は訳のわからない悪魔コスで「クワックワッ!」と奇声を上げながら街中を駆け回る羽目になるのだった。
余談
- 前話「やみおちスイッチ本編後の次回予告でこの姿が(シリアスな語りとともに)登場して視聴者を騒然とさせ、令和の世にあって「ブラックデビル」をこの日のTwitterトレンド入りさせた。本編放映日も同様に「ブラックデビル」がトレンド入りしている。
- 前々回は雉野が激走鬼に、前回はジロウが凶悪化しており、次回予告の姿を見て、「すわ3週連続で闇堕ちか」と予想した者もいたが、さすがに3連発ではなかった模様。
- 犬塚が田辺を励ます際に彼の自宅でボンゴレ・ビアンコと豚肉のリンゴソースを振る舞うのだが、これは脚本家井上敏樹の得意料理(撮影時の物は現場スタッフが用意、なおレシピは秘伝らしくスタッフにも教えてもらえなかったらしい)。
- 台本には「悪魔のような特殊メイク姿」とのみあったようで、こんな姿にしたのはこの回の演出を担当した加藤弘之監督のアイデアによるものらしい。
- 犬塚役の柊太朗は役作りのため、本家明石家さんまのブラックデビルの動画を参考に仕上げたとの事。
- 本家さながらの「クワックワッ」という鳴き声まで発するのは、これは元劇団員の犬塚が「憑依型の役者」であり、その姿をすると役になりきってしまうためで、イヌブラザーに変身すると犬らしくなってしまうのもそのせいという(上記の東映の公式ページより)。